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Pentax K-3 レビュー その21 高感度域は如何に?

2014年02月15日 00:00

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Pentax K-3, SMC DA17-70mmF4AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



1月中旬までRicohからモニターでPentax K-3を借りていた。そろそろネタも尽きた頃。今回を含めて3回でレビューを終える予定。ラストスパート第一弾は恐らく皆さんが一番の心配ネタの高感度域について。

先ずは申し上げたい。K-3が発表され、海外のサイトでサンプルが出始めた頃、K-3はK-7の香りがプンプンすると思った。これだけ超高感度での撮影が当たり前になった今、K-5系とさほど変わりない耐性、これってK20DからK-7にバトンタッチした時と同じじゃないか!。

K-5系より1段分の耐性があればなぁ・・、だからあまり魅力的な機種だとは思わなかった。それと私はPentaxのノイズ処理はK20Dの時代から好きではない。K-3のノイズリダクションはディテール重視でノイズをあまり消していないと言われており、それに好感を持っているカメラマンもおられるようだが(確かに上手く処理はしているとは思う)、サンプルで出てきた超高感度域のJPG像にガッカリしてしまった。

そして実際にK-3を利用し、再確認。Pentaxのノイズリダクション処理は好みじゃない。そんな訳でLightroomで現像した写真を元に今回は語る。

※あくまでも主観だが、ISO6400未満まではK-3のノイズリダクション処理をオフにした方がざらつきはするが、ディテールがしっかりと残り、力ある絵になると思いっている

また、K-5ではノイズリダクション処理を施した後、1/2倍に表示させるか、Photoshopにて実際のプリントサイズで確認し、それで汚くなければオーケーとしていたので、Lightroomでは2400万画素のK-3でも1/2倍表示にしてどう見えるかで確認している(言い換えればA3~A2プリントが基準)。

各種掲示板やプロカメラマンやライターのレビューを見ると、意見は真っ二つ。

「2400万画素になり、高感度耐性は落ちた、もしくはK-5系と同等で進化していない」
「2400万画素でここまでノイズ処理をしているのだからK-5系よりも確実に進化している」

果たしてどちらが正しい?。どちらも正しいのだろう。と言うのもノイズは解像感よりも一層に主観で語られる事が多く、当然プリントサイズも大きく影響し、等倍表示だけでは語れない内容。私はデフォルトの撮って出し像はISO3200でも嫌だが、褒めている人だっているのだから。

多くの人が納得されて安心して使える領域、これはISO1600までだろう。JPG撮って出しでも十分。そして風景によってはISO3200も使える。これはK-5と同じだ。K-5もK-3もISO1600までは多くの方でノイズが気にならないと言うだろう。

やっぱりK-5から進化していないんだ・・・、うーん、これはK-5から進化していないのでなく、APS-Cの限界がそこにあるんだと思う。画素数が1600万画素から2400万画素になったから云々は関係ない気がする。

ISO800、ISO1600と言う感度は廃墟好き関係なく、夕方や夜景で必要になる感度で、許容範囲ではあるが、APS-Cの限界の感度でもある。下をご覧になって欲しい。

これはRikenon XR135mmF2.8で、確かF5.6で撮っていたと思う。日没前のISO800の風景。Lightroomを何も弄らないで現像している(ノイズリダクションはカラーノイズのみ取り除いている状態)。


全体

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ピントを合わせている部分(クリックで等倍)

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ご覧の通り、遠景ともなると、ISO800の感度でも草とか細い枝と言った細かい部分は潰れてしまっている。K-3に期待していたのはここ。1600万画素のK-5では必ず潰れていたこう言った風景、800万画素増えたから、等倍で見れば1本1本とまでは言わないにせよ、しっかりと描写していて欲しい!・・・。

でも違った。レンズの解像力の問題の方が大きい気もするが(使用したレンズは思った程解像感が無い)、APS-Cの限界とも言える。こういう風景もしっかりと描写したいのなら135センサー搭載のカメラに解像力の高いレンズを使うしかないのだろう。

