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Pentax K-5IIsを使ってみたけどその前にGXR A16ってどうなの?

2013年11月27日 00:00

神社の風景

神社の風景

Ricoh GXR, A16 24-85mmF3.5-5.5

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事からの続きネタである。今回も残念ながらK-5IIsの話は登場しない(笑)。近頃ネタが枯渇し、これで引っ張らないと・・・。

Ricoh GXRのA16ユニット(24-85mmF3.5-5.5)は、K-5と同じSonyのセンサーが使われていると言われていて、ローパスフィルターレスになっている。言い換えるとハードウェアに関してはK-5IIsと同じの可能性が高い。

だからRicohとPentaxの画像処理エンジンの違いをそこそこ無視出来るLightroomでA16ユニットの解像感を見れば、K-5IIsがどの程度の実力を持っているかおおよそ判断出来る。

このレンズユニットを半日使い、自宅でパソコンで取り込んだ写真を見た瞬間に「おっ!、なんかスゲエぞ!」と思っちゃった。実は勉強不足で、この時、このユニットがローパスフィルターレスだとは全く知らなかった。

しかもGXRはコンデジに毛が生えたようなシステムだから、てっきりアスペクト比が4:3だと思って、本当は3:2がフルフレームなのにトリミングされた4:3で撮影し、1600万画素のところ1400万画素しか使っていなかったなる大失態をしでかした。

何の事前情報もなしにLightroomで取り込んだデフォルト像を見て「おっ!?」と思ったのだから、これがローパスフィルターレスの効果。その手の写真を見ているからこそ、前回の記事でのCanon EOS70Dの像が非常に甘く見えてしまう。

Lightroomのシャープ量のデフォルトは25で、これは一般のローパスフィルターを持つカメラの写真だと眠い。明瞭度を+15くらいに上げてなんとか見られる程度なのに、A16ユニットは25のままで何ら問題のない表示をしていた。

これを見ちゃったからPentaxからK-5IIsが発表された時にヤキモキしちゃい、しかもこの時は誰もがローパスフィルターレス万歳!、そんな状態だったので、これからはローパスフィルターレスだ!、と右に倣えして叫んでしまった。

いや、ローパスフィルターレスの時代が到来したのは間違いないし、写真界が誤った方向に進んでいるとも思わない。レンズの性能をスポイルするフィルター類は全て排除するべきなのだ。でもだからと言ってみんなが一斉にローパスフィルターレスのカメラを買い漁る図が気持ち悪いと思っちゃい、メーカーの思う壺?、ちょいと邪推しちゃう。

そんなにローパスフィルター付きのK-5は解像感はないのか?、それをK-5ユーザーに問いたい。「~感」、これは非常に曖昧な言葉、各個人の物差しが全く異なるので、議論を戦わすのが非常に難しい。ここで具体的な数値を示そう。

検証するにあたって、どんな条件で行うか、これも問題になる。等倍表示して10センチくらい距離で確認するのか?、確かに違いは判る。でも意味がない。また等倍表示してもモニターから1メートル以上離れて見ると、シャープネスの違いなんてほとんど判らない。

そこで間を取ってモニターから60センチ離れて等倍画像を見た時、自分がどう感じるか?、これを条件としたい。これが解像感を見るのに適しているかの根拠はない。単に身を乗り出し、机に頬杖を突くとちょうど60センチになるんだ(笑)。

その距離だとK-5にDA17-70mmF4、Sigma 17-70mmF2.8-4の像はLihtroomのデフォルトシャープ量の25のままでもそこそこ鑑賞に値する解像感を持ってはいるが(個人の基準において)、感覚的にはシャープ量を40まで上げるか、上げずとも明瞭度を15に上げるかしたくなる。

明瞭度とはローカルコントラストとでも言おうか。シャープネスは主に輪郭に沿って線でコントラストを付けるもの、明瞭度は線ではなく面にコントラストを付けてくれる。そして人間の目は線でも面でもコントラストが高くなれば解像感を得られる。

だから比較的大きなもの、少ない線と面で構成されているような風景だとK-5でもシャープ量25のままでも明瞭度を大きく上げればそれなりの像になってくれる(上げ過ぎると擬似HDRっぽくなってしまう)。

しかし木々の葉やビル群を遠景で狙ったような場合、像が複雑で線ばかりあるような風景ではシャープ量25だと幾ら明瞭度を上げても全体がボンヤリして見える。特に杉や松の細かい葉っぱは綿菓子に見えちゃうし、ビルの窓が構図上に数千あるような風景では鮮明にはならない。

何も知らされず、ブラインドテストされたらなら「若干ピントがずれている?」と感じてしまうような像に見えてしまう時もあるだろう。だからそんな風景ではどしてもシャープを効かせたくなってしまう。

