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賢くなろうぜ!

2013年10月06日 00:00

ブナの森

ブナの森

Olympus E-P3, 14-42mmF3.5-5.6II R

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事は、久々の超長文、皆さん、最後まで読んで頂けたか不安。なのに残念ながら続きネタである(笑)。

例によって超長文で屁理屈ばかりになる気もするが、カメラ、写真エッセイとしてはなんとか成立すると思う。

とその前に本日の写真。靄が掛かっていた訳でもなく、逆光でフレアーが表現されたものでもない。またアートフィルターも使っていない。RAWファイルをLightroomで現像し、周辺を白トンネルにし、明瞭度を下げてソフトフォーカス風に仕立て、ブラシを使って中心部だけキリリと引き締まったシャープ感を出した。

では本題へ入ろう・・・。

Olympusのマイクロフォーサーズ用レンズである12mmF2。これは135換算、画角計算すると24mmF2となる。しかし被写界深度を考えると、絞り値はF4と同意となり、一部のカメラマンは絞り値も換算して24mmF4相当のレンズと表現しているらしい。

前回の記事でも述べたが、135カメラユーザーからするとそのスペックで、あの値段はねぇだろ~!、ってのが本音なのかもしれない。

135用レンズのCanon EF24mmF2.8やNikonのNikkor 24mmF2.8の流通価格は3.5万円程。F値は12mmF2よりも1段暗いが、絞り開放での被写界深度は135用レンズの方が浅いし、12mmF2は倍近いお値段だから、ボケを好むようなカメラマンなら135用の24mmF2.8の方があり難く感じ、12mmF2はスペック的に要らないレンズと化す(のだろう)。

そんな時、性格にちょっと難があるであろう人が「12mmF2なんて暗ぇよ!、24mmF4相当じゃねぇか!」と吠えちゃうのも判る気がする。これが文章としてネット上で保存されて誰でも閲覧出来ちゃうから問題になるのであって、カメラマン同士が集まる飲み会なら、その程度の軽口、日常茶飯事だ。

フィルム時代の話で申し訳ないが、当時はプロ、アマチュア含め、色々なカメラマンと付き合いがあり、そんな時にCanonユーザーは「Nikon F5のあの『ぬりかべ』のデザイン、センスねぇよなぁ」と言うし、Nikonユーザーは「EOS-1の撫で肩スタイル、カメラに空力を求めてどうするんだよ」と言い返す。

この掛け合いが楽しかった。勿論、話はデザインだけではない。F5 VS EOS-1Nで一番盛り上がるのはファインダー関連。これは飲みに行けば毎回出てくる話。

F5のファインダーはF4やF3と比較すると決して優れているとは言えないが、十分にマニュアルフォーカスでピントを合わせられる。EOS-1N、1Vともなるとマニュアルフォーカスでピントを完璧に合わせるなんて至難の業。そこで、、、

「ピントを合わせられないファインダーってありえないよね、糞カメラだ」
「時代はAFだよ、スポーツ写真の世界ではすでにF5は見捨てられたよ」

そんなやり取りになる。今回のレンズが暗い、明るいでの揉め事も気の合う仲間の飲み会を想像するに・・・。

「12mmF2は被写界深度を考えると24mmF4だろ。それであの値段はちょっとない、センサーが小さいと結局広角が弱いんだよな、F2の明るさもISO3200が常用可能な今、意味がない」
「マイクロフォーサーズはレンズ設計に制約がないから、良いレンズが作れるんだぜ、135のレンズなんて絞り開放の描写はたかが知れているし、ただ重いだけじゃん」

飲み会の席で面を付き合わせながらだから上の発言は悪口にはならない。互いに事実を述べているだろうし、軽口の部類だ。

そして、どこまでが軽口でどこからが悪口になるかみんな理解していた。そのボーダーラインは決して超えない。だから「じゃぁ来月も飲みに行こうぜ!、次回こそはF5をケチョンケチョンにけなしてやるぜ!」と楽しく別れられる。でもそれがネットとなると困った事になる。

「F5のぬりかべデザイン、あれを使う奴のセンスを疑う」
「MFでピント合わせ出来ないEOS-1Nなんて糞」

こんな言葉が延々と残るし、多くはSNS形式とは言え、サインインすれば誰もが書き込み出来てしまうから、中には煽る連中も出てくる。しかもインターネットはちょっと検索を掛ければ、誰でも専門家になれる。いわゆる受け売りで偉そうな上から目線発言が頻出する。いわゆる「知ったかぶり」だ。

