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Pentax K-3 レビュー その18 K-3にオールドMFレンズの描写

2014年02月09日 00:00

水流

水流

Pentax K-3, SMC M200mmF4

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1月中旬までRicohからモニターでPentax K-3を借りていた。今日は40年近く前の電子接点のないマニュアルレンズの解像感に関して書こうと思う。

今回、試したのはSMCP24mmF2.8、SMCP55mmF1.8、SMCM200mmF4、Ricoh Rikenon XR50mmF2、Ricoh Rikenon XR135mmF2.8の5本。

ピントさえ思った位置に行けば十分に2400万画素のK-3で素敵な描写を与えてくれる。これを結論としたい。

絞り羽根の数が最近のレンズより少なく(上記レンズはどれも6枚かな?)、勿論円形絞りではない。だからボケ味、特に点光源が入った背景を撮ると、それが六角形になり、煩くなるのは否めない。

また逆光では古いレンズ、コーティングの質は現行レンズよりも悪いだろうから、コントラスとは低下する。さらには色収差、もしくはフリンジが発生するコマもあるようだが、これは現行レンズでもそんなレンズは仰山あるので、私はさほど気にならない。

少なくとも順光での解像感に関してだけは、現行のそこらズームレンズを上回る描写をしてくれると言って差し支えないだろう。流石単焦点レンズだ。何しろレンズ周辺にカビが生えちゃった24mmF2.8でも順光では18-135mmよりも具合の良い絵を出してくれるのだから。

まずは24mmF2.8の写真を。ファインシャープネスの+1で現像している。EXIFに絞りデータが記録されないので、記憶に頼るしかなく、F5.6半かF8で撮影していると思う。


全体

2014-02-09-02


中央

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周辺部右

2014-02-09-04


周辺部左

2014-02-09-05-IMGP1056.jpg


流石に広角レンズなのと、Pentaxレンズだからか?、昔から像面湾曲を直そうとしていないのか、周辺部はズームレンズのような描写をしている。カビも影響しているのだろう(A2までなら被写界深度内のように見えるかもしれない)。しかし中心部はカリッとしている。

続いて、55mmF1.8。これくらいの焦点距離になると周辺部への光の影響などは少なくなるようで、また中心部は40年近く前に製造されたレンズでもFAレンズ並みに解像している。

但し、無念、ジャスピンの写真がないのよ~(笑)。下の写真、中心、建物の窓にピントを合わせたつもりが、数メートルの前ピン。A2プリントなら被写界深度に入っているくらい。よってピントの合っている部分を示す。絞りは多分F5.6。ファインシャープネスの+1。


全体

2014-02-09-06


中央下

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周辺部右下

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左下隅

2014-02-09-09


200mmF4は鴨ちゃんを撮ってみた。ちょこまかちょこま動きやがって、これをMFで追うなんて無謀。20コマ程度撮影してなんとかピンが来ているか?、と思えたのは2コマ、1割の成功率。フィルムなら1本無駄にシャッターを切って2~3コマ、いやぁ、そんな撮影絶対にしない(笑)。

200mmともなれば周辺部なんてど~でも良い。絞りは多分F8。ISO感度が1100なので画質は荒い。


全体

2014-02-09-10


切り出し

2014-02-09-11


Ricoh XR50mmF2。このレンズ、定評の初期型ではない。最短撮影距離が60センチになってしまったモデル。だからII型かIII型?。でも光学的には初期型と同じならしく、一応は良いレンズであるとされているようだ。絞りはF5.6。


全体

2014-02-09-12


ピント位置、左下

2014-02-09-13


中央やや下

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周辺左上

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最後に135mmF2.8。このレンズが一番大変だった。とにかくピントが合わない。今回紹介する遠景はF5.6で撮っているからまだましだが、近景は冒険王、半段~1段絞っただけで撮影しており、合焦率、まぁ20%くらい?・・・。トホホである。

下は遠景。2段絞ってF5.6で撮影している割には描写はちょっと甘い。今回、このレンズでカリッ!、なる写真は撮れなかった。もしかしたら古いレンズだけにクモリが発生しているのか?。


全体

2014-02-09-16


ピント位置、中央やや下

2014-02-09-17


右端

2014-02-09-18


左端

2014-02-09-19


今回、なるべくフォーカスエイドを使わずにスクリーンのマット面を見て「ここだっ!」と思った位置でシャッターを押しているが、135mmF2.8は散々な結果だったし、200mmF4も鴨の動体だけでなく静物も撮影していて、これもちょっと距離が遠く、コントラストのない風景だとピントの山は判らない。