そしてGXRのA16ユニットはLightroomのデフォルトシャープ量でも十分に等倍表示しても満足に行く解像感がある。細かい木々の葉っぱを見てもさすがローパスフィルターレスと感じられる。ではK-5で同じような解像感を出すにはどのくらいシャープを上げるか?。

風景やレンズにも寄るが、40~45の像がA16ユニットの25に相当すると考えて良い。となるとローパスフィルターレスの効果はLightroomのシャープ量で言えば15~20に相当する。たかが20なのか、されど20なのか?。

K-5のエクストラシャープネスの0設定はLightroomのシャープ量では50程に相当するから、A16ユニットのLightroomデフォルトの解像感よりも高い。そしてISO400までならシャープ量を70まで上げてもさほど画質の劣化は起こらない。

だとすると低感度域においてはローパスフィルターレスとの差は、撮影後にソフトウェアで掛けるシャープネスで補える事になり、わざわざLightroomを起動する事もなく、K-5のエクストラシャープネスの0設定のままで十分に鑑賞に耐えられる写真になるのではなかろうか?。

※言い換えればGXRのA16ユニットで今度はK-5のエクストラシャープネスの0設定と同じ解像感を持たせるにはシャープ量を増やさなくちゃならない

本来、ローパスフィルターレスのカメラはレンズ性能そのものが出て、レンズの解像度が高ければシャープネスを掛けなくてもキリリと引き締まった像を提供してくれる筈。しかし、GXRのA16はLightroomのシャープ量を0にすると解像感を失う。

出来ればシャープ量はデフォルトの25を維持したい。つまり、A16のレンズそのものの解像力はセンサーの力に若干劣っているのかもしれない。では解像度抜群のレンズ、例えばローパスフィルターレスカメラに定評のGRレンズが付いた。そんな時はもしかすると限りなく0に近いシャープ量で良いのか?。

※ローパスフィルターレスでもガラスの保護フィルターは入っているだろうし、解像感に関係するのか知らないが、赤外線フィルターだってあるのだからLightroomのシャープ量0がレンズそのものの解像度とはイコールにはならないようだ

しかしここで問題になるのがモアレだ。解像度の高いレンズを適切に解像する絞りを選んだ瞬間に、風景によってはモアレや偽色が発生してしまう。結果、ソフトウェアでわざと解像力を落とす作業を強いられる。ここに皆さん気付いていない気がするんだ。

だからこそ、ネイチャーとヌード撮影には使えるが、街中のお散歩写真や服を衣装をまとった人物にはローパスフィルターレスカメラが不向きと言われている。以前、K-5IIsを買うよりも私が撮るような風景ならば、AFだけが強化されたK-5IIの方が幸せなんじゃなかろうか?、と書いたのはそういう事だ。

モアレは出ない時は全く出ない。でも出る時は確実に出る。これはローパスフィルターを持つK-5でもそうだ。そしてネット上ではモアレが出る場合は、焦点距離や構図、レンズの絞りを変えれば抑えられるなんて書かれているが、経験上、モアレが出た風景では、構図を変えようが絞りを変えようがモアレはずっと出たままだった。

※その時はK-5+Sigma17-70mmとE-P3+14-42mmの両方でそれぞれ数十コマ出ていた

そもそもモアレが出ているかどうかをどう確認する?。モアレは画面全体に掛かるものではない。ある箇所だけに発生する事が多い。それを3インチ程度の液晶画面でチマチマと1コマずつモアレさんはどこにいるかなぁとチェックするのか?。

さらに言えば、モアレは等倍で見てどーのでなく、実際のプリントサイズでどーのって話だろうから、現場で液晶を使って確認なんてナンセンスではなろうか?。等倍でモアレを軽減させてもプリントサイズが小さければ画素数を間引く作業があり、縮小の時点で再びモアレが発生する時だってあろう。

今回K-5IIsを使って、一目で判るモアレは2コマしかなかった。トタンや網、フェンスと言ったモアレが出易い風景がほとんど無かった事もあるが、その2コマは、えっ?、なんでここでモアレが出るの?、あり得ねぇよ!、と全く予期していなかった風景。

ネット上に寄稿しているようなプロカメラマンでもモアレに関してしっかりと検証している人は少ないんだろう。カメラメーカーからの受け売りで言っているだけな気がしてならない。

最後に、モアレはRAWファイルからだとLightroomで容易に消せるが、情報を削った撮って出しのJPGファイルからでは綺麗に消えてくれない時がある。またDxO Optics Pro 8にもモアレを除去する項目があるが、何故かさほど効果を感じられないのだった(Capture One 7ではモアレは綺麗に消える)。

下は本日の写真のクロップ像(クリックで等倍)。勿論、Lightroomのデフォルト現像のまま何もいじっていない。それでいていちょうの葉が1枚1枚解像しているのは凄いと思う。K-5じゃこうは行かない。だからローパスフィルターレスの効果は確実にあるのだ。

