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Pentax K-3 レビュー その8 露出の傾向

2014年01月20日 00:00

重厚

重厚

Pentax K-3, SMC FA50mmF1.4

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



型落ちハンターさんが新たなレビューを掲載された。

K-3 HDRの効果と深まる謎

私も一応HDRのテストをしたが、確かに一理ある!。うーん、不思議かもしれない。HDRのテストは返却する前日行っているので、まだな~んも見ていない(K-3で撮影された半分以上の写真をまだ見ていない)。時間が出来たらこのHDR、じっくり検証してみたい。

そんな訳で私もRicohのモニターとしてPentax K-3を借りていた。嗚呼、K-3がやってきた時は3週間も使える!、と思っていたのに3週間って長いようで短いねぇ・・・。動画は興味は無いけど、検証し切れなかった事項もあり、もうちょっと使ってみたかった。

そんな訳で、すでにK-3は手元にないので、使い勝手や細かな操作は記憶に基づいて書くので、時折、勘違いもあるかも。その辺はどうかお手を柔らかに。

それとレンズ毎にレビューを考えているので、このレビューはあと10回くらい続くだろう。今日は露出について述べたい。

まず新たに判明した事。K-3のサイトを見ていて「何をぅ~!」と叫んでしまった。なんと、スポット測光が中央だけでなく、27点の測距点毎に対応した事。これで測光に関しては他社に並んだ!。

とは言え、K-5ユーザーはこれを試してもさほど感動は無い。と言うのもK-5は後述するようにお馬鹿露出なので、分割測光を使う際にはAF測距点に連動させ、AF時にAEロック、そうカスタマイズしている人が多いと思う。

そしてAF測距点を連動させると、隣り合った測距点を含めた露出を決定するので(言い換えると他の部分はほとんど無視される)、ちょっと広い測距点連動式のスポット測光として利用出来た。

勿論、K-3は測距点が27点もあるからかなり狭い範囲で測光してくれる事になり、より厳密な露出調節が可能になり、ポートレート撮影や、マクロ撮影には非常に有効かもしれない。

反対に私が撮るような風景、手持ちでカメラをあっちに振ったりこっちに振ったり撮影だと、カメラをほんのちょっと動かしただけで露出値がめまぐるしく変化するので、結果、ファインダーを見ながらどうするべきか悩む時が多発し、K-5と同じく、分割測光の測距点連動の方が扱い易かった。

Pentax一眼レフの露出傾向はK-7で突然明るく写るようになった。明るくと言ってせいぜい半段くらいで、癖として考えれば、大きな失敗は無かった。

ところがK-5になった途端に、おおよその風景はK-7と類似しているが、中央が明るく、周辺が暗い、そんな風景では、何故か常に周辺の暗い部分に露出を合わせてしまい、結果、全体に露出過多、最悪、中央部が白飛びし、失敗写真を量産する。

またこの馬鹿露出のせいで、分割測光利用時は測距点との連動、そしてAFロック時にAEロック、これを併用する事になるのだが、上述した通り、スポット測光に近い値を示すので、明るさ、色によって多くの露出補正を必要とし、特にマイナス側の補正量の幅は広い。

となると経験で値を判断するしかない。この風景なら-1EVだ、ここまで暗いと-2EVしないとならないだろう、etc・・・。

先日もお伝えした通り、K-3の露出は露出オーバーになるK-5の馬鹿露出と比較すると安定している。太陽が頭上にある時間帯、曇り日で光が安定していれば一般的な風景では-1~+1EVの露出補正範囲内に収まると考えて良い。

K20Dの頃に戻った、イコール、中央重点測光に近い露出傾向を示すようになり、加えて、RGBセンサーのある分割測光の効果だろうか、構図上に明らかに光源だと判る部分はある程度無視してくれる(太陽を含め)。中央重点なら大幅にプラス補正するシチュエーションだ。

勿論、夕景で、太陽の光がレンズ先端上に大きくフレーミングされるような風景では+1EVどころじゃない、場合によっては+3EVの補正を必要とする。太陽を100%無視してくれる訳じゃなく、この辺は中央重点測光に似ている。

そして問題はやはりK-5と同じくマイナス補正時。とにかく風景によってどの程度補正する必要があるのか、限られた期間の使用では皆目見当が付かない。勿論、撮影前にデジタルプレビューにて露出を確認すれば失敗はなくなるが、毎度そんな事をするのも面倒だ。

