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Lightroom 5について再び・・・

2013年07月06日 00:00

嘘心霊写真

嘘心霊写真

Pentax K-7, SMC DA18-55mmF3.5-5.6AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



いやぁ、申し訳ない。とにかくネタが浮かばない。そこで再び、先日発売されたLightroom 5について語ってみたい。内容は6月14日の記事とほぼ同じ。それを再度強調するだけ・・・。

とにかく勘違いしちゃならないのはAdobe Photoshop Lightroom 5で紹介されている「高度な修復ブラシ」。

これは構図中の無駄なものを排除する機能であるが、「どのオブジェクトでもきれいに消去したりすることができます」、動画を見ると、消したいものをブラシでなぞるとあ~ら不思議、そこに何もなかったように消えちゃう、これはミラクルだぜ!、そんな内容となっているが、明らかに嘘。どうしてこれを誰も指摘しないのか不思議なくらい。

この機能、要は消したい箇所を他の部分で補っている(コピーしている)だけに過ぎず、補うものがなければ幾ら頑張っても駄目。6月14日の記事に書いた通り、「空が背景で横に伸びている電線は消せるけど、背景が複雑に入り組んだ町なら手前の電線は綺麗に消えず、芝生で遊んでいる子供は消せるけど、ジャングルジムで遊んでいる子供なら無理」。

元々はフィルム時代、スキャンした際のゴミ取りや傷修復で使われていたコピースタンプ機能を発展させたもので、Lightroomのこの機能は以前より上手に消せるにせよ、本来は、そこに写っちゃならないもの、今の時代ならセンサーのゴミ、雨の日にレンズについた雨滴、シャッターを押したタイミングで構図上を横切った虫や鳥、それを消す機能でしかないと思った方が良い。

「これさえ写っていなければ良い写真なのに・・・」、そういう写真をランダムに10枚選んだとしよう。消したいものは電線だったり、人だったり、看板だったり・・・。でもそんな10枚の中、A3プリントレベルでもバレないくらいに綺麗に消したいものを消し去る事が出来るのはせいぜい3割程度。残り7枚は不備のある写真と化す。

規則性はないが、類似する風景が大量にあるような写真、こういう写真ばかりなら3割が7割以上の確率になってくれるだろう。山深い森を撮影したら奥に「熊に注意」、そんな看板があった。こんなのは簡単に消せる。でも代々木公園辺りの隙間だらけの林を撮影し、そこから往来の人々を消すのは諦めた方が良い。

レンガ塀やブロック塀、はたまたタイルを張られた家壁、これらは一定の規則性がある。むしろこういう背景こそ消したい部分を補い為に他から風景をコピーするのだから簡単だと思いきや、そうは問屋は卸さない。規則性があり過ぎる為に、ちょっとのズレ、歪み、色の違いでも切り貼りが大きく目立ってしまう。

だからこそ「規則性はないが、類似する風景」が大量に存在している風景ではないとこの機能は役に立たないのだ。芝生なんてまさにそうでしょう。規則性はないけど類似する風景。だからこそ芝生にいる子供は簡単に消せる。だけどジャングルジムのように規則性のある風景だとどうにもならない。

Lightroomは1ヶ月の無料お試しセットがあるので、この内容を信じられない方は実際に試されてから購入する事をお勧めしたい。風景によって消せる、消せないがはっきりしているので100枚くらいの写真で一体どれだけ使える写真が生成されるか、ご自分で判断されて欲しい。

簡単な話でネイチャーフォトなら効果は高く、お散歩写真、町を専門に撮り、ごちゃごちゃした人工物ばかりが構図されている写真にはほとんど意味のない機能と言い切って良い。

下町をお散歩していて一番不快なのが、ボロくて好みの家の塀に必ずあると言って良い政党のポスター。これが簡単に消せるのならラッキー!、ではあるが、上述した通り、ポスターが貼られている壁の多くは規則性があって、遠くに小さく写っているポスターくらいなら消えるが、正面にどーんと構えているにっこり笑顔の政治家のポスターは消えてくれないのだった。

