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Pentax K-5IIsを使ってみたけどその前にCanon EOS70Dの作例を見た話

2013年11月25日 00:00

西新宿

西新宿

Pentax K-5IIs, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事からの続きネタとしてご覧頂きたい。このネタで今後も幾つか引っ張る予定。だからK-5IIsのレビューとして読まれると肩透かしを食らうだろう。一連の記事は「解像感、シャープネスとはなんぞや?」、それが主旨である。

とその前に・・・。

Pentax K-5IIsを借り受けた日、中井精也氏の写真展が開催されていた。A1くらいのサイズかな?、全部K-3で撮影したらしいが、何となく眠い写真が多かったのは何故?(笑)。

隣では竹田元則氏のネイチャーフォトの写真展が開かれており、ご本人がいらっしゃったので撮影の経緯や機材について色々と会話を楽しんだ。全てLinhofのシノゴ、フィルムはベルビア50で撮影されており、やはりサイズはA1くらいだったと思う。まぁ圧巻、家に飾ってみたい作品が仰山あった。

勿論、中井精也氏の写真が悪いと言っているのではない。写真そのものはベトナムの牧歌的鉄道風景で好みと一致する。ただ、解像感番長であるらしいK-3なのになんでこんなに眠い写真が多いのだろうと思ったのと、シノゴ、そしてベルビアの凄さを改めて感じたのであった。

ちなみにシノゴのフィールドカメラは、Penteax 67に幾つかのレンズを担ぐよりも小さくて軽いのだった。今更フィルムに戻る気はないが、ほんのちょっとだけ、いつかはシノゴだなぁと思っちゃったりして。三脚嫌いをどう克服するかだな(笑)。

そんな訳で本題へ。

一部のカメラマンは等倍鑑賞を無意味と言うが、等倍で鑑賞して気持ちが良いからプリントしたくなる。等倍でボケボケの像を誰がプリントしようと思う?。

昨年辺りからローパスフィルターレスのカメラが出始め、すでにローパスフィルターレスカメラブーム、ローパスフィルターの付いているカメラなんてもう古い、世間はそんな風潮になりつつある。

これに一石投じたい。無論、ローパスフィルターの有り無しで解像感が変わり、無しの方が勝るのは言うまでもない。しかし、その効果はソフトウェアで作り出すシャープネスにも勝るのか?、この疑問を何故かプロカメラマンでさえ解決してくれていないのが現状。

Pentax K-5のエクストラシャープネスの0設定は「0」と言う数字を見ちゃうと大してシャープを掛けているようには思えないが、Lightroomでその像に近づけようと思うと風景によっては50以上にシャープ量を上げなくちゃならない。ホント、えっ?、ここまで上げないと同じにならないの?、とびっくりする程。

これによりPentaxのエクストラシャープネスは強めのシャープが掛かるのが判る。それでいて画像の破綻はアンシャープマスクよりも少ない(正しくは少なく見えるらしい)、これが特徴である(高感度になると流石に荒れてしまうが)。

そりゃそうだ。Pentaxカメラのシャープネス0設定は、Pentaxが考えるシャープネスの基準値だから、これで画像、輪郭が破綻していたらお話にならない。

ちなみにエクストラシャープネスは細かい線、輪郭に用いると最大の効果を発揮する。だから面が多い都市風景では、面の部分にもシャープネスが掛かってしまい、感度がISO400を超えた等倍写真を見るとかなり汚く見えてしまう風景もある。だから若干効果は薄いが、ノーマルシャープネスよりも具合が良いファインシャープネスも用意されている。

※何度も書くけど、等倍で汚く見えてもA3~A2くらいのプリントなら判らない

どこかのブログで面白い表現を見た。悪口として「ファインシャープネス、エクストラシャープネスは筋肉ステロイド剤である」。確かそんなような内容。正にその通りだと思う。でもそれの何がいけないのか?。

先日、下のリンクの写真を見ておったまげた。ステロイド剤を使っていないとこうなるのね、なる見本とも言えよう。

気になるデジカメ長期リアルタイムレポート - キヤノンEOS70D 第2回

幾つかの写真で解像度が単焦点レンズ並みと言われているSigma 18-35mmF1.8HSMが使われている。それを見て、悪い解像ではないが、手持ちの旧型の17-70mmF2.8-4と比較すると、もっとはっきりと解像しても良いんじゃないかな。そしてそのSigmaレンズ以外の純正レンズもかなり微妙。