※以下、露出補正値は私個人が好む値としてお読みになって頂きたい。どちらかと言うと露出アンダー気味にするのが好きなので、一般の方が行う補正値よりも0.5~1EV程度、露出を切り詰めている

K-5では極まれに-3EVと言う風景があったが、これはかなり暗い風景に対してだけ。でもK-3は日没前後、まだ肉眼では十分に周辺を見分けられるような状態。ここですでに-2EVを必要とする。しかも補正値がレンズによって異なるのが不安材料。

DAレンズは-2EV~-2.5EVくらいでおおよその日没前後の風景で満足の行く露出になってくれるが、フィルム時代のFAレンズを装着すると、聞いて驚く無かれ!。-2.5EVは当たり前、平均で-3.5EV、最大で-5EVを必要とした風景もあった。

※初期設定のまま、測距点には連動していないし、AF時のAEロックも無効になっている純粋なRGBセンサーによる分割測光において

注釈の通り、私の考える露出と標準的な明るさ(肉眼で見たまま)とでは1段の差があったとしよう。それでも「-1.5EVは当たり前、平均で-2.5EV、最大で-4EV」となる。これはおかしいんじゃないかな?。

とにもかくにもPentaxの一眼レフを使い始めて5年、-3EVを上回る露出補正をしたのは恐らく今回が初めて。そして困った事に、日没後、辺りが人工光でまみれてくると、露出補正の値が正常化、-1EV~-1.5EVに戻ってくるし、繁華街のような人工光まみれの明るい夜景ともなると今度はプラス補正を必要とするコマが出てくる。

-5EV、これは何を意味するか。-5EVした結果、F4半、1/20sec、ISO800で撮影したコマがある。でもこの分割測光は絞りとシャッターを固定していればISO25600で撮れと命令しているのだ。確かその時はISO AUTOでISO6400までしか上がらない設定にしていたので、結果、どうなっていたかと言うと、F4半、1/6sec、ISO6400になっていた。

経験から今の時期の日没前後で、そんな数値はあり得ない。そこでデジタルプレビューで確認すると、丸で真夏の正午ですか!、そんな強烈に明るい風景になっている。うーん・・・。

暦を調べてみた。撮影した日の日没が16時39分。そして-2.5EVを超え始めたのがちょうどその時間。それから数分のうちに-3EVでも明るいと感じ、結果、-5EVのコマも出てきた。どうやら日没前後の風景に対してFAレンズに限り、カメラ側が設定する露出に大きなミスが出るようだ。

本日トップの写真、これがちょうど日没と同時のコマ。実際の値はF4、1/60sec、ISO800のEV7。肉眼とほぼ同じくらいの明るさだったと思う。これで-3EVだ(分割測光、測距点との連動無し、AF時のAEロック無し、以下全て同じ)。経験値でこれくらいなら-2~-2.5EVだろうと思っていただけにこの時点でちょっとびっくり。

そして-5EVなるとんでもない数値になったのが次の写真。これはFA28mmF2.8ALを使っている。露出はF4.5、1/30sec、ISO800のEV5.5の風景だ。


2014-01-20-02-_IMG5111-2.jpg


※この風景はクリックして一回り大きく表示しないと黒くつぶれたように見えるので、是非大きくしてご覧になって頂きたい

これは-3~-4EVが当たり前になった時間帯、周辺で、一番暗い場所を探し、そしてこのコマはわざとアンダー気味を意図しているので、肉眼では-4.5EVくらいだとは思う。

お使いのパソコンモニターによって明るさが異なるので、私がどう見えているか。階段の上部は黒く潰れている。でも中央ちょい左のレンガの支柱?、ここはおおよそ見えており、地面に広がっている落ち葉もそれが落ち葉だと判るくいの明るさは保っている。

試しにこれを葉書サイズでプリントすると、もうちょっと暗くプリントされた。落ち葉はかなり凝視しないと落ち葉だと判らない、それくらい。この風景、恐らくK-5だと経験上、-3.5EV。だからこの手の風景ではFAレンズを使うと、K-3では1段強の明るい露出値を示す事になる。

