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Olympus E-P3レビューその18 最新の個人感情

2013年06月02日 00:00

都市空間

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Olympus E-P3, 14-42mmF3.5-5.6II R

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



先月、計3日間に渡りOlympus E-P3を使ったので、昨年感じた内容と変化しているかもしれず、「主観バリバリの最新の個人感情」として書いていきたい。

1、シャッター音が意外と大きい

これは他のミラーレスカメラにも言えるのだが、ミラーレスの癖してシャッター音が煩いのはびっくりする。

そう書くと「えっ?、そうかな?」と首を捻る方もいらっしゃるだろう。そんな方はPentax K-7からのユーザーではないのだ。PentaxはK-7からシャッターの静音化に務め、真夜中、狭い路地でバシャバシャと写真を撮っていても気にならないくらいに静かなのだ。

それに慣れているから、シャッター音そのものはミラーのバタバタがないから一般的な一眼レフよりは小さいにせよ、乾いた音は結構響き、路地裏でこそこそと撮影していると気になったりする。

防塵、防滴が施されていないのも原因の1つだろう。K-7やK-5は埃や水が入りにくい、イコール気密性が高く、空気も入らないのだから音が漏れにくいと考えられる。だからそうでないカメラは空気も漏れ、音も大きくなる。

これはPentax K-5(II、IIs含)、K-7ユーザーや静音化モードのような機能を持つカメラを利用しているカメラマンくらいしか違和感を持たないのだろう。

2、でも特に怪しまれないだろう

私が写真を撮る場所の多くは観光地や繁華街ではなく、住宅地なので一眼レフを手にしていると意外と目立ち、何度か「ここで何かあったのですか?」と通行人に尋ねられた事がある。新聞記者やプロカメラマンと間違われているのだ。

でもPENデジは見た目コンパクトデジタルカメラにしか見えないので(特に借りたE-P3はホワイトモデル)、EVFを使ってファインダーを覗きながら路地の奥にある廃屋でも撮影していない限り、趣味で散歩しているようにしか映らないように感じる。

これは人込みの中でも効果はあり、PENデジなら周囲の人々に威圧感を与えないと思っている。だからこそ「お洒落な街などで利用するカメラとしてこの手の洒落たミラーレスカメラが欲しい」と本ブログで何度も訴えているのだった。動かない物を撮るのだったら時代はもうミラーレスだ。

時に、住宅地の路地などで写真を撮っていて、近隣の方達に怪しまれない方法として、「人の気配を感じたら植木や路上に咲く小さな草花を、花好きを装ってクローズアップ撮影する」、これを励行している。花や草木を撮っているカメラマンはまず怪しまれない。

だから下のような、(花好きには申し訳ないが)意味も無い写真が結構ハードディスク上にコレクションされているのだった。花を美しく撮るのでなく、偽装工作しているだけなので実につまらん写真。だからOlympus Viewer 2を使ってファンタジックフォーカスにホワイトエッジ加工を施した。


参考写真1


近隣の人とすれ違う際に「こんにちは~」と挨拶すれば完璧である。時折、そこで話好きのおじさん、おばさんにつかまって井戸端会議が始まってしまうが、それはしょ~がないし、「花とか古い昭和家屋が懐かしく路地裏散歩しているんだ」と会話すれば、そういう方からボロ屋、廃屋情報を聞き出せたりもするのも事実だ。

3、バッテリーの弱さは運用でカバー

デジタルカメラ、特にミラーレスカメラの場合、写真を多く撮ったからバッテリーが減るのでなく、長く液晶画面を表示していた、長い時間、液晶画面で操作をしていた、その方が減りは激しい。

超高感度域のノイズ軽減する為、コンポジットレタッチ用に短時間で何枚も連写してもバッテリーはほとんど減らない。先月の超高感度テストの時、300枚ちょっと撮影しているが、バッテリーはまだ残っていた。

