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Pentax K-3 レビュー その19 K-3にDA-L18-55mmF3.5-5.6ALを付けると・・・

2014年02月11日 00:00

空景

空景

Pentax K-3, SMC DA18-55mmF3.5-5.6AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



1月中旬までRicohからモニターでPentax K-3を借りていた。返却日当日、最後の最後で、Pentax K-mを購入時のキットレンズだったDA-L18-55mmF3.5-5.6ALをK-3に装着した。今日はこのお話を・・・。

※写真データはDA18-55mmとなっているが、今まで便宜上これを区別していなかったから

うちには18-55mm標準ズームレンズはそのK-mのキットレンズだったDA-L18-55mmF3.-5.6AL(以下DAL18-55mm)と、DA18-55mmF3.5-5.6ALの初期型(以下DA18-55mm初期型)の2本がある。

光学的には同じならしい。でもレンズの研磨の方式がDAL18-55mmで変わったらしく(これがHOYAの技術?)、DA18-55mmF3.5-5.6AL IIや現行品のDA18-55mmF3.5-5.6WRと同じく、DA18-55mm初期型よりも描写性能がちょっとだけ上がっているらしい。

※DA-LとDAは、マウント部がプラスチックなのとクイックフォーカス機能がないの違いだけみたい

※2014/02/11追記
 DA18-55mmのI型とII型(DA-L、II、WR)とでは光学系も変更があったようだ。I型が9群12枚、II型が8群11枚との事


DA17-70mm、Sigma 17-70mmを得てからは、雨の日専用レンズ、勿論、WRモデルではないので、本当は雨の日に使っちゃならないが、要するに「壊れても良いレンズ」として利用しているだけで、最後に使ったのは半年くらい前じゃなかろうか?。

久し振りに使って感じたのは、K-3とのセット、まぁ軽い事、軽い事。FA28mmや50mmの単焦点を付けている程度の感覚しかない。

本来は135よりも二回りくらい小さなAPS-Cフォーマットなんだから、これくらい小さくて軽い標準ズームじゃなくちゃ駄目なんだよね。これで写りが良ければわざわざ重たくてでかいDA17-70mmやSigma 17-70mmは買わんって。

K-3とセットした際の写りはDA18-135mm、DA17-70mm、Sigma 17-70mm(旧型)と全く同じ傾向、広角側の遠景は苦手で、24mmくらいから描写が安定してくる。また18mm側でもお散歩写真で近景ばかりを写すのであればさほど気にならないだろう。

まぁDA18-55mm初期型は600万画素時代のレンズ、光学的には同じで、1000万画素以上のセンサーに対応するように作られたのがDA18-55mmのII型のようでそれを考えると2400万画素のK-3に合わせるってのがそもそも間違いなのかもしれない。

発想を変えると、DA18-135mm、DA17-70mm、Sigma 17-70mmでも広角側の遠景でのコマが及第レベル、それと実写レベルではさほど差を感じないこのDAL18-55mmはもしかすると勝手が良いのかもしれない。またローパスフィルターレスなので、その辺は画素数がアップしてもK-5とセットよりも、同じシャープネスの値だと解像感はイコール以上と思って良いかも(ローパスフィルターの有無の差は非常に大きく感じる)。

そんな訳で撮って出しJPGならファインシャープネスの0か+1で中央部はしっかりと解像する。次のような写真は周辺部は無視出来るのでズームレンズでも気にしなくて良い。


全体

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中央(クリックで等倍)

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ピントは中央の一番奥に当てているが、解像感があるのはもう少し手前。被写界深度内に収まっているのと、DA17-70mm、Sigma 17-70mmでも感じたように2400万画素にレンズの解像力がイマイチ負けているようで、手前の風景が大きく描かれている部分の方が鮮明だったりする。

となると、この手の17mm、18mmと言った広角側で撮影する時は余程そこにピントが欲しいと思わない限り、遠景においては一番奥に合わすのが良さそうだ。いずれにせよA3ノビプリントではこの写真ならパンフォーカスを得らているだろう。

そしてびっくりしたのが最望遠の55mmの遠景。これもDA17-70mm、Sigma 17-70mmと同じ傾向で、広角側よりも綺麗に解像するのだが、このレンズの55mmで1段しか絞っていないF8の描写がここまで良好だとは思わなかった。嬉しい誤算、良い収穫だ。

※写真自体がつまらないからあくまでも作例、葉っぱがどう解像したか(今日の記事中の写真は全てファインシャープネス+1で現像)、それをご覧頂きたい


全体

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ピントを当てた部分(クリックで等倍)

