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Pentax K-3 レビュー その1 Digital Camera Utility 5の実力は?

2014年01月06日 00:00

夕暮れ

夕暮れ

Pentax K-3, Sigma APO70-300mmF4-5.6DG MACRO

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



この記事は元日に書いているが、まだRicohからモニターでお借りしているK-3の素性をしっかりと把握できていないので、先ずは手っ取り早く、K-3に添付されている現像ソフトDigital Camera Utility 5(以下DCU5)について書こうと思う。

※型落ちハンターさんのブログにて、新たにK-3レビュー記事が掲載された。K-3 実写レビュー2も合わせてご覧になって欲しい。

K-7、K-5系、K-r、K-x、そして645Dに付属していたPentax Digital Camera Utility 4(以下PDCU4)は、糞と言ったら糞に失礼なくらい、糞は肥やしになるが、PDCU4は肥やしにもならない糞未満のひどいソフトだった。

処理スピードは2年前のかなり高スペックのパソコンでさえ、何か変更する度に写真がカクカクし何秒も待たされ、肝心の現像処理はPentaxのカスタムイメージとは似て非なるもの。またノイズリダクションは癖があり、シャープネスもただ太い輪郭が出てくるだけ。当然ファインシャープネス、エクストラシャープネスの機能はない。未だにバグが取りきれていないようだし、とてもじゃないが、これで現像したいとは決して思わない。

HoyaからRicohになって、きっと現像ソフトも使い勝手の良い品に変わってくれるに違いない!。果たして変わってはくれたが、作っているのはPDCU4と同じ、「Powerd By Silkypix」だとさ。うーん、嫌な予感がする・・・。

この予感、果たして当たってしまった。何だろう、これもバグなのかな?。DCU5は写真を選択するBrowserモードと選択した写真を現像するLaboratoryモードに分かれる。

Browserでサムネイルから1枚を選び、Laboratoryで各設定を調整し、新たにファイルに保存。ここまでは良い。しかし、そこから次の写真を選ぼうとBrowserモードに戻ると、また写真をソート順に従って表示し始め、スクロールバーが先頭に戻っちゃう。ファイル名を覚えていない限り、自分が今、どの写真を現像したかも判らない。

フォルダに100枚のRAWファイルがあったとしよう。最後の100枚目の写真を選んで現像を終え、Browserに戻ったら、本来はその現像したRAWファイルのサムネイルが選択表示された状態に戻る筈なのに、このソフトは1枚目に戻っちゃう。

しかもサムネイルデータはキャッシュされている筈なのに再びサムネイルを表示させるのに何秒も待たされちゃう。100枚ならまだ我慢出来る。数百枚のRAWデータが入っていたらもう大変。

試しにK-3のRAWファイルが700枚入っているフォルダで計測してみると、最初のサムネイルの表示に1分半。そしてキャッシュされているのに関わらず2度目からのサムネイル表示も最後の写真が見えるようになるまで30秒も掛かってしまう。

現像する写真が最初の方にあれば、10秒程度待てば良いが、350枚目で20秒待たされる。例えば681枚目から20枚を再現像すると1枚に付き30秒、無駄に6分も待たされるのだ。PDCU4はファイル選択と現像処理はタブで分かれていただけなので、同じフォルダの写真ならサムネイルを再構築する必要がなく、待たされる事がなかった。

しかもこれまた不思議なのが、サムネイルのサイズは4つから選べる。でも変更した瞬間、また700枚目が表示されるのに30秒を要する。さらに700枚のサムネイルをキャッシュに読み込ませ、一度ソフトを終了させ、再起動すると、ほんの90秒前にキャッシュに溜め込んでいるのに、700枚目が表示されるのに今度は50秒待たされる。

キャッシュの方法が悪いのだろう。ここまで遅い表示、フリーソフトでも存在しない。Silkypixの技術陣は何故フリーソフトで簡単に実現出来ている処理に時間が掛かるのか?。またRicohサイドはこのDCU5を本当にユーザーに提供して良い代物であると判断したのか、十分使用に耐える仕様であると断言出来るのか、問いたいところだ。スペックダウンしたDCU5、お粗末と言わざるを得ない。

