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Pentax K-3 レビュー その5 微ブレとフィーリング

2014年01月14日 00:00



夜

Pentax K-3, SMC FA50mmF1.4

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



※一連のK-3レビュー記事はRicohからのモニターで貸し出された機材を使っている

前回の記事では、ブレ補正がどうも効いていないような気がする、壊れているのか?、で結んだ。今日はその続きを。

型落ちハンターさんの「DEJA VU ~いつか見た光景~」にて、新たなレビューが掲載されたので合わせてどうぞ。

K-3 実写レビュー3

本題に入る前に価格.comで面白いネタを見つけた。K-3に18-135mmを装着してズームリングを回すとどこからか空気が漏れて目がスースーする、これは故障か?、そんな質問。

このレンズ、簡易防塵防滴仕様なのでレンズの機密性がとても高い。だから空気をどこかから逃さないとならない。これは以前18-135mmを借りた時にPentaxのサービスの方から聞いていた。

そしてうちにやってきたK-3。やっぱりこの質問者と同じく目がスースーする(笑)。でもここまでスースーするのはおかしい。そこで色々と調べると、マイク用のジャックから空気を逃がしているのが判った。そしてこれは価格.comでも同じ内容が交わされ、問題なしと結論付けられているが・・・。

もしかすると問題があるかもしれない。と言うのもこの空気を逃す処理は当然K-5やK-7に施されているが、目がスースーするなんて事はないし、新宿のリコーイメージングスクエアで触ったK-3も量販店で触ったK-3も同じくそんな事はない。

そこでうちにやってきた個体を調べると、案の定、マイクジャックの蓋が馬鹿になっている。だからボディに蓋を強く押し付けると目のスースーはなくなるものの、ほんのちょっと、その蓋を触っただけでそれが緩み、そこから大量の空気が外に流れ、結果、ファインダーに目を押し付けているとスースーする。

空気が逃げていくのは問題ないだろうが、蓋が馬鹿になっているのだから、大雨時にこのスースー個体を利用したらそのジャックから雨が入り込む可能性があるのではなかろうか?。

これはレンズの問題じゃない。ボディの問題であり、K-3は防塵、防滴をうたっているだけに、大雨でも通常の利用をしていれば故障しちゃならない仕様だ。それともマイクを使っていない限り、そこには電流は一切流れず、仮に蓋を開けていても問題はないのだろうか?。

いずれにせよ、蓋が馬鹿になっているのは確かだから、この質問者の方、一度、カメラをサービスセンターに持ち込んだ方が良いと思う。きっとカッチリはまってくれる蓋に交換してくれるだろう。少なくとも目がスースーする事はなくなる。

では本題に。手振れ補正をオンにしているのにやたらにブレる。そう、モニターで貸し出している機材が壊れている?、こんなのはあってはならない事態だ。品質管理が劣っている精密機械メーカーと思われても仕方がない(上記、マイクジャックの蓋が緩いのも品質管理が悪いからでしょう?)。

その翌日、それを確かめる為、自転車で下町をウロついた。結果を言うと、撮影前半ではやっぱりブレる。微ブレのコマが4分の1くらい?。ところが撮影後半でブレがほとんどなくなった。さて、これはどういう事だろうか?。

この前半と後半の間に、当ブログではお馴染みの通称グリーンハウス(勝手にそう名付けているだけだが)と言う廃屋を撮った。ここは屋内に入り込むとほとんど光が差し込まず、ISO12800が当たり前の風景になってくれるので、高感度テストと、コンポジット合成のテストが出来、なんだかんだと半年に一度くらいは通っている。

ここで気付いた事がある。コンポジット合成はとにかく構図を乱さないように連写する。ドライブモードをHiにし、K-3自慢の連写速度でパシャパシャと。

ところがバッファにはまだ空きがある筈なのに何度か3枚、4枚くらいでシャッターが切れなくなる事態に陥った。おやおや、ブレに加えて連写機能まで壊れているのか?・・・。

判ったんだ。Ricohからモニターで借りているK-3はシャッターボタンが深い。Pentaxの一眼レフのシャッターフィーリングは賛否あるけど、K-7、K-5では0と1のスイッチでしかない。ほんのちょっと指に力を入れるだけでシャッターが切れる。

しかし、この個体は、0か1のスイッチシャッターボタンであるのは同じだが、その0と1との間、最後の一押しとでも言おうか、そこがK-5、K-7よりもほんのちょっぴり深いんだ、K-7から癖で右手の指先はほとんど力を入れていないので、だからK-5の要領で連写していると、知らずうちに1が0になっちゃう。だから3枚で連写が止まっちゃう。

