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高級コンデジ、そして旅カメラについて考える

2013年11月01日 00:00

土砂降り、勘弁してちょ!

土砂降り、勘弁してちょ!

Ricoh GX100

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ほげぇ、早いもんだなぁ。猛暑日続きでつい最近までへこたれていた気がするが、もう晩秋に差し掛かり、あと数週間もすれば木枯らしが吹いちゃって暖房が必要な時期・・・。そんな秋の夜長、例によって長文にお付き合い願いたい。

フィルム時代、高級コンパクトカメラは単なるニッチ市場だった。カメラがデジタルになった今、それがどう変化したのだろうか?、はたまた私にとって永遠のテーマとも言うべき、旅カメラについて考えたい。

多分、森山大道氏やアラーキーがKonica Big Miniと言う35mm単焦点レンズの付いたコンパクトカメラを使って写真集や写真展を開いた事からアマチュアの間でコンパクトカメラでも作品が撮れるんだ!、そんな風潮から高級コンパクトカメラブームが始まったんだと思う。

専用の単焦点レンズが付き、リバーサルフィルムでも使えるように露出補正機構があって、加えて金属外装、これが高級コンパクトの基本となる。

記憶が皆無に等しいが、一時期、その高級コンパクト、もしくはそれに近い機種が各社から発売されていた。Nikonは28Ti、35Ti、Contax TやTVS、Minolta TC-1、そしてRicohのGR辺りが有名どころで、ミドルクラスの一眼レフが買えるくらいの値段だった。TVS(ズームレンズ)を除き、どれも広角系の優秀なレンズが付いていた。

私は1970年代に発売されたOlympus XAをずっと愛し続けていたのでこの手の高級コンパクトには縁が無かったが、周囲では結構な人が使っていたなぁ。

とにかく小さく、それでいて高級感があり、描写も優れている、でかい一眼レフを街のスナップに使うなんて馬鹿げている、一部でそういう流れがあったのは事実だ。コンパクトカメラで一眼レフで撮影された写真を凌駕する写真を撮る、この下克上を楽しんでいたのだろう。

※しかも90年代まではスナップ、いわゆる盗撮に対して今ほどルールが厳しくなかったから、小さなカメラは盗撮に適しており、その手の写真を好む多くのカメラマンがコンパクトカメラで写真を撮っていた

今も昔もカメラマンの思考は変わらない。小さなカメラで大きなカメラを打ち負かす、それが使命だと信じ切っているカメラマンがいちゃう。それが悪いとも、間違っているとも思わないけど、正しいとも思わない。何事もケースバイケースだ。

とにもかくにも高級コンパクトカメラなる分野、市場はそれほど大きくは無かったのは事実だ。ではデジタルになった今はどうだろうか?。

カメラ業界が上手くお客さんを誘導したのだろうな。スマホやテレビショッピングで買ったようなコンデジからのステップアップ組、一眼レフと言う選択肢の他に高級コンパクトを薦めるようになった。

OlympusやPanasonicの、ミラーレス、マイクロフォーサーズもその手助けをしたと思う。コンデジよりは一回り大きいけど、使い勝手が同じで、優秀な交換レンズが沢山ある。

私ももしカメラ初心者だったら一眼レフなんて面倒そうなカメラを選ばず、また高感度がナンチャラとかダイナミックレンジがウンタラなんて気にせず、お洒落でカッコイイカメラ、ファッションアイテムの一部として、現行品だったら(しつこいようだけど)PanasonicのGX7やOlympusのE-P5を選ぶだろう。

そしてレンズ交換なんて面倒で嫌だ、マイクロフォーサーズでも鞄の中では邪魔になるなんて人も多い筈。そんな人にマッチするのが高級コンパクトデジタルカメラなのだろう。

ブログに掲載したり、A4~A3プリントを目指すのだったら写りはレンズ交換式のカメラと大して変わらない。中には立体感云々と言い張る人もいるが、そんなのは極一部。多くの人は、写したいものがしっかりと写ってくれていれば良いだけで、スマホよりも高画質だったら十分。

また私のように廃墟が好き!、なんてのもマイノリティに属しており、一般からすれば日中にちゃんと写真が撮れればさほど不満はない筈。また今のコンデジは最低でもISO800、高感度に強いカメラならISO1600も常用出来るから一般的な明るさの室内での写真にも困らない。