サイトのタイトルのように本当に気になってしまったので、第1回のレポートも読んだ。ここではレンズキットの18-55mmF3.5-5.6ISが使われていて、「ありゃまぁ!、あれだけ悪口を叩いたDA18-55mmF3.5-5.6の方が解像している気がするぞ!?」と感じちゃう。

ネットの声を拾うとどうやらCanonのセンサーはSonyのセンサーよりも若干劣っているとの事。でもそれだけでこれほど解像感のない写真が出てくるのか?。もしそうなら製品として成立しないんじゃないか?。

ではどういう事か?。EOS70DのRAW画像を見ていないので推測でしかないが、それはPentaxの考えるソフトウェアで掛けるシャープネスとCanonの考えるそれとの違いではなかろうか?。

一般的にプリントする際、パソコンの画面で見ているシャープ量で得る解像感とプリントされての解像感とではパソコンで見ている時の方が強く感じる。パソコンで問題なしと思ってプリントすると「ありゃっ?、まだちょっと寝ぼけているぞ?」なんて時がある。

プリントが目的で、RAWから現像する際はシャープネスを強く掛けるようにしている。Lightroomだけなら50以上、Photoshopに読み込ませ、各種プラグインを使って加工するのなら、アンシャープマスク(or スマートシャープ)、そしてハイパスフィルター等を用いて、輪郭部を強調させている。アンシャープマスクなら70~100、風景によっては150くらい掛ける時もある(輪郭が破綻しない場合)。

※シャープネスはプリンター、プリントサイズ、個人の好みによるのでPhotoshopでのアンシャープマスク量の150を一般的とは思わないで頂きたいし、50くらいしか掛けないカメラマンもいるだろうし、プリントサイズよっては200まで掛ける時もあろう

つまり、Pentaxのファイン、エクストラシャープネスは最終目的がプリント、上述したようにパソコンで「これはやり過ぎでは?」と思うくらいシャープネスを強く掛けた方が良いから、最初から強めのシャープネスが掛かっている、そう考えて良いのかもしれない。

これはOlympusにも言える。E-P3のデフォルトシャープネスは(レンズ描写の良さも含め)Pentaxのエクストラシャープネスに匹敵するくらいにキリリと引き締まっている。だから普段は-1に設定している程。でもきっとプリントしたらデフォルトが丁度良いのだろう(E-P3ではまだA4しかプリントした事がない)。

パッと見、上のサイトでのEOS70Dの写真は画素数が多いからだろう、K-5のノーマルシャープネスの-1~-2くらいに相当し(K-5のノーマルシャープネスは他社と同じレベル)、Pentaxとは考えが反り、Canonは何度か試しプリントをして最良のシャープネスを見つけて下さいとユーザーに託している、そんな気がしてならない。でないとこんなボケボケ写真、プリントしたいとは思わないでしょう。

Canon、Nikonのカメラと比較するとK-3でようやくこの二社に並びそうだとは言え、それまでのカメラは全体を見ると劣っていると言わざるを得ない。では何故Pentaxユーザーが二社に浮気をしないのか?、Pentaxは安い、確かにこれは大きい。

でも安いだけでボケボケの像を提供していたらそりゃぁみんな離れていく。ステロイド剤と言われようが、ファンシャープネス、エクストラシャープネスを使った撮って出しJPGが吐き出す解像感や、その他色合い等にしてやられちゃっている人も多いと思う。

事実、私個人は上のEOS70Dでもそうだし(気になったので他のサイトのレビューを見ても軟調気味なのは変わりなかった)、EOS7Dのレビューでも同様の感覚を得ていたので、Canonユーザーには申し訳ないが、少なくともデフォルトで現像されるJPG像の見た目の解像感がPentaxよりも甘いと感じるCanonのカメラを使いたいとは思わない。

800万画素のEOS30Dの解像感はデフォルト設定でも全く気にならなかったので、画素数が2倍以上に増えた事で、センサーの設計に大きな影響が出ているのかもしれない。そうだとしたらシャープネス以前に巷で囁かれている通り、センサーと言うハードウェアの問題?。

