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Pentax K-3 レビュー その13 K-3にDA17-70mmF4AL

2014年01月30日 00:00

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Pentax K-3, SMC DA17-70mmF4AL

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Ricohからモニターでお借りしたPentax K-3のレビューはまだまだ続く。今日は手持ちのDA17-70mmF4ALを装着した感想を述べたい。

1月26日の記事ではSigma 17-70mmF2.8-4(旧型)を装着したところ、レンズの故障、もしくはROMの書き換えが必要かもしれない、AFの精度が悪過ぎるし、2400万画素のK-3にセットすると、欠点が大きく見えると書いた。Sigma神話が崩れた瞬間。

ではDA17-70mmF4ALはどうだろう。K-5にセットすると中央部はSigma 17-70mmに軍配が上がり、周辺部はDA17-70mmが勝っている。本当にこの2本を足して2で割ったようなレンズが最高なのだが、現実にはそうも行かず・・・。

1つだけお断り。Sigma 17-70mmのノーマルシャープネス像があまりにもひどかったもので、今回は幾つかの像ではファインシャープネスも使っている。

結論を先に申し上げると、ピント精度はおおよそ問題なし。近景から遠景まで決まっていた。勿論100%ではない。一眼レフと言う構造上、あれれ?、そんなコマも幾つか発見出来たが、その数はDA18-135mmよりもSigma 17-70mmよりも遥かに少なく、気にする必要はなさそうだ。

Sigma 17-70mmは故障の可能性があるので対象外として、DA18-135mmはとにかく広角側の近景(最短~1メートルくらい)でのジャスピン率が悪過ぎる。これが個体差なら交換レベルの品質だろうし、他の個体でも同じような症状になるのなら、ボディかレンズか、どこかがおかしい。

ほんのちょっとピントがズレる、これは一眼レフという機構上、そして2400万画素と言う高画素の等倍で見ているから、仕方が無いのかもしれない。でもここで述べているズレは明らかに間違って位置にピントが行っているのだから、一眼レフの機構云々ではないと思うっている。

単純な話で、女の子の顔をドアップで撮った際、睫毛の先端にピントを合わせたのに少し後ピンになって瞳に合ってしまった・・・、これはもしかすると一眼レフの限界かもしれない。常にそうなるのなら本体のAF微調節でわざと前ピンにすりゃいい。

でも今回のレビューで狂ったように何度もピント精度が悪い!、と述べているのは、睫毛の先端に合わせたのに、耳にピントが行っている・・・、これは一眼レフの限界とは関係ないのではないか?。

でもホッとした。これでDA17-70mmも駄目だった!、なんてなったら、もうど~しよ~もなかったところ。正直、このレンズでもジャスピン率が悪かったら、PentaxはK-5で打ち止め、それどころか、デジタル一眼レフそのものを使うのを止め、Fujifilmのミラーレスカメラに移行しようと本気で考えていた。

写真撮影で大切なのはピントとブレ対策だ。解像感なんてシャープネスを加えればどうにでもなるし、露出も余程ミスがない限り、RAWで撮影していれば如何様にもなる。色味やコントラストも同じ、Lightroomで好き勝手に弄くれちゃう。

でもシャッターを押した瞬間から、何を施しても諦めるしかないのがピンボケとブレ。ブレは手振れ補正機能があるので、常にシャッタースピードを注意していればなんとか回避できる。出来ないのがピンボケ。何せファインダー上では合焦しているのだから。

ピントが狂っていたらその写真は100%使えない。勿論、小さなサイズのプリントなら救えはするが、ピントの外れた写真なんて使いたくも無い。プライドが許さない。しかも自分のミスじゃない、大半は巷で言われている高画素化による一眼レフ機構の限界、もしくはカメラやレンズのエラーでしょ、ピンボケって。

とにかく安心した。これでSigma 17-70mmが修理から戻ってくれば、もう何も怖くない。今後もPentaxユーザー、一眼レフユーザーのままでいられる。

しかし、おおむねピント精度に問題はなかったものの、1月24日の記事のトラックの荷台でモアレ(もしくはモアレのようなもの)を写した写真、このモアレを出そうと思って幾つかの構図で何枚か撮影していたが、その中で2枚、強烈な、距離で言えば20メートルくらいの前ピンになっていた。

モアレを出そうと思ってトラックを狙っているのだから、私自身の誤測距は100%あり得ないし、複雑な風景じゃないこんな場所で20メートルの前ピンなんてあり得ない。お借りしたK-3はリコーイメージング新宿で点検し問題なしと言われ、手持ちのDA17-70mmは昨年夏に新品に交換されたばかりでK-5とのセットではこんな間抜けなピントのズレはない。

となると、もう決まりでしょう。DA18-135mmでもAFが暴れているのだから、K-3のAFアルゴリズム、もしくはレンズとの情報の通信が上手く行っていない。Ricohの関係者、うちのブログをお読みになられているのだろうか?。とにかく原因究明、早期解決をしないと、少なくとも私はまだK-3は怖くて買えない。

