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ひょんな事からFujifilm X-E2を使ってみた その5 ISO6400を超えても拡張感度を使わない!?

2014年06月06日 00:00

廃墟、グリーンハウスにて

廃墟、グリーンハウスにて

Fujifilm X-E2, XF18-55mmF2.8-4

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回のレビューでX-E2は「ISO6400を超える感度での撮影は拡張感度となり、JPGしか保存出来ない」、これを欠点の1つに挙げた。ではどうするか!?。

X-E2のISO6400の像はPentax K-5よりも若干優れていて、RAWが保存出来ないISO12800、ISO25600もカメラ内のノイズリダクション値をマイナスにセットする事で、K-5のRAWから現像した像より良くなる可能性がある。

しかしK-5はISO8000、10000、ISO12800~と1/3段、もしくは1/2段毎に感度を設定出来る利点がある。そしてK-5のそれらの像の多くはCapture One 7で現像する事で十分にA3ノビプリントに耐えられる写真を作り上げられる。

ではどうするか?。なぁに簡単なんだな。ISO12800相当になるようなRAWファイルを保存すりゃいい。判りやすく例を挙げよう。

ISO12800、F4、1/15sec、こんな適正露出があったとしよう。でもX-E2はISO6400までしかRAW保存出来ないので絞りをF2.8まで開けるか、シャッタースピードを1/8secに落とすしかない(もしくは両方とも半段ずつ)。

それで撮影出来ればそうすりゃいいけど、被写界深度を少しでも深くしたい、1/15secが手振れギリギリ、そんな時、拡張感度のISO12800を使うのでなく・・・。

わざと露出アンダーの写真を撮っておく。つまりISO6400、F4、1/15secと言う適正露出からわざと-1EVで撮り、パソコンで+1EV持ち上げてやれば良い。ISO25600も同じで適正露出から-2EVで撮影し、現像で+2EVに増感すりゃいい。

X-E2の拡張感度とはそれをカメラ内の画像処理エンジンでISO6400の像から(もしくは基礎感度から)増感しているに過ぎず、これはFujifilmのカメラに限らず、デジタルカメラには基礎感度(基準感度?)があって、それより上の感度を利用する場合は、カメラ内で増感している、そう考えて良いと思う。

つまりだ。X-E2の画像処理エンジンよりも優れている画像処理エンジンを持った現像ソフトを使えば、十分にISO6400のRAWからISO12800、ISO25600の写真を作り上げられちゃう。

残念ながらそれは定番のLightroomでは駄目。Lightroomは(一般のAPS-Cセンサーなら)ISO6400までのノイズリダクション処理は優秀だが、それを超えると、暗部の処理能力が一気に落ちてしまう。そこで出てくるのがCapture One Pro 7だ。

一部の人はノイズリダクション処理はDxOのOptics Pro 9のPRIME処理が優れていると言うが、私はそうは思わない。Capture One Proの方がノイズとシャープネスが上手く相容れており、現像ソフトの高感度番長はCapture One Proと断言しても良い。

では幾つかご覧頂こう。

本当はISO25600、F4.5の絞り優先AEで-0.7EVで撮影したいところ、RAWを残したいので、ISO6400、絞り優先AEを使い、F4.5にセットし-2.7EVの補正を掛け、わざと2段露出不足の写真を撮っている。

この時のシャッタースピードが1/20secだったので、ISO6400で適正露出を得ようとすれば1/6sec、撮影時の焦点距離は22mmなのでブレ補正が優秀でも100%に近い確率でブレるだろう。

全体像(クリックで長辺960ピクセル)の1枚目が2段の露出不足のまま。2枚目がCapure One Proで1段(ISO12800相当)に増感した像、3枚目が2段(ISO25600相当)まで増感したものだ。