しかもフィルム時代の高級コンパクトカメラはContaxのTVSを除けば単焦点レンズが基本だった。しかし今の高級コンパクトデジタルカメラは単焦点、ズームと選り取り見取り、単焦点よりはズームの方が描写力は弱いだろうが、その差はフィルム時代よりも縮まっており、手前から遠くの風景まで1台で賄える。

雑誌記者の取材。最近はカメラマンを雇わずに記者が写真を撮る事が多くなったらしい。またカメラマンを携えても、ちょっとしたブツ撮り、記録写真は自分で撮った方が早い。

そんなジャンルの人達が高級コンパクトデジタルカメラをツールとして選択している、そんな話を聞いた。なるほど納得だ。1~2万のコンパクトデジタルカメラよりも描写も使い勝手も信頼性も高い。レンズ交換式カメラは荷物になる、フットワークを軽くしたい、仕事で使うのならそれしか選択肢が無い。

そして一眼レフ、ミラーレスカメラの大きな欠点はマクロ撮影に専用のレンズを必要とする事、コンデジの多くは広角で数センチまで寄れるので、どんな小さなものでも記録するには最適なカメラだ。

また「たられば」だけど、私が雑誌記者だったら仕事ではやっぱり一眼レフもミラーレスも選ばずに、高級コンパクトデジタルカメラ(ズームレンズ付き)を手にしちゃうだろう。

そして雑誌記者の日常は我々の非日常、つまり「旅行」と言うイベントとほぼ同一だったりする。私のように旅行と言えば写真を撮る事が目的、それ以外は一切興味なし、一人旅だったら食事にしても牛丼とハンバーガーで結構、宿だって風呂と布団さえありゃいい、これもまた一般とは掛け離れている訳で・・・。

本来の旅行とは観光地へ出掛け、四季を感じながら風情を楽しみ、その土地の食事を美味しく頂く、雑誌記者と同じで本人がその土地で体感する事が主目的。写真を撮る行為はそれを補助、記録する為。

観光旅行にはフットワークが大切。重たくて邪魔な機材を背負っては行動範囲が制限されてしまう。そしてそこらのコンパクトデジタルカメラでは心許ない。そんな人達にとって高級コンパクトデジタルカメラはまさに旅のお供。

だから意外とフィルム時代の高級コンパクトカメラ市場よりも広い気がする。先程マイクロフォーサーズのミラーレスカメラが高級コンパクトデジタルカメラ市場に広げていると書いたが、反対にミラーレスカメラ市場が高級コンパクトデジタルカメラに食われている可能性だってある。

そんな高級コンパクトデジタルカメラの中でとても気になる機種がある。それがNikon Coolpix P7800だ。Nikon 1シリーズで気付いたのだろうな。カメラにはやっぱりファインダーが必要だと。前モデルは光学ファインダーも取り払ってしまったが、P7800ではEVFが内蔵された。

さらにバリアングルモニター装備だから液晶をクルッと回転させ、旅行には欠かせない自分撮りも楽に行えそうだ。

ただ、自分撮りにはあるべき機能、ストロボの調光補正機能が無いみたい。カメラの機能の中で、何故かフィルム時代からほとんど進化していないと思われるのがストロボなんじゃなかろうか?。

自分撮りの場合、カメラとの距離は50センチくらい。多くのコンデジの調光範囲は5~60センチとギリギリ範囲に入っているが、おおよそ顔が白飛びしちゃう。女性でもこれだけ真っ白けっけになったら不快になる、それくらいストロボの光が強過ぎるカメラが多い。

だから本来なら高級コンパクトデジタルカメラなのだから調光補正機能があって然るべきなのに仕様を見る限り、マニュアル発光はあっても調光補正はP7800にはない。余程ストロボ調光に自信があるのか、そういう時はストロボを使わずに逆光モードなどで綺麗に写ってくれるのか?。

※追記

読者の方からP7800には調光補正があるとご指摘を受けた。確かにPDFマニュアルを確認すると+-2EVの範囲で調光補正が可能とある。仕様表には「マニュアル発光」としか書かれていなかったので、てっきり出来ないものと思い込んでいた。

言い訳がましいが、マニュアル発光ってFull、1/32、1/16、1/8・・・、そういう設定を指すもので、仕様部分に調光補正の文字がなければ、誰もがそういうものだと思ってしまう。余程、そのカメラに興味がない限り、PDFのマニュアルなんてダウンロードしない。


またレンズは135換算、28-200mmでF2-4と広角から望遠が網羅されているが、旅行カメラとしては望遠は150mmくらいで良いから、広角を24mmスタートにして欲しかった。記録写真には広く風景を切り取らねばならないし、自分撮りには自分のドアップ顔を撮っても無意味、28mmよりも24mmの方が背景が広く写り、より記録性が増す。