そして50mmと55mmは被写界深度になんとかギリギリ入っているが、前ピンの連発だった。そして解せないのが、自分の目が駄目だった時の為に保険で幾つかのカットでフォーカスエイド、合焦マークを頼りにパチリしていたのだが、これもことごとく前ピン。

合焦マークは「点」でなく「限りなく点に近い線」であり、しかもそれは目安でしかない。レンズの焦点距離、被写体までの距離によって1mmくらいピントリングを回しても合焦マークは付きっぱなし。勿論故障ではなく、K-5でも同じで、とにかく合焦マークが付いていて、コサイン誤差を無視出来るのなら、目安とは言え、大きく外す事はないのだが・・・。

どうもうちにやって来たK-3で昔のMFレンズを使う時はほんの少し後ピン(ピントリングをコンマ何ミリ動かす、そんな世界)にした方がジャスピンになる。これは個体差なのか、K-3はそういうものなのか、もし実際に購入したら慣れるしかないのだろう。そもそも自分目を信じて写しても前ピンになるんだから(笑)。

とにかく135mmF2.8と200mmF4はピントを合わすのに全神経を集中させ、カメラを構えながらピントリングを前後に回し、3秒、5秒・・・、「駄目だ!、ピントの山が全く掴めねぇ、仕切り直しだ!」、と一度ファインダーから目を離しちゃう始末。

MFフィルム時代のカメラはファインダー倍率も大きいし、スクリーンもピント合わせし易いように造られていたから、自分の目だけでしっかりと追い込んで行けた(Contax一眼レフを除く)。ある程度絞り込んでいれば結構な確率でピントは合うものだが、K-3ではそうも行かない。

当時のMFレンズはピントを極限まで追い込む為に、例えばこの2本のレンズはピントリングが最短から無限遠まで180度回る。だから撮影距離が2メートルならリングを1センチ以上動かしてやっとピントが10センチ前後する。

もしPentax LXを使っていたら、ファインダー倍率0.9倍だからピントの山を確認出来るだろうし、そういうレンズでないとピントを追い込むなんて出来なかった。特にこの手のレンズはスプリットイメージのスクリーンとの相性はバッチリ。でもK-3を含め、今のファインダー、そしてスクリーンはこういうレンズには全く適さない、ただ明るいだけでしかない。

だからこそ前回の記事で、K-3ユーザーが「マニュアルフォーカスでビシビシピントが合うぜ!」、ってのは誇張し過ぎだと思うのだった。

勿論、そこでも述べた通り、得手不得手があるので断言は出来ないにせよ、ビシビシピントが合うなんて言っている人はホントに浅い絞りでピントが思った位置に行くのだろうか?、その羨ましい目を俺にくれ!、ひがみ根性丸出しだったりする。まさか六つ切りプリントで被写界深度内に入っているからオーケーなんてたわけた話じゃないよねぇ。

下の写真。135mmF2.8をF2.8半かF4で撮影している。距離は2メートルちょい。フォーカスエイドは使わず、自分の目だけ信じ、5コマ撮影してこのように中央一番上の葉の先にピントが来たのは2コマ。

ピントを合わせ易いのなら、葉っぱが小さいとは言え、画角200mm相当の望遠レンズで2メートルの距離、4コマ、いやいや、ビシビシと合うのなら全コマジャスピンじゃないとそんな事言えないと思う。しかも私は全神経を集中させようやく2コマ、でもそういう人々はきっと鼻歌混じりで80%以上の確率でピントが行くのだろう。やっぱり羨ましいぜ。


全体

2014-02-09-20


ピント位置

2014-02-09-21


一応、この風景、200mmF4でも5コマ撮影し、135mmF2.8よりも離れたと思うが、引き寄せ効果もあり、一回り大きく写るので、流石に老眼対応コンタクト+乱視(老眼対応コンタクトは一般よりも風景がぼやけて見える)と言うお馬鹿な目でも4コマでジャスピンだった。

でもそんな200mmF4でも10メートルを超えると、うーん、山が判らんよ~と合焦マークを頼りにしちゃう。そして合焦マークを頼ると強烈な前ピン、なんだかねぇ・・・。

純粋にMFレンズを楽しみたい、そんな方は、素直にPentax LXを買った方が幸せだと思う。但し、LXの初期型はもう部品がないとかで、箇所によって壊れたらその場でご臨終なんて話を聞いた事があり、Pentaxに確認を取った方が良いだろう。


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