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文化の違い

2014年01月02日 00:00

絶叫マシン

絶叫マシン

Pentax K-3, SMC DA18-135mmF3.5-5.6ED

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



あけましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い致します。

さて、新年のネタ、第一弾は・・・。

文化の違いと言うか、好みの問題なのか、日本のプロもアマチュアも写真の色合いを見ると、忠実色とでも言おうか?、肉眼で見たままに表現するのがお好きな方が多い気がしてならない。

片や欧米のカメラマン中心の写真サイトを覗くと「ドッカ~ン!、なんじゃいなこの派手な色合いは!?、でも嫌いじゃないぞっ、センスを感じる!」。そんな彩度が高くコントラストの強い写真が多い。

そしてこれもあくまでも「気がする」レベルであるが、日本人はレタッチし過ぎる事を嫌い、欧米人は己の思う通りに自由にレタッチしている、そんな風に見えている。

フィルム時代、竹内敏信氏は彩度とコントラストの高いベルビアに、空気上の光の乱反射を抑え、より色が鮮やかになるPLフィルターを使われていた。南国写真で有名な三好和義氏も恐らく同じような事をして、より、空の青さを強調していたかもしれない。

プロの真似をするのがアマチュア。実際にPLフィルターを持つ人は多くいたと思う。しかし、街中でそれを使う事はほとんどないし、レンズの前枠に装着するので、レンズのフィルター系毎にPLフィルターを必要とし(60mmを超えるとかなり高価になる)、レンズ毎に持っている人は珍しい。

ベルビアのISO感度は50、実効感度はもっと低く(さらにPLフィルターを使用するのだからISO25以下になる)、手持ちでそれを利用するにはドピーカン以外あり得ず、当然望遠レンズは三脚使用が前提で、ベルビアとPLフィルターをセットで利用するカメラマンは少数派だったろう。

またベルビア以外のポジフィルムでもベルビア程ではないが、鮮やかでコントラストが強くなり、私はそんな色合いが好みで多用したが、反対にそういう色調が苦手で、あえて軟調気味のネガフィルムばかりを使っているカメラマンもいた。

だから実のところ、フィルム時代から派手な色を避け、冒頭に書いたように忠実色を好むカメラマンの方が多かったように感じている。それが機材がデジタルになり、作ったような色調により嫌気が差し、地味な色を求めているんじゃなかろうか?。

そして欧米はその辺は自由で、何だろう?、オンリーワンとでも言おうか?、目立ったもん勝ちで、幾つかの海外の写真SNSサイトでは派手好みの私でさえ、たまげちゃうくらいの、あり得ない色合いの写真にコメントが集まったり、fc2で言う拍手が多かったりする。風景写真と言うよりも、ファッション系の広告写真を見ているよう・・・。

日本人はレタッチを嫌う、これがもし正しかったとすると、年配者などは今も尚、フィルム信奉があるのではなかろうか?。特にポジフィルムを印画紙にダイレクトプリントする際は、露出も彩度もコントラストも調整出来ない、撮影したままが印刷される。だからポジフィルム信奉者はデジタル写真でも最小限のレタッチしかしないんじゃないか?。

色褪せたり、色転びしたようなオールドフォトの風合いが好き。詳しくは2013年10月24日の記事で書いており、そこにリンクされているコダクローム関連のサイトに飛ぶと私がどんな色が好きか判ると思う。

このオールドコダクロームネタは上記リンク以外にも仰山書いているが、何故か記事として人気がないと言うか、コメントがほとんど寄せられなかったし、検索エンジンから「コダクローム」を拾ってやってくる人も、拍手の数や日本ブログ村への応援ポチリも少なかったりする。これは何故?。

皆さんがオールドフォトそのものに興味ないのもあるのだろうが、Lightroomなどの現像処理ではなく、Photoshopのプラグインで動作するレタッチ処理(Lightroomからでもプラグインで呼び出せるが)。RAW現像はするけど、現像処理を超えたレタッチには興味がない、そんな人がやっぱり多いんじゃないかと思う。