NikonのP7800以外にもズームレンズ搭載カメラはLumix LX7、LF1、Olympus XZ-2、しょ~もない光学ファインダーであるがFujifilm X20、CanonのPowershot G16辺りがそんな旅行カメラになるが、どれも一長一短。

  1. 1/1.7型、2/3型、1型のいずれかのセンサーを持つ
  2. 画素数はトリミングも考慮し、1200万画素以上
  3. EVFを内臓、もしくは装着可能、百歩譲って光学ファインダー
  4. 24mmスタートで広角F2~望遠F2.8(105mmもありゃ良くデジタルズームで200mmくらいまで)のズームレンズ
  5. 数センチまで寄れるマクロモードを搭載
  6. ストロボ調光が付いている、もしくは50センチ以内でも白飛びせずに綺麗に調光するストロボがある
  7. 逆光補正、自分撮りモードなどがある、バリアングルモニターなら尚良い
  8. 沈胴式レンズ、電源OFF時にはボディに収まる(おおよそ収まれば良いかな)
  9. ISO800が常用、プリントサイズや被写体によってISO1600まで使える
  10. EVF使用時でも300枚は撮れるバッテリー
  11. 充電器がある事

本当に自分が惚れ込める、満足するカメラなんて特注でもしない限り、存在しないのだろうなぁ。上を網羅してくれるコンパクトカメラ、もし存在していても高級を通り越して、超高級、10万円を超えちゃうんじゃなかろうか?。

そう考えると、RicohのGXシリーズがGXRに飲み込まれずに正当に進化していたら、かなりいけてる旅行カメラになったと思う。残念、何故RicohはGXシリーズをやめちゃったんだろうか?。

そんな恨み節を込めて、本日の写真はRicoh GX100から。数年前、栃木県をウロついていた時に出くわした土砂降り。1時間近く、車から一歩も外に出られなかった。こういう写真って一眼レフじゃ撮らないんだよねぇ。

でもこうやって馬鹿馬鹿しい風景だけど、パチリしたお陰で当時の事を鮮明に思い出す。高い安い、機能のあるなしは別にして、コンデジってこういう役目を担うんだろう。10年経っても20年経っても思い出を語れる。

だからこそ、今後ずっと使える旅用コンデジが欲しい!。


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コメント

  1. NOBUNOBU | URL | -

    調光補正

    おはようございます。

    普段使いでP7700使ってますが、調光補正、普通に出来ます。

    そんな訳で、NikonサイトでP7800の使用説明書を見ると、
    P.54に調光補正の記載があります。
    P7800でも調光補正は出来るようです。

    調光補正、マニュアル発行はもちろん、
    コマンダーモードで、ニコンの多灯ストロボのシステムにも対応しています。

    特に、コマンダーモードは、COOLPIX Aにもありません。


    ちょっとした、カメラシステムを意図しているところが、
    このシリーズの特長であり、

    システムとして捉えるべき、レンズ交換式カメラが主力の、
    ニコンらしいカメラです。

    カメラ単体であれば、

    あまり望遠を必要としなければ、このクラスでは、
    SONYのRX100シリーズが最適ではないですか。

  2. BigDaddy | URL | -

    > NOBUNOBU さん

    ホントだ!、さきほどPDFをダウンロードし、確認しました。早朝から貴重な情報をありがとうございました。いやぁ、大恥をかくところでした。感謝です!。

    本文に追記としてその旨を書き加えましたが、仕様表がおかしいですよねぇ?(笑)。マニュアル発光としか書かれていないのですから、普通は調光補正は出来ないと思ってしまいます。コマンダーモードは面白いですね。これってスレーブストロボでも機能するでしょうから、簡単に光で遊べますよね。うーん、ちょっとこのカメラ、欲しくなっちゃいました。

    SonyのRX100はEVFが内蔵でないのと、外付けEVFが化け物で、どう見てもカッコ悪く、全く興味がありません(笑)。PanasonicのLX7と外付けEVF、これが限度かと。あとは同じPanaのLF1とかFujifilmのX20もありますが、度カメラとしてはP7800の方が一番かもしれません。28mmスタートってのがちょっとネックで、16:9でも3:2でも24mm画角のLX7に軍配が上がりますけど(ただLX7は自分撮りでストロボを炊くと恐らくレンズが邪魔して、下方の光がケラレる可能性高いですね)。

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