人間、どこで妥協するかだ。ノイズが嫌で嫌でたまらん、妥協はしたくない、K-3は本当にK-5相当なのか?、そんな質問をするのだったら、Pentaxはおろか、APS-Cセンサーのカメラなんて使っちゃいけない。

ネットの情報を鵜呑みにしちゃならないが、Toshibaのセンサーを使っていると言われているNikon D7100も高感度域はD7000から大きな進化は遂げていないようだ。

ノイズ、ノイズを声を荒げるのならば素直に超高感度耐性の強い最新の135カメラを使う、もしくは常に低感度で撮影出来るよう三脚を携帯するべきである。

私は135にはさほど興味はないし、三脚は死んでも使いたくないタイプなので、妥協するしかない。そしてポイントはディテールである。ディテールがしっかりしていればノイズが残っていても気にしない。それを考えると、ローパスフィルター搭載でディテールが弱くなるK-5、K-5IIよりもK-3の画質は優れていると考えて差し支えない。

問題はK-5IIsとの差。K-5IIsは昨年秋に3時間だけPentaxのご好意で利用したが、一箇所でしか超高感度テストをしなかったので、どうも比較が難しい。

ひとつ言えるのが、K-5、K-5IIs、そしてK-3ともLightroom上で見たノイズの質が同じ。となると、まだプリントしていないので想像でしかないが、画素数の多いK-3の方がA3ノビプリントが前提ならばノイズそのものが小さく表現される気がし、K-5IIsよりも見た目のノイズは若干少なく感じるのではなかろうか?。

と言う事で、「K-5、K-5IIよりはディテールが豊かな分、半段は耐性が上がっている。そしてノイズの質がほぼ同じに見えるので(暫定ではあるが)K-5IIsと比較してもA3ノビ前提ならば同等以上の画質は持っている」、ここではそう結論付けたい。

次はISO3200の像。DA18-135mmを使い、F5.6半、1/30secで撮影し、Lighroomのデフォルトで、輝度ノイズは一切取っていない。


全体

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ピントを合わせている部分(クリックで等倍)

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シャドー部分(クリックで等倍)

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本日トップの写真はISO6400。これくらいの感度となると、一般的なごちゃごちゃした風景よりも、廃墟や、こういう太陽の光が射さない建物で使う事が多くなる。そしてこの手の風景は平面が多く、ノイズが目立つ反面、ディテールがしっかりしていれば、さほどノイズを目の敵にする必要もない。

下に部分切り出しの像をお見せしたい。レンズはDA17-70mm、絞りF5.6、1/30secで撮影し、Lightroomでコントラスト+50、シャドウ-100で、コントラストの高い写真にし(高感度域はコントラストが低下するので)、色ノイズだけを取り除いた像と、シャープ量40、半径1.2、ディテール50、そして輝度ノイズ軽減を30にした像を示す(クリックで等倍)。


切り出し1

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切り出し1輝度ノイズ軽減40

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切り出し2

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切り出し2輝度ノイズ軽減40

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切り出し3

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切り出し3輝度ノイズ軽減40

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また超~主観で述べれば、一般の方達よりもノイズには寛容で、K-5でもISO6400は当たり前、風景によってはISO12800でも平気なタイプだから、K-3でもISO12800を利用すると思う。そしておおよその風景はISO12800もありゃ撮影出来、それを考慮すると、K-3は十分に次期主力機種になれる素質を持っている。

下はDA18-135mm、ISO12800、F5.6半、1/15secの日没後のEV2.5の廃屋風景だ。これをLightroomでコントラスト+50、シャドー-50、明瞭度+25、シャープ量50、ディテール50、マスク5、輝度ノイズ軽減25にした写真だ(切り出し像はクリックで等倍)。