PentaxはK20D、K-7でファインシャープネスを、K-5からはファインシャープネスよりも効果の高いエクストラシャープネスを搭載し、何度も申し上げている通り、おおよその風景でそれぞれ0設定で満足する像を得られている。だからローパスフィルターレスにしたところでさほど意味がないのでは?、と感じてしまうのは致し方ない。

冒頭に「一部のカメラマンは等倍鑑賞を無意味と言うが、等倍で鑑賞して気持ちが良いからプリントしたくなる。等倍でボケボケの像を誰がプリントしようと思う?」と書いた。少なくともEOS70Dの作例を見る限り、もうちょっとシャープネスを足してからプリントしたいと思ってしまう。

これがPentax毒に冒された目だ。K20Dからファインシャープネスを使い始め、K-5では少し感度が上がるとかなりえげつない像になるけどエクストラシャープネスにぞっこん。そりゃぁEOS70Dの像なんてボケボケに見えちゃうわさ(笑)。

いずれまたPentaxのシャープネスについて書くが、ファインシャープネスとエクストラシャープネスは細かいものに鋭く反応する、イコール、細かいものにもコントラストが付く、イコール、同じシャープ量だと全体を見ると解像感が高く見える、イコール、少しでも模様があると線だけでなく、面全体もシャープが掛かるので、感度が上がると画質が悪くなる。これをどう感じるかだろう。

同じ2400万画素、ローパスフィルターレスと言うセンサーを搭載しているK-3とNikon D7100にも言える。K-3の写真はまだ多くは出回っていないが、それを見る限り、ノーマルシャープネスではほぼ互角。と言う事は、ファイン、エクストラシャープネスを使えばK-3が見た目の解像感を上回る。D7100はToshiba、K-3のSonyのセンサー、その違いもあろうが、Canonと同じく、シャープネスの考え方がPentaxとは違う。

本ブログに初めていらっしゃった方、どうか「PentaxユーザーだからPentaxの肩を持っているだけでしょう」とは思わないで頂きたい。過去のPentaxの関連のネタを幾つか拾って頂ければ、手持ちの機材でさえ、改善要求(端的言えば悪口)を幾つも書いているのをご理解されるだろう。愛用しているK-5でさえ馬鹿カメラだと断言している。

Canon以外はおおよそSonyのセンサーが使われていて、あくまでも感覚的なものとして、撮って出しJPGの解像感が高いのがPentax、Sony、Olympusで、反対にシャープネスをさほど掛けていない理由でモヤッとしているのがNikonとCanon。

シェア率の高い二社とそうでない3社でJPGの味付けが異なるこの図式は面白い。これはどういう事だろうか?。シェアの低い三社がステロイドと言われようが見映えで勝負するのは判るが、Nikon、Canonは未だにその見映えに力を入れていない。単にあぐらを掻いているだけ(撮って出しJPGは参考写真、おまけのようなものと考えている)なのか、それとも他に何か問題があるのか?。

デジタル一眼レフの像はRAWで勝負するもの、確かにそうかもしれないが、Pentaxの撮って出しJPGは輝度差の激しい風景を除けば、RAWなんて要らない程、完成していると思うし、他社のカメラでも上手く設定すればJPGで十分な像を得られるんじゃなかろうか?。

下は本日の写真中央部の切り出し(クリックして等倍)。ISO160、F5.6半でエクストラシャープネス-2設定だ。


K-5IIs参考



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コメント

  1. 318 | URL | C4bUkmRw

    こんばんは!

    今回の記事、とても勉強になりました。

    RAWで撮ることの意味、またJPEGで撮る時のカメラの設定など、考えさせられました。

    何せ近年のカメラ、どれを使ってもパッと見そこそこキレイに撮れちゃいますよね?
    僕もそんな「そこそこキレイに見えちゃう人」の一人で、写りに関してダメなカメラってどれですか?って聞かれたら答えられない自信があります(笑)

    そんな中、現在D7100(以前はD7000)を使ってきているのですが、ほとんどがJPEG撮影。
    写りの良いレンズをつけてキッチリ撮ると、ピクチャーコントロールをいじらなくてもかなりいい感じの写真が撮れるんですが、普通に使うとシャッキリする確率はまさに五分五分といった感じで微ブレや環境の影響が現れやすく、レンズ性能も丸裸になる感じで少々気難しいカメラであるのも事実。