また描写力について。DA18-135mm、Sigma 17-70mm、そしてこのDA17-70mmでも広角側の描写が良いとは思えず、周辺部はさらに悪い。距離が近ければどのレンズも及第レベル以上を示すものの、遠距離になると一気に画質が低下するように感じる。

不思議なのは一般論としてズームレンズは広角側の方が描写が良い筈。機械でテストすれば多くのズームレンズはそういう結果が出る筈だ。ところが実際に撮影すると、今回感じたようにどのレンズも広角側の描写が悪いと感じる。

広角で撮影すれば当然写っている被写体は小さく、望遠で撮影すると大きくなる、そして被写体が小さいとそのディテールが綺麗に出ていない。素人考えでK-5よりも800万画素も増えて、2400万画素になったのだから、もうちょっと広角側のディテールが出ても良いんじゃないかと・・・。

そしてSimga 17-70mmはK-5に装着しても四隅の描写は悪く、K-3に装着すると、それが内側まで広がる。これがDA17-70mmにも言えるのだ。周辺部はSigma 17-70mmよりも良いのに、丸でSigmaレンズを装着したかのように周辺部の解像感が悪い。勿論18-135mmは言わずもがな。

まずはトップ写真の等倍切り出しをご覧頂きたい。焦点距離は21mm。絞りはF6.7。撮影距離はどれくらいだったろうか、30メートルくらい離れていたと思う。これくらいの距離でもノーマルシャープネスの+1の解像感は若干緩い。


中央

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右の大木の根元付近

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中央はこんなものだろう。ファインシャープネスやエクストラシャープネスを使えば問題なくカリッとする。でも大木の根元、これは決して周辺部じゃない。なのにすでにピントに芯が無いように見える。Sigma 17-70mmと似たような状態だ。

周辺部が回復してくるのはどのレンズも24mmくらいからだろうか?。となると結論はただ1つ。2400万画素のセンサーに対して、(少なくとも広角側での描写は)この3本のレンズは力が及んでいない。そう、2400万画素の弊害がこれ。高画素になればディテールは豊かになる筈なのに、レンズの力が至らず・・・。

どうなんだろう?。APS-Cセンサーで18mmとか20mmと言った焦点距離、フランジバックが長くなる一眼レフではズームレンズを作る際、技術の限界に来ているだろうか?。

それともワンランク上の純正で言えばスターレンズの16-50mmF2.8や、Sigma、TamronのF2.8ズームだとこの辺は解消されるのだろうか?。

今までK-5を使っていて周辺部はさほど気にしなかった。でも今回、K-3をモニターするにあたってレビューする事になり、細かい部分をキッチリ見るようになってしまった。人間不思議なもので、一度気になるともうそれが脳から離れない。「気にしない」、「気にならない」頃には戻れない。

勿論、これはパソコンで等倍画像で見た話だ。これを書いている今、プリントは一切していないので、言及は出来ないが、Photoshopで実際のプリントサイズ(A3ノビ)で鑑賞したところ、傾向はK-5とさほど変わらず、A3ノビサイズであればそれがK-3で撮影されたかK-5で撮影されたか、ブラインドテストされたら判らないかもしれない。

つまり、A3ノビだろうがA2だろうがA1だろうが、同じサイズにプリントすれば、レンズが同じなのだから、出てくる絵もほぼ同じになる筈なのだ。しかも(一般には)センサーの画素数が大きければ大きい程、大きなプリントが可能になる。だからあまり気にする事はないとは思うのだが・・・。

こうなると他メーカーの標準ズームレンズの広角側の描写が気になってしまう。APS-Cの2400万画素のセンサーを積んでいると言えばNikonとSony。今後、それらのズームレンズ、そしてSigma、TamronのF2.8ズームの情報収集に努める事になるだろう。

下は33mmで撮影している。普段この手の風景はF8まで絞るが、たった1段絞ってどの程度か?、その辺も知りたくF5.6で撮影している。シャープネスはファインシャープネスの0だ。

これくらいの焦点距離になると画質は安定してくる(25mmくらいから安定するので、これもSigma 17-70mmと同じ傾向だ)。切り出した部分はクリックで等倍になる。


全体

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中央下切り出し

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左上隅

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17mmでもトップ写真とは反対に被写体がそこらの場合、これもSigmaと全く同じ傾向。緩いには緩いが、周辺はさほど流れはしないし、これくらいなら十分と見た。下は17mm、F5.6で撮影し、ノーマルシャープネスの+1設定。


全体

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中央切り出し

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周辺部右下

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最後に最望遠の70mm側。本来、ズームレンズは広角側よりも望遠側がウィークポイントと言われている。DA17-70mmはK-5に付けるとどの焦点距離でも一定のラインはクリアしており、70mm側でも結構解像してくれる。これはK-3にセットしても同じだし、これまたSigma 17-70mmと類似の傾向を示した。