2014-06-06-02



2014-06-06-03



2014-06-06-04


そして2段増感、ISO25600相当の切り出し像を(クリックで等倍)下に示した。


1段増感(ISO12800相当)
2014-06-06-05 2014-06-06-06
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2段増感(ISO25600相当)
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たかだか1000ピクセルの切り出し像なので、全体を想像するのは難しいと思うが、これだけ暗部の描写が多い中、ここまでノイズを減らしつつ、解像感を保っているのはX-E2のセンサーも優れているのだろうが、Capture One Proの力が凄い。

もう少し判り易い像をお見せしようか。それが本日のトップ写真。これはISO12800で適正露出になるように撮影したカット。

これは本来ならISO12800、F4で露出補正値を-1EVとするのを、ISO6400、F4の絞り優先AEで-2EVして、わざと1段露出不足で撮影している。その時のシャッタースピードは1/25sec。焦点距離が51mmなのでブレないギリギリの速度だろう。

トップ写真はCapture One Proで1段増感している。そして下の全体像はオリジナル。これはこれで良い濃度だとは思うが、黒く潰れる箇所が多すぎとも言え、一般的にはトップ写真の明るさが適当なのだろう。


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1段増感し、ISO12800相当の切り出し像(クリックで等倍)が下。


1段増感(ISO12800相当)
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このようにX-E2がISO6400を超えるとRAWを保存してくれないと嘆くのなら、こうやって運用でカバーすりゃ良い。そしてこの手法を用いれば、ISO8000とか10000とか16000とか、細かい刻みで写真を撮れる。

トップ写真、もう半段暗くても良いよね。だったらCapture One Proで再現像し、ISO9000相当にすりゃぁノイズもほんの少し減ってくれるだろう。

ここで問題になるのはCapture One Pro 7のお値段。Lightroomの3倍もするんだな。廉価版が1万円くらいであるようだが、これは制限があり過ぎて使えない気がする。

そこで、Fujifilmカメラをお持ちの方は拡張感度のISO12800、ISO25600で撮影する際、ノイズリダクションを-1か-2に設定し、それでも出てくるJPGに不満があったら、Capture One Proのお試し版を使ってみる事だ。そして大いに価値あり!、と思えば購入すりゃいい。しつこいけどLightroomではここまで絶対に綺麗にならない。

ついでだから、もう一度、Pentax K-5のISO12800の像を載せよう。構図が全く異なるが、ノイズや解像感の比較は出来ると思う。露出はISO12800、F4、1/25secなのでほぼ同じと思って良いだろう。


2014-06-06-16


K-5 ISO12800
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うん、前回のレビューと結果は同じだ。K-5の方が若干ノイズが煩い。やはりISO6400からは1/3段~半段近くX-E2の方がノイズ耐性があると思う(でもこの差ならA3ノビプリントでは差は無いのと同じ)。

解像感はピントの位置が異なっているから判りづらいけど、見た目はほぼ同じだと思う。何しろCapture One ProはK-5で撮影されたものはX-E2よりもシャープを自動で多めに掛けるからだ(ちゃんとローパスフィルターがあるってのを判っていて、強く掛ける)。恐らくその分、ノイズもちょっと煩くなるのだろう。

ただ!、Pentaxユーザーとしては、高感度番長と呼ばれているFujifilmのカメラに対抗出来るのは嬉しい限り!。結局、ローパスフィルターレスのK-5IIsなら、十分にX-E2やX-T1と戦えるのだ。

そもそも高感度はFujifilmの一人勝ち、これが嘘なんだよな(笑)。APS-Cセンサーカメラでは一番綺麗な像を出すのだろう。でもSonyの4年前の1600万画素センサーも肉迫した像を出してくる訳だ。

これはCapture One Pro 7の力を必要とするが、いずれにせよ今日掲載した写真ならば、X-E2はもとより、K-5のISO12800、ISO25600でもA3ノビプリントは当たり前、一回り大きなA2でも鑑賞可能な像になってくれるだろう。


