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Olympus E-P3レビューその22 HOLGAトイレンズを使ってみる

2013年09月20日 00:00

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Olympus E-P3, Holga lens 25mmF8

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



エー・パワーと言う会社から各メーカーのレンズ交換式デジタルカメラに使えるHOLGAレンズが発売されている。レンズ部も含めプラスチックだけで造られているプアーなトイレンズだ。

Olympusカメラでトイレンズと言えば純正のボディーキャップレンズ、BCL-1580があるし、SLR×Magicの26mmF1.4が有名だが、あまのじゃくなもので・・・。

正式名称はHL(W)-OPと言い、焦点距離は25mmで絞りはF11相当。強烈に暗いレンズだが、E-P3はISO1600までは十分な画質を持っているし、何しろ3千円だからして、駄目で元々、ネタの1つにでもなれば、そんな軽い気持ちで買ってみたのだった。詳しくは下をどうぞ。

HOLGAレンズ HL(W)-OP

上のサイトでは絞りがF8と書かれているが、ブラック・コーナー・エフェクター(周辺を落とし込む為の絞り機構)のせいでさらに1段近く暗くなるようだ。そのブラック・コーナー・エフェクター、色々なサイトで取り外せると書いてあるのだが、どうやっても外せない。

どうも精密機械用の小さなマイナスドライバーでバコッと外すらしいのだが、それをやろうとすると壊れそうだから、そのままで使用している。しかも再度取り付ける時は接着剤を利用せよとの事で、これはちょっとねぇ・・。

まぁせっかくHOLGAカメラを模倣するレンズ、強烈な周辺光量落ちが特徴なのだから、余程の事がない限り、買ったままで使用しようと思う。

このレンズ、絞りは固定だが、ピントリングはかなり重いがしっかりと動いてくれる。また4つの目安があり、ぞれぞれ・・・。

人間1人マークが0.7メートル
人間3人マークが2.0メートル
人間7人マークが6.0メートル
山マークが10メートル

となっているが!!!・・・。

これを守って撮影したらととんでもない事になってしまった。全部ピンボケ。最初はレンズの解像度そのものがこの程度なのだろうと思ったが、どうも違う。E-P3はレンズをMFで使用する際に像を拡大する機能があり、それで確認すると、ほとんどが人間7人マーク~山マークの間に収まってしまう。

厳密に調査した訳じゃないが、3メートル以上で山マーク、1メートル~3メートルで人間7人マーク、それ以下が人間3人マーク、30センチくらいに近付いた時だけ人間1人マーク、こんな感じだ。

焦点距離は25mm、135換算で50mmだからほとんどで被写体までの距離は3メートル以上となり、山マークに合わせておけばおおよそ何とかなり、3メートルよりも近い時だけ、また厳密にピント合わせする時のみ、E-P3の拡大機能を使ってピントを調節するのが望ましい。

しかし山マークで撮影しても無限遠は出ないようだ。15メートルくらいまでのピントの芯は確認出来るが、それを超えると、恐らく本来ならば被写界深度内に入るのだろうが、レンズの解像力がない、各収差の為にボヤけてしまう。

だから遠景の美しい風景を臨む、そんな写真には不適。お散歩写真で撮影する被写体の多くが3~10メートルに入っている、そんなのが得意、いや、得意と言うよりも「10メートル以内の被写体、それが条件である」と言っても良い。

それでも撮影が制限される訳じゃない。135換算の50mmは、広角レンズに慣れている最近のデジカメな人からするとかなり画角が狭いと感じる筈で、何かを撮ろうと思うとおおよそ被写体までの距離は3~10メートルになる筈。だから撮りたい風景を普通に撮れば良いだけ。

また、この手のトイレンズは製品にばらつきがあるだろうから、もしかすると説明書通りの距離で問題ないレンズや無限遠がしっかりと出るレンズも存在するかもしれない。とは言え、ちゃんとピント合わせをすればほとんどの被写体に対してピントが得られるから、不良品ではないと思う。