本日の写真、心霊写真になってしまった。オリジナルは下。3人中、2人は消せた。でも黒っぽいシャツを着た女性だけは、重ねて違和感の無い(コピーして違和感の無い)風景が存在せず、上手く消せたのは顔から肩に掛けてだけ。あとはブログで鑑賞するサイズでも皆さんを騙すようなレタッチは出来なかった。

この程度の風景で人物を消せないのだから、Adobeサイトの文章、「「どのオブジェクトでもきれいに消去したりすることができます」は大嘘だ。


参考


まぁ、レタッチが趣味!、ファミリーフォトでコラージュも含めて色々と遊んでいます!、そんな人なら楽しめる機能ではあろう(この処理はPhotoshop Elementsでもほぼ同じような作業が可能)。また中途半端な機能だから、むしろ心霊写真風の遊び心満載の写真を作れる。しかし、そもそも何かを消そうなんて本来は思っちゃいけないのだ。

ちなみにこのように邪魔な人物に限定して、写真から消し去りたい時、この手のレタッチを使うのでなく、コンポジットを応用してゴーストを削除するのが一番手っ取り早い。人物と言うよりも動いているものの大半を可能な限り消せるのがコンポジットだ(だから立ち止まっている人や、止まっている車は消せない)。

私はノイズ軽減を目的にコンポジット法を利用しているので、残念ながらここに参考写真は掲載出来ないが、「Photoshop 写真合成 スタック」などで検索すればその手のサイトに行き着くと思う。覚えていたら、今後のネタにもしてみたい。

さて、新機能で便利なのが回転、水平、垂直を自動で修復してくれるUpright機能。これも100%じゃないのが微妙だな。色々な風景で試した結果、ボタン一発で納得出来た写真は8割と言ったところか?。

どこを基準にして水平、垂直を決めているのか、こりゃやり過ぎだろうってものや、明らかに大ボケを噛ましてくれちゃったり、そんな写真も結構出てきちゃう。

確かに8割はボタン一発で修正してくれちゃうので時短には繋がるが、これと同じ事はLightroom 4でも、水平、垂直、回転の3つのスライダー(水平を弄る事はほとんどないから実質2つ)を適当に弄っていればなんとかなってしまうのだから、カメラを構える時の癖で常に写真が曲がってしまうようなカメラマンでない限り、なくても良い機能だ。

それと私も以前、写真が傾く癖があった。こういう人は癖だから、傾いている角度もほとんど同じ。ならばLightroom 4で1枚の写真を調整したら、その現像設定を傾いている写真全てにコピーしてやるだけで良かったりもする。

唯一、この機能でLightroom 4では不可能なのが縦横比の変更だ。これは垂直補正を行った際、多くは縦に風景が伸びてしまう。だから風景によっては綺麗に垂直が保たれているけど、笑っちゃうくらい不恰好な建物がそこに見えちゃう。そんな時に横に写真を伸ばしてやるだけで笑いが止まる。

ちなみにこの機能を連れに解説していたところ、「あらまぁ、じゃぁ縦に伸ばせば私もスリムになるの?」と言うから、それは違うと言っておいた。確かにスリムにはなる。でもその分縦に伸びるのだから顔が馬面になってしまう。

こういうのはPhotoshopの変形ツールやワープツールを用いるのが適当だ。これを使えばたるんだほっぺだって簡単に10代の引き締まった頃に戻せちゃうし、ウエストラインだってモデルさん並みに細くなる。確か廉価版のPhotoshop Elementsでも可能だったと思う。

その他の新機能は6月14日の記事から加筆する内容は出てこなかった。

Lightroom 5からはCamera Raw、画像処理エンジンがVer8になった。しかしAdobeもそれを大々的にコマーシャルしていない事から、ほとんどは機能はVer7のままだと推測出来る。これでシャープネスやノイズリダクションに劇的な変化が現れれば私だってすんなり買っちゃう。

従って結論は同じかなぁ。Lightroom 3からのバージョンアップは良いと思うが、Lightroom 4をお持ちで、現在の処理に特に不満のない方はLightroom 5は必要ないと思う。


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