DCU5からはPDCU4で扱えなかったファインシャープネスが利用出来るようになった。しかし、等倍像を見る限り、似て非なるもの、風景によっては気持ち悪い黒い輪郭が浮き出ている。そしてエクストラシャープネスは未だに未搭載。以前も不思議だと書いたが、知的所有権の問題なのか、単にSilkypixにそれを作れる能力が無いのか・・・。

擁護すると、等倍で見て気持ち悪いファインシャープネスになっているコマを幾つか見つけられるが、A3ノビくらいのプリントならそれが大きく目立つ事はない。DCU5のノーマルシャープネスの輪郭線が太いと感じられている方はDCU5のファインシャープネスは一定の効果はある。

悪口ばかりを言ってもしょ~がない。良い面も書いておこう。

まずPDCU4よりも現像処理そのものは早くなった。設定値を変更してもほんのちょっと、1秒待たされるだけで、さほどストレスとは感じない(PDCU4は数秒待たされる)。JPGファイルの保存スピードも若干速くなっているようだ。

またカスタムイメージそのものは意外や意外。くまなくチェックするとシャープネス同様、異なる面を見つけ出せるが、中々どうして、Pentaxのそれぞれのカスタムイメージを上手くシミュレートしていると思う。

だからPDCU4は絶対に使いたくないソフトであるが、このDCU5は、A3ノビ程度のプリント想定ならDCU5のファインシャープネスは十分に使えるし、カスタムイメージも使えるレベルにはなり、せっかくなので、今後も色々と使ってみたいとは思っている。

特にK-3は2400万画素もある。これは諸刃の剣で、描写力のあるレンズを使うとカスタムイメージのデフォルトのシャープネスで十分に解像感のある写真になってくれるが、少し劣ると、ほんの少しシャープを足したいと思っちゃう。

そんな時にカメラにRAWファイルを戻し、カメラ内で再現像するのも面倒だから、DCU5を使えば良い。上述の通り、色々と問題はあるが、シャープネスを+方向に1つ加える程度なら、余程の神経質な人を除けば気にならない。

次に示す写真は前回の記事で掲載したもの。カスタムイメージの「鮮やか」をデフォルト設定のまま撮影した。最初の写真がカメラ内現像、次の写真がDCU5で現像したものだ。


JPG撮って出し

撮って出し


DCU5で再現像

DCU5


ところで、うちのパソコンではフリーズする事はないが、価格.comだったかな?、フリーズして使い物にならないなんてコメントがあった。その方のパソコンがどの程度のものか知る術はないが、全うなパソコンの使い方をしていれば(ウィルスに冒されている、最適化ツールでレジストリを書き換えたり、OSに影響する怪しい海外のフリーソフトを使用してなければ)、今時、フリーズするソフトなんてあり得ない。

そろそろSilkypixからおさらばする時期がやってきていると思う。Silkypixが安価で現像ソフト製作を請け負っていたとしても、結果、Ricohは安物買いの銭失いでしかなく、ユーザーはそのとばっちりを受けているのだから・・・。

あと、これは先日も述べたが、このDCU5は今のところ、K-3専用の現像ソフト。どうしてこれを他機種の利用者に無料で開放しないのか、Ricohさん、どうしてそこまでケチる必要があるのか?。

また、K-5系などに付属するPDCU4は未完成のソフト。DCU5でファインシャープネスを搭載したのだから、PDCU4でもアップデートがあって然るべき。

Pentaxのお客様相談センターのサポートの言葉を今も覚えている。PDCU4の欠陥を指摘した際、「もしK-5が生産ラインから外れて新機種が発売されても私どもはK-5ユーザーを見捨てる事はしません。PDCU4の不具合修正は今後も必ず行います」、彼はそう断言したのだ。

まぁ録音していた訳じゃなく、言った言わないの話だし、K-5II系が発売される以前、HOYA時代の話ではあるが、今現在、K-5II系は現行品だ。そしてK-5II系もPDCU4が添付されているのだから、少なくともファインシャープネスと改良されたノイズリダクションを盛り込んだアップデートをするべきだ。