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とにかく今回は広角域を含むズームレンズを5本使ってみたが、全てのレンズで24mm未満の描写は納得が行かなかった(等倍で検証した結果)。K-3を購入した際にはワンランク上のズームレンズが必要となるのかもしれない。純正のスターズームレンズや最近発売されたLimtedズームは高価過ぎて買う気はゼロ、となるとSigma、TamronのF2.8ズームが最有力候補となろう。

それか、所詮A3ノビしかプリントしないのだから24mmを超えればローパスフィルターレスの威力で、風景によってはK-5よりも満足する解像感を得られるのだから、当面は手持ちのレンズで我慢をするか。

私には考慮期間は1年くらいはあろうから、じっくりと吟味するが、今すぐにでもK-3が欲しい、そんなカメラマンはレンズも含めてどの程度予算を捻出可能か、予算内で一番優れているレンズを購入されるべきだろう。

そしてこれまた同じ結果となって申し訳ないが、お散歩写真で撮影するような近景では広角側でもさほど心配は要らない(勿論、四隅で解像を望んじゃいけない)。下は20mm、F8で撮影している。


全体

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中央ちょい下(クリックで等倍)

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とにかく今回使用したズームレンズ、広角側の遠景がコンデジっぽい描写になっていただけなので、遠景を切り取る専用の広角単焦点レンズ、18mmF2.8なるレンズが存在すれば良いのだろうが、各社不思議と18mmの単焦点レンズは作っていないようで(Nikonにはあるのかな?)、この焦点距離で解像し、各種収差の少ないレンズを安価で作るのは難しいのだろうか?。

Pentaxには14mmF2.8、15mmF4、21mmF3.2と広角レンズが揃っているが、最初の2本は広角を通り越して超広角、余程その手の描写が好きな人じゃないと使いこなせないし、21mmは遠景用には狭過ぎるし、このレンズも実は像面湾曲を結構残していたりする。

Ricohにはもう1つ選択肢がある。APS-C、18mmレンズを搭載したGRだ。でもちょっと考えて欲しい。一眼レフってシステムだよね?。ないものを幾ら高級カメラとは言え、コンデジで補うのって如何なものだろうか?。そしてこのカメラは1600万画素だ。だったらK-5IIsを買えば良い。1600万画素のK-5IIsならDA17-70mmかSigma 17-70mmの広角側でもそこそこ綺麗に見える。

私は不器用なタイプで、一度の撮影で様々なカメラを使うのは不得手。使い勝手も異なるし、面倒でしょ~がない。GRは良いカメラだと思う。でもGRを使うのなら、GRだけで撮影するのがベストだろうし、せっかく一眼レフでシステムを組むのだから、他のカメラで補填するなんて意味不明。

さて、このDAL18-55mm。DA17-70mm、Sigma 17-70mmと比較すると若干解像が乏しい。しかし低ISOで撮影しているのなら、シャープネスの利かせ方で如何様にも出来そう。ファインシャープネス+2でも良いし、Lightroomなら40くらいまでシャープネスを上げると綺麗に見える(しつこいようだが等倍で見た時)。

この40と言う値は、1600万画素、ローパスフィルターを持つK-5での私のデフォルト現像値だ。解像感はK-5と似ていると思うべきか。K-3は800万画素多いのだから意外とこのレンズ、K-3と相性は良いかもしれない。

いやいや、違う、違う!。危ない、危ない・・・、ユーザーがメーカーに優しい発想を持っちゃいけない。やっぱり2400万画素のK-3にマッチした新設計のDA18-55mmF3.5-5.6IIIなる新タイプを今と同じ大きさでラインナップに加えるべき、そう勝手に提言したい。

18-55mmの利点はとにもかくにも小さくて軽いって事。これで画質があと20%くらいアップしてくれれば(特に周辺部)、お散歩写真はこのレンズ1本で十分だったりする。何しろFA50mmF1.4と大きさも重さもさほど変わらないのだから。

となると、これまたDA17-70mm、DA18-135mm、Sigma 17-70mmと同じく、このDAL18-55mm、もしくは光学的に同じのWR型は1600万画素でローパスフィルターレスのK-5IIs、ローパスフィルターの効果が薄いK-30、K-50、この3台とセットにすると幸せなんだろう、そんな結論に至っちゃう。

ところで、ガックリするのは描写よりもピントね。K-3にセットするとDA18-135mm、Sigma 17-70mmでピント精度が悪かったが、このDAL18-55mmも、時折、おやっ?、と言う前ピン、後ピンのコマに出会う。

何度も書くけど、2400万画素だからピントがシビアになった・・・、そんなんでなく、明らかにカメラ側で嘘の合焦をしている。A3ノビ程度の大きさでも被写界深度から外れて見える、それくらいズレを感じるコマを見つけられる。

勿論、これは前回までのレビューで何度も述べている通り、K-3以前のカメラでもピントが異常にずれるコマがある。K-3になり、AF測距点が増えた、中央の幾つかはF2.8対応、更に動体撮影に強くなった、AFシステムとしては進化しているように思えても、肝心の精度が上がっていない。