その例のスレッドは「一部の連中が初心者が誤解する悪質だと思われる発言を繰り返しているから、それを是正しよう」から始まっているようだが、それをインターネットで求めても無理でしょ。

掲示板の最大の欠点はまとめ役、仲裁役がいない点。だから意見が食い違えば平行線を辿るだろうし、どんどんと話がエスカレートしてしまう。

確かに初心者に誤解を与える書き込みはない方が良い。しかし、ネット情報とは取得した側がどう判断するか、どのように解釈するかでしかなく、仮に「12mmF2は24mmF4相当で暗いレンズ」、これを真に受けてしまった人がいても、仕方がない。それは真に受けた側が賢くないだけ。

初心者ならそもそも絞り、F2とF4の違いなんて判らないだろうし、判っていたら、何故135換算だとF4になってしまうのだろうと、さらに検索を掛けて自らが調べるだろう。

フィルムカメラ初心者だった頃はインターネットなんて存在せず、カメラ雑誌や写真HOWTO本で学ぶしかなかったが、今の時代のセンサーの違いは、フィルムフォーマットの違いと全く同じであり、焦点距離や被写界深度を得る為のF値換算も1冊のHOWTO本を読んでいれば、簡単に理解出来た。

HOWTO本には嘘が無い、でもインターネットの世界は嘘だらけ・・・。まぁ確かにそうかもしれない。だからこそ賢くならなくちゃならない。

「1つの情報を得たら裏付けが取れるまで信じない」

この当たり前が何故か出来ていない人がいらっしゃるみたいだ。本ブログ中、Pentax K-5はA3ノビ プリントならISO3200まで、Olympus EP-3はISO1600まで実用、LightroomやPhotoshopでしっかりと現像、レタッチすれば風景によってはさらに1段上げても実用可能で、やった事がないけどA2くらいまでは問題なく行けるだろうと書いているが、あくまでも主観でしかなく、それを鵜呑みにされてに困る。

※解像力やノイズ耐性の感じ方はホント、人それぞれ

写真初心者が12mmF2に興味を持ったとする。そして運悪く「12mmF2は24mmF4だから・・・」なる情報を得ちゃった。ならばそこから「12mmF2 レビュー」と検索を掛ければ、様々な人が使用感を述べているから、そこで情報を取捨選択すりゃいい。

被写界深度が理解出来なかったら、それで検索すりゃいい。計算式はあっちこっちで見つかるし、その式は数学ではなく算数レベルだから、電卓があれば簡単にF値毎の深度を調べられる。私はExcelのVBAを使ってそれを実現している。

※算数ではあっても四捨五入のタイミングなどで値は大きく変化するので、あくまでも目安

Depth of Field Calculator

上はデジタルカメラ毎の被写界深度を計算出来るサイトだ。但し、計算に使われている係数(Circle of confusion/許容錯乱円)はA3、A3ノビ以上のプリントを考えた場合、値が大き過ぎ、得た結果よりも深度は浅くなる。例えばF5.6の深度が適当と感じたら撮影では一段明るくF4での計算結果が適当だったりする。

APS-Cのカメラだと許容錯乱円は0.022mmだが、A3ノビプリント以上を考えると0.016~0.018mmくらいが適当だと思っている。つまり、大きなプリントと被写界深度を考えながら撮影した場合、さらに半段~1段絞って撮影した方が間違いは無い(0.016mmで計算するとだいたい1段絞るような結果になる)。

ところが、大きなプリントになればなる程、人は写真から離れて鑑賞するから、考慮する必要なし、フィルム時代の計算で問題ない、APS-Cなら0.022mmで十分と言う人もいる。確かに離れて鑑賞するだろうが、A3プリント以上でも50センチ以内で見る人だっていない事は無い。

写真展では2通りの見方がある。最初は離れて鑑賞するだろうが、気に入った写真を見つけたら人間の心情、どうしても近付いてしまう。そこをそれぞれ撮影者がどう考えるか。近付いて見る人を無視するのか、そういう人もいるだろうと考えて撮るか・・・。

私はフィルム時代の被写界深度計算で得た値から半段絞る事が多い(上述の通り、K-5なら許容錯乱円を0.016~0.018mmで計算する)。中途半端なボケ(深度)よりも深度が深い方が好みだからだ。勿論、APS-Cの場合、絞り過ぎると像がボヤけるので、F11を限度としているが、それでも保険でF13、F16まで絞ったコマを撮る時だってある。