それと当たり前だけど、そもそも、サムネイルのキャッシュを改善し、ファインシャープネス仕様を煮詰め、さらにエクストラシャープネスも再現出来るようじゃないと、評価以前のお話である。最低限の作業が可能になっただけ、PDCU4より使えるだけで、お粗末さは変わらない。

サムネイル表示に時間が掛かる、当分は運用でカバーするしかない。まずは他の処理の速い画像閲覧ソフトで現像したいファイルを選び出し、それを別の作業フォルダにコピーし、そのフォルダのファイルだけをDCU5に読み込ませる。表示が遅いと言っても20枚程度なら十分我慢出来るだろう。

DUC5の活用法の1つとして、K-3のデフォルト(AUTO状態)のノイズリダクションはK-5やK-5IIsと比較すると強めに掛かっているのと、K-5でもそうだが、オフにしてカラーノイズとその他になんらかの処理を施しており、ISO800~3200でせっかくの解像感が失われている時がある。

風景が細かく複雑な場合、感度によってはノイズリダクションを全く効かせない方が見た目が良く見える。なのにK-5よりもK-3の方が、時折、これってOlympus E-P3ですか!、ってくらいの塗り絵と化すコマが出てきちゃう。

だからISO800~3200までの高感度域で、より解像感を出す為にDCU5上でノイズリダクションを調整すると、全てのコマではないが、具合の良い解像感が出てくれる時もあった(シャープネスも強さも変更しつつ)。勿論、上述の通り、輪郭線には違いは出るが、解像感優先ならこの使い方は正しい。

※現在、K-3のノイズリダクション設定はISO6400まではOFF、それを超えたら「弱」にしている

また、夜景の場合、解像感は失われるものの、ある程度塗り絵状態にした方が、プリントサイズよって見映えが良い時もあり(幻想的な風景として成立させる)、そんな時も、いちいちカメラ内で再現像するよりもDCU5でチャッチャッと済ませた方が時短に繋がる。

但し、ISO6400からはPentaxのカメラ内現像のノイズリダクションもDCU5のそれも像は汚く、素直にLightroomで処理するのをお勧めする。まぁA3ノビ程度のプリントならさほど気にしなくても良いのだけど(笑)。

サムネイルの表示時間さえ今後のアップデートでなんとかして貰えれば十分に使える現像ソフトになったとは思う。しかし、ここでユーザーはメーカーに対して優しさを出しちゃいけない。上述の通り、機能が完全ではないのだから、我々は声を大にしてそれをRicohに訴えなくちゃならない。


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コメント

  1. エゴイスティック シーレ | URL | ioOiW3gw

    書く順序が逆になりましたが、、、

    こんにちは。
    ソフトまで開発リソースが回ってない。イコールPENTAXを買収したけどリコーの予算は増えてない。
    と考えて良いのでしょうね。

    私はK-3が大好きです。

    でもソフトやレンズなどの致命的出遅れ感がSystemとしての一眼レフの魅力を大きくスポイルしていると思います。

    今でしょ!

    が流行遅れにならないうちに大型投資すべきです。
    でないとジリ貧の据えに辞めるこついしか未来に見えなくなります。

    いいカメラなので頑張って欲しい。

  2. BigDaddy | URL | -

    > エゴイスティック シーレ さん

    わぉっ!、「ソフトまで開発リソースが回ってない。イコールPENTAXを買収したけどリコーの予算は増えてない」、なんて事を仰っているんですか!。頭が痛いです。

    と言うのも、K-3、かなり使い倒し、おおよその素性は理解したつもりで、今後十記事くらいレビューが続くとは思いますが、その最後の締めに、全く同じような内容をコメントしようと思っていたのですよ~。ホント、同感です。

    645Dや135の開発にリソースが食われているのは判りますが、現像ソフトすらまともなものを添付出来ない、これは確実に予算が足りない事を意味しており、Ricohくらいの企業ならこれほど叩かれたSilkypixに外注せずに、自社、子会社でしっかりとしたものを作れると思うんですよねぇ。

    どうやらCP+ではSony、Fujifilmと言ったライバルが新機種をどんどんと投入するようで、その時点でK-3の存在が薄れましょう。価格設定でもマーケティングに失敗していますし、心配になりますねぇ。

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