製品にばらつきがある、それがトイレンズの醍醐味なのだろうし、目くじらを立てずに、むしろオンリーワンのレンズとして楽しむのがトイカメラ、トイレンズのお作法なのかもしれない。

上述したように最初はほとんどのコマがピンボケていたので、失敗した~と思ったが、距離マークに嘘がある、これが判ればどぉって事は無い。何しろ3分の2以上のコマは山マークで良いし、近景撮影でピンボケしても、「トイレンズだからその程度の描写」と言い訳出来る(笑)。

描写力はこんなものだろう。虫眼鏡を考えれば判る。どんなにしょぼいプラスチックの虫眼鏡であっても焦点が合えば綺麗に見える。但し、収差の補正は一切されていないから、中心部以外はボヤけるし、特に遠景では怪しい描写になってくる。

※Lightroomで色収差を除去すると、輪郭の紫ボケが消えるのでほんのちょっと解像感が上がるので大きなプリントが必要ならLightroomで現像するのが良いだろう

BCL-1580と比較すると数倍悪い(BCL-1580は3枚レンズなので遠景にも強いのだろうな)。だから大きな期待を持っちゃ駄目だし、解像感命!、なんてカメラマンには無用の長物。私もどちらかと言うと解像感命なタイプではあるが、お遊びレンズなのだから面白いと思うし、ピントの芯はしっかりとあるので、単なるピンボケアマアマ写真とは違う、この辺が魅力だ。

下はほぼ最短撮影距離でのコマ。多分30センチくらいだったろう。これくらいになるといい加減にピント合わせをしちゃうと単なるピンボケ写真。E-P3を拡大表示させてしっかりとピントを合わせた。中央を切り出した等倍画像も合わせてご覧頂きたい(クリックで等倍)。ピントに芯があるのを判って頂けるだろう。


HOLGA LENS 1-1


HOLGA LENS 1-2


解像感は下の写真を参考にして頂きたい。柱までの距離は5メートルくらいだったろうか?。山マークに合わせただけで厳密なピント合わせはしてない。部分切り出しの等倍画像を見れば決して褒められるものじゃないが、中央部はそこそこピントに芯があるのが判ると思う。これならA4プリントが十分楽しめる。

順光だと上手く距離が合ってくれればこれくらい綺麗に写ってくれるし、25mmと言う焦点距離のお陰なのか、妙な歪曲も被写体が近くない限り、目立たない。遠目で見たら普通のレンズを使ったんじゃないかと思うくらい(但し、周辺の描写はグチャグチャ)。

※順光の場合、綺麗に写り過ぎる事が多いので、大胆な露出補正で写真にインパクトを与えるのがトイレンズの醍醐味だろう


HOLGA LENS 2-1


HOLGA LENS 2-2


また、本日トップの写真のように逆光で撮影したらフレアー、ゴースト満載のとんでもない写真が出来上がる。デジタルカメラ、それも光学ファインダーでなく電子ビューファインダーの場合、ファインダーで見たままが記録されるので、フレアー、ゴーストをどこまで許すか、撮影位置やカメラの角度をちょっとずつ確認しながら撮影出来るので失敗がないのが嬉しい。

このトップ写真では数センチ左右前後上下に移動するだけでゴーストの出方に変化があった。4枚撮影した中、一番綺麗に放射状になっているコマを選んだ。

トイレンズの面白さって逆光時なんじゃないか?、そう思える写真。これがフィルムのHOLGAだと、どう写るかは運次第、本気でこの手の写真を撮ろうと思えばフィルムを多く消費するだろう。その点デジタルカメラ、特にEVFカメラは楽だ。どう仕上がるか判らないフィルムのトイカメラなんてまっぴら御免である。

またこのトイレンズ、露出補正をする事によって写真が劇的に変化するのが面白い。マイナス補正すればより一層周辺光量が落ち、結果、コントラストが強くなる。反対にプラス補正をすると女子カメラ、女子写真に代表されるようなゆるフォトが撮れてしまう。