しかし、デジタル写真、カメラからJPGで吐き出された写真はメーカーがカメラ内の画像処理エンジンで現像処理、レタッチを施したものを我々は見ている。先日も述べたように「デジタル写真にシャープネスを掛ける事を極端に嫌う人」も、そもそもJPGの状態でシャープネスは掛かっているのだから、何故そこまで嫌うのか不思議でならない。

人は自由過ぎると逆に戸惑ってしまうらしい。絵画教室で講師に「好きなものを自由に描いてみろ」と言われると画用紙に色を落とすまでに時間が掛かる。でも「山を描きなさい」と言われると「はい、そうですか」と、自分の経験値から山をスラスラと描き出す。

これは特に日本人に多いような気がしてならない。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」、そんな意識が多分にあるし、反面、欧米人はオンリーワンの文化を持っているんだろう。赤信号を渡る際は、先陣を切って歩いちゃうタイプに思える。

それと同じで、Photoshopでレタッチすると自由度があり過ぎ、どこまで写真を詰めていくべきか迷ってしまう。レタッチが当たり前と思っている私でさえ、そんな事で頭を悩ます事があったりするし、独特の風合いを持つHDR処理にはさほど興味はなく、遊び感覚で本ブログでもHDR処理された写真を掲載した時もあったが、今は全くやらない。

これも欧米人からするときっと不思議な思考なのだろうなぁ。確かに型にはまり過ぎると、どんな風景も同じに見えてしまう。竹内敏信氏や三好和義氏の写真集は1冊持っていればいいかな?、と思っちゃうくらいに考えていた方が、今後のデジタルライフ、有意義に過ごせる気がしてならない。

せっかくフィルムの呪縛から我々は逃れたのだから、とにかくもっと自由で良いんじゃないか?。そもそもどこまでが現像処理でどこからがレタッチに当たるのか?。さらには写真とCGの垣根はどこなのか?、その辺が曖昧だし、どうもプロの方達もその辺について言及されている人は少ないみたいだ。

と、こんな事を言っている私だが、Pentaxカメラの画像処理エンジンでのカスタムイメージの「鮮やか」や「雅(MIYABI)」のそれぞれの設定値をちょこっといじるだけで大満足の写真になる事が多く、結局は吊るしの服を何の抵抗もなく、着ているのと一緒(笑)。

写真はRicohからモニターでお借りしているPentax K-3の1枚から。素性を良く知りたいのでカスタムイメージの「鮮やか」のデフォルト設定値で現像している。

このPentaxの空の青が嫌いだと言う人がいる。好みだから嫌いは嫌いで良いが、実にポジフィルムっぽい像になっており、私は大好きだ。但し、この色はSigmaのレンズでは出ない。どうやらPentax純正のレンズとセットで使う事でこんな色になるみたいだ。

※特にDA18-135mmは色が濃い気がするが、気にせいか?

言い換えると、Sigmaレンズはあっさりした描写をするので、素材としてちょうど良い具合だったりもする。ちょっと彩度とコントラストを高めれば、今日の写真のようになるし、上述した退色したオールドコダクローム風の写真にもあっさりしたSigmaレンズの方がレタッチしやすかったりする。


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コメント

  1. 島猫 | URL | -

    穴を抜けるとき顔を打ちそうで怖い(^ω^)

  2. ハンドル職人 | URL | Ko3VlV3g

    明けましておめでとうございます!
    ベルビアは今でもポジの代名詞的存在ですね。
    特にベルビア50なんて今時の言い方をすれば
    ダイナミックレンジが結構狭いので、ある程度輝度差のあるシーンでは
    使いこなしに手こずりました。(単に未熟なだけ!)
    時代はデジタルが主流になりその恩恵をあやかる場面も多いですが、
    今年はたまには使おうかな~なんて思っています。(笑)
    昨年中は大変お世話になりました。
    今年もまたよろしくお願い致します。

  3. ななし | URL | mQop/nM.