言い換えれば1枚も撮影せずにカメラの設定を延々と行っていたらバッテリーは1時間程度で切れてしまうだろうし、同じく1枚も撮影せずにスリープ、自動電源オフ機能を使わず、数時間に渡り液晶画面を表示し続けていたらバッテリーはエンプティ。

事実、以前のレビューで述べた通り、88枚撮影後、喫茶店で30分程液晶画面をいじっていたら、バッテリー警告マークが灯ってしまった。

撮影中は可能な限り、EVF、液晶画面を表示させない、イコール、カメラの設定を極力変えない。本来Olympusのカメラは撮影中に、「この風景はドラマチックトーンがいいなぁ、あっちはラフモノクロで森山してみるか」と考えながらアートフィルターを変えていくのが楽しい撮影法だろうが、それをやっちゃいけない。

幸い、添付される現像ソフトのOlympus Viewer 2はPentaxのPentax Digital Camera Utility 4のようなこの世に存在している理由が判らない欠陥、粗悪品ではなく、動作はのろいが、カメラ内で可能な現像設定は全てこのソフトで可能なので、撮影中はアートフィルターも含め、画質に関する内容は一切操作しない、これに限る。

撮影枚数が常に300枚を越える、そんな方はこのように考えを改めた方が良い。1枚撮影後、今後数分は写真は撮らないだろう、そんな時は自動スリープ機能を使っていてもさっさと電源をオフにするべきなのだ。

先月借りた時はバッテリーテストは行わなかったが、一応確認の為、Olympusに問い合わせたところ、「その方法(撮影中は何の設定もしない、電源オンオフを小まめに行う)が最良である」と回答を得た。今度借りられる事があったら、実践してみよう。

200枚が倍の400枚になる事はないだろうが、それを励行する事で300枚撮れれば(カタログ値はCIPA基準で330枚)通常のお散歩写真なら(好物の廃屋を見つけない限り)バッテリー1個で足りるのだ。

4、Olympus Viewer 2は使える

先に述べた通り、これは(動作が遅い事を除けば)使うに値する現像ソフトだ。カメラ内現像と100%同じにはならないが、Pentax Digital Camera Utility 4のように一目でカメラ内現像との違いが判るのような間抜けなやっつけ仕様ではない。

「PENデジは撮影中に撮影モードやアートフィルターを変えながら楽しむカメラでなく、自宅でのんびりと珈琲でも飲みながらOlympus Viewer 2を使う為の入力デバイスでしかない」

バッテリーに不満を持つカメラマンはそう思うべき。但し、アートフィルター等の基本的な現像設定はRAWファイルにしか作用しないので、JPG保存しかしない人は是非ともこれからはRAW保存する事をお勧めする。Olympus Viewer 2があればカメラ内現像されるJPGファイルは不用でRAWファイルだけを保存する設定でも良いかもしれない。

時に、上述3に関連する話として、Olympusに「RAWとJPGを同時保存するのと、RAWだけを保存するのではバッテリーの持ちに変化はあるか?」と問うたところ、「大して違いはない」との事。とは言え、保存するにも電気は使うので、RAWファイルだけの保存設定で10枚でも撮影可能枚数が増えてくれればそれで御の字だ。

5、カメラの設定

RAWファイル保存、現像、そしてA3プリントが前提で、Lightroomと言った汎用的な現像ソフトを所持されている方に向けて・・・。

E-P3の画像処理エンジンは当時Olympusの誇る、自信を持ってユーザーに提供したらしいが、少なくともノイズリダクション処理に関してはお粗末以外の何物でもない。どうも画像処理エンジンの機能の1つである「ファインディテール処理」、これが悪さをしているらしい。

Olympusのサイトを見ると「解像感の劣化を最小限に抑えながら、偽色・モアレを感じさせない画像の再現が可能となる画像処理技術」との事だが、モアレは発生する時は発生するし、それも醜い状態で発生する(5月23日の記事を参照されたし)。

