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Pentax K-5IIsを使ってみたけど超高感度でコンポジットすると・・・

2013年12月07日 00:00

淀橋浄水場の面影

淀橋浄水場の面影

Pentax K-5IIs, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事ではISO1600~3200の画質はK-5IIsの圧勝と書いた。今日はそれよりも高い感度で、コンポジットした像がどうなるかを検証したい。

コンポジットとは、Photoshopなどのレタッチソフトで同じコマを複数枚撮影し、それを合成する事でノイズを軽減させるレタッチ法で、合成コマが多ければ多い程、ノイズは減っていく(シャープさも徐々に失われていくが、一般的なノイズリダクションよりも効果は絶大)。

ISO6400では4~6コマ、ISO12800では6~8コマ、ISO25600では8~10コマを合成する事が多く、これで1段半~2段くらいの効果が認められる。詳細はこれに関しては過去に幾つもネタを書いているので、本ブログ右側の「検索フォーム」から「コンポジット法でノイズを消しちゃおう」と入力して、参照して頂きたい。

さて、ISO1600、3200のK-5IIsは羨ましい限りの解像感を持っていたが、ISO6400にもなるとノイズも画面全体に大きく乗ってくるのでK-5IIsとK-5の差、カメラ内のシャープネスで2、Lightroomで20と言うシャープのアドバンテージがさほど意味をなさない。

もしかするとローパスフィルターレスだからノイズがローパスフィルターのあるカメラよりも目立ってしまい、結果、K-5とK-5IIsとで同じような現像処理を施さないとならないのではなかろうか?。

今回はK-5と同一のシチュエーションで撮影した訳ではないので、同じ写真を撮って厳密に比較したら違いを見出せるのだろうが、モニターから60センチ離れてLightroomでシャープ量とノイズリダクション量をいじっている限り、K-5と同じ感覚だった。

そして、超高感度域で複数枚同一カットを撮影し、Photoshopでコンポジットさせてノイズを軽減させた写真を見て、それを確信した。ISO6400を超えると人間の目は馬鹿過ぎて判らない。

コンポジットテストはカメラ側のノイズリダクションはISO25600未満はオフ、ISO25600だけを弱に設定し、これをJPGで確認し、LightroomでもRAWファイルでチェック。

ちなみにK-5系のカメラは(K-7やK20Dでもそうだった筈)、ノイズリダクションをオフにしても出てくるJPGはカラーノイズはある程度除去されており、弱にして始めて輝度ノイズリダクションが働くので、厳密にはLightroomで比較しないとならない。

※オフでは輝度ノイズは除去していないと書いたが、実際には画像処理エンジンで何かしら工夫してノイズを少なくしている筈、極端にコントラストが弱くなり、全体に眠い写真になる時もあり、周波数毎にローカルコントラストを減らしているんじゃなかろうか?

K-5IIsでは西新宿周辺で撮影しており、日中、ISO6400以上が使えるのは都庁前の駐車場周辺だけ。Pentaxのフォーラムを訪れたらどうせ暇だからとそこらで何度も撮影していて、K-5でもその駐車場周辺で撮影しており、これは良い比較が出来ると思ったら・・・。

露出、コントラスト、ピント位置、色温度、レンズの解像度、絞り、焦点距離etc・・・、様々な要因で少しでも写真に違いがあったら残念、困ったもので、高感度域での比較は意味をなさない。

K-5と同じ場所で撮影した風景は5つくらいあり、一応ISO感度を合わせて撮影はしたが、当たり前だけど、「同じようなコマ」ってだけで、どれも構図やレンズの焦点距離が違っており、ここでどっちがど~のと語るに相応しい比較写真が見つからなかった。

見た感じは変わらない。しかもISO12800になると上述した通り、荒れたノイズが写真全面にあるから、解像感があるのかさえ区別が付かない。

但し、先に述べたようにK-5との解像感の差はカスタムイメージ内のシャープなら2、Lightroomなら20くらいなのは高感度域でも変わりないだろうから、シャープノイズは確実に少ない筈。

K-5でのLightroomの基準シャープ値は50、これはISO6400を超えるとノイズにもシャープが乗ってしまい、写真は荒れる。そこをK-5IIsなら30のシャープ量で済むのだから、1/2段程度強いのではなかろうか?。

