にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

被写界深度を再考したい

2013年10月08日 00:00

untitled

untitled

Olympus E-P3, 14-42mmF3.5-5.6II R

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事で述べた通り、大きなプリントサイズを考えている場合、被写界深度計算に使う許容錯乱円は一般の数値よりも少なくする必要がある。今日はそんなお話を・・・。

とその前に今日も先に写真を解説を。今回もアートフィルターは使っておらず、Lightroomで現像し、仕上げにPhotoshopを使っている。ポップアート風の絵とさらにコントラストの高い写真を作ってみた。

では本題へ。

先ず、新たに被写界深度自動計算サイトを見つけた。ここは使える!。

被写界深度計算

カメラ名を選択するのでなく、代わりに許容錯乱円を入れなくてはならない。デフォルトは135カメラの0.03mmであるから、PentaxのAPS-Cカメラなら0.022と値を入れて、焦点距離、F値、被写体までの距離を入力して計算ボタンを押す。

カメラの許容錯乱縁が判らない場合は前回の記事で紹介したサイトで、自分のカメラ、もしくは類似するカメラを選び、Circle of confusionの値を見れば良い。これでいちいちExcelを起動する必要が無くなった。非常に有意義な日だ!。

APS-CならPentaxもCannonもNikonもおおよそ0.02mmで十分だが、前回の記事でも述べた通り、どこで四捨五入するかで得られる深度は変化する。小数点第2位の0.02mmと第3位の0.022mmでもかなり違ってきちゃう。

すでにCanonでさえ採用していないAPS-Hタイプ、この許容錯乱円の数値は0.026mm、PentaxのAPS-Cとたったの0.004mm違うだけなのに深度は全く異なる数値を弾き出てしまう。

但し、正確に許容錯乱円を入力したとしても、被写界深度計算式は様々な要因から絶対ではなく誤差をかなり見なくちゃならないようで、実のところ、大した問題じゃない。撮影時のおおよその目安になりゃいいのだから。だって被写界深度が3メートルなのか3メートル10センチなのかなんて気にしないでしょう?(笑)。

ところがプリントサイズによってだと0.022mmなのか、もっと小さくするべきなのか変わってくる。一般に使われている許容錯乱円は「六つ切りプリントを30センチの距離で見た時」に基づいている(筈・・・)。だから六つ切りよりもちょっと大きいA4を25センチの距離で見たら、微妙に違ってくる(筈・・・)。

しかし残念ながら知る限り、プリントサイズ別の許容錯乱円なる数値は見つからない。こうなると試すしかない。実際にプリントするのが一番だし、K20Dを使っていた頃、このテストの為に数枚をA3ノビプリントし、それだと0.022mmでなく0.016~0.018mmが妥当だと思っている。

プリントしなくても25インチモニターがあれば、横位置ならフルスクリーンでほぼA3ノビの大きさで表示出来るので、それで確かめれば良い。そしてフルスクリーンに映った写真を1メートル、70センチ、50センチ、30センチと近付いてどうなるか。

人様の写真を30センチで見るなんて近眼か、粗探し大好き人間、または解像感、レンズマニアくらいしかいないだろうから、50センチで見た時、自分でどう感じるか?、それを確かめるべきだろう。

50センチなんて近過ぎるぜ、A3ノビなら1メートル離れて見るぞ、なんて方、こういう人達って写真展に行った事、あるんだろうか?。みんなが1メートルと言っているから自分もそれに乗っているだけじゃないのか?、と疑っちゃう。

確かにプリント全体を鑑賞するなら1メートル離れるだろう。でも気に入った、気になった写真は、人間の心理としてどうしても近付く。そしてその距離がだいたい50センチくらいだと思うんだ。A3ノビ以上のプリントを見た事がない人、一度、どんな写真展でも良いから訪れ、自分以外のお客さんがどの距離で見ているか、観察すると良いだろう。

少し前、A1だったかB1だったかの大プリントの写真展を覗いた時、老眼だから50センチ以内には近寄れないけど、かなり近付いて見ていた自分がいた。勿論、粗探しからではない。気になった写真は無意識に近付いてしまう。

ところで、うちにあるフィルム用のルーペはPentaxの5.5倍だ(ちょっとお高いけど視度補正もあるし、第一歪みが少ない)。単純計算すると八つ切りサイズになる。だから厳密にピントをチェックする場合は、8倍とか10倍のルーペを使うのだが、これが引越ししてから見当たらない(笑)。

今更手元に残っているフィルムをプリントする気はないが、その5.5倍ルーペで「よし、ピント合っているなぁ、被写界深度も理想だ」と思っても、それをA3以上にプリントしたらきっと「あれっ!?」ってコマが多くなるんじゃないかと想像する。

※ベルビアやかつてコダクローム64とISO感度の低いフィルムは粒子も少なく、しっかりとピントが合っていれば全倍(90x60cm)まで伸ばせる、実際にそういう写真を昔、何度も見た事がある

だから、一般に浸透している被写界深度計算はいい加減な気がしてならない。上に紹介した被写界深度計算サイトは自分で許容錯乱円を入力出来るので皆さんも活用されては如何だろうか?。

余談だが、強烈な近視なので裸眼だと15センチの距離じゃないと全てがボヤける。そして裸眼でパソコン上のデジタル写真を見ると凄い事になっているのが判る(笑)。

一番気になるのが偽色だ。等倍にすると古いレンズの大半は偽色だらけだし、Pentaxのエクストラシャープネス、ファインシャープネスの違いまで区別出来、Lightroomのシャープ処理が(掛かりは弱いながら)一番綺麗だと判る。またK-5を持ってしてもその距離で見るとISO800でも我慢出来ない(笑)。

全倍プリントくらいしちゃって裸眼でそれを見たら卒倒しちゃうに違いない。結局写真とはそんなもの。鑑賞法が曖昧なだけにデジタルだろうがフィルムから印画紙で焼き付けようが、プリントサイズによって全てが変化すると言って良い。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)