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Olympus E-P3レビューその23 Olympus Viewer 3を使ってみる&シャドー部のモヤモヤ

2013年09月24日 00:00

氏神様

氏神様

Olympus E-P3, 14-42mmF3.5-5.6II R

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



Olympusの現像ソフトはOlympus Viewer(以下OV)。現行のカメラはOV Ver3で、E-P3は残念ながらOV Ver2だ。でもOlympusさん、なんて太っ腹なんでしょう!。カメラのシリアルナンバーを入力すれば旧モデルでもOV3が使えるってばさ!。

と言う事で今日はOV3のレビューをしようと思う。合わせて、E-P3で不快な像が出る時があり、それについても書きたい。

結論から言うと、「OV2でもOV3でもどっちでも構わない」となる。

画面の構成がかなり変更されているので、相当期待したのだが、現像において行える作業はOV2と全く一緒。OV2とOV3を同時に立ち上げて何度も画面を見比べたが、モニター上で見る限り、写真に劇的な変化はない。むしろ同じ?(AdobeRGBに設定した際に色再現が異なるくらい)。

実はOV2で不可能だった作業がもしかしたらOV3で可能になったのでは?、とインストール前に思っていた。それはハイライト調整とシャドー調整。E-P3にはハイトーン、シャドートーンと言う名前でJPGだけだが、個別に調節出来るし、Lightroomなどの汎用現像ソフトでもこれは当たり前の機能、でもOV2にはない。

ハイライトだけ飛んでいるからそこだけを抑えたい、もしくはシャドーが潰れ気味だからそこだけ持ち上げたい、それが出来ない。トーンカーブ機能を用いれば出来ない事はないが、トーンカーブ調整はとにかく難しい。ほんの少しカーブの形状を変化させただけで駄目写真になっちゃう。

でも残念。OV3でもその機能は追加されていなかった。現像において、これが一番使う機能だと思うのだが・・・。んじゃぁ何が変わったんだ?。ここで何がど~なったと書くと面倒なので下にメーカーの解説ページのリンクを貼る事にする。

Oympus Viewer 3

どうやら現像処理以外の機能が強化されただけみたい。となるとやっぱり画像処理エンジンそのものには変化がないのかもしれない。

だからOV2のユーザーインターフェースに慣れている人は、新たなユーザーインターフェースを覚える必要があり、単に面倒になっただけとも言える。ただ、例えば風景別にライブラリ管理したいとか、GPSで写真の地図管理をしたいなんて方には便利かもしれない。

※私はLightroomで様々な用途のカタログを作成しているし、GPS地図管理しているので特に欲しい機能ではない

ガッカリはガッカリ。でも現行でないカメラユーザーでも無償で最新の現像ソフトが利用出来るのは企業として素晴らしいと思う。

Pentaxはどうだい?。K-5等に付属するPentax Digital Camera Utility 4(以下PDCU4)は未だにバグやしょ~もない仕様を引きずっているし、K-30、K-50、Qには別の仕様が限定されたSilkypixの現像ソフトが付属し、それはK-5では使えない。しかもその新しい現像ソフトは最新のK-5II、K-5IIsでも使えない(従来通りPDCU4を使う)。さらには真のフラッグシップである645DもPDCU4・・・。

PentaxはとにかくSilkypixと縁を切らない限り、現像ソフトで他社に勝る事は絶対に無いだろう。Silkypixの現像ソフトをお試し版も含めて使った事がないが、PDCU4の間抜けで最新のパソコンでも待たされる現像処理、生涯Silkypixの現像ソフトは使わないだろう。それくらいSilkypixの作ったPDCU4は劣悪な糞ソフト。

それを考えれば、OV2からOV3へ劇的な変化はなくとも、途中でフリーズする事もない、現像処理スピードも(Lightroomと比較するとイライラするが)まだ我慢出来るレベル、旧カメラユーザーでも最新の現像ソフトを使える、この点においてはOlympusはPentaxの上を行っている。

またOV2もOV3も、カメラと全く異なる現像処理エンジンが載っているPDCU4と違い、基本的にはカメラの現像処理と同じ作用をパソコン上で実現出来るのが(本来当たり前だが)素晴らしい。これが可能なおかげで、撮影中の煩わしい作業がなくなる。

連れはOlympusのアートフィルターを面白がって、撮影中に色々と変更して写真を楽しんでいるが(やっぱりドラマチックトーンとファンタジーなんちゃら?、がお気に入りのよう)、そんな事をせず、またJPGファイルは不要で保存するのはRAWファイルだけ、自宅でOV2やOV3でアートフィルターを設定すれば良い。