続いて、日没後、人工光が入り込んだ風景を示そう。レンズはFA50mmF1.4で、-1EVの補正。値そのものはF2.8、1/45sec、ISO1100のEV5の風景。こうやって日没になり、人工光で、構図上に明るい風景が出てくるとK-3は正常は数値を示す。


2014-01-20-03-_IMG5131-2.jpg


自宅に戻ってマニュアルを読んでみる。もしかするとK-3になってFAレンズが動作保証されなくなったのでないか?。「FAレンズでは補正量が異なります」、そんな注意書きがあるかもしれない。でもそうじゃなかった。一切の注釈が無かったので、K-3はFAレンズどころか、MFのAレンズでもAEが問題なく働く事を示している。

一般にTTL自動露出は18%グレーになるように設定されている。K-3でもそうならばFAレンズ装着時に-4EV~-5EVを必要とするのは幾らダイナミックレンジが広がってシャドー側に余裕があるとは言え、あり得ない数字だ。

K-3のRGBセンサーは色を判断していると言う。白は白、黒は黒、赤は赤、青は青、これは判るらしい。でもそこに明るさは加味されていないのだろうか?。日向の赤と日陰の赤、昼の赤、夜の赤、この時点で露出補正値が確実に異なってくる訳で、その日没前後の風景をK-3はどう捉えていたのだろうか?。

考えられる原因は3つ。

  1. 手持ちFAレンズの故障
  2. K-3の露出アルゴリズムにバグがある
  3. ボディとレンズのやり取りが上手く行っていない


1はあり得ない。カメラ側で指定した絞りよりもさらに5段絞り込まれちゃうのならF22を超えてしまうからだ。だいたいF22を超えていたら保存された写真を見ればすぐに判る。しかも昨年春に点検に出しているし、今回の事象があって、新宿のサービスでレンズをチェックして貰ったが不具合は認められなかった。と言う事でこれは消える。

となると2か3になり、素人考えとして、FAレンズはフィルム時代、まだボディがレンズに送る情報が少なかった時のレンズ。でも21世紀の今、フィルム時代よりも遥かに多い情報をやり取りしていると思っている。その辺で情報伝達に漏れがあるんじゃないか?。それを加味していない露出アルゴリズムがK-3に採用されている?。

借りている機材とは言え、将来、このカメラを使う事になるのだろうから、これではかなり不満だ。FAレンズは今も十分に使える解像力を持っており(後日、そのネタをお伝えする)、これで撮影する際に、不具合があるのはとっても面倒。そこで新宿のサービスにこの件は伝えた。個体の問題なのか、K-3共通の不具合があるのか、今後のアップデートされるファームウェアに注目だ。

※とは言ってもこの手の修正がもし入れば「全般的な動作安定性が向上しました」、と言ういつもの文言しか掲載されないのだろうな(笑)

FAレンズでの露出に関しては今後のPentaxの対応を待つしかないが、その他の露出に関してはK-5からだいぶ傾向が変化したので、慣れるまでには時間が掛かると思うが、おおおむ良好だし、面白い事にカメラマンは使用機材に慣れるまでの撮影が一番楽しかったりする。

しかもデジタルだから、普段行けないような場所で失敗したら腹が立つけど、日常の撮影ならば、むしろ判らなければ判らない程、撮影に夢中になれ、機材の癖を掴む為のとても楽しいひと時を過ごせるのだった。

新しいカメラを買ったから撮影意欲が湧く、これは機材を自分のものにしてやろう、そんな征服心の表れなのだろうな。いわば、自分のカメラを如何に奴隷として調教していくか(実際にはカメラに使われてしまうのが人間ではあるが)。

冒頭ではもうちょっと使いたかったと書いたけど、K-3の全てを今の時期に知っちゃうと、いざK-3を買っても感動がない、物足りないくらいの期間が丁度良いのだろう。勿論、もう一度貸してくれると言われたら喜んでお借りするけど(笑)。


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コメント

  1. LTA | URL | bKQRleYY

    どうも~

    K-3は本気だみたいに書かれていたりしますが
    結局K-3は買いなんですか~?(←せっかちw

    ※以下、露出補正値は私個人が好む値としてお読みに
    あ、そういえば暗めの似た傾向の写真が多かったような。
    タイプ的にはカメラ女子の反対というか・・?