    あけましておめでとうございます。
    いつも楽しく拝読してます。

    DA18-135の空の青は私もかなり濃いと感じます。(ちなみに結構好きです)
    現在k-rを使っていて、K-3へのリプレースを検討してます。
    なもので、これからのK-3の記事をとてもとても楽しみにしております。

  4. ココロトレール アキオ | URL | -

    検証希望

    METABONESのマウントアダプタ「SPEED BOOSTER」 これ画角がフルサイズになるだけではなく一段明るくなる、らしいです今年はペンタックスバージョンも出るはずです、これが良ければフルサイズのカメラを買う必要性が無くなる、つまりペンタックスはフルサイズは出さない、  かも  是非とも検証希望

  5. エゴイスティック シーレ | URL | UXr/yv2Y

    初めまして

    初めまして。
    ペンタの記事が出てたので気になって読ませてもらいました。
    ペンタの色ってCanonとNikonの中間にあるような気がします。

    それと、日本人も見た目に忠実な色より記憶色の方が好きだと思います。
    更に最近の傾向として知り合いのプロもハイアマチュアもかなり派手好きに思いますのでかなり変わって来たと思います。
    500pxや1xで活躍してる日本人もかなりいますし、その辺のグローバル化が影響しているのではないでしょうか。

    海外の写真作品を観て感じるのが合成やストラクチャなどのエフェクトの多さです。

    日本は土門拳のリアリズム主義が様々なプロの協会で主流を占めているのが独特の特徴だと感じます。

  6. BigDaddy | URL | -

    > 島猫 さん

    コメントありがとうございます。

    まさにそれを狙ったのでしょうね。またあの壁面のせいで、先の急な下りが見えない怖さもあるのかもしれませんね。

    今後ともどうぞ宜しくお願い足します。

  7. BigDaddy | URL | -

    > ハンドル職人 さん

    明けましておめでとうございます。
    こちらこそ今年もどうぞ宜しくお願い致します。

    ベルビアは代名詞ではあるが、使いこなせた人って風景メインの方でも実は少ないのでは?、そう感じます。
    昨年、4x5にベルビアを使い、熊野古道周辺を撮影されているカメラマンの個展を覗いて来ましたが、流石だなと唸ってしまいました。

    ベルビアも含め、ポジの欠点は日陰でかなり青くなる事でしょうね。そのカメラマン氏はそれを上手く利用されていました。日陰の雪景色で、ちょっと怖さを感じるような写真でしたね。

    また仰る通り、デジタルカメラに慣れちゃうとダイナミックレンジの狭さで風景を選ぶ事ですが、この狭さを知る事も上達のこつでもあるんだと思っています。なんでもかんでもダイナミックレンジを上げちゃう、これは私もちょっと疑問を持っているんですよ。

  8. BigDaddy | URL | -

    > ななし さん

    明けましておめでとうございます。
    今年もどうぞ宜しくお願い致します。

    DA18-135mm、やはりそうですよね。久し振りにこのレンズを使ったのと、普段はコントラストの弱いSigmaレンズを使っている事もあり、かなりたまげました。最初はK-3の彩度がK-5よりも高くなったのかと思ったのですが、これは明らかにレンズですね。逆光にかなり強いですし、意外と良いレンズだと思いました。

    K-3、結論から申し上げると、悪い訳はない、ですね(笑)。色々と欠点もありますが、最新のカメラですから、K-5IIsよりは良いと思っています。モニター記事となりますが、勿論、提灯記事は書かず、良い点は良い、駄目は駄目と書きますので、期待されてくださいませ。

  9. BigDaddy | URL | -

    > ココロトレール アキオ さん

    その機材、どういう原理なんですかね。不思議でなりません(笑)。時にこれってミラーレス用じゃないんでしょうか?。一眼レフ用に発売されたらかなり気になる機材ですね。

    とは言え、これに関してほとんど知識がないのと、発売されても購入するに至るかどうか・・・、検証はちょっとってとこでしょうか(笑)。

    Pentaxは135は一応出すでしょうね(笑)。私のようにAPS-Cでも特に不満はないなんて方はPentaxユーザーでは実は少なく、135が出なきゃ他メーカーへ、そんな人の方が多い気がします。

  10. BigDaddy | URL | -

    > エゴイスティック シーレ さん

    コメントありがとうございます。

    ちょうど明日の記事がこの続きで、記憶色についてもちょっと書いているので、宜しければ再訪されて下さい。

    私はちょっと違った観点から見ておりまして、勿論、私も派手な色が好きなので、最近の傾向に変化があるとは思っています。しかし、特に海外のサイトの場合、忠実色だと確実に埋もれます。何この地味な色?、つまらん!と・・・。埋もれない為にも郷に入っては郷に従えではありませんが、仕方なく、その手の傾向に手を染めている方も多い気がしているんです。