しかし問題もある。それはOlympusが自信を持っているらしい「ファインディテール処理」。これはモアレを防ぎつつ、解像感を増すような現像処理エンジンの要のようなもの。確かにLightroomで現像するよりも、カメラが吐き出すJPGや、OV2やOV3で現像した方がカリッとした描写になってくれる。

カメラやOV2、OV3のシャープ設定を-1にしているのに出てくる絵はLightroomでシャープ量を50以上に(デフォルトは25)上げたくらいのカリカリした写真が出てくるのだ。解像感重視の私には最高の処理ではあるのだが・・・。

※Pentaxのエクストラシャープネスも0位置でLightroomの50以上のシャープ量になる

どうもこいつが悪さをしているらしい。こやつは高輝度部分には素晴らしい働きをしてくれるが低輝度(シャドー部)では反対にノイズリダクションをかましてくれちゃってモヤモヤボケボケ像を作ってしまう。カメラでもOV2、OV3でもノイズリダクション機能をオフにしているのにシャドー部の再現は極悪ボケボケ。

これがISO1600くらいなら我慢出来る。でも最低感度(基準感度)のISO200でさえ、それをやらかしてしまうのは如何なものか?。しかもそれをキャンセルする機能がカメラにもOV2、OV3にもない。ユーザーは汎用的な現像ソフトを使わない限り、このファインディテール処理、もしくはシャドー部だけに作用するノイズリダクションからは逃れられない。

残念ながらE-P3でA3プリントをまだしていないが、A4サイズでは何枚かプリントした事があり、それではあまり気にならない。恐らくA3でも特に問題視する程でもないだろう。むしろすでに標準的なプリントサイズであるA3で明らかにおかしなモヤモヤがあったらユーザーは黙っちゃいない。

またプリントするとモニターで見るよりも色が乗った感じになるのでモニターでモヤモヤしていてもプリントするとしっかりと色が出る事が多いから人間の目ではモヤモヤと認識しない可能性も高い。

でもシャドー部の多い、もしくはローキーに仕上げた風景になったら、構図全体がモヤモヤしているのだから、A4でもA3でも気になる方は気になるに違いない。特に複数のメーカーのカメラを使い分けているカメラマンは首を捻る筈だ、一体これは何?って。

とにかくご覧頂こう。トップ写真はLightroomで現像したものでノイズリダクションはカラーノイズだけ取り除いてデフォルト、シャープを50、明瞭度を30に上げている。そして下の1枚目はOlympusが吐き出した同じ写真で、ブログに掲載しているこの大きさでもシャドー部がモヤモヤしているが判ると思う(写真クリックで少し大きなサイズになる)。


参考写真1


そして次の4枚がこの写真のシャドー部を切り出したもの。ご覧になればどっちがLightroomかOlympusか一目瞭然(写真クリックで等倍)。ちなみにシャドー部以外はLightroomでシャープを上げているのに解像感はOlympusの方が高い(現像時シャープを-1、ノイズリダクションをオフ、i-Finish)。


参考写真2


参考写真3


参考写真4


参考写真5


鳥居部分をご覧になれば一目瞭然。E-P3のそれは光の当たっている部分はシャープなのにそれが影になった部分から一気に解像感が失われる。石垣部分は石やコケの質感はもはや存在しない。

また石垣画像の手前の葉っぱ。E-P3では被写界深度から外れた前ボケ像に見えるが、どっこい、これはちゃんと被写界深度に入っており、Lightroomでは1枚1枚の葉に質感がある。もう一度書こう。これはISO1600の写真じゃない。ISO200だ。

このモヤモヤはノイズリダクションが掛かっていると表現するよりも、Lightroomの明瞭度(ローカルコントラスト調整)を限りなくゼロに近づけたような描写に似ているので、もしかするとシャドー部のコントラストを限りなく平坦にしているだけ(結果、ボケたような絵になる)なのかも・・・

Olympusのカメラしかお持ちでない、Lightroom等の社外品をお使いではない、そんなカメラマンはこのシャドー部のモヤモヤを普通だと思われるだろうが、そうじゃない。明らかに目に映っていた像を大きく改ざんして写真を吐き出しているのがE-P3。

また、お使いのパソコンモニターによっては黒く潰れる寸前に見えるかもしれず、これくらい暗く落ち込んでいたら目立たないから気にしないと言う方おられるかもしれないが、E-P3は、たとえ、ここから半段~1段、露出をプラスに振ってもシャドー部は同じようにモヤモヤする。

せっかく高輝度部分ではLightroomもびっくりするくらいの解像感を出してくれているのに、非常に勿体無い気がしてならない。せめてISO400まではシャドー部のノイズリダクション処理を弱める、そんなユーザーへの選択肢があっても良いでしょう。