    それにしても他のD7100ユーザーの方からもローパスフィルターレスに期待したがそれほどでもない、予想外にモヤモヤ、といった声はよく聞かれますね。

    僕はまぁこんなもんでしょ?くらいの軽い気持ちでそのまま使ってたんですが、今回の記事を読ませて頂いて、なるほどJPEG撮影ならばピクチャーコントロールは駆使すべきだと思いました。

    N社、C社の味付けがあっさりモヤモヤ系なのは、彩度・コントラスト・シャープネス強めの画像がデフォルトで出るとコンデジライクだなどと言っちゃう人がいるから、第一印象で素材性の高さを強調したいのかもしれませんね。

    でも少々カメラをわかってる人ならJPEGで素材性を判断する人なんていないはずだから、これはないかな?だとするとやっぱりあぐらかいてる?(笑)

    まぁC社、N社は一眼レフ造ってるメーカーの二大巨塔、この2社の牙城を崩すなんてことは相当困難、この図式こそが不健全だと思っているのですけどね。お互いライバル視しているメーカーが一社しか無いのだから、牽制しあって結局似たような傾向の製品ばかりでてきちゃう。おかしなクラシックもどきのカメラなんてどうでもいいから(笑)もっとエポックメイキングな製品に期待したいところですね。

  2. BigDaddy | URL | -

    > 318 さん

    自分に不要な事は覚えなくても良いとは思います。私もK-5の癖、性格、全て知ってはいても、デジカメで動画を撮った事は一度も無かったりしますからねぇ(笑)。K-5でどうやって動画を撮るかも知りません。

    「そこそこキレイに見えちゃう」ってのは、一部の人には失礼な例になるかもしれんですが、「そこそこカッコ良く見えてしまうユニクロの既製品」と同じかもしれません。生涯、ユニクロしか着ないのなら、良いでしょうが、友人の着ている他のブランドが少しでも気になれば、メーカー押し付けの既製品を壊す必要もあると思っています。

    D7000、D7100の像はネットで結構ダウンロードしましたが、微ブレもありましょうし、レンズの性能も、さらにはAF精度の問題と、Pentaxと同様に、五分五分ってのは非常に理解出来ます。私はこれを100%にしたいんですよ(笑)。ですから、Pentaxのサービスさんが悲鳴を上げるまで徹底的にAF精度とレンズ調節をお願いしたりしています(笑)。

    D7000から7100へステップアップされた場合、ローパスありの1600万画素から無しの2400万画素となっていますから、厳密に比較出来ませんでしょう?。ですから恐らく画素数が上がった分、像が大きくなるので若干解像感が薄いと思われるかもしれません。

    中にはD7100を1600万画素に落としてD7000と比較すればD7100が勝っている!、と言う方がいます。K-5とK-3でも同じような比較をしている人がいますが、これって全く無意味ですよね(笑)。誰がD7100を1600万画素に落とすか?。A4プリントなら1600万画素でちょうど良いですが、どのみちA4程度の大きさだとどんなカメラを使っても大した差は出ませんよね(笑)。

    その逆で、D7000とK-5を画素数を補完させ2400万画素にし、D7100、K-5と比較するべきなんです実はK-5IIsネタが終わったらそのネタをしようと思っていました。幸いうちには高度な画像拡大画素補完ソフトがありますので、それにより判る事があるんですよ~。比較と言う思考が根本的に間違っているんです。

    D7100とD7000とを比較してどうかではなく、D7000をD7100と戦わせたらどうなるか?、であり、D7100の土俵で比較するべきで、これによりD7100がどれほど優れているか、もしくはD7000でも十分なのかを理解出来ると思っています。

    非Nikonユーザーから見ると、D7000もD7100もデフォルトのJPGは軟調気味に思えますねぇ。それと日本だけの風潮と思うのですが、ナチュラルな色合いが一番、そんなトレンドですよね。でも海外を見ると、どうでしょう?、コントラスト、彩度、バリバリ、Photoshopでガンガンに弄ったろう、もはや写真でなくCG?、と感じるものもあり、そういう写真の方が見映えが良いんですよね。ナショジオの写真なんてそんなのが多いですが、これを批判している日本人って何故かいない(笑)。

    この辺に関しては、今回のネタで、特に解像感、シャープネスについて、おいおいやっていきます。

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