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来年は更なる高画素化が進むのか?

2013年12月27日 00:00

東京湾寸景

東京湾寸景

Canon EOS30D, EF-S17-55mmF2.8ISUSM

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6月20日の記事で1000万画素時代が懐かしい、これくらいの画素数が幸せ、最適だったのではなかろうかと書き、先日19日の記事ではユーザーも賢くなったと書いた。

今日はこれらの追記的なお話を・・・。

スマホや(レンズ交換式の)ミラーレスカメラに押されて(レンズ一体型の)コンパクトカメラの販売が揮わず、各社縮小傾向にあると言う。我がRicoh、Pentax軍団も製品入れ替え中、過渡期に当たるにせよ、RicohブランドはGRだけ、PentaxブランドではMX-1とWG-3しかない。

GRとMX-1はニッチ商品、マニアしか焦点を当てない。WG-3は全天候型で衝撃にも強く用途はあろうが、実際にショールームで触ってみたが、まぁ使い勝手が悪い事。結果、私個人はRicoh、Pentax軍団で魅力的なコンパクトカメラを見つけられない。何故GRDとCXシリーズをラインから外したのか不思議。

でも各社似たような状況なのだろう。これは本当にスマホとミラーレスカメラの普及だけが原因だろうか?。それも原因だが、それだけではないでしょう。やっぱりユーザーが賢くなったんだと思う。

近頃はデジタルカメラの事をほとんど知らない素人さんでさえ、2000万画素なんて高画素は必要ないと知っている。

私が旅行や各種イベントで記念写真用に使っているコンデジは未だに700万~1000万画素で5年くらい前に発売されたシーラカンスコンデジだ。高感度域に若干の不満はあるが、それでもメインで使っているCanon IXY920ISのISO800は及第点、十分記念写真用に使えちゃったりする。

まず、記念写真と言うジャンル。これは大きくプリントする必要性が全く無い。2Lサイズでも大きく、Lや葉書サイズでプリントするのが好ましかったりする。

と言うのも記念写真はそれを撮った時を共有する者だけが見る写真であり、それが小さなLサイズでも、脳味噌はそれを眺めただけで、脳内で解像度が無限に増し、さらには立体的な像を思い浮かべられる。記念写真とは、単に脳の記憶を呼び起こす為のトリガーでしかない。だからLサイズで十分なのだ。

そしてLサイズなら5年前のコンデジ、ISO800、パソコンで当倍で見たら幻滅してしまう風景でも全く問題なく見られちゃう。だから本気で欲しいコンパクトカメラがない今、無理に買い換える気にはならない。

どうしても大きな絵が見たかったらプリントせずにパソコンかテレビでスライドショーにしちゃえば良い。そして50インチクラスの超大型テレビは別にして、画面一杯に表示させるだけなら実際には500万画素もありゃ十分だったりするし、その程度の大きさならISO800の像でも我慢出来ちゃう。

これは私だけでなく、多くの人は似たような思考を持っているのではなかろうか?。

ファッションの流行色。これは各国から選出された少人数が決めているらしい。今年は赤で行こう!、と決めた瞬間、生地メーカーが赤の生地ばかりを作る・・・。だから被服メーカーが独自に流行色を決めている訳じゃないらしい。

これはデジタルカメラにも当てはまるのかもしれない。センサーメーカーが高画素センサーばかりを作っているから、それが当たり前になる。

ほんの少し前まではユーザーもそれを望んでいたろう。確かに仕様として1000万画素よりは2000万画素の方が倍も解像度があるのだから優れていると思っちゃう。勿論、画素数は数字の通り、2倍ではあり、解像度は高くなるが、弊害も多く、それをユーザーが知ってしまった。

ユーザーはもう更なる高画素化は望んでいないと思う。上述の通り、旅行、記念写真なら500万画素もありゃ十分で、むしろその画素数に抑える事で、他の性能が上がるかもしれないのに、高画素センサーばかりが量産されちゃうから、カメラメーカーはそれを搭載せざるを得ない。

これはコンパクトカメラだけでなく、レンズ交換式のカメラにも言える。1000万画素しかないPentax K10DやK-mの画質は素晴らしかった。数値的にどうのでなく、どんなレンズを付けてもそれなりに写ってくれた。ところがK20DやK-7で400万画素増えた途端に幾つかのレンズで「おやっ?」と感じるようになった。

※絞れば400万画素程度の増加ならさほど差は無いが、絞り開放付近では、400万画素増は結構厳しいと思う

これはセンサーの「解像度」とレンズの「解像力」のマッチングがあるのかもしれない。また画素数が増えた事により、ピント精度やブレ、回折現象にも敏感になる。パソコンで当倍で見れば解像度が上がり大きな絵になるのだから無理も無い。

知り合いから数年間借りていたCanon EOS30Dは850万画素、これにEF-S17-55mmF2.8とEF70-200mmF4LISの組み合わせは完璧だった。非の打ち所の無い描写力。ところが、最近の画素数が2倍以上になったEOSカメラの像を見るとかなりの割合で「おやっ?」と思う描写がある。