もし、ゆるフォトを目指すのだったらブラック・コーナー・エフェクターをなんとかして取り外した方が良いだろう。そうする事で全体のコントラストが弱まり、プラス補正によってほんわか写真に仕上がってくれる。もしくはLightroomを使って四隅をガツンと持ち上げても良い。

下はその例、大胆にプラス補正し(+2EV)、Lightroomで現像し、周辺光量不足を補っている。またブラシを用いて全体にイエローを足している。


HOLGA LENS 3


気をつけなくちゃならないのはドピーカンであっても完全な日陰に入るとブラック・コーナー・エフェクターを付けたままだとF11相当なので一気にシャッタースピードが落ちる。

この日はお盆、ドピーカンの午後4時前後。日の当たっている順光ならISO200、1/250secを確保出来る天候。でも日陰に入るとISO1600、1/60secになってしまう(E-P3のISO AUTOは早めに感度を上げてしまう、本来ならば1/30sec、ISO800だろう)。

今回、121枚をHOLGAレンズで撮影し、78枚がISO800以上となった。HOLGAレンズを装着して、ノイズがど~の、そんな人は先ずいないと思うが、解像感に加え、ノイズが嫌いで堪らない、そんな人にも無用なレンズだろう。

むしろE-P3のISO1600を積極的に使って、ほんわか感に加え、ノイズのジャリジャリ感を楽しむのが正当なHOLGAレンズの使い方だと感じる。

ただこの手のレンズは気を付けなくちゃならない事が1つある。

それはどんな間抜けな風景でもそれなりになっちゃう点。Olympusのラフモノクロを使って森山大道風の写真になったと喜んでいるのと同じで、良い風景を選択した己のセンスに感動する前に、トイカメラ、トイレンズの描写に惚れ込んじゃう。

写真を撮る行為は人それぞれ、趣味は好き好き、だからそれが悪いとは言わないが、これって初めてPLフィルターを使ってポジフィルムで撮影し、上がってきたフィルムを見て、真っ青な空に白い雲に大感動してそんな写真ばかりを撮っている初心者カメラマンと同じような気がしてならない。

だからと言って被写体に対して吟味を重ねるのもデジタルカメラを扱う者としてちょっと違う気もする。デジタルカメラは撮ってナンボ、数撃ちゃ当たる方式が最良の術。少しでも心の琴線に触れた風景があったら、考える前にカメラを構えるべきなのだ。

121枚の写真、1時間足らずで撮影した。ほとんどのコマは考える前にカメラを構えてシャッターを切っていた。上の通り、被写体との距離が3メートルを越えていたら山マーク、ピント合わせが不要なので、露出補正が不要であれば構えた瞬間にレリーズ。1カットに何コマも消費する、そんな気合を入れた撮影でなく、とにかく歩きながら目に付いた風景をパチパチ撮っていた。

そして121枚を自宅で見て・・・。嗚呼、やっぱり全てのコマをカッコイイと思っちゃう(笑)。なんてお馬鹿さんなのだろう。撮影中に深く物事を考えずに撮るのだから、撮影された写真を吟味する時くらいは時間を掛けたい。

つまりだ。トイカメラ、トイレンズで撮影された写真はどんな風景をも面白くしてしまうから他人からの評価は高くなる。だからこそ自分自身がハードルを上げないといつまで経っても間抜けな風景とは気付かずにパチパチしちゃう。それを肝に銘じなくちゃならない。

ところでHOLGAレンズは一眼レフ用のレンズもある。Pentaxの場合、電子接点がないカメラでも絞り優先AEが使え(絞り開放のみだが、そもそも絞り機能のないレンズだからAEが使える筈)、露出に気を配る必要が無く、面白いレンズだとは思う。

しかし焦点距離が60mm。135センサーカメラで使うのならほぼ標準レンズだが、APS-Cで使うと90mm相当。流石に90mmの常用は無理。そして「おっ、この風景をトイレンズで撮りたい!」等とわざわざその1枚だめの為にレンズ交換をするだろうか?。あり得ない。しかも光学ファインダーだからF8だと厳密なピント合わせなんて不可能。Pentax用は買わない。


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