このファインディテール処理をオフにする機能はないのだから、ユーザーが行うのは2つ。「ノイズリダクション機能をオフにする」、「シャープを-1、もしくは-2に落とす」、である。

E-P3の画質はISO800までは大したノイズは発生しないし、ローパスフィルターを薄くした事でデフォルトよりもシャープを弱めても十分に解像感を得られる。シャープを弱める事でモアレも若干防げるだろう。この2つを変更すればISO800までの画質は撮って出しJPGでも100%満足出来る。

ISO1600ともなると流石にノイズは増えてくるので(私はあまり気にならないが)、RAW画像ならLightroomでディテールを保ったまま、A3プリントでは目立たないくらいにノイズを除去出来る。

どうしてもJPGファイルだけで何とかされたい方は、マイセットモードを使われると良いだろう。ISO800までは上述した通り、それを越える感度で撮らざるを得ない場合に向けて、「ISO1600、ノイズリダクションは弱、シャープは0、ピクチャーモードはナチュラル」そんな設定のマイモードを登録しておけば良い。

試してはいないが、何かのボタンをメニューからカスタマイズする事で、それを押しながらシャッターを押すと自動的にそのマイモードが適用される、そんな操作が出来た筈。

感度がISO3200になったらLightroomでRAWから現像した方が良い結果を生むので、ISO1600を越えたら有無を言わずにRAW現像、そしてLightroomは購入された方が良い。但し、劇的にノイズが消える事はない。あくまでも「LightroomでもE-P3のISO3200は厳しく、風景によってはA3プリントなら何とかなる可能性もある」、その程度にしかならない。

6、本当にISO1600より越えると使えないのか?

美しい写真を望むのならE-P3はISO800が限度だし、私のようにLightroomで現像すればISO1600も問題ない、そんなタイプもいる。またISO1600だと4~6枚連写し、コンポジットさせればノイズはほぼ皆無になる。被写体が動かないものであればISO1600の時点でコンポジット前提で撮影すれば良い。

下の写真はISO1600, F5.6, 1/30sec、EV6の風景で、24mm(135換算48mm)で撮影していたので、手振れ補正があるのでISO800でもなんとかなる風景だが、ノイズは消せるがブレはどうにもならないのでISO1600で撮影している。

5枚をコンポジットした等倍画像とJPG撮って出し(ノイズリダクションOFF、シャープ-1)を比較しよう(部分切り出しはクリックで等倍)。


全体

参考写真2



コンポジットその1

参考写真3



JPG撮って出しその1

参考写真4



コンポジットその2

参考写真5



JPG撮って出しその2

参考写真6


JPG撮って出しは明らかに画質が悪いが、A3プリント程度なら等倍でこれくらいの劣化ならさほど問題はないと思える。まぁ偽色っぽい部分が多いので、気になる方はLighroomで再現像し、偽色とノイズを抑えた方が良いだろう。

そして構図の多くで光が回っているから、コンポジットした写真はディテールも保持しているし(最終的にはPhotoshopでアンシャープマスクを掛けている)、ノイズも等倍でほとんど感じないレベルだからA3プリントならノイズは皆無と言って良いだろう。

だからではないが、私個人はE-P3でもブレて使い物にならない写真を量産するくらいだったら暗くても光が回っていさえすれば喜んでISO3200に上げる。

下はISO6400、F5.6, 1/30sec、EV4の明るさだ。5月中旬、東京の日の入りと同時に撮影した写真。全体写真はJPG撮って出し(ノイズリダクションOFF、シャープ-1)。ブログに掲載しているこの大きさでも明瞭さが欠如し、眠い写真に仕上がっているのが判るだろう。等倍の部分切り出しを見たら気絶しちゃう。


