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画素数戦争

2013年07月08日 00:00

避暑地の夏

避暑地の夏

Pentax K10D, SMC FA28-70mmF4AL

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6月30日の記事にて、Sigmaのレンズの描写力が素晴らしく、ならば1600万画素でなく2400万画素のカメラの方が適しているのではなかろうか?、そんな事を書いたが・・・。

理数系人間ではないので、写真雑誌やネットで書かれている一般論を参照したり、以前、ほんの2日であるが、Pentax 645Dを使った経験から書いていきたい。

同じ面積のセンサーで画素数が上がるとどうなるか?。単純明快、1画素辺りの面積が小さくなる。ここまでは小学生でも判る。そしてその後の1画素辺りの面積が小さくなったらうんたら、こんなのは一生知らなくて良い問題だろう。

画素数が上がってこりゃ嬉しいわい!、と思いきや、理系の知識の無い普通のユーザーがえっ?、と思う事、幾つか挙げたい。

1、処理速度の遅さ

画素数が多いのだから、それだけ1枚の写真ファイルの量が増える。イコール、内蔵メモリを圧迫、メディアへの転送速度の問題が出てくる。

Pentax K-5II、IIsはK-5のセンサー、画像処理エンジンをそのまま流用しているが、UHS-Iには未対応なのと、で、連写スピードはK-5と変わらず、内蔵バッファは一定の基準をクリアしているとは思うが、RAW撮影時、10枚連写を2度続けるとバッファはそこで一杯になり、以降秒速7コマを実現させるには最初の10枚がSDカードへ書き込まれるまで(15秒程か?)待たなければならない。

私は動く物を高速連写する事はまずないが、超高感度撮影時、コンポジット(写真合成)する事によってノイズ軽減する事が多々あり、ISO6400を超えたら1カットに最低でも8枚は連写する。その際・・・。

横位置で撮って、縦位置で撮って、少し構図を変えて・・・、「少し構図を変えて」、ここで15秒待たされる。SanDiskのClass10を利用してこれだから、K-5II、IIsがUHS-I未対応のまま発売され、一気に購入意欲が減退した。

先日発売されたK-50がUHS-Iに対応しているらしいので、次期APS-Cフラッグシップも当然UHS-I対応になるだろう。でもそのカメラが2400万画素になったら?。そして内蔵バッファがK-5IIのままだったら幾らUHS-I対応でもコマ速が同じでも結局、内蔵バッファと転送速度の問題で結果的に処理能力が上がっていないって事になる。

そしてこれが現実的にNikonで起きている。いずれファームウェアの改良で変更されるだろうが、鳴り物入りでデビューしたNikon D7100はUHS-I対応なのに2400万画素にした事で内蔵バッファが少ないのか、連写するとすぐにバッファフルになり、カタログ値通りのコマ速が出なくなると言う。どうやらそれで買え控えされている方もいらっしゃるらしい。

Pentaxの場合、流通価格をNikon、Canonよりも抑えなくちゃ売れないから、しょ~もない部分で手を抜く時がある(K-5II、IIsのUHS-I未対応なんてまさにそれ)。一見ユーザーは安さに惹かれるだろうが、手を抜くくらいなら1万円高くなっても買う、そんな真のPentaxユーザーだっているのだ。

パソコンと同じく、内蔵メモリなんて交換式にしちゃえば良いと思うのだが・・・。ユーザーが任意にメモリを交換出来たら連写に興味ない人は安くカメラを買え、連写したい人は1万円のメモリだって買うでしょう。

2、パソコンの買い替えが必須

画素数が多くなるとカメラ本体の遅さが気になるのだから、当然、パソコンでそれを管理する際にはパソコンの遅さに閉口する。

JPGファイルだけならまだ何とかなる。実際に1600万画素のPentax K-5でもJPGだけなら10年前のWindwos XPパソコンで十分に管理、レタッチが出来る。

しかしそれがRAWファイルをもとなると最新のパソコンが要求される。私がパソコンを買い替えたのは2年前だったと思う。Pentax K20DやK-7の1400万画素のRAWファイルを扱おうと思うとXPマシンじゃ駄目だった。特にデータベース機能に長けているLightroom(当時はVer3)でRAWファイルを管理しようと思うと、写真を取り込むだけでも昼寝が出来ちゃう程だった。

それでメモリWindwos 7、Core i5、メモリ8GB搭載のパソコンに買い替えた。これならK-5の1600万画素のRAWファイルでもLightroom(Ver4)で十分管理出来る。

しかし、じゃぁ2400万画素やNikon D800のように3600万画素になったら・・・。残念ながら2年前に買ったパソコンでさえ使い物にならないだろう。

特にLightroomとPhotoshopを連動させるとこれだけで最低でも4GBのメモリを食うし、私のように画素数は少ないけれど10万枚以上のカタログを作っていると、可能ならCore i7の16GBメモリ搭載パソコンでないと今後画素数が増えたら写真管理が出来ないと言っても良いと思う。