ただ問題は、K-5でもLightroomのシャープ量を40~50にすればほぼ同じ解像感を得られる事。~感は人が感じるもの。シャープ量を増やせばそれだけ画質は劣化するが、低ISO感度において、画質の劣化はさほど認められず(正しくは感じられず)、Lightroomのシャープ量で言えば20の差、これを各個人が重く見るか、実用上問題がないからと気にしないかだ。


GXR A16参考1


加えて、搭載しているレンズ。これはGRの称号はないにも関わらず、周辺部までキッチリしている。改めてビックリしてしまった。

レンズそのものはありきたり、15.7-55.5mmF3.5-5.5(135換算で24-85mm)とSigma 17-70mmF2.8-4よりもスペックは劣る。しかし、レンズの性能においては周辺部も解像しているA16のレンズの方が優れていると思って良い。

但し。このレンズ、広角側の歪曲は半端じゃないので、Lightroomで歪曲補正は必須、24mm側を使う時は後で補正、トリミングされるのを考慮して一回り大きく風景を切り取り、結果的には28-85mmレンズだと思っていた方が良いだろう。

このレンズの性能のまま歪曲をもうちょっと補正したPentax Kマウント用レンズをRicohから出して欲しい。切に願う。


GXR A16参考2


GXR A16参考3



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コメント

  1. Shiro | URL | atGbdF2g

    K5Ⅱs

    カメラ歴まだ1年ですが,ダイナミックレンジの意味やPDCUの問題を考えているときにこちらのブログを拝見して,それ以来,楽しく読ませてもらっています。
    量販店で勧められるままにK-rを2年ほど前に買ったものの,使い方が難しくて放っておいたのですが,星の写真を最近始めて,カメラの性能に興味を持ちました。
    ただでもらえるならD4か1DXでしょうが,自分でお金を払うとなるとペンタックスのカメラということになっています。現在はK5Ⅱsと焦点距離2540mm,F10の鏡でISO25600の高感度撮影が多いです。
    星撮りにはローバスより赤外フィルタの特性が問題となりますが,ペンタックスのは具合いいですし,高感度特性についてもお値段を考慮すると他より優れているようです。
    ただ,PDCUはちょっとひどいですね。これからもやさしく叱ってあげてください。
    星以外も撮るようになったので,ここで勉強させてもらいます。

  2. アキオ ココロトレール | URL | -

    凄い記事です。なんとなく解った様な気もします。ローパスフィルターのホントのトコロがいまいち掴めてないのです。モアレの発生についても疑問だらけです、フィルター付いていても発生するし、もしフィルターレスにした場合、発生率がどの位上がったのかメーカーは把握してるはずですが公表しないとこみれば、同じだったりするかもです。カメラとオーディオ、よく似てる気がするんです、オーディオはスペックを毎年上げて開発してます、肝心の音質は値段に合わない。商売だから仕方が無いんですけど、どんなカメラを皆んな欲しがってるのか、メーカーとのズレもある。先日、サムヤンの85mm買って値段以上の写った画を見てわくわくしたんです。このワクワクが今のカメラに足らないと思います。

  3. BigDaddy | URL | -

    > Shiro さん

    コメントありがとうございます。

    天体にPentaxのカメラを利用されている方は多いようですね。アストロレーサーで追尾出来るのが人気なのでしょうかね。そんな私は天体は撮りませんが、天体写真をされている方のブログでコンポジットを学び、それを暗がりの撮影で活かしております。

    PDCUについては近日中にまたネタにします。やさしく罵倒しておりますのでご期待下さい(笑)。また高感度特性に関しては明日のネタがほんの少し参考になるかもしれません。

    今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

  4. BigDaddy | URL | -

    > アキオ ココロトレール さん

    凄いかどうか何とも言えませんが、そう感じて頂き、嬉しい限りです。

    あれっ、アキオ ココロトレールさんって今もK-5でしたっけ?。すみません、よその方の機材を確認する事ってほとんどないもので(笑)。だとするとローパスフィルターレスがどうかって本当に気になりますよね。

    本文にも書いている通り、(雑誌媒体ではどうか知りませんが)少なくともインターネットではプロカメラマンやプロのレビューワーがローパスフィルターレス、そしてモアレに対して、しっかりと解説していないと感じます。モアレに関しては近日中にまたネタにしますし、今後も5回分くらいの記事で解像感が主題となりますので、ご覧になって下さい。

    私は音楽マニアですが残念ながらオーディオマニアでありません。しかし、仰ること、なんとなく判る気がします。この手のメカ物、特にオーディオはカメラよりもデジタル、アナログ、そしてハイブリッドと大バトルをしている気がします。

    ユーザーのニーズはメーカーが考えるよりも単純なのかもしれませんね。Pentaxも考え過ぎな気がしますねぇ(笑)。どうも発表されたK-3ってかつてユーザー全てから否定されたK-7の香りがプンプンします。

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