となるとしつこく書くけど(笑)、2400万画素はディテールが豊かと言われているが本当にそうなのか?、どうしてもこの疑問に行き着く。ディテールが豊かなら広角側でもっと綺麗に解像しても良い筈だが・・・。やはり一眼レフのAPS-Cサイズの17mm、18mmと言った焦点距離は無理な設計なのだろうか?。

70mmでの写真、近景が綺麗に解像するのは当たり前、DA18-135mmの最望遠の絞り開放でも近い風景は綺麗に写る。そこで遠景の写真を示そう。F5.6半、ファインシャープネスの0で撮影している。尚、背景の切り出し像はボケているが、これはA2サイズでプリントしても被写界深度内に入るので、これはボケていても問題は無い。


全体

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中央切り出し

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背景左端

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ギリギリ合格か?。DA18-135mmも、Sigma 17-70mm(F2.8-4の旧型)も、このDA17-70mmもカメラの画素数が増えた分、ディテールは豊かになってもレンズの解像力がそれに追いついていないようで、それをローパスフィルターを取り除き、ファインシャープネスを使う事でなんとか体裁を保っている、そんな感じがしたなぁ。

つまり、パソコンの等倍画像を眺める限り、ローパスフィルターがあっても800万画素少ないK-5の方が幸せで、使用した経験はないが、スペックを見る限り、この3本のレンズで真の幸せを掴めるのはK-30とK-50だと思う。

皆さんもご承知の通り、2400万画素ともなるとパソコンの等倍で見るのはもはや意味が無い。それと同じ大きさに見えるプリントなんて誰もしないのだから。

でも問題は、誰もが等倍の状態を見られると言う事。見るなと言われたら見ちゃうのが人間。そしてその像が期待外れだったらプリントをする意欲もなくなる。

そしてこの話は次回へと繋がっていく。3本の標準ズームでK-3の像を見る限り、さほど優れているとは思えない。ならば単焦点レンズならどうだろう!?。


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コメント

  1. Shiro | URL | -

    こんにちは
    今回の記事とはちょっと関係ないかもしれませんが,お馬鹿なPDCU(Ⅱs付属)についてです。
    ISO25600,30秒露出で「ばら星雲」という淡いガスを撮りました。
    カメラ取って出しJPEGとPDCUのRaw現像を比べると,明らかにカメラ現像が良い。
    これは,これまでにいろいろネット上でいわれていますね。特にISO感度が高いとき。
    次にステライメージという天体ソフトRAWをいろいろやってみましたが,やっぱりカメラ現像のが良い。
    Photoshopで処理しても,やっぱりカメラ現像の方がよい?(このソフトにあまり慣れていないせいかもしれないが)
    結局,カメラ内RAW現像ノイズ低減処理JPEGが一番良くて,これを9枚コンポジットすることになりました。なんで,カメラ内現像ソフトをPDCUに替えて添付してくれないのでしょうかね?

    モアレの件,「基礎中の基礎」がポイントと思いました。これを説明しないで,折り返しノイズとかとかと言ってしまうので,結局ほとんどの人は理解できなくなります。いろいろな教科書を読んでも,格調高く書いてあり小学生にはとても分かるものではないと思います。簡単に説明すれば,幼稚園児でも分かることだと思うのですが,メーカーの宣伝文句に踊らされているのが現状と感じます。こんな中,BigDaddyさんの記事はとても新鮮でした。

    シャープネスについても,いろいろとここで勉強させてもらってます。

  2. BigDaddy | URL | -

    > Shiro さん

    天体写真と一般風景とではちょっと考え方が異なる気がするので、何とも言えませんねぇ。

    私はPentaxカメラ内の高感度ノイズリダクション処理って嫌いなんですよ(笑)。だから今は全ての感度でオフにしています。ノイズ軽減に関してはLightroomの方が優れている気がするんですよね。

    また一般風景をコンポジットする際はカメラ内でもLightroomでもノイズ処理をしちゃうとディテールも失われるので、カラーノイズ以外は一切触らず、ガッツンガッツンにシャープを掛けてPhothsopでコンポジットしています。

    PDCU4のノイズリダクションはSilkypixの古い画像処理エンジンが使われているので、恐らくかなりしょ~もないです(笑)。なんでしょうねぇ、色々と大人の事情が絡んでいるのでしょうが、ユーザーを馬鹿にしている事は確かでしょう。

    またノイズリダクションは高感度ノイズと長時間露光ノイズと分かれますので、もしかするとPentaxのカメラ内の長時間NR処理がPDCU4よりも遥かに優秀なのかもしれませんね。

    モアレはネットで情報を得ていると、知ったかぶり族がかなりいると思いましたねぇ。これはメーカーも悪いのでしょう。モアレがこれほど騒がれるようになったのですから、メーカーサイトで初心者にも判るようにモアレとは何ぞやを解説するべきでしょうね。

    そしてRicohはK-3付属のDUC5でも色モアレ軽減機能を付けていないのですから、カメラを売る企業としての責任を果たしていないと感じましたね。

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