全体

参考写真7



部分切り出し

参考写真8


さすがにLightroomを持ってしてもA3プリントに耐えられる写真は作れず、ノイズを除去すると単なるピンボケ写真のような絵画しかならない。

そこで6枚連写のコンポジットを用いる。同じ条件でのコンポジット後の写真は前回のレビューの一番下をご覧になると判る。

風景によってはギリギリA3プリントが可能か?、また解像感の高い単焦点レンズを使えば、可能性はさらに増す、その程度までノイズを除去してくれる。コンポジット万歳だ。

コンポジットが面倒でもISO3200、ISO6400で撮影された写真に使い道はある。アートフィルターにラフモノクロームなるモードがあるのだから、ノイズで荒れ放題の超高感度域で撮影を強いられるのなら、ラフモノクロームで撮影していると思って被写体と対峙すれば良い(ラフモノクロームを使うのではない、あくまでもその気持ちで)。

下は上の写真をLightroomでほんのちょっとノイズを除き、わざとシャープがガツンと掛け、高コントラストでラフモノクロっぽく再現像したもの。勿論、等倍で見るとシャープを多く掛けているので見られたもんじゃないが、「ラフモノクロです」と言い切ってしまえば良い。

今回、面倒だったので、それ以上のレタッチは施していないが、Photoshopで焼き込み、覆い焼き処理をしてやれば、もっと優れた森山大道フォトを作れてしまう。これでISO3200も6400も怖くはない。


こんな感じに仕上げちゃう

参考写真9


7、結論

私個人はこのカメラの価値は5万円と見ている。だからこれを書いている5月23日現在、E-P3の流通価格はツインレンズ、レンズキットに限り、非常に真っ当だ。むしろ安いくらいに思える。

そしてE-P3に代わる新たなPENデジのフラッグシップE-P5が今後どんどんと流通すれば、中古市場にE-P3が溢れ、今は平均2.5万と言ったところだが、数ヵ月後には2万円くらいのE-P3がゴロゴロ見つかる筈。費用対効果は抜群に高いカメラだ。

仕様を見る限り、完璧と思える新たなPENデジであるE-P5。これが正当な価格、初値の半額になるのに2年近く掛かるだろうから、その間の繋ぎ、2年限定でマイクロフォーサーズのミラーレスカメラを使うのならばE-P3はGet Itな代物だろう。

但し、先日も書いた通り、超高感度域を使わない、ISO800までしか使わない、ISO1600を使う時はLightroomで何とか仕上げる、AFの測距スピードも静物しか撮らないから気にしない、そんなカメラマンならE-PL2の機能で十分で、こちらの方がさらに割安。

ボディ内手振れ補正ではないが、LumixのGX1は手振れ補正付きレンズと合わせればE-P3よりも使い勝手も画質も優れている筈で、そこをどう見るかがポイントだろう。

それとEVFを使いたい場合、間違ってもVF-2は買っちゃ駄目だ。倍率が低くても安価なVF-3にするか、2年後、E-P5を購入する前提でVF-4を選ぶべきだろう。まぁEP-3やE-PL2、PL3等とセットならVF-3がいいかな。これなら後からXZ-1やXZ-2を買い足してもサイズ的に丁度良い。

ここまではケチケチ結論。金持ちでもないし、カメラ、写真以外に音楽、ギター、ベースと言う趣味がある私とすればサブシステム用のカメラにお金なんて掛けてられない(カメラを買うよりもギターやエフェクターを買う方が嬉しいタイプ)。だからこそE-PL2かE-P3か、1万円の開きもない程度の違いで迷ってしまうのだ。

しかし世の中、羨ましい人もいらっしゃる。1万円の差や発表直後で高価であっても気にならない、そんな方への結論は?。

E-P5が発表された今、E-P3は買うに値しないカメラだ。センサーが優秀で、アイセンサーが付き使い勝手も向上したと思えるE-P5にVF-4のセット、もしくはマイクロフォーサーズには未来がない、そう決め付け、FujiのXシリーズやSonyのNexシリーズを買うべき。


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