この問題も、初心者であっても簡単に答えを得られるでしょう?。実際にプリントすりゃいいだけだ。上のサイトの被写界深度計算と同じ絞り、1段浅く、1段深くの3枚を撮影し、A3プリント。自分がその写真をどう鑑賞するか、どう他人に鑑賞して欲しいか、それを実験すれば良いだけ。

絞り過ぎると像がボヤける、これは回折現象(昔は小絞りボケと言っていた)と呼ばれるもので、APS-CだとF11、フォーサーズ(マイクロ含む)だとF8から出てくる、これが一般的な数値だが、APS-CでF8、フォーサーズでF5.6でも現れると言う人もいる。

どちらが正しいのか、どちらを信用するか?。そうじゃないんだな。これはセンサーサイズ、画素数、レンズ、そしてプリントサイズの全てが関係してくるのだから、それらの情報を参考に、実際撮ってプリントすりゃいいだけでしょう?。LサイズプリントだったらF22まで絞ったって判りゃしない。

フォーサーズがF5.6で限度なら小指の爪以下の面積しかない1/2.3型の1200万画素センサーなんてF2とかF2.8くらいで像がボケ始めるんじゃなかろうか?。でも多くのコンデジはF2.8スタートだし、ズームレンズのテレ側ともなればF4、F5.6スタートでしょ。それでもそれなりにシャープな像を結んでくれる。画像処理エンジンが上手く解決してくれているのだろう。

「1つの情報とはある一面だけを語っているに過ぎない」

これも頭に入れるべきだろう。第一、これだけ回折現象が話題になっているのに、メーカーは高画素化の方向に進んでいる(同じ面積なら高画素になる程、回折現象は早い段階で起こるんだって)。APS-Cの1600万画素でF8が限度なら、2400万画素のカメラならF8でも駄目って事になる。でも実際にはそうじゃない。

1600万画素のK-5とSigma 17-70mmの組み合わせではA3ノビを想定するとF13、DA17-70mmだとF16まで使える、これは実際にプリントしてそう判断した。Sigmaレンズが回折現象に弱い、DA17-70mmが強い、そんなスペックマニア的な机上論じゃなく、実際にプリントして得た結果だ。

そしてローパスフィルターレスのK-5IIsなら解像感はK-5よりも高いから、もしかするとさらに絞り込めるかもしれないし、反対に解像感が高い分、レンズ性能によっては絞らなくても十分鑑賞に堪えられるかもしれない。

だからAPS-Cの場合、回折現象はF8前後で出る、事実は事実として認識しつつ、風景、撮影意図、プリントサイズ、そしてカメラ、レンズの実績(ネットでの情報でなく、己が撮影し、そこで得た結果)によって回折現象と付き合うのが賢い。

またちょっとした回折現象なら現像ソフトでシャープネスや明瞭度、他の現像、レタッチソフトならローカルコントラストなる機能もある。それらを駆使すれば多少のボケならA3プリント程度では何とかなっちゃう。

さて、12mmF2の話に戻るが、他に12mmF1.4だの12mmF2.8だのあれば話は別。でも、もともとマイクロフォーサーズには12mmF2の選択肢しかない。だから初心者がそのレンズを欲しいと思ったら買うしかない。

買うのをためらって12mmF2ってどうなの?、誰かが語っているように本当に暗く写っちゃうの?、と妙な質問をするくらいなら、まだそのレンズを買う資格が無いと諦めた方が賢明。F値や被写界深度について理解出来、誰が何と言おうが欲しい物は欲しい!、そう思わない限り買っちゃ駄目だ。

では私は12mmF2をどう感じているか?。135ユーザーにかなり近い考えを持っているかな。E-P3が本体だったら、ISO1600までは使えるのだから、F2の明るさは必要ない。12mmレンズで背景をボカそうとは思わないから、スペックダウンした12mmF4くらいのレンズが2万円くらいで販売されたら魅力的だし、ユーザーにそういう選択肢を与えないOlympusは嫌いだ、そう思考する。

但し、E-P3を廃墟でも使おうと考えると話は別。今度はF2の明るさが非常に魅力的になる。ISO1600、F2、1/8sec、これはEV1だから、ほぼ真っ暗な風景が写せちゃう。現状APS-Cでは17mm前後でF2以下の明るい単焦点レンズは存在せず、Sigmaの最新レンズ、18-35mmF1.8を使うしかない(Pentax用はまだ販売していないのかな?)。


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