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コメント

  1. Shiro | URL | AtAzYqQU

    フジの拡張感度

    デジタルカメラには基礎感度があって、それより上の感度を利用する場合は、カメラ内で増感している、という点ですが,私は以下のように考えていました。
    ISOを上げた場合,CMOS内でアナログ信号を増幅して,それをCOMSチップ内でAD変換してから(ペンタの場合),画像処理エンジンに送るか,あるいはCMOSチップ外でAD変換して(キヤノン)画像処理エンジンへ送られます。
    ISOを下げて撮った場合,CMOS内増幅不十分の弱いアナログ信号をAD変換すると,デジタル信号として記録される一番弱いレベル以下の信号は切り捨てられるので,かなりの情報を失います。
    ISO12600,1分露光ぐらいで写真をとることが多いのですが,これをISO6400あるいは3200として,同時間露光し,後でソフトで増感しても,決して同じ写りにはならなく,かなり悪くなると理解していました。一度,実験してみたいと思います。
    フジの場合,高ISOでRAW記録ができない理由はひょっとしてCMOS内でのアナログ増幅は6400のレベルまでで,後は画像処理エンジンで増感しているということかもしれないと気づきました。もし,そうなら,記事に書かれていた通りです。フジの高ISOでのJPEGは確かにペンタックスJPEGよりやや綺麗ですがRAWがないため,私の目的には使えず,K-rかK5Ⅱsの25600を使ってきました。キヤノンAPS-Cの12600以上は芳しくありません。低ISOでも暗い部分の情報が失われています。これはよく言われているように,AD変換をセンサー外部でやっているため,アナログ信号伝送中にノイズを拾っているからでしょう。K5Ⅱsでは51200もかなり使えると思ってます。

  2. BigDaddy | URL | -

    > Shiro さん

    機械の事は全く知りませんが、仰る通り、基礎感度以外、増感に関しては信号のゲインを上げ、それから画像処理エンジンに渡しているんだと思います。

    ただ、下げた場合、これは記憶が曖昧なのですが、以前Pentaxの人からK-5系のセンサーの基礎感度はISO400か800って聞いたんですよ。その時、うわっ、結構高いんだなぁ、と度肝を抜き、だからK-5では高感度に強く、またISO50までは作れなかった、ISO80がギリギリなんだなぁと。それでも2段以上も減感出来るのがこれまた凄いなぁと。

    Shiroさんが超高感度域を使われるのは主に天体でしょうから、そうなるとシャドー部だらけの像ですから、ISO3200やISO6400のRAWから現像ソフトで増感するよりもISO12800のRAWを素直に使った方が良いのでしょう。長時間露光ノイズも関係しましょう。また一般的な風景では超高感度域ではむしろ露出オーバー気味に撮った方が良い絵が出ますから、私も無理にISO6400で撮るのでなく、積極的にISO12800までは使っています。<br><br>

    Fujifilmが残念なのはこれも仰る通り、ゲインアップはISO6400まで。それ以上は純粋に画像処理エンジンの増感処理でしかない点ですよね。ならばISO6400のまま、ノイズリダクション処理が上手なCapture Oneで増感するべき、そう思っています。

    またX-EシリーズはX-Proシリーズはどちらかと言うと外見重視の趣味カメラ。でもX-T1はプロ機として発表し、しかもそれは報道やスポーツでなく、フィールドカメラマン、ネイチャー系の人にどうぞ、そんな感じなのに、天体では超高感度域は当たり前なのにそれのRAWが無かったり、あれだけ大口径単焦点レンズがあり、(RAWは)ISO200スタートの癖に最高シャッタースピードが1/4000sec止まり。ちょっとどうかしていると思いましたねぇ(笑)。

    そう言えば不思議と、K-5でしかテストしていませんが、超高感度域の廃墟での写真でコンポジットすると、何故かRAWでなくK-5撮って出しのJPGから仕上げた方が綺麗になる事が多かったりします。しかもコンポジット用の設定はエクストラシャープネス+4ですから、1枚だけだとそりゃぁ見るも無残な写真だったりします(笑)。でも8枚くらい重ねると綺麗になるんですよ。

    とにかく現段階、APS-Cで最強の高感度カメラってやっぱりK-5IIsだと思います。

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