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エグルストンは不審者に見える

2013年07月24日 00:00



夏

Pentax K10D, SMC FA28-70mmF4AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



ウィリアム・エグルストンのネタは今日も続く。前回の記事前々回の記事も合わせてご覧になって頂きたい。

日本のプロカメラマンを町で見掛けたり、テレビのドキュメントを見ていると、さっと構えて、その瞬間シャッターを押して、何事も無かったように歩き去る、そんなタイプが多いように思える。アラーキーなんて無茶苦茶早いし、立木義浩もスマートな撮り方をしていた。

反面、エグルストンは不器用なんだと思う。カメラの構え方がスマートじゃないし、カメラを構えてから(MFならピントを合わせ)構図の確認をしているのだろうが、いつまで経ってもシャッターを切らない。

また撮ろうとする風景を見つけるまでの動作とでも言おうか、あっちこっちを見回し、考えあぐねている仕草をする。ようやくカメラを構えたと思ったら、3秒、5秒・・・、おっ、縦位置にしたぞ、あれっ?、結局撮らないのかよ!、と言ったような映像もあった。

手に入れた「William Eggleston in the Real World」ではどうやら息子を助手にし、一緒に撮り歩いているようだが、息子の方が父の先を歩いているシーンが多い。20メートル近く先を歩いている映像もあり、「父さん、遅いよ!」とでも思っているのかもしれない(笑)。

時に、その時使っていたのはフィルムカメラ。1台は小さな135タイプのカメラ、Leicaだろうか?、そしてもう1台は見た事もないカメラ、大きさから言うと中判カメラだとは思う。外では手持ちで、屋内では三脚を使っていた。そしてその三脚に付いていた雲台、おっっと!、俺のと同じじゃないか!。

手持ちの機材はすぐに判る。ドイツのKaiserだ。いやぁ、嬉しいねぇ。LeicaやCanon、Nikonを使っていればプロカメラマンとカメラ、レンズが同じになる、このパターンは実に多い。でも自由雲台、しかも今じゃ誰も知らないようなメーカー、Kaiserを使っていて、大きさから判断すると、モデルも同じ、こりゃぁちょっと嬉しくなっちゃう。

※DVD後半ではContax G2を使っていて、おお!、俺も持っていたぜ!、とこれまた小躍り、でもAFのG2を使っている時でもカメラを構えてからシャッターを押すまでの時間がとてつもなく長く、視野率が90%もないカメラでこの人は何をやっているのか?、と思っちゃう

話を戻そう。とにかくエグルストンの撮影はスマートじゃない。右に行ったと思ったらすぐに左に、同じ場所をグルグル、ウロチョロ、傍から見ると挙動不審者にしか見えないだろう。息子は息子で父の傍で写真を撮っているが、上述した通り、オヤジが一向に前へ進まないので、息子がどんどんと先を行く。でも呼び戻されて、「カメラを寄越せ」とか言われちゃう(笑)。

とにかくこのDVDを見て、多くのお散歩写真カメラマンは一般からは異様な光景に見えているに違いないと確信した。

DVDではどこで撮影したかは明確に記述されていなかったが、観光地でない、外部の人間なんて人っ子一人いないような片田舎の町をウロチョロしている。

これは我々お散歩写真カメラマンも一緒。同じ下町でも京島、浅草、日本橋、神田界隈と言ったカメラマンが多い地域でなく、地元の人以外誰も寄り付かないような町、東京の人でも地名すら知らない、そんな町、路地を探索している。手元のカメラが視界から外れていたら、ただの不審者、泥棒の下見、放火魔にしか見えないだろう。

今年の2月、東京は北区の連続不審火、放火があったのを覚えていらっしゃる人も多いと思う。ある男が逮捕されたが、不審火のあった辺りは日光御成道のかつての岩淵宿。日光御成道探索の一環で何度もウロチョロしていた地域。

最後に訪れたのは昨年の12月。その後一度も足を運んでいない。そりゃぁそうだ。男が逮捕されたとは言え、確かまだ容疑が完全に固まった訳でなく、まだまだ地元の住民は安堵していない筈。そんな中、狭い路地、狭い路地と進んでいる人間、しかも廃屋の中に入って行っちゃう・・・、カメラマンであると認識してくれてもお巡りさんを呼ばれるに違いない。

混雑している町でのスナップは往来する人に圧力を掛けないように小さなカメラを使うのが理想だろう。しかし、一人で町の毛細血管部分である狭い路地を歩く際は、むしろ「私はカメラマンでございますよ~」、そんなスタイル、遠くから見てもカメラを確認出来る、そんなでかいシステムで散歩するのが良いのだろう。

Pentax K-5は一眼レフの中では小さな部類に入るが、これに縦位置グリップを付けて、前玉がでかいSigmaの17-70mmF2.8-4(旧型)を装着すると、嫌でも目立つようになる。

以前、路地で撮影している際、人の気配を感じたら、そこらの花を(撮る気がないのにわざわざ)見つけて撮るようにしていると書いた。不思議なもので、日本人は花を愛する者に悪人はいないと考えるようで、多少、人様の敷地内に入り込んでいても怒られる事はない。

下町の人達からすると自分ちの前の路地は庭みたいなもの。その庭に見知らぬ人間が立っていたら誰もが警戒する。でも花を撮っていると、相手は心を開いてくれ、会話が成立しちゃう。時折、ありがたい話を延々と聞かされる事もあるが、情報源としても役立ったりする。

話をエグルストンに戻そう。面白いのが、やっぱり廃墟に目が行くんだなぁと。車での移動中、廃屋を見つけて、息子と共に夢中で撮影していたりするし、その息子は「Amazing!」なんて叫んでいる。当然、屋内にもズカズカ入り込む。そして一通り撮影を終えると、車で一服。まんま私と変わらん。

彼の写真の多くは都会の風景じゃなく、田舎町の寸景。日本でも田舎町が好きだったり、昭和風景が好みのカメラマンには廃墟マニアも多い。エグルストンとて同じ、これは国、人種は関係ないようだ。

本日の写真、エグルストンを気取っている訳じゃないが、彼の写真って時折、無茶苦茶殺風景な画を見つけられる。それこそアメリカを象徴する、広大な土地を持つアメリカ風景となろうが、も少し寄れるんじゃねぇか?、とふと思ったりする。


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コメント

  1. dd | URL | -

    この色すごい!PHOTOSHOPですか?

  2. BigDaddy | URL | -

    > dd さん

    申し訳ないです。ちょっと覚えておりません。でも確かエグルストン関連の記事中の写真はかなり色を弄っていますので、Photoshop、そして市販のプラグイン等で加工しているんだと思います。


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