あくまでも他所様が撮影した像を元に見ているだけなので確証は無いが、EOSも解像度(画素数)とレンズの解像力のバランスに問題があるのかもしれない。

デジタル写真は撮影後のシャープネス処理により、如何様にも変化する。だからレンズの解像力がセンサーの解像度に追いついていなくてもおおよそ対応は可能だ。それでも無駄にセンサーの解像度があると弊害の方が多いような気がしてならない。

Pentax K-3が2400万画素のセンサーを搭載した。APS-Cのフラッグシップだから2400万画素でもいいのだが、どうも・・・。ネットに出回っている写真達、ホントにローパスフィルターレスなんだろうか?、と思う甘めの解像感が多い。

2400万画素の135センサーを持つSony α7の絵が気になって、結構な量を見ているのだが、レンズが良いのか、明らかにα7の方が解像感が高い。特にPentaxのレンズは周辺部が像面歪曲だろう、甘いレンズが多く、それに見慣れちゃうと、α7にSonyのレンズのセットの像が非常に魅力的に映ってしまう。

同時に3600万画素のα7RとNikon D800、D800Eの写真を見ると(勿論、画素数が異なるのであくまでも感覚的)、2400万画素のα7で十分じゃね?、と思っちゃうし、ローパスフィルターのあるNikon D600/D610も見応えある写真をネット上で多く見られる。

これは同じくAPS-Cセンサーで2400万画素を搭載しているNikon D7100にも言え、D7100もK-3も「グッと来る写真」がα7やD600よりもネット上で見掛ける率が少ない。「おお!、これはスゲェ!」と思わず唸ってしまう写真を望めないのだから購買意欲は激減する。

ところでどうやらNikon D4やDfに搭載されている1600万画素の135センサーが優れているらしい。解像感もそうだし、高感度耐性が半端でないらしい。ISO12800でもAPS-CタイプのカメラのISO3200くらいに相当しちゃうらしく、元々報道、スポーツ向けプロ仕様だろうからそれに特化したセンサーではあろうが、画素数を抑えた事によってそれが実現出来たとも言える。

あくまでも主観であるが、高画素ではなく、高画質で超高感度域もカバーする、今のセンサーの実力だと、135センサーなら2400万画素以下、APS-Cなら1600万画素以下、フォーサーズ、マイクロフォーサーズは1200万画素以下、さらに小さいコンデジは1000万画素以下、これくらいの方が多くのユーザーが幸せになれると思う。

少なくともA3ノビよりも大きなプリントをしないアマチュアカメラマンには高画素は要らない気がしてならない。この勢いだと来年、再来年には3600万画素が当たり前になりそうな気配。冗談じゃない。画素数が上がる事によって、パソコンだって買い換えなくちゃならないし、モニターだって30インチ以上じゃないとレタッチし辛い。

企業だから儲けを乗せないと商売が成立しないし、センサーメーカーとの大人の事情があるのは判るが、ユーザーは本当に高画素を求めているのだろうか?。センサーメーカーもカメラメーカーもユーザーに選択肢を与えるようなラインナップにならないものだろうか?。

勿論、各社、画素数の異なるカメラを用意している。NikonならD800とD600とD4/Dfでそれぞれ3600、2400、1600万画素だし、PentaxではK-3の2400万画素に対し、K-5IIsやK-50は1600万画素だ。Canonも詳しくはないが、同じく画素数の異なるカメラを持っている。

しかし、これは単に開発時期や機種グレードが違っているだけに過ぎず、D4/Dfのセンサーは別にして、135もAPS-Cも古いタイプが画素数が少なく、新しいタイプが多くなっているに過ぎない。被写体、シチュエーション別でセンサーを選ぶ事はユーザーには出来ないのだ。

流石自社でセンサーを製作しているSonyだけはα7とα7Rでユーザーにどちらかを選ぶ権利を与えてくれたが、本来はこれがどのメーカーでもあって然るべき。Pentax K-3も2400万画素モデルと1600万画素モデルの2つが存在するべきで、そうすればK-5IIsを併売する必要が無くなる。

考えて欲しい。K-5IIsはまだ現行品であるが、本ブログでレビューした通り、K-5よりも進化しているが、負の遺産も全て引き継いでいる。内部が全て新しくなったK-3が出た今、魅力は大いに薄れちゃう。

2400万画素くらいないとローパスセレクターが上手く働かないなる情報もあるが、ローパスセレクターなんぞ要らないから、K-5IIsのセンサーを載せたK-3を欲しいと思っているユーザーは相当いるだろうし、私ももし1600万画素のまま、高感度耐性が良くなれば画素数は抑えるべきだと思っている。

デジタルカメラは進歩し続けるしか生きる道は無い。先日も技術の進歩はユーザーが決めると書いたばかり。1600万画素のK-3があったら嬉しいと書いちゃうと、それを否定する事になるし、高画素になればなる程、レンズ設計が困難になり、それこそが技術の進歩に繋がるだろう。

