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DxO Optics Pro 9のノイズ除去テクノロジーPRIMEを試してみる

2014年03月29日 00:00

すでに存在しない廃墟

すでに存在しない廃墟

Pentax K20D, SMC DA18-55mmF3.5-5.6AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



DxO Opticsが知らぬ間にVer9になっていて、その目玉の1つが、新しいノイズ除去テクノロジーPRIMEだ。高感度での撮影が多い私にとって興味津々。今回はお試し版をダウンロードし、それを試してみた。

新しいテクノロジー、PRIMEの解説はDxOのサイトに任せよう。

PRIMEの解説ページ

そこには「ISO 51200 で撮影された画像をPRIMEでノイズ除去すると、ISO 3200で撮影した画像でノイズ除去をしていないものと同じになり、4-ストップの向上が実現できます」と書かれている。

おいおい!、マジかよ!。ISO51200がISO3200相当になるだと!。となるとISO25600がISO1600、ISO12800がISO800相当って事だわな。これが本当だったら、廃墟写真の現像はOptics Pro以外考えられないじゃないか!。コンポジット合成で、ノイズを取る必要のないのか!?。

まずトップ写真。一般的な思考としてISO800が限度、頑張ってISO1600、ISO3200は緊急用、そう言われているPenteax K20DでISO3200、F6.7、1/20secのEV5の風景だ。

実はこのくらいの明るさであれば、シャドー部を落とし込んでやればLightroomでカラーノイズを取っただけで、A4プリントで綺麗に出力出来るし、私個人はノイズに寛容なので輝度ノイズを一切除かなくてもA3ノビプリントでも気にならない。

ではまずはLightroomでカラーノイズだけ除いた部分切り出しをご覧頂こう(シャープ量もデフォルト)。クリックで等倍になる。


2014-03-29-02-_IGP6400-LR1.jpg 2014-03-29-03-_IGP6400-LR1.jpg



EV5の風景だから可も無く不可もなく・・・、そんな仕上がりだ。この明るさであれば、シャドー部を落とし込んでやればこの状態で、A4プリントで綺麗にプリント出来るし、私個人はノイズに寛容なので輝度ノイズを一切除かなくてもA3ノビプリントでも気にならない。

まぁそれでもある程度はノイズを取った方が良いだろう、それが下。Lightroomで輝度ノイズ低減を30にし、シャープが失われるので、量を40にし、マスクを5に設定して現像したもの。


2014-03-29-04-_IGP6400-LR2.jpg 2014-03-29-05-_IGP6400-LR2.jpg



次にDxO Optics Pro 9の通常のノイズリダクション(Highと言う)で処理したものを示そう。輝度ノイズ数値はデフォルトの40、低周波を100から50に減らして現像した。

厄介と言うか、好き嫌いが分かれるであろう、それがこの「低周波」。デフォルトの100のままだと、ノイズは綺麗に取れるものの、恐らくDxOがあえて加えているであろうフィルム粒子のような模様が浮き出てくるのだ。

DxO Optics Pro 9 ノイズ除去のチュートリアル

上のチュートリアルの真ん中くらいにノイズを比較した女性の等倍写真があるが、これの下側を見れば良く判ると思う。ノイズは消えているけど、粒状模様と言うか、画用紙のデコボコ、そんな模様が出ている。

高感度で撮影された写真でノイズを取り除くと塗り絵のような写真になってしまう。これはどんなカメラ、どんなソフトでも同じ。しかし、ここでわざとフィルム粒状をシミュレートしたノイズを加えてやると、不思議とキリリと引き締まった像になるから不思議だ。

それとこれは等倍で見るとデコボコ模様に見えるが、A3ノビ、A2プリントくらいまでなら、こんなには目立ちはせず、結果的にノイズのないシャープな像に見える。DxO Optics Proはこの作用を狙っているんだと思う。ただ、私は嫌いなんだ。だから周波数の量を半分の50に減らしている。