どうもパソコンの進化よりもデジタルカメラの進化の方が早いと感じるのは気のせいであろうか?。

そもそも写真以外でパソコンの高スペックを要求される実務ってほとんどないと思っている。一部、音楽ソフトやゲームソフトでCPUパワーを必要歳、大量にメモリを食うのもあるが、それでもCore i5、8GBもあればアマチュアレベルだったら十分。

実際、仕事場のパソコンはCore i3の4GB。これで何の問題もなくこなしている。2年後、3年後、ビジネスソフトもホビーソフトもより複雑になるのなら仕方がないが、どうも数年後だけを考えると、写真の為だけにパソコンを買い換える事になりそう、これが不快なのだ。

3、ピント、ブレにシビアになる

Nikon D800が発売された時に話題になった。描写力の高いレンズを使い、しっかりと三脚を使って写真を撮らないと画質も悪くなり、ピンズレ、ブレが目立つよ~・・・。

知り合いのプロカメラマンがD800を使っているが、実際にはさほど気にしなくても良いらしい。全てのコマでブレを確認出来るなんてあり得ないと言い切ってくれた。「昔と同じだよ、焦点距離分の1秒で撮っていれば気にする事はない」。

またピントやブレはプリントする大きさによってその許容範囲が決まってくるから。A3プリントなら誰も気付きはしないし、A4くらいの活版印刷の写真集程度ならこれまた気にしなくても良いのだろう。

確かにその通り。しかし問題はユーザーがパソコン上で等倍で写真を見られちゃう。幾らA3プリントなら問題は無いとは言え、意図した位置よりも微妙にピントがずれていたり、大きくは無いがブレが確認出来たら、どんなに優れた風景、構図、露出をバシッと決めても、それだけで一気にそのコマへを愛着を失う。

これはPentax 645Dで大いに経験した。最初に借りた時はてっきりブレ補正機能が付いているものだと思ってテキト~に写真を撮っていたから、なんと1/60secでもほとんどの写真でブレを確認出来たし、ピントも被写界深度があまりにも浅く、意図した位置に来ていない。

だから夕方になってから撮影したコマはほぼ壊滅状態と言って良い。勿論、半数くらいはA3プリントなら誤魔化せるだろう。しかし645Dをもし本格的に使うのならA3プリントなんて意味がない。A1、全倍プリントくらいする意気込みがなくちゃ。そして恐らくそれくらいのプリントになると、D800もそうだが、ピント、ブレにかなり神経質にならないとならないのかもしれない。

ブレは上述のD800を使うプロカメラマン氏と同じ意見。適切なシャッタースピードを保っていればほとんどブレない。2度目に借りた時は常にシャッタースピードを意識していたので、どうしても1/30secくらいで撮らねばならない風景では確かにブレは目立ったが、それは645Dにブレ補正機構が付いていないからしょ~がない。

だからNiokn D800を使ってブレてど~しよ~もない、そんなコメントをネット上で発見すると、ホントかよ?、と思うのだった。ブレ補正のない単焦点レンズだってちゃんと焦点距離分の1秒以上のシャッタースピードを守っていればそうはブレないと思う。

645Dを使った経験からするとブレよりもピントのズレ、これがとても気になっている。645Dだから135センサーよりも被写界深度が浅く、それを意識して普段よりも絞り込んで撮影しているのに、ほんのちょっとピントが奥だったり前だったりするとガッカリしちゃう(笑)。

※しつこいようだがA3プリントくらいなら問題ない程度のズレ

だけどもこれが135やAPS-Cなら被写界深度は645Dよりも深くなるので、気にしなくても良い筈。問題は機械的なピントのズレだろう。これは被写界深度が深かろうが関係ない。当然画素数が増えたらより目立つ。だから厳密なAF調整をやらねばならないのでは?、そんな危惧がある。

実はDA17-70mmF4AL、現在入院中。買ってすぐにピントがズレているのを確認し、調整に出したものの、それでもおかしい。これは確実にAF機構そのものに問題あり、全てを分解してでも完璧に仕上げろ!、って事で長期入院中だったりする。来週には代替のレンズが届くので、それで今度は本体のチェックをせねばならない。超~めんどくせー!。

1600万画素のK-5でこれなんだから・・・。

4、レンズを選ぶ

レンズがセンサーの性能に追いつかず、全体に軟調になってしまう。Nikon D800でも推奨レンズがあった筈。これは1000万画素のPentax K-m、K10Dと1400万画素のK20Dを使って実体験済み。

K-m、K10Dでは気にならなかったレンズ描写がK20Dになった途端、ピントの切れの無さ、周辺部描写の悪さがとっても目立ってしまう。本当にびっくりした。今まで問題なく使っていたDA18-55mmF3.5-5.6AL(初期型)やTamron 18-200mmが一気に駄目レンズへと変身した瞬間。

好みもあるので話半分に聞いて頂きたいが、Pentax純正のレンズは優秀だとは言い難い。特に解像感(ピントの切れ)はSigmaレンズを比較すると劣っていると感じている。