    ps 何か前にスピードブースターに集光レンズが(←大抵そうだろw
    どうとか書いてしまった気がするんですが正しくは
    縮小光学系(レデューサー)というらしいです。
    ・・何かおかしいな~とか思ったら。・・もうヨケイナコトハカカナイヨウニシヨウ・・

  2.   i.Marks | URL | -

    こんばんは、う〜む、私もFAレンズ資産があるので
    もし買うとしたら露出がそれでは困ります(笑

  3. ココロトレール アキオ | URL | -

    物欲をどれだけ刺激するのかk-3

    k-5が出たときの 物欲刺激数値は俺は100点満点の89点でしたが
    どうですか? このk-3 何点ですか

  4. BigDaddy | URL | -

    > LTA さん

    早まっちゃなりません!(笑)。
    結論はレビューその20まで(そこまで行くかな不明ですが)待ってくださいませ。

    好きな露出は・・・、暗めでコントラストがあるのが好きですねぇ。確かに明るくて緩い、そんな代名詞のカメラ女子とは正反対かも知れません。

    縮小光学系と言うのですか。確かにそれだとなんとなく判りますね。ただ絞りが1段明るくなるのが良く判りませんが、そんな事知らなくても良いのでしょうね。そういうもので、仮にレフタイプのカメラ用にもその手のレンズが発売されれば、楽しいだろう、それで良いのでしょうね。

  5. BigDaddy | URL | -

    > i.Marks さん

    厳密にDAレンズと同じ風景でテストした訳じゃありませんが、本文の通り、-5EVは本当ですし、今まで-3EVはあったにせよ、-4EVとかは一度もありませんでしたからねぇ。何が原因なんでしょ。個体差なのか、仕様上、そうなってしまうのか?。

    でも開発している最中にFAレンズでもテストしているでしょうから、露出アルゴリズムである筈もないのですが、何せK-5の馬鹿露出と言う前歴がありますもんで・・・。

  6. BigDaddy | URL | -

    > ココロトレール アキオ さん

    カメラに対する物欲はほとんどありませんでしたが、K-5は高感度が優れている、それだけで物欲刺激値は100点でしたね。K-3は実際に撮影するまでは0点でした(笑)。

    このK-3、点数を付けるとしたら・・・、うーん、申し訳ないです。レビューが終了した時点じゃないと結論を述べられませんです。

  7. ひげ | URL | mQop/nM.

    K-3+FAレンズでの露出について私も疑問を持っています。
    FAレンズにてストロボ撮影しますとアンダーになります。同じ環境でDAレンズに変えますと適正値が得られます。
    プリ発光が間違いなく動作してるのは確認しました。K-3のファームは最新の1.02です。
    こちらでのテストでもアンダー傾向のようですので、原因は同じかもしれません。メーカーがこの問題を認識してくれていれば良いのですが。。

  8. BigDaddy | URL | -

    > ひげ さん

    おっ、1.02が出たんですね。でもそれでストロボ使用とは言え、DAと異なる露出になるって事は、やはり一部のレンズとのやり取りが上手く出来ていないのでしょうねぇ。

    明日7日掲載のネタの後半部分、K-3でこういうテストをするべきだったと後悔しているくだりがあるのですが、もしお時間があればそのテストをFA、DAでされてみてください。

    このテストは私が勝手にやっている手法で、根拠はさほどないのですが、各レンズの光の透過性(露出の癖)をテストするのに非常に役立っており、このテストだけでも大きな差が出るのであれば、K-3の露出制御は問題を抱えていると結論付けても良いかもしれません。ちなみにK-5とFAレンズとのテストでは大きな差は出ませんでした。

    ストロボ撮影時に関しては判りませんが、メーカーは新宿のサービスセンターで実際の写真をお見せして現象を確認していた頂いたので、FAレンズ装着時に風景、被写体の明るさによって大きく露出オーバーになるのは理解していますし、DAレンズでも時折露出が暴れるのを確認されているそうです。DAレンズの暴れに関しては、今回の1.02で修正されているかもしれません。

    でもFAレンズに関して、これがK-5の馬鹿露出が最後まで修正されなかったのと同じく、これも放置される可能性がある訳ですよね。いつも言い訳、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアの変更も必要になり、ボディを小さくし過ぎたから、筐体を変更しない限り、無理、次の新しい筐体のカメラが発売されるまで待ってくださいって(笑)。

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