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自己満足の世界

2013年12月29日 00:00

パイプのある風景

パイプのある風景

Sony Cyobershot DSC-H50

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



予定調和も良いが、予期せぬ出来事があった方が(結果は同であれ)写真を撮っている上では面白い、それがクリスマスの記事の主旨。今回はその続きを・・・。

鉄っちゃんになれない理由、それは、古ぼけた昭和時代の車両が添景としてある牧歌的な山里や秘境駅の雰囲気が好きなだけで、そもそも車両にはさほど興味が無い。車両目当てで、車両そのものを撮る趣味がない。

この他に、鉄っちゃんたる予定調和が苦手。時刻表を確認し、人気のスポットで、大勢と一緒に三脚を立てて、列車がやってきたら一気にシュート、列車が通り過ぎたら機材を片して、その他大勢と次のポイントまで民族大移動・・・、これがどうも性に合わない。

鉄っちゃんを否定しているのではない。私は廃墟が大好物。でも仮に廃墟ツアーなるものが企画されても参加したいとは思わなかったりする。全てがお膳立てされて、さぁどうぞ、あとはカメラを構えて撮るだけですよ、これが面白いとは感じない。

鉄っちゃんでも廃墟マニアでも本音は単独行動を望み、自分だけの風景を求めていると思う。狭い日本、自分だけが知っている風景なんて皆無に等しいだろうが、仮にそうであっても、己の足で見つけた、この自己満足がきっと脳を活性化させるに違いない。

そうなんだよな、改めて写真って自己満足の世界だと思う。例えば楽器、音楽を奏でるのが趣味の場合、上手下手は客観的にならずとも簡単に比較出来る。そして上には上がいる。あるレベルまで実力を引き上げても、次の階段が待っている。

楽器を演奏すると言う事は上を見ながら一歩ずつ階段を上っていく作業であり、音楽、楽器を趣味とする限り、その階段は果てしなく、終わりは無く、常に相手(ライバルや目標と定めた演奏者)との戦い。

ところが写真の場合、特殊な撮影は別にして、鉄道にせよ、廃墟にせよ、ネイチャーにせよ、街中風景にせよ、テクニックなんて高が知れている。特にデジタルカメラになった今、失敗を恐れなくて良く、一般的な撮影テクニックなんて写真HOWTO本を1冊でも熟読すれば翌日からそれなりの写真を撮れちまう。

むしろ写真を撮る行為よりも、どれだけ人と違ったユニークな風景を見つけ、それを良い条件で構図出来るかしかなく、ネット時代の今、情報収集へのプライオリティが高い。

しかもデジタル写真になった今、現像処理は己で行い、如何にそのユニークな風景を、レタッチしてさらなるユニークな代物に仕上げるか、ここも重要ポイントだったりするが、これもネットで様々な手法が学べるので、それを真似たり、参考にすりゃいい。

腕を競い合う事もあろうが、良い悪いでなく、鑑賞する側の好き嫌いでしかなく、世界的に超~有名な写真家の作品でも、被写体そのものに興味が無かったら評価しない。木村伊兵衛氏の写真に触発されないのを、幾ら皆さんが「おまえは写真を見る目が無い」と言ったところで、興味が無いのだからしょ~がない。

反対に、街角を趣味で記録し続けた、プロではない加藤嶺夫氏の昭和風景を見ると興奮しちゃう。この方の写真集について書いている記事があるので参照されたし。

「消えた街角 加藤嶺夫」、写真は記録だ!
「消えた街角 加藤嶺夫」、写真は記録だ! その2

当然、記録性の強い加藤嶺夫氏の写真にてんで興味の無い方もいらっしゃるだろう。そして私のように木村伊兵衛氏の写真を屁とも思わない人間は幾ら、氏の写真が優れていると解説されても頭はポッカ~ン。同じく、加藤嶺夫氏の写真に興味を示さない方は、私が幾ら説いたところで聞く耳を持たない。

だから写真の場合、撮るのも見るのも、誰々を意識するとか、目標に立てるなんてしない。影響は受けるかもしれないが、楽器と違って己がどこまで満足出来るかの自己完結する世界だと思っている。

他人から教わった風景よりも自分の足で見つけた風景、それが前人未到か否かなんてどうでも良く、歩いた結果好みの求めていた風景を見つけた時の感動、これが忘れられなかったりする。

情報社会になった今、写真を趣味とする者はその情報に左右され過ぎても面白くないのかもしれない。良くあるパターンで、家にいながら行った気になっちゃう事あるでしょう?。Google Earthなんて見ていたら観光地の路地探索まで出来ちゃう(笑)。

脳って一度経験した事に対してはサボタージュしてしまうそうだ。難しいギターフレーズを会得しようとしている時は脳は活発に動く。でもそれをモノにした瞬間に脳は思考を停止する。だから仕事をリタイヤした人々がボケ防止に楽器を始めても、常に新しい楽曲、フレーズに挑戦しないと全く意味をなさない。

これと同じで情報収集し過ぎちゃうと、写真も面白さが半減しちゃうのだろう。勿論、写真は結果が命、でもそれは人様に写真を見せる場合。「どーだ、この写真!」とお鼻を膨らましちゃうのなら結果だけが命で、極論を言えば、スマホでパチリしても凄い風景をモノにすりゃいいだけ。