そこで思考した。私はシャッターを切った瞬間にカメラを下ろす癖がある。どうやらブレの原因の1つは、シャッターボタンを押し切っていないのに、もう体はシャッターが切られていると判断し、無意識にカメラを下ろそうとしているから、結果、シャッター幕が閉じる直前にカメラが動いているんだと思う。

シャッタースピードが遅くなればなる程、スローになれば「カッシャッ」の小さい「ャ」の辺りでもうカメラを下ろそうとしちゃっている。どんな焦点距離でもブレを確認出来たのはそのせいかもしれない。そこで、シャッター音を最後まで聞いてからカメラを下ろすようにしたのがこの日の後半の撮影。すると上述の通り、一気にブレ写真が減った。

これは難しいなぁ。シャッターボタンは深い方がフィーリングは良いが、浅い方が撮影には向いている(触れるだけでシャッターが切れるような)。どうもその両方を取ろうとしたのがK-3じゃなかろうか?。シャッターフィーリングを良くするのならもっと深く遊びのある、バネの感触を理解出来るシャッターボタンにするべきで、結局、0と1のスイッチでしかないシャッターの癖に微妙に遊びがあるから・・・。

勿論、これはすぐに慣れる。遊びがあるから不快だとは思わない。でもここでまたメインカメラとサブカメラ、その問題にぶち当たる。K-3のシャッターボタンは深く、K-5は浅い。同時に使えば必ず失敗する。そしてPentaxにはプロサービスがないので、シャッターボタンのフィーリングを変更する手筈が整っていない。

ところが、RicohブランドのGRはどうか?。購入者全員にシャッターフィーリングを無料で変更出来るサービスがあったと記憶する。同じRicohから出しているカメラで、どちらも高級カメラとして位置付けられている。なのにK-3ではシャッターフィーリングを変更出来ない。

K-5とK-7は露出傾向が似ていたし、シャッターボタンのフィーリングは同じなのでメインとサブの関係はかろうじて成立する。でもK-3とK-5系は露出傾向は全く異なるし、シャッターボタンのフィーリングも違う。果たしてどうだろうか?。

※K-5で「どうせ0と1のシャッターだからもっと浅くして欲しい」とサービスに依頼したところ、部品(バネ)の調整、作り直しが発生するので、そこそこの金額が発生すると回答され、断念した経験での話。K-3ではもしかすると変更可能かもしれない

それとK-3のサブにK-5系を利用すると、微妙な点で不満が出てくる。画素数の問題だ。勿論、K-3は2400万画素、K-5系は1600万画素、これは致し方ない。進化したと見るべきだろう。

でも多くのアマチュアはA3ノビプリント以下が主流。それを考慮してK-3のJPGは2400万画素の他に1400万画素、A4サイズ用に600万画素、葉書サイズやブログ掲載用として200万画素で記録が出来るようになっている。

ここに大きな問題がある。1400万画素、確かに240dpiでA3ノビにプリントすると約1420万画素が必要。だからPentaxはあえて1400と言う数字に拘ったのだろうが、違うんだよね。K-5系は1600万画素なんだから、1600万画素にするべきだったんだ。

だからK-3とK-5を併用し、運用がA3ノビであった場合、新機種のK-3は1400万画素、旧機のK-5が1600万画素と、古い機種の方が画素数が多い、そんな逆転現象が出ちゃう。

少なくとも私はA3ノビよりも大きなプリントはしないから、もしK-3に1600万画素でJPGを保存、そんな選択肢があったら、K-5とイコールになるから、2400万画素で保存せずにそれを選ぶ。私には正直2400万画素なんて要らないからだ。

でも保存出来るのは1600万画素でなく1400万画素でしょう、K-5よりも200万画素少ないってのは・・・。これはファームウェアのアップデートで修正して頂きたい項目。それとも1400万画素じゃないとならない理由があるのか?。

さて、話をブレに戻そう。どうやら今書いた通り、ブレたコマを大量生産したのは故障が原因ではないようだ。しかし、その後、撮影していて、本当にK-5から進化しているのか?、と首を捻っちゃう。

再び50mmレンズを例にすると画角は75mmになり、2400万画素と大きいので手振れ補正がオフだと1/90sec、頑張って1/60sec。そしてオンにすると2段半の効果が認められるのなら1/10secでも多くのコマでブレない筈。

でも試した限り、そこまで優れているとは言えない。勿論、手振れ補正とはブレないのでなく、ブレを軽減する機能だから、どれだけの確率でブレないかが問題になる。

50mmレンズで限界は1/10secで50%以下か?。これはK-5と変わらない(2400万画素と1600万画素の差はあれど)。1/15secでも確率は上がるがかなり真剣にカメラを構える必要がある。50mmレンズで楽に撮れるのは1/20secから。これは私が単に下手糞なのか?(笑)。まぁ10枚撮影して1枚ものになれば良いので、そこまで神経質になる事はないかもしれないのだが、どうも納得が行かない。