ファインディテール処理はモアレを防ぐから必要なのだ、そんな意見もあろうが、モアレは出る時は出る。しかも盛大に出ちゃう。

Olympus E-P3レビューその14 モアレ

私が経験したモアレはこの時一度きりだが、昭和好きカメラマンはトタンや金網が大好物。こういう風景ばかりを撮っていたら今後もモアレと戦う事になろう。つまりファインディテール処理はモアレを100%防ぐものではない、これを知って頂きたい。

但し、ファインディテール処理がこのシャドー部でのモヤモヤを作っているかは定かではない。もしかするとサブカメラとして(ファインディテール処理を搭載していない)E-PL2を買うかもしれないので、その時にシャドー部をE-P3と比較したいと思う。

以前、E-PL2ユーザーの方からコメントにてこのファインディテール処理に関して、E-PL2はこれほどボケる事はないとの情報を頂いたので、ファインディテール処理が悪さをしていると睨んでいるのだが・・・。

結果、まことに残念な事に、上述の通り、OV3でも現像結果に変化がないので、通常の現像処理はやはりLightroomに任せる事にした。Olympus独自のアートフィルターを使いたい時だけ、OV3を起動する事になりそうだ(そしてアートフィルターはほとんど使わなかったりする)。

但し、今回、OV3を使ってこのファインディテール処理(であろう処理)、非常に賢いとも言える事が判った。わざと露出をプラスに振ったり、トーンカーブでシャドー部を持ち上げると、モヤモヤが若干消える。と言う事は、一定の輝度(明るさ)に達しない部分だけをモヤモヤさせている、これがファインディテール処理なのかもしれない。

またこのOV3(OV2も含め)、最新のパソコンでも動きがトロいので、どの段階でモヤモヤさせるのかがはっきりと判るのだ。画像を表示させた瞬間はシャドー部でも全くモヤモヤしていない。Lightroomで見るような画像になっている。でも一瞬間をおいて、一気にシャドー部だけに斜が掛かってくる。

なるほどね、このカメラはローキーに撮るのでなく、ハイキー、なるべく明るく写真を撮っておけば完璧な働きをしてくれちゃう。でもローキーな写真が好み、黒く潰れるか否か、ギリギリの露出を好むようなカメラマンはこのモヤモヤをどうにかしない限り、駄目カメラと化す。

勿論、それが判ったところでユーザーはどうする術もない。わざわざローキーに撮影しているのに意を反してハイキーしたくないし、どのみちE-P3のセンサーはシャドー部を大きく持ち上げると一気に画質が低下するので、意味がない。

Olympusのカメラしか使った事がない、Lightroom等の汎用現像ソフトをお持ちでない、そんな方はとにかく騙されたと思って、一度、Lightroomのお試し版をインストールされて、再現像されてみると良いだろう。

勿論、A4サイズ程度ならモヤモヤなんて比較しない限り、誰も気付きはしない。それでも一度は他の現像ソフトを使ってみるのも世界が広がって良いと思う。しかもLightroomは部分的にシャープやノイズリダクションを掛けられるので、大きなアドバンテージがある。

不思議なのが、常にこうやってモヤモヤする訳じゃない。全体が暗い風景でもカリッとしている写真もある。どうやらピント位置やAEロック位置が大きく関係しているようだ。

しっかりと検証していないが、ハイライトとシャドーの輝度差のある風景があった場合、ハイライト部にピントを合わせ、AEロックして、プラス補正する撮影と、シャドー部にピントを合わせAEロックし、マイナス補正する方法があり、前者だとシャドー部がモヤモヤする可能性があり、後者はその可能性はゼロに等しかったりする。

どうやら、ファインディテール処理は単純に輝度差だけを判断しているのでなく、カメラマンが構図上のどこに注目しているかも材料として加味されているようで、人工知能並みに色々と考えているらしい。

このシャドー部のモヤモヤを運用でカバーするには、シャドー部を鮮明に出す思考、上に書いた通り、シャドー部でAFを測距して、マイナスに露出補正、これである程度はなんとかなりそうだし、実際にそうする事で、今回の写真以降はそれほどひどいシャドー部もモヤモヤは経験していない。

また、E-P3の階調設定を標準でなくオートにする事で、JPGレベルでシャドー部が持ち上がり、ハイライト部との輝度差が少なくなり、さらにシャープ量を現在全てのコマで-1にしているのを+1にする。これもモヤモヤ解消の1つの方法のようだ。