どんな条件でピントが狂うのか最後まで判らなかったが、個体によるAF精度不足であると思いたい。K-3全てでこうなるのであれば、特に広角側でK-5よりもピントが大きく外れるから、ファームウェアのアップデートがされない限り、たとえ宝くじで大金が当たっても怖くて買えない。

今、Fujifilmのミラーレスカメラに注目をしている。創立80周年、今年はFujifilmのカメラ、レンズが旬な気がしてしょ~がない。従来のレンジファインダー風なデザインに加え、一眼レフ風のミラーレスカメラ、X-T1も登場した。

どうやら初値、最安値としては13万円くらいになるらしい。ミラーレスカメラで13万円ってのはボッタクリとしか思えないが(しかも高価だと言われるローパスフィルターも排除しているのだから)、これはK-3と同じ価格帯となる。

ピント精度に拘ったらデジタル一眼レフは危機に瀕していると思う。モニターでお借りしていたのであまり悪く言うのも申し訳ない気がするが、この3週間、ピントに始まり、ピントに終わった、ピントテストばかりをしていたように感じる(それと露出テストね)。それって全然楽しくないの。

露出に失敗したらRAWで救える可能性が高い、構図をミスったらトリミングすりゃいい。でもピントミスとブレは、撮影後には何も出来ない。それがカメラの仕業なのだから、腹が立つのは当たり前(K-3のブレ補正は仕様よりも弱いと感じる)。

モニターとしてこうやってレビューを書かせて頂いている、これは販売促進の意味合いが濃いようだが、開発陣、そして経営陣にもちゃんと読んで頂きたかったりする。相当な危機感を持たなくちゃまずいと思う。

Pentaxブランド云々でなく、一眼レフの歴史が終わる。大袈裟かもしれないが、少なくともピント精度を上げない限り、一眼レフの衰退に繋がる。デジタル一眼レフを作っているのは(135よりも大きなセンサーを除き)Pentax、Nikon、Canonだけなのだから。一社でも脱落したら未来は無い。


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コメント

  1. 型落ちハンター | URL | 4ARdecsc

    ペンタックスの歴史に詳しくないので、I型とII型の違いについて調べてみました。
    下のサイトで比較しているのを見ると、レンズ構成が9群12枚から8群11枚に変わっているようです。光学系は変わってますね。
    http://www.lenstip.com/202.3-Lens_review-Pentax_smc_DA_18-55_mm_f_3.5-5.6_AL_II_Build_quality.html

    現在WRやDALとして流通しているものにはIIの表記はありませんが、基本的にII型を踏襲していると思っていいんですよね?

    広角側の描写は感心しませんが、望遠側の描写はかなり良いですね。一般的にこの手のキットレンズは広角側が良くても望遠側が落ちるものが多いので、比較的珍しいケースですね。

    DAとDALの違いは金属マウントとクイックシフトフォーカスの他に、WR仕様、フード付属、距離目盛り付き、新デザインとかなり違いがあるんですよね・・。実は高いフードを買うのが癪なので、単品売りのWRに買い換えるという案も浮上しています(笑)。やっぱりでかいのは結局使わないですからね・・

    最近の動きを見ていると、やっぱり一眼レフの時代はもう終わっているように思えますね。極限的な動体追従性能にこだわらない限り、すべてにおいてミラーレスが上回っています。あとは光学ファインダーの官能性でしょうか・・。ですからPentaxへの投資は慎重にならざるを得ません。

  2. BigDaddy | URL | -

    > 型落ちハンター さん

    光学に変化があったのですか!。うーん、それは知りませんでした。1群1枚減った、レンズは少なければ少ない方が良い・・・、と言う訳でもないようで、ここで収差補正用のレンズがどれだけ使われているか、まぁII型の方が良いのは当たり前でしょうが、Pentaxの場合、機能を犠牲に、無視して、小型、軽量を目指す癖があるので・・・(笑)。

    今度じっくりと初期型とDAL、K-5で検証してみようかなぁ。DALは確かに望遠側の描写が良いんですよね。単純に解像力がないから広角での細かい風景が駄目って事なのでしょうかね。不思議が多いPentaxです。

    時にDALはマウントの内側がパカッて外れるんですよ。最初壊れたと思ってびっくりしました。でもそれが正常だそうです・・・。

    私は一眼レフタイプはもう今後もPentaxでしょうね。ただ、ミラーレスが今後どうなるか、マイクロフォーサーズはセンサーの質が良くなった瞬間に値下がりがピタリと止まり、いいなと思っているPanaのGX7もほとんど落ちませんよねぇ。そうなると、価格的に魅力がなくなり、1年くらいは何も買わずに様子を見たいところです。

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