50mmレンズで1/10secにて自信を持ってシャッターを切れたら、写真の表現が大きく広がるのだが・・・。感度はISO800、かなり暗い場所でも3.5~F4まで絞れるし、F1.4の単焦点レンズなら被写界深度を深くしたい風景を除けばそれくらい絞っておけば十分。そしてISO1600まで上げればF5.6まで絞れ、おおよその単焦点レンズが一番解像感の高い部分を暗がりで使える。

本日の写真は日没後の夜景。ISO1600、F4、1/10secのEV3.5の明るさで撮影している。運良くブレていない(4コマ撮って2枚で成功)。ここは1つの街灯が照らしているだけの風景。これが表現出来るのは素晴らしい。EV3.5だから廃墟の屋内でもこれくらいを当たり前に撮れれば嬉しい限り。

※お使いのパソコン環境によってこの写真がどう見えているか?。うちのモニターでは上3分の1は黒く潰れておらず、かろうじてうっすらと建物のディテールが見えている、皆さんの環境では如何だろうか?

またK-3は超高感度域はどちらかと言えば苦手のようだが(K-5と同等くらいみたいだ)、この手の風景、レンガやアスファルトは質感そのものがザラついているので、ISO1600でもカラーノイズだけ除けば十分鑑賞に耐えられ、感度が上がった事によるコントラストの低さをさらにノイズリダクションで悪化させる必要はない。

今回はLightroom 5.2を使って輝度ノイズ調整はせず、カラーノイズだけ除去し、プリセットのポジプリント調を使って現像した。シャープネスはデフォルトのまま。下にピントが合っている部分を示す(クリックで等倍)。

この部分等倍をモニターに近付いて見たらそりゃぁ粗い。でもこれがあくまでも一部分に過ぎず、モニターから7~80センチ以上離れてご覧になれば、これで十分の解像感、ノイズも目立たないと感じられるだろう。


参考写真1


いやぁ、とにかくこのブレちゃう現象、故障だと思わなくて良かった。そう思い込んでいたら、今頃、新宿のサービスセンターに文句を垂れていたかもしれない。大恥を掻いていたところだ。

そう言えばK-3はローパスフィルターレス。でもローパスセレクターなる機械式のモアレ軽減機能がある。これはわざと微ブレを発生させると言うもの。TYPE 1とType 2がある。

いわば、今回のブレ怪現象はType 3、カメラマン自らが超強力モアレ機能になっていたのだ。このType 3は全面に細かな目の網があろうがモアレなんて怖くない。等倍で見ると確実にブレているのだから(笑)。でもこのブレはA3ノビくらいだと判らないくらいのレベルなのだ(笑)。


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コメント

  1. ひげ | URL | enDmEMOA

    私の環境ですと、上3分の1はほぼ黒つぶれで、右上隅に微かになにか見えます。*MacBook Pro retina 15 最大照度にて
    ご参考まで。

  2. エゴイスティック シーレ | URL | AIysucvY

    詳細な分析ありがとうございます!

    こんにちは。
    詳細な分析ありがとうございます。

    なるほどシャッターの深さだったんですね。
    私もシャッター切ったらモニター直ぐに確認する癖があるのでそれが原因ですね(^_^;)

    浅いシャッターと言えば初代RTSを思いだします。
    あの頃はカメラの進歩にワクワクしてた気がします。
    最近は必要機能は行くとこに行き着いたようで、余りワクワク感がないです。やはりそうなると本来のシステムカメラであるレンズを充実させて欲しいですね。

  3. BigDaddy | URL | -

    > ひげ さん

    情報ありがとうございます。

    うちの方が若干明るいかもしれませんね。となると、プリントしたくらいがやはり正しいのかもしれませんね。右上隅はイチョウの枝にまだ落ちぬ葉が数枚、そんな風景です。

  4. BigDaddy | URL | -

    > エゴイスティック シーレ さん

    Pentaxのカメラの手振れ補正の効きは若干他社に劣る気はします。でも無意識の癖って人ってありますから、今回、自分の撮影時の無意識の行動を検証出来て良かったと思っています。

    初代RTSは存じませんが、かつてRTSIII、RX、AXと使っており、多分、本ブログのどこかに書いていると思うのですが、Contaxのシャッターフィーリングと音は最高でしたね。一番だったと思います。音も、何て言うんでしょうかね、カシャとかガチャンでなくシャキッ!、って感じでキャベツを切った音とでも言いましょうかね(笑)。

    レンズの充実、仰る通りです。あとはピントが狂わないレンズが欲しいですね(笑)。

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