しかし画素数に関してはこれ以上増えたら一部の人だけの為の意味の無いツールになってしまうと思う。FujifilmがX-E2で2400万画素でなく、従来の1600万画素のセンサーを載せたのは英断だろう。確か、APS-Cで一番高感度耐性があるのはFujifilmのセンサーだったと思う。

ぶっちゃけちゃうと、今日現在、K-3本体価格とX-E2のレンズキットの価格がほぼ同じ。廃墟でも活用するのだったら、X-E2の方がきっと幸せになれる。

※Pentax K-3に関しては来年早々、先日のK-5IIsレビューと同規模のレポートをする予定なのでご期待あれ!(買った訳じゃない)

本日の写真、850万画素しかないCanon EOS30DからのJPG撮って出し。EOS30Dは昨年まで使っており、何枚かA3ノビでプリントしていて(後処理で1200万画素まで画素数補完している)、そりゃぁ高画素センサーで撮影された写真を比較したら劣るだろうが、単に鑑賞する分には全く問題がない。


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コメント

  1. ハル | URL | -

    いつも為になる記事ありがとうございます。

    高画素化の風は収まって欲しいですね。
    1000万画素あれば大抵の人には大丈夫だと思いますもん。
    画素数抑えて他が良くなるんだったらそっちの方が断然いいのに。
    このまま高画素の流れが続くと低画素が売りのカメラが売り出されるかもですね。

  2. ハッセルじいちゃん | URL | lalX43Vc

    この辺りは干潟ができるんですね。
    ひと筋の飛行機雲 キマリー!

  3. LTA | URL | bKQRleYY

    どうも~
    1000万画素もあったら自分にはオーバースペックでした~w

    この構図はイイですね~

  4. SORA(仮) | URL | 4ARdecsc

    同じ画素数で比較した場合、135サイズの方がレンズの解像力に余裕がありますから、結果的に解像感が高く見えるんでしょうね。

    1600万画素超のコンデジは塗り絵が酷すぎてまったく使い物になりません。完全にレンズの解像力を上回ってますから意味がないんです。これじゃスマホの方がいい!って思われても当然です。コンデジはもう1000万画素以下で超高画質を売り物にする以外、スマホに勝つ道はないと思います。

    1600万画素のK-3があったら欲しいですね(笑)。高画素の何が嫌かって、ファイルサイズがベラボーに大きくなることなんですよ。1600万画素に抑えることで高速化を実現し、最強の連写性能を売り物にすればまた別の層が食い付いてくると思うんですけどね・・。しつこく言い続けたら1年後くらいに出てくるんじゃないでしょうか?(笑)

  5. BigDaddy | URL | -

    > ハル さん

    コメントありがとうございます。

    画素数が多ければ多い程、大胆なトリミングが可能ですが、結局、それしかメリットがなさそう、これが問題なんだと思いました。階調が豊かになるなる意見もあるようですが、所詮A3ノビ程度だと、適度な画素数で十分に写真として成立するんですよね。

    本文の通り、Nikon D4/Dfについている1600万画素、135センサーでは低画素と言えるのでしょうが、これが実は結構良いらしい、そんな記事をネットで幾つか見られますので、仰る通り、画素数を抑えて他に特徴を持たせたカメラ、いずれ出てくると思います、と言うよりもそう期待したいですよね(笑)。

    今後ともどうぞよろしくお願い致します。

  6. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃん さん

    この飛行機雲を見た時は「おお!」と思いました。これほど長いものはそう感嘆には見られませんもんね。

    ここは千葉県側から東京アクアラインを撮っており(奥に小さく見える建築物が海ほたるです)、時期によって少し離れた場所で潮干狩りも出来るようです。その横辺りには自衛隊だかの敷地があったりし、さらにはやたらにバードウォッチャーがいて、聞くとカワセミが来る時もあるそうです。


  7. BigDaddy | URL | -

    > LTA さん

    自宅でプリントする時はA4が最高サイズですからホント、1000万画素で十分なんですよね。そしてA4なら実際には500万画素で問題ないですし(笑)。

    構図、ありがとうございます。飛行機雲が最高でしたので、それが一番映えるような風景を狙いました。

  8. BigDaddy | URL | -

    > SORA(仮) さん

    確かに135の方がレンズに余裕があるって聞いた事があります。なるほど、やはりレンズの差って考えた方が良いのかもしれませんね。

    コンデジは通販とかで買う安物路線と、高級路線の2通りになっちゃうでしょうね。中途半端な機能で3万円くらいのがなくなって行くのでしょうね。

    K-3の1600万画素、しつこく言い続けましょうか(笑)。あとはSonyからそれが供給されるかどうか・・・。でも新しい画像処理エンジンにK-5IIsのセンサーが乗ればかなり良いとは思うのですがね。

    今日、仕事納め後、K-3初撮りしてきました。いやぁ、流石2400万画素、ブレにシビアです・・・(笑)。あと意外とISO12800がLightroom現像なら使えるってのはラッキーかもしれません。6400は私が撮る風景なら及第でした。18-135mmは微妙ですねぇ。どうも後ピン気味・・・。明日AF微調整しようかと思っています。

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