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画素数が上がると撮影法も変わる

2013年06月04日 00:00

一等地なのに・・・

画素数が上がると撮影法も変わる

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



デジタルカメラ創成期時代のデジタル一眼レフは600万画素前後が一般的だった。この時代にデジタル一眼レフを使うユーザーの大半はフィルム時代に一眼レフを使っていたいたろう。今日は画素数の変化によって撮影方法も変わっていく、そんな話を。

600万画素のデジタル一眼レフをいち早く取り入れた方達の大半はフィルム時代の写真の常識に多くとらわれていたと思う。フィルム時代、人に見せる為のプリントサイズはワイド六つ切りかワイド四つ切。そしてデジタル時代となると六つ切りとほぼ同じサイズであるA4プリントが一般的だったろう。

面白い事に240dpiでプリントするとちょうど600万画素がA4サイズにピッタリなのだ。メーカーもそれを睨んでセンサーを製作していたと思われる。

※200dpiに落とすと今度は600万画素のカメラはワイド四つ切のプリントが可能になり、写真鑑賞に最低限必要だと言われている160dpiとなると半切やA3ノビまでプリント出来る

そしてフィルム時代、写真展、グループ展を開催したり、フォトコンテストに応募するような猛者達はノートリミングが常識、トリミングは失敗写真を活かそうなる姑息な手段で恥以外の何物でもなかった。

私は1000万画素からデジタル一眼レフの世界に入ったので想像するしかないが、恐らく、600万画素の一眼レフを使っていたカメラマンはこれらが前提で、フィルムカメラと同様にしっかりとフレーミングしていたと思う。

ところがデジタルの世界は日進月歩。600万画素が1000万画素、1200万画素、1400万画素とどんどんと増えていく。それに伴い、時代はA3ノビプリントが一般的になった。Pentax K20D、K-7のセンサーサイズの1460万画素はA3ノビプリントが前提なのだろう。240dpiでプリントすると1420万画素必要だからだ。

今では1600~2400万画素が当たり前になってしまった。そして現在、フィルムカメラを経験していないカメラマンが増え、コンデジやミラーレスカメラでは当たり前、マルチアスペクトとなり、3:2、4:3、16:9、1:1と好き勝手に写真フォーマットを選べるようになった。

2400万画素のカメラは半分を切り取ってもまだ1200万画素も残っており、200dpiなら(1000万画素必要なので)、余裕でA3ノビまで対応出来てしまう。トリミングが当たり前となったと言って良く、ノートリミングはもはやロートルの戯言でしかない。

私もロートルではあるが、1460万画素のK20Dを得てからはトリミング前提で写真を撮るようになった。PhotoshopやLightroomで傾き補正、煽り(垂直)補正が簡単に出来るようになったのもそれに拍車をかけたと言える。

昔から広角レンズが嫌いだった。不快な遠近感が出てしまう、背の高い建物を撮ろうとするとどうしても上部がすぼんでしまう、それが理由だ。だから(135換算)35mm~85mmくらいの素直な描写をするレンズを好んで使い、建物全体を撮る時は撮影距離を長く取る、それが常だった。

そして被写体から遠く離れる事が出来ない路地のような狭い場所ではそれがどんなに魅力的な風景であっても、大きく妥協し、一部分を切り取る、そんな手法で写真を撮っていた。

ところがカメラがK20D(1460万画素)になると、デジタルカメラから出力された写真ファイルは完成品ではなく、素材でしかない、そう思えるようになり、後ろに引けない場合でも広角焦点距離を平気で使い出すようになった。上にすぼんでしまう風景は広めに撮影しておいて、レタッチで煽り補正を行い、美しく整える。

煽り補正をすると焦点距離の違いは遠近感を楽しむ為でなく、単なる画角調整でしかない。ズームレンズを愛用しているのも(楽をしたいからでもあるが)そのせい。デジタルカメラを使うようになって遠近感などど~でも良くなった。

※但し、煽り補正の必要のない風景では今も尚、キッチリとフレーミングしないと気が済まないし、愛用しているSigma 17-70mmF2.8-4は24~35mmが尤も素直な描写をするので(歪曲率がほぼ0になる)、後から歪曲補正する面倒を考え、後ろに引けるのならなるべく24~35mm(135換算35-50mm程度)で撮るようにしている

さて、煽り補正を入れると風景によって10~30%くらい周辺が削れらる。K-5の1628万画素は最大で1100万画素近くまで減ってしまうが、デジタルの恩恵、画素数補完(Photoshopで言う再サンプル)で1100万画素を1600万画素に戻してやれる。

※色々な風景で再サンプルし、写真屋さんやメーカーに問い合わせた結果、1.5倍までの拡大ならA3ノビ~A2程度のプリントに十分耐えられる事が判っていて、K-5のノートリミングなら2400万画素まで増やす事が出来る

トリミング前提の撮影法に変化したから、画素数が上がるのは嬉しいのだが、今後も画素数戦争が行われるのにはちょっと反対。と言うのもA3ノビよりも大きなプリントの需要が果たしてあるのか?。A1や全倍(90x60センチ)と言った大きなプリントが1枚2千円くらいでプリント出来る時代が来るのか?。