そしてここでも「たかが1/2段なのか、されど1/2段なのか」・・・。微妙だよねぇ(笑)。そうだ、こういう時の為のDxOMark。早速調べてみた。ここが許容する最高ISO感度を・・・。

K-5, ISO1162
K-5II, ISO1235
K-5IIs, ISO1208

ありゃりゃ?。上の推測が正しければK-5IIsが一番でK-5とK-5IIはそれよりも若干落ちて、数値は変わらない筈だが、K-5IIが一番じゃないか!?。DxOmarkはセンサーの解像力は無視しているようで、センサーそのものは変化がないから、このテストでは誤差(個体差)の範囲でしかないって事か・・・。

但し、DxOMarkのISO感度テストは許容する最高感度だけを計測しているので、そこから先はユーザーが手前でテストするしかない。つまり、ISO3200、6400と感度が上がっても誤差の範囲内とは限らない。少なくとも解像感も加えると、先のテストの通り、ISO1600、ISO3200の像はK-5よりもK-5IIsの像が優秀だ。

ではISO12800のコンポジットした像をご覧頂こう。F5.6、1/50secのEV3.7の風景。エクストラシャープネス(以下ES)は+4だ。


ISO12800 - 全体

参考02


JPGオリジナル - ピントを合わせた部分(クリックで等倍)

参考03


6コマのJPGを合成、ノイズ軽減(クリックで等倍)

参考04


次にISO25600の像だ。同じ場所で撮影しているのでEV値は3.7のまま。シャープネスは同じくES+4で、カメラ内のノイズリダクションはオフだ。合成枚数は7。


JPGオリジナル - ピントを合わせた部分(クリックで等倍)

参考05


7コマのJPGを合成、ノイズ軽減(クリックで等倍)

参考06


悪くは無い。ISO12800もISO25600もコンポジットしたものは金網がボヤけずにしっかりと写っている。K-5同様にES+4でも高感度ノイズと共に面に出ているシャープノイズも取り去ってくれている。

コンポジットは万能ではなく、多くのノイズを消してくれるが、ノイズリダクション程ではないにせよ、輪郭のシャープ感も失ってしまう。だから素材となる複数枚の写真の解像力が強ければ強い程、超高感度域でもキリリと引き締まった写真を作れる。

K-5ではエクストラシャープネスを最大の+4まで掛けると複数枚合成してもシャープ感を失わない事が判っている(但し、ごくまれに盛大なシャープを強めた時に出るラーメンノイズが模様のようになっているカットもあり、それはカメラ内再現像でシャープネスを抑えないと綺麗にならない)。

だからK-5IIsのエクストラシャープネス+4はK-5ではあり得ない強さのシャープが掛かっている事になり、これを元にコンポジットすればラーメンノイズさえ出なければスンゲェ写真が作れる筈だ!・・・。

ところがこの期待が見事に裏切られた。劇的な違いを見出せず・・・。ノイズは消えてK-5よりもカリッ!、これを期待していたのにそうは問屋は卸さない。何だろう?。コンポジットの場合、必要以上にシャープを掛けても、合成している間に意味の無いものになってしまうのか?。

感覚的には先に述べた推測の通り、1/3段~1/2段くらいはK-5IIsの方がコンポジットでも良い像を得られているようだが、この程度の差は厳密に比較しないと判らないと思う。

K-5を使っていてISO6400以上を強いられる撮影は今までにたったの8%。低感度域、そして超高感度域でもISO1600~ISO3200ではすぐに解像感の違いが判ったものの、それを超える域では大きな違いを見つけられなかった。

K-5IIsの新品が手に入らなくなる前に買わねば、そんな焦り、そして特に超高感度時のコンポジットで威力を発揮してくれるに違いないと思っていたからちょっと残念。コンポジットで写真を作る場合、どうせPhotoshopを動かすのだから、仮にK-5の解像感が劣っていたとしてもちょっとアンシャープマスクを加えるだけで、K-5IIsと同じ写真になる。うーん・・・。

次回、K-5IIsネタの最終回。総集編と題して纏めたい。


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