    ただ、日本人って明日の記事の内容にもなりますが、元々は派手好きなんですよね。つまり、忠実色じゃないと云々って一部の人が玄人ぶってそう言っているだけ、そう洗脳しようとしているだけ、とも思えます。

    茶色がかった紅葉なんて誰も見たいとは思わない、でも派手だとコンデジクラスの素人写真っぽい、だからあえて・・・、そんな人が薀蓄垂れちゃうんじゃないでしょうか。

    今後とも宜しくお願い致します。

  11. LTA | URL | bKQRleYY

    どうも~、GX7はパナのセンサーっぽいです~。失礼いたしました~
    ただ、メーカー的には何処社製とか言いたくなさそうですw

    デジタルはレタッチありきの気がします。上位機種ならレタッチ不要とか
    思ってましたが、むしろレタッチ耐性が強いという(笑

    そうですよね~海外ではレタッチが王道ですかね~。派手な上に存在しない物を
    書き込みますからw(でもまあそれだけの実力があるわけですが。コラージュと言ってもいい)

    HDRは・・自分は~~・・日本のネット上ではヘンテコな絵ばかり並びますが
    複数枚の画像合成で逝きますかね~。迫力もそうなんですが
    非常に情報量の多い写真にしたいかな~と思ってます。

    ペンタは青に特徴があるとか聞いたな~・・って本当にそうですね♪

    ・・でもまあ一番は今回の写真のようにアイデア勝負かな~とか。

  12. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    今年も楽しく見させていただきます。よろしくお願いします。昔々エクタクロームなんて半絞違うと発色が悪いと小僧の頃よく怒られて、露出だけは厳しく見たような思い出が。(笑)今は数打ち必死で露出は現像でかなり助けてもらっております。素晴らしい時代です。私は所詮ブログ内で見ていただく写真ですので、好きにいじらさせて頂いております。ただ、JPG撮って出しがさも素晴らしいような風潮はありますよね。私は腕が悪いので現像ソフトに助けていただいております。アサカメを覗きため息、好きなブログを見てため息そんな毎日です。先ずはたくさん撮ることですね。

  13. BigDaddy | URL | -

    > LTA さん

    PanasonicもSonyセンサーに近付いたという事ですから、マイクロフォーサーズ以外のセンサーも作ればもしかするともしかかもしれませんよ~(笑)。

    コラージュとかCGとかは海外の文化そのものでしょうか。先日大爆笑したのが、ドラマ半沢の大和田常務のコラ写真が凄いのなんのって。意味も無く笑えました。そういうセンスは日本人にあるんですよねぇ。それが美の方へ向いていないのでしょうかね。

    HDRも結局はカメラやソフトの性能そのままに仕上げても結局はそれはカメラの味であり、ソフトの傾向でしかなく、個人の主張ではないと思うんですよねぇ。如何にそれを昇華させるか。私はその辺のセンスはないので無理かもしれません(笑)。

    アイデアとかセンスとか、口では簡単に言えるのですが、中々どうして・・・。

  14. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    ありがとうございます。
    今年もどうぞ宜しくお願い致します。

    エクタクロームはそんな仕様だったのですか、存じませんでした。エクタの安いバージョンで昔ダイナと言うポジがありましたが、これが日陰で強烈に青に被るのは何となく覚えています。でもそれが結構好きで、一時期わざと日陰で青っぽい写真を撮っていましたねぇ(笑)。

    数打ち方式でも1枚目に意図した表現で撮影出来ると自己満足度が相当上がりますよね。2枚目以降は単なる保険であり・・・。

    JPG撮って出しとはメーカーが考えた色合いですから、悪くはないと思っています。ただ、かつてのトヨタの車が言われたように万人向けに出来ているでしょうから、どれも80点主義なのでしょうね。そこからどうやって100点に近付けていくか、ここに個人の差が生まれるのでしょう。

    私も偉そうな事を言っていても、まだまだ錯綜中であります。

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