全体

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切り出し1

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切り出し2

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切り出し3

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18mm側で撮影していて、その焦点距離だと普段の風景でも気持ち良く解像しないレンズだから、これくらいごちゃごちゃしている風景をISO12800で撮るとコントラストも大きく低下し、ディテールも非常に悪くなるが、それでもこの画質ならA3ノビプリントなら十分に行ける。

要は考え方で、感度を下げてブレるよりも感度を上げてブレない方が良い。ブレたら今のソフトウェアの技術では100%救えないが、ノイズに関しては上手く処理をすればなんとかなる。

例えば、Olympusのような塗り絵状態までノイズを減らしてしまう。その絵に今度はLightroom等でフィルムをシミュレートした粒子ノイズを加える。人間の目はお馬鹿だから塗り絵写真よりも規則正しい粒子が加わった写真の方が解像感、ディテールがあるように見えちゃう。

またモノクロ化しても良いだろう。カメラマンの思考としてモノクロ=アートであるからして、多少ノイズが残っていようが、アート作品だと勝手に勘違いしてくれる。もし写真展でそんな写真を展示し、お客さんから「これっ、高感度ノイズ?」と尋ねられたら、「いいえ、敢えてフィルムシミュレートしてみた」と嘘吐きゃ良い。大丈夫、みんな信用するから(笑)。

そもそも私は叩かれまくったK-7でもISO2200までは常用だし、ISO3200(K-7はISO2200からISO3200に上がった瞬間に画質がガクンと落ちる)でもLightroomで現像し、汚いシャドー部分は黒く潰したりして対応し、レタッチが面倒と思うだけで、あまり気にならなかったりする。

余談だがこれと同じで、しょ~もない描写をするTamronの18-200mmの200mm側で撮影したような解像感のない写真を人様に見せる際も「あえて解像力のないレンズを使用してソフトタッチに仕上げた」と自信を持って言い放てば良い。誰もそれに文句は言えまい。

フィルム時代、絞り解放マニアがいて、その人は夕暮れのどんよりした街の風景をひたすら絞り開放で撮っていた。またそれを軟調、浅くプリントする(モノクロの話ね)。一度、100枚くらいの作品を見せて頂いたが、内心は「なんじゃ、この糞みてぇな写真は?」とは思うけど、その人の思想、思考は否定しちゃ悪いよね。

また、ほとんどは糞に見えたけど、なんだかんだと琴線に触れる、雰囲気にマッチした風景ってのもあるんだ。1000枚焼いたらそのうちの100枚くらいは面白い写真になるのだろうから、それだけあれば3回は写真展を開催出来る。

ピンボケ、ブレ写真を不特定多数の方に見せるのは勇気がいるが、解像感が無かったり、超高感度でノイズまみれだったりしても、それにマッチした風景は必ずある。ブレて使い物にならない写真を量産するよりは、ノイズが増えても感度を上げて撮るのが正しい。

そしてK-3の開発陣だって、超高感度域で色々なサイズでプリントテストを行っている筈で、私は好みではないにせよ、Pentaxの撮って出しJPGでも、きっとプリントしたらそれなりに見える筈。

K-3のユーザーインターフェースに対しては発想、想像力、マーケティングに疑問を抱くが、少なくともノイズに関しては純粋に技術力だけの勝負だからK-7の失敗、あれだけ叩かれたのだから、これをもう一度やらかす程、間抜けな人達じゃないでしょう。

K-7の時は超高感度時代の幕開け、APS-Cでも各社がISO1600は当たり前、ISO3200も使えるぞ!、って時にK20Dと同じセンサーを利用しながら、ダイナミックレンジを無理に広げた影響もあって、特にシャドー部で見た目のノイズ感が増えたからで(ノイズの質が変化し、ノイズ1つ1つが大きく見える)、K-3はそんな事はない。

同じ面積に800万画素も増えたのだから1画素あたりに入る光量が減少するからK-5よりもノイズは増える筈、確かにそのようにも見えるが、(Lightroomで見る限り)ノイズの質がK-5と似ているので問題なく超高感度域が使えると思っている。

いずれにせよRicohはセンサー製造メーカーでなく、他社より供給を受けなくてはならないのと、先程も申し上げた通り、この辺が今のハードウェア技術力だとAPS-Cセンサーの限界とも思われ、K-5から進化していないと言うだけで、K-3を叩くのは間違っている。

気になるのはSonyのNex-6の後継機であるα6000、これにはNikonが採用したToshibaセンサーに対抗する新たな2400万画素のAPS-Cセンサーを載せているらしく、もしここで差を付けられたら・・・。

だからどうしても超高感度域が気になると言う方はSony α6000の画質を見極めてから、K-3を手にするか否かを考えるべきかもしれない。

よって、ローパスフィルターレスのK-5IIsをお持ちの方はもう少し待つべきだろうし(高感度域の描写はファームウェアで改善される可能性もある)、それ以外のPentax APS-C一眼レフをお持ちの方は素直にK-3に移行しても問題はないと考える。

最後に吠えちゃおう!。プリントしない人はノイズだのシャープだと喚いちゃ駄目だ。みっともない。机上の理論でしかない。自宅の50インチテレビで写真を鑑賞する方もいらっしゃるだろうが、そんな人も少数派だ。

執拗にノイズ、ノイズ!、と騒いでいる人は(一部の天体写真や学術的写真撮影するカメラマンを除き)、プリントなんてした事がない恥ずべき人達と思った方が良い。こういう人々はカメラメーカー、センサーメーカーにとってみれば迷惑な存在だろうし、我々ユーザーをもミスリードさせちゃう。

実は私もK-7を買った頃はそんな厚顔無恥な人間だった。でもある時、物は試し、K-7の等倍で見たらひでぇ有様のISO3200をA4プリントしたんだ。するとどうだろう、おやっ!?、良くは無いけど、悪くも無いぞ!。

その後、Lightroomでしっかりと処理を施し、同じ写真をA3ノビプリントし、なるほど、K-7のあり得ないISO3200写真でも写った風景とプリントサイズによっては行けるんだ!、目から鱗だった瞬間。

※誤解の無いように。K-7のISO3200写真はA3ノビプリントでは、幾らレタッチしても残念な写真になる風景の方が多く、EV5(ISO3200、F5.6、1/30)くらいの明るさまでが限界だと思う

シャープネスもそう。Pentaxのエクストラシャープネスは諸刃の剣であるが、ISO400まで、+2設定までならA3ノビプリントでシャープノイズが目立つ事はほとんどない。だからエクストラシャープネスを使うとノイズが乗って嫌だと言う人も、これまたきっとプリントした事がないのだろう。

シャープネスとノイズリダクション処理は等倍状態で確認、レタッチを施すが、プリントサイズまで縮小させて最終チェックをする必要がある。だからA3ノビプリントは240dpiならば1400万画素、200dpiなら1000万画素で足り、K-3の2400万画素写真を見る必要が無い。そしてプリントサイズはたかだか長辺50センチ、ISO12800でもノイズは目立たなくなる。

だからK-5系や他のSonyの1600万画素センサーを積んだカメラで撮影したISO12800の像を好みに現像、レタッチし、それをA3ノビでプリントしてみる。K-3は少なくともK-5系同等のノイズ耐性があるのだから、それで問題が無ければK-3でも問題視する必要が無い。

勿論、K-5から1段分、ISO6400なら等倍で見てもへっちゃら、そう進化してくれれば誰も文句は言わなかった。でも何度も申し上げている通り、これが今のAPS-Cセンサーの限界なんだろう、そう思うしかないでしょう?。


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コメント

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  2. BigDaddy | URL | -

    > 鍵コメさんへ

    そちらで当ブログをご紹介下さるのは嬉しい限りではございますが、現在、当ブログでは個人、業者を含め、相互リンクを行っておりません。他意はありませんので、どうかご了承くださいませ。

    今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

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