でもスマホで満足しちゃう人も多い中、そうじゃない人々も増えているのも事実で、それは本格的に写真を始める、イコール、機材を選ぶ、その楽しみから始まり、それをどう使っていくか、そういう事に頭が働き、新たに脳が活性を始め、知らない土地に放り出されて、さらに脳は活動して行く。

毎年正月はどこへ行っても高いし、混雑するので、普段は家で海外ドラマチャンネルか時代劇チャンネル三昧の日々を送るが、今回はどうやら違う。先日もお伝えした通り、Pentax K-3をテストする機会に恵まれたからだ。Pentaxユーザーである限り、いつかは買うカメラであるが、とにかく新しいカメラに触れる機会、これは十分に脳を活性化させてくれる。

※しかし、2週間以上K-3を使えちゃうので、いざK-3を購入した時、ときめかないのはちょっと残念かな(笑)

本日の写真、中身は1/2.3型センサーのコンデジで撮影。でも一応はZeissレンズだし、20万画素だけどEVFが付いていたりと、写真を撮る意欲、本格的に写真を撮り始めたきっかけになったカメラだ。フィルムカメラを捨ててから5、6年が経過しており、今後も写真を趣味とする事は無いだろうと思っていたのにこの有様。このカメラのお陰だ。

そして自己満足の世界に浸りきっている今がある(笑)。


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コメント

  1. SORA(仮) | URL | 4ARdecsc

    まあネイチャーなんてまさにその典型ですね。
    他人が手垢を付けた風景なんて撮っても面白くないわけで、誰にもカメラを向けられたことがないであろう風景なんか見つけちゃうと「どうだ!」って感じで勝手に傑作をモノにした気分になっちゃうんですね。
    それこそが自己満足なんですけどね・・(笑)

    しかしまあアマチュアの場合、写真って結局はカメラを買うことが目的になっちゃうんじゃないでしょうか?(爆)
    特にデジタルになってから新製品に関心のない人ってまずいないでしょう?
    俺はカメラになんか興味はない、写真を撮ることだけが全てさ!なんて人にはお目にかかったことがありません。
    カメラを使うために写真を撮る、今は順序がそうなっているような気がします。

  2. BigDaddy | URL | -

    > SORA(仮) さん

    この前の記事中のK-30で、みんなが通り過ぎる神社?、の階段だかの落ち葉写真なんて、まさにそうでしょう!。人が何を撮っているんだろう?、と不思議がっているとニンマリしちゃいます(笑)。

    ネイチャーの場合でも鉄っちゃんと同じく、富士山はここからとか、北海道の富良野はここからとか、定番撮影地がありますが、そうなると、如何に天気を味方に付けるかなのでしょうね。違いはそれしかないのですから。

    あとは仰るように機材に凝るか。富士山をズームレンズで撮るのでなく、Zeissの単焦点で切り取るとか(笑)。でも私はデジタルの今はカメラよりも遥かに写真に興味があります。勿論、機材にはこだわりますが、自分が納得する描写を得られた時点で、それで十分と思っちゃうタイプなんです。

    今はK-5のSigmaレンズで十分と思っており、これからあと2週間、K-3を使ってどう感じるかでしょうか?。

  3. ハンドル職人 | URL | Ko3VlV3g

    こんにちは!

    私なんてその典型的な自己満足に浸っている人間です。(汗)
    ここ最近は撮影にいく時間がなかなか取れず、その憂さ晴らしに機材への散材へと‥。
    そんな一年でした。来年はどうなってしまうのだろう?(笑)
    私も明日から実家へ帰省です。今年も色々とお世話になりました。
    どうか良いお年をお迎え下さい。

  4. BigDaddy | URL | -

    > ハンドル職人 さん

    自己満足がいけないのではなく、自己満足の世界なんだと思います。その自己満足を幾人かと共有出来るかどうかってところでしょうか?。

    写真を撮らないとその鬱憤で機材が欲しくなり、写真を撮っていると、最新のセンサーを使いたいとこれまた機材が欲しくなる・・・、結局、カメラ、レンズがないと写真は撮れませんから、写真を趣味とする以上、散財するように出来ているのでしょうね(笑)。

    帰省楽しまれて下さい。こちらこそ今年も色々とお世話になりました。

  5. Kan | URL | 30oPJyPA

    なんだか私のことを言われてる気がして仕方がないのは気のせい?。(笑)

    まあありふれた風景を撮るのも悪くはないのですが、撮った写真を見た嫁さんに「何撮ってんの!?」と言われたときなんか、してやったりの気分になりますね。今後もこんな写真を撮っていきたいですが、そのためには頭を柔軟にしなきゃ・・・。(~_~;)

  6. BigDaddy | URL | -

    > Kan さん

    あはは、多分皆さん、そう感じられるのではないでしょうか?。この記事の自分だとこうだろうな、と考えて書いていますから(笑)。

    奥様に「何撮ってんの?」、そうなんですよねぇ。これって我々にとっては褒め言葉だったりします。たとえ99人から無視されても1人でも「おっ!、自分のそんな景色好き!」と言われれば、さらにハッピーなんですよね!。

    頭の柔軟、私もそうなんですが、好きな風景を撮ると画角や構図が同じになっちゃうんですよ。また、好きな風景で定点撮影するのならそれはそれで構わないのでしょうが、似たような風景ばかりを撮っているのに気付いて、いつも違って視線からと思うのですが、中々どうして・・・(笑)。

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