なんだよ、おまえ、DA18-55mmくらいしか使った事ないだろう。スターレンズはいいぜ!、と思う方もいらっしゃるだろう。いえいえ、スターレンズ、リミテッドレンズも何本が使わせて頂いている。特にリミテッドレンズは21mmと70mmをおおよそ1ヶ月間も使わせて頂いた。

とにかく私個人はPentaxのレンズよりもSigmaのレンズの方が良いと感じているので、Petnaxが2400万画素センサーを採用してもSigmaレンズを買えばいいのだが、サードパーティレンズはいつそれがラインナップから消えるか判らない。

CosinaやTamronがそうでしょう。前者はKマウントの販売を中止したし、Tamronは一部のレンズでKマウントを最初から作っていない。Sigmaだっていつそうなるか。だからこそ純正品が信頼出来なくちゃならないのに、1600万画素のK-5で「うーん、微妙な描写だなぁ」と思うのだから・・・。

勿論これも3と同じく、A3プリントくらいなら全く気にならない。でも等倍で見る事が出来るのだから精神衛生上悪い。

5、超高感度域が苦手

これは良く判らない。画素数が多くなると1画素の面積が小さくなり、そうなると超高感度が弱くなるらしい。確かに小指の爪程のコンデジやフォーサーズ、マイクロフォーサーズは超高感度が弱いとされている。また2400万画素のSony Nex-7はネット上に転がっている写真を見る限り、超高感度域は弱いと感じるから理論上は間違いないのだろう。

とは言え、そこはSonyがどうやらかなり頑張ってくれちゃったらしい。(恐らくNex-7とは異なる)2400万画素のNikon D7100は風景によっては問題なくISO6400が使えると言うし、PanasonicからSonyにセンサーを変更したOlympusカメラは軒並み超高感度域の描写力が高くなったらしい。

だから少なくともAPS-Cなら2400万画素、フォーサーズ、マイクロフォーサーズなら1600万画素、これくらいの画素数ならSonyが頑張ったお陰でさほど目くじら立てる事もないのかもしれない。




とまぁ、理数系に詳しくない人間が感じる、高画素化による弊害はこれくらいだろうか?。今回のネタがどれだけ正しいか知る術は無いが、もし間違いでなければ、やはり無理に高画素化されちゃったカメラは買わない方が良いのかもしれない。

何しろ、画素数が増えた事によるメリットは「より多くのトリミングが出来る」、「全倍クラス(90x60cm)の大きさで高品質プリント(もしくは高品質写真集を出版)出来る」の2つしかないのだから。そしてこれらはせいぜいA3プリントしかしない人間にとっては丸で無意味なのだ。

アマチュアカメラマンにとっては135なら2400万画素、APS-Cなら1600万画素、フォーサーズなら1200万画素、コンデジなら800万画素、これくらいが妥当なのかもしれない。

「高画素化反対!」、これは進化を止めてしまうので決して口にしちゃならない言葉だとは思うし、反対に「高画素化万歳!」、これも単純過ぎる気がする。我々ユーザーはほんの少し、賢くなるべきだろう。

最近コンデジでも2000万画素があるそうな。確かにテレビ通販を見ていると「ほらっ、こ~んなに大きくプリント出来ます!」ってな感じで全倍とかB1、A1サイズでど~んと展示してあったりする。いやぁ、コンデジでそんな大きくしないでしょ。

そして大きくしたいと思う人はきっとステップアップして一眼レフやミラーレスを買う。でもここでユーザーは疑問を持つ。コンデジでさえ2000万画素なのになんで一眼レフは1600万画素なの?・・・。確かに私だってそれは思う。

用途を熟考する、そういう事なんだと思う。動物や昆虫を狙うカメラマンは高画素の方があり難いだろう。それだけトリミング耐性があるからだ。Nikon D7100の2400万画素なら半分にぶった切っても1200万画素もあり、A3プリントでも十分に高品質プリントが可能だ。

私はそういうのを狙うタイプじゃないので、やっぱりそこまで要らないかなぁ。上述したデメリットばかりを考えてちゃう。

画素数を上げるよりも超高感域度をもっと頑張って欲しい。K-5II、IIsの後継機がISO6400でも全く問題なく使えます、そんなカメラだったら嬉しいのだが、恐らく無理だろう。Sonyも当分はISO6400が常用(常用の意味はネイチャーやポートレートでも使えると言う意味)出来るセンサーは作れないと思う。

となるとNion D7100が採用している2400万画素をPentaxも採用するだろう。だったらイラネェかなぁとも思っちゃうからこそ、K-5II、IIsが生産ラインから消えた瞬間(後継機が発売されてから)、それの中古機種を狙おうと思っているのだった。

本日の写真、1000万画素のPentax K10Dで撮影している。6月20日の記事に書いた通り、カメラはサクサク動いてくれるし、レンズも選ばない。ピント位置も適当で良かった。

しょぼいレンズで遠景を撮影しているのに周辺部は若干描写は弱いが、他は十分。クッキリ写っているから、Lightroomでわざわざ強くシャープを掛ける必要もない。1000万画素ってこんなに楽だったのねぇ。1000万画素のカメラを使っていた時期は皆さんよりも短いだろうが、懐かしく思う。


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