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視野率85%の憂鬱

2014年07月08日 00:00

Ginza

Ginza

Fujifilm X-E2, XF18-55mmF2.8-4

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FujifilmのX-E2は一部間抜けなユーザーインターフェース、仕様を除けば非常に優れたカメラで、私が普段撮影する被写体ならもはや一眼レフ形式のカメラなんて要らないと断言出来る程。

しかし何度も申し上げている通り、Pentax K-5(K-5IIs)の代わりになるかと言うとノー、あくまでも私個人の用途ならサブシステムとして威力を発揮してくれるカメラ(言い換えるとサブシステムにしかならないのがX-E2)。

となると・・・。

うちの今のサブシステムはOlympus E-P3で、これはライト感覚なお散歩写真専用カメラとなっていて、将来、こいつに置き換わる可能性があるのがこのX-E2(X-E1でも良いのだろうけど)。

そしてライト感覚だったらコンデジでもいいんじゃね?、と結局、堂々巡りをしている。勿論、コンデジと言っても覗き穴タイプのファインダーがないカメラは「風景コピー機」でしかないので、全く眼中にないが、ふと・・・。

同じFujfilmのX20ってどうだろうか?、と感じた。外観のお洒落度で言えばX20の方が遥かにカッコイイ。連れが言うようにX-E2ってノッペリしているんだよね。ブラックモデルだとまだ引き締まった感があるが、シルバーモデルは加齢臭がプンプンと香るような見た目、カメラ女子が振り向きもしないだろうと思える臭さ。

X20のセンサーサイズは1/1.7型よりも一回り大きな2/3型で、これくらいの大きさだと、私の大好きなパンフォーカス写真が容易に撮影出来るし、また高感度耐性も1/1.7型よりも高いだろう。しかもX10で不評だった単なる覗き穴のファインダーに液晶を重ねて写真情報が表示出来るようになった。

135換算で28-112mm相当の画角を持ったレンズが付いていて、これくらいあればほとんどの風景を切り取れる。流石にポケットには入らないけど、お洒落なお散歩写真にはメカメカした格好良いメカ。

発売して1年以上経過して、一時期とてもお買い得価格になったが、今では高値を維持しちゃっているから(次期モデルが年内に発表されるだろうから生産調整に入っているのかな)、お買い得感はないが、とっても気になるカメラでもあった。

「でもあった」、そう過去形だ。これがタイトルの「視野率85%の憂鬱」なんだ。

写真の醍醐味・・・、決定的瞬間(もしくは美しい風景との出会い)、露出、構図が三位一体となり結果に現れ、これが全てパーフェクトだった時に我々はニヤリとしちゃう。でも視野率が100%でないカメラは構図の部分でパーフェクトを作り