この件に関しては現在進行形でOlympusのサポートとやり取りをしており、熱暴走の可能性もなきにしもあらず、詳細はまた後日。いずれにせよ、他にも不具合らしい部分が見つかり、Olympusに入院させる手筈を整えているのだった。

最後に。連れはとにかくOlympusのアートフィルターにはまっていて、すでに私よりもOV3の使い方に熟知していたりする(笑)。どうも近頃、E-P3に触っていない・・・。


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コメント

  1. SORA(仮) | URL | 4ARdecsc

    このモヤモヤ感は確かに酷いですね・・
    以前にもコメントしたことがあると思いますが、E-PL2やE-620ではこのような絵にはなりません。
    ノイズリダクションを強くすると全体がボヤけてくるだけで、このように極端な塗り絵現象は見られないですね。
    ノイズリダクションをオフにするとシャドー部も含めて全体がシャープな絵になります(カラーノイズは残りますけど)。

    この現象から類推すると、やはりOVは機種によって画像処理を使い分けているとしか思えないのですね。
    E-P3以降で搭載されたファインディテール処理は旧機種のユーザーには使わせないという魂胆なのでしょう。
    アートフィルターにしてもそうですが、たかがソフトウェア処理ごときで差別化するところが、オリンパスを「ケチ」と評する理由です。
    今度これをネタに記事を書いてみようと思いつきました。(笑)

    今は何でもかんでもLightroomで現像しちゃってますが、どうも色味が地味になる傾向があって、OVの方がオリンパス本来の好ましい色味が得られるような気がしています。
    確かに線が太くなる傾向はあるのですが、それは等倍で見るから気になるのであって、プリントしちゃえばまったくわからないですよね・・
    おっしゃるようにハイライト・シャドー補正ができないことが最大の欠点なのですが・・

  2. BigDaddy | URL | -

    > SORA(仮) さん

    酷いってもんじゃないのと、Olympusのサポートはこの事象で苦情を受けた事はないと言い張っています。「我が社のカメラ、そしてファインディテール処理はプロも絶賛しています」なんて平気でメールで寄越すくらいですから。へぇ、それほどPENユーザーって画質に感心が無いのか?、いや、そうじゃないでしょうね。臭いものには蓋をする、そんな社風があるみたいです。

    今後、E-M1のサンプルがどんどんと出てくるでしょうが、ファインディテールもIIになって、多分このモヤモヤ、解消しているんじゃないでしょうかね。だったらサポートが私に嘘を吐いた事になります。

    いずれネタにしますが、E-P3は入院中で、現段階で異常なしと言われており、1/125sec前後のブレ問題もOlympusは認めていません。

    さて、OVですが、ホント仰る通りです。先日、3.2だかのアップデートがあり、念願のハイライト補正、シャドー補正が付いたのですが(中身はトーンカーブですが)、これがE-P3じゃ使えないんですよ。どうやらE-M1専用みたいです。

    このハイライト、シャドー補正がE-M1本体だけの機能ならまだ許せるものの、E-P3本体にもハイトーン、シャドートーンの調整が出来る機能があるんですよねぇ。どうやら画像処理エンジンがE-P3とE-M1とは違うみたいで、使わせないようですが、結局、SORA(仮)さんが以前書かれたようにこの機能がないから、Lightroomを使う事になります。

    まぁプリントする場合は、OVでアートフィルターなどを使い、TIFF出力して最後にLightroomで細かい調整となって行くのでしょう。

    是非ともこれも含めてネタにして下さいませ。ただ、上記本文にも書いた通り、Pentaxはもっとひどいですから。PentaxはとっともSilkypixと縁を切って貰いたいものです。LeicaのようにLightroomを付けちゃえばいいんですよ(笑)。

    E-P3レビュー、もしくはE-P3関連のネタはまだまだ続きますので、今後もお付き合い下さいませ。多分10月中旬くらいまではE-P3で引っ張りますので(笑)。

  3. LTA | URL | bKQRleYY

    う~む、結構違いますね~。
    まあ、自分の場合4/3の時点で白とび・黒つぶれは早々にギブアップしてしまいました~
    400万画素くらいあれば十分(?)かな~とか思ってるんですよ=
    で、感度上げてもらえるといいな~なんて♪

  4. BigDaddy | URL | -

    > LTA さん

    E-P3までのフォーサーズはダイナミックレンジが狭いですからね。それでもポジフィルムよりはあるでしょうから、デジタルになって我々ユーザーが楽をし過ぎているんだと思います(笑)。

    Sonyセンサーを得てからは海外のサイトでオリジナルJPG、RAWを見る限り、高感度は私のような写真ならISO3200は十分に常用出来そうです。

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