にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

ガクアジサイ

2013年07月02日 00:00

見上げるガクアジサイ

見上げるガクアジサイ

Sony Cybershot DSC-H50

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



紫陽花は一般に見下ろす花、でもこのガクアジサイは人間の背丈よりも遥かに高い位置まで延びていて、思わずパチリした。

4年前に撮影した写真、こんな馬鹿でかいアジサイなんてまずお目にかかれない。でももう一度この風景を一眼レフで撮りたいと思っても(撮影した地域は保存したフォルダ名に記載されていても)ピンポイント、このお宅がどこにあるか判らない。もうちょっと早くGPSロガーの存在を知っていれば・・・。

さて今日はこのガクアジサイについて。

多くの日本人はこれをガクアジサイと言うと思う。でも私は何年か前まで、これを全て「ヤマアジサイ」と呼んでいた。

子供の頃、園芸、庭いじりが好きだった祖父から教わったんだと思う。それから40年近く、これがヤマアジサイだと信じて疑わなかった。

男の子は余程、花に興味がない限り、人に花の名を尋ねないし、そこにヒマワリや朝顔が咲いていても周囲に向かって「あっ、ヒマワリだ!、朝顔だ!」なんて声に出して言わない。本人はこれをヤマアジサイだと認識しているのだから、わざわざ「これってヤマアジサイだよね?」とも聞かない。そうやって青年になり、成人し、オヤジに至る。

だから町でガクアジサイを見ても心の中で「おっ、ヤマアジサイだ、やっぱり風情あるなぁ」と思うだけで、一緒に歩いている人間を捕まえて「ヤマアジサイって日本を感じるよねぇ」とは言った事はなかったろう。

でも数年前、このガクアジサイを見た連れが「そう言えばガクアジサイって日本古来からあるんだよねぇ」なんて話をし、「ガクアジサイ?、何それ?」って事になったのだ。いやぁ、お恥ずかしい、「ガクアジサイ」と言う言葉そのものをその時、初めて知った。

それでも別に「いや、これはヤマアジサイだろ!」とは言い返さない。要するに桜はどの種類でも桜だし、菊だって観賞用の馬鹿でかいものから、たんぽぽのような小さな花でも菊でしかない(たんぽぽも菊科だって)。そもそもショウブ、カキツバタ、アヤメ、この違いを全く理解していない者にとってはそれがヤマアジサイだろうがガクアジサイだろうがどっちでも良かったりした。

ところが不思議なもので、一度「ガクアジサイ」と言う言葉を知ると、何故かそれを良く耳にするようになる。そしてこの花を「ヤマアジサイ」と呼んでいる人が周囲には皆無と言う事に気付く。

一昨年だったと思う。インターネットで調べてみると、おおよそはショウブ、カキツバタ、アヤメ程度の違いであれど、少なくとも町のそこらで見掛けるこれはガクアジサイである事を知った。しかもヤマアジサイはガクアジサイの亜種であるなんて説もあるそうで・・・。

そんな訳で今はこれをガクアジサイと呼ぶようにしているが、心中は祖父から教わったヤマアジサイ、こっちの方が馴染むのだった。

さて、これを調べていて、これまたびっくりした事。私が常識を知らないのか、いわゆる日本全国でアジサイと言えば球状のものを想像すると思う。でもこの球状のアジサイは日本固有のガクアジサイが輸出され(シーボルトが輸出?)、最終的に西洋で品種改良されて、日本に逆輸入されたものだそうで、なんと西洋アジサイと呼ばれるそうな。

しかもこの西洋アジサイは大正時代に初めて日本にお目見えした、凱旋帰国とでも言おうか?。だから球状のこやつの日本での歴史はまだ100年も経ていない。

ガクアジサイ(ヤマアサジ)が日本固有のものだとは知っていたが、人の頭くらいの球状のアジサイも遣隋使やら遣唐使やらの時代、西暦で言えば600年~800年くらいに輸入されたものだとばかり思っていて、輸入品種でも1000年以上経過しているのだから、大昔から日本にあるものだとばかり思っていた。

しかもである!、神社仏閣にアジサイはつきものだが、この西洋アジサイがそれらに植えられるようになったのは戦後、鎌倉の明月院が最初だったらしい。

つまりである。幼少期、すでにガクアジサイよりも西洋アジサイの方が至るところに存在していた。そして子供ながら菊と並んで実に日本っぽい花だと感じていたが、これは言い換えるとそこらに咲いている薔薇を見て「風情あるなぁ、日本の趣を感じるね」と言っているのと同意だったりする。

wikipediaを見ると、万葉集の中の二首でアジサイを歌っているものがあり、平安時代にはしばしば詠まれるようになったとの事だが、少なくともこの時代の歌で球状のアジサイを想像しちゃならず、あくまでもガクアジサイを思い浮かべる必要がある。

そう言えばたんぽぽだって、今じゃ西洋たんぽぽの方が幅を効かしているらしいし、もしかして菊そのものだって、我々が知らないだけで、西洋菊を見て「風情あるよねぇ、日本を感じるなぁ」なんて言っているかもしれない。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

  1. | |

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)