答えは「いいえ」だろう。10年後、20年後にどうなるか判断はつかないが、今8千円くらいの全倍プリントが4分の1の価格に落ちるとは到底思えない。少なくとも10年以内はA3ノビが主流だろう。

となるとAPS-Cでも135サイズでもプロ用は除き、最大で2400万画素あれば十分だと感じる。2400万は3:2フォーマットなら数字的に6000x4000ピクセルと判りやすいのも良い。SonyやToshibaと言ったセンサー製造メーカーはそろそろ画素数を上げるのでなく、超高感度耐性に強いセンサーを作る方向にシフトした方が全カメラマンの為になると思うのだが・・・。

そもそもデジタルカメラの進歩よりも画像処理をこなすパソコンの進化の方が遅い。OSやアプリケーションは進化してもハードウェアが進化しない。今、一般的に売られているパソコンのスペックを考えると2400万画素だとサクサク感は薄く、それをストレスなく処理させようと思うと高スペックモデルを買う必要が出てくる。

また画素数が上がるに比例し、レンズの性能も上がらなくちゃならない。少なくともPentaxのレンズは高価なスターレンズを何本か借りた事があるが、描写が優れているとは言い難く、解像感だけならSigmaやTamronの一部のレンズの方が高い気がする。1600万画素のカメラでそう感じるのだからそれが2400万画素を越えたら・・・。

だからこそPentaxには独自の道を歩んで欲しい。勿論、センサーを提供するメーカーの協力がないと無理があるが、どう頑張ってもNikon、Canonを抜く事はないのだから、無駄に画素数戦争に参加せずに、上述したように超高感度に特化したカメラ、そんなのを望みたい。

まぁ2400万画素までは認めても良いのかな。上述した通り、デジタルカメラから出力されたファイルは素材でしかないので、如何に煽り補正等を加えたレタッチで最上の写真に仕上げるかがキー。ならば半分に切っても1200万画素残る2400万画素センサーはA3プリント前提なら素材としてちょうど良いサイズだ。

APS-Cフォーマットの2400万画素、ISO6400での風景が確実に使え(EV2の明るさでも撮って出しJPGで十分な絵)、ローパスフィルターレスで解像感が高く、Fujifilmのようにカメラ内部でモアレ処理を施してくれるカメラ、理想だなぁ。

こんな思考だからノートリミングが当たり前、構図をきっちりと計算しないとならないフィルムカメラにはもう戻れないだろうなぁ・・・。

と言う事で本日の写真。ここはキューポラ探索で立ち寄った埼玉県は西川口駅前。JRだ。都内の地下鉄や私鉄しか止まらないような地域よりも遥かに発展しているであろうベットタウン。

写真左は駅舎ビル。ロータリーの裏側、一等地に限りなく近い場所なのにこの状態。ちょっと感動する風景だった。

これは俯瞰からでないと判らない。そして俯瞰で撮るとどうしてもカメラは下に向くので風景は下すぼみになってしまう。そこで広めにフレーミングして撮影後にLightroomでこのように垂直を修正したコマ。勿論、オールドコダクローム風にレタッチしている。周辺部が削られておおよそ1200万画素、これならA3プリントも全く問題はない。

ちなみにここでもモアレが出ている。縮小しレタッチを施したからではなく、オリジナルファイルも写真中央左のトタン屋根にモアレが出ていた。モアレについての詳細は5月23日の記事をどうぞ。


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コメント

  1. ハッセルじいちゃん | URL | lalX43Vc

    こんにちは!
    なんだかスラム街に出くわした様な光景ですね。
    再開発が勿体ない気もしますね~^^

  2. ぐり | URL | mQop/nM.

    こんにちは

    素晴らしいバラックですね。
    近寄れないのは惜しいですけど、俯瞰でもその素晴らしさが伝わってきます。
    それにしても一等地でこの状態が残ってるということはここに住んでる方々の団結力を感じます(笑

  3. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃん さん

    この一画だけで表側は流石に駅前でさほど汚くはないのですが(それでも昭和長屋店舗)、裏へ回るとまさにスラム(笑)。
    写真を撮る者としてはこういう風景は好物ですが、ここに住んでいる人達はやはり再開発を望んでいるのでしょうね。

  4. BigDaddy | URL | -

    > ぐり さん

    近寄れますし、中庭に入り込む事も出来たと思います。ただ、これは寄るよりも全景を撮るべきだろうと思い、隣の駐輪場に上って撮影したんです。

    本来、駅前ですから再開発されるべきなのでしょうが、団結力なのでしょうかね(笑)。色々と利権が絡んでいるのでしょうね。

  5. vevey | URL | unwH7Pqs

    川口は鋳物工場が次々に土地を売ってマンションがやたらと増えましたね。ここも土地を売れば凄い金額になるんでしょうが、土地の所有者と住人が違うと簡単には売り払えないのかも。

  6. BigDaddy | URL | -

    > vevey さん

    居住権のようなものはあるのでしょうね。とは言え、同潤会アパートや品川の老舗ホテルのように強制立ち退きさせる場合もあり、地権者、もしくは不動産関係者がどれだけそこを開発したいかにもよるのかもしれません西川口の場合、仮にそこにビルが建ってもさほど旨味はないのかもしれませんねぇ。

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