※LightroomとOptics Proとでもレンズの歪曲補正の度合いが異なるので、構図がズレてしまうのはご勘弁を・・・


2014-03-29-06-_IGP6400-DxO1.jpg 2014-03-29-07-_IGP6400-DxO1.jpg



そして最後に紹介するのが目玉のPRIMEテクノロジーだ。ノイズがHighよりも減るので、シャープネスを上げてみた。今回はアンシャープマスクでなく、レンズブラーで輪郭を矯正している。ノイズ低減は輝度ノイズを40から20に減らし、周波数は先と同じく50とした。


2014-03-29-08-_IGP6400-DxO2.jpg 2014-03-29-09-_IGP6400-DxO2.jpg



ここで皆さん、不思議がると思う。一般のノイズリダクションのHIGHからPRIMEにすると輝度ノイズ低減量を減らす必要があるのか?。

うん、あるんだ。ぶっちゃっけちゃうと、DxOはHIGHでもPRIMEでも高感度ISOの写真はデフォルトで輝度ノイズ低減量を40にするが、このままPRIMEで現像をすると、絵画にしか見えない。初期のOlympus PENの塗り絵写真よりも遥かにグチャッとした絵になってしまうのだ。塗り絵と表現するよりも、滲み絵。水彩絵の具でぐちゃぐちゃにしちゃった、そんな像になってしまう。

DxO Optics Proの利点は半自動な事。撮影カメラ、レンズ、撮影時のISO感度、その辺を考慮し、デフォルトで出てくる像をそれなりにしてくれる。なのにPRIMEを使うと、滲み絵になる。どうもこのPRIMEテクノロジーはまだ実験段階のような気がしてならない。

確かにPRIMEを使い、またレンズブラーで各種収差を補正してシャープさを取り戻せるので、上手く設定すればLightroomよりも綺麗な像を出力してくれる。今まではLightroomしか選択肢がなかったのに、K20DのISO3200の像をここまで綺麗にしてくれるのはあり難い。

でも、じっくりと比較しないとLightroomで現像したのか、Optics Proで現像したのか判らないのも事実。つまりだ。「ISO51200がISO3200相当」、これはうちにある機材ではあり得ない。誇大広告っぽい気がしてしまう。

カメラによって、超高感度にやたらに強いNikon D4Sでも使えば、ISO3200相当になるかもしれないが、少なくともK-5のISO51200の写真でPRIMEを使ってもど~にもならなかったし、ISO25600の写真でもせいぜい1段半程度の効果しか見込めなかった。これだとLightroomと変わりない。

またPRIMEテクノロジーには大きな欠点がある。作業効率が物凄く悪く、また処理時間が半端じゃないんだ。うちのパソコンではK20Dの1400万画素のRAWファイルを現像するのに(JPGに変換するのに)、キッチリ3分も掛かる。2400万画素や3600万画素と言ったカメラだと一体どれくらい掛かるのか・・・。

詳しくは次回書くとして、とにもかくにも、この誇大広告に踊らされて、お試し版でテストもせずにOptics Pro 9を買っちゃうのは絶対にお勧め出来ない。まずはお試し版をダウンロードし、ご自分の撮影された写真の中で、一番汚いノイズが乗っている像を使ってPRIMEで現像してみる事だ。


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コメント

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  2. BigDaddy | URL | -

    > 鍵コメさん

    そうです、そこです!。昨年春くらいに取り壊されたんじゃなかったでしたっけ?。

    ここは怖いですね。結局火事で廃になったので、見るもの全てがグレーから黒、陰湿な感じがしました。また屋根が落ちていたり窓も割れていたりするので、風の悪戯で色々な音がするんですよ~。挙句の果て、自分の出した音にびっくりする始末(笑)。

    あとはこれだけの廃ですから、センサーか何かでどこぞの人達が演ってくるんじゃないかと言う不安ですよねぇ。

    廃墟ってここもそうですが、興味を持った時点で行かなくちゃ駄目でしょうね。今回探索した廃集落も管理会社の破産で管財人がついていますので、いつ更地になるか判りませんからね。12日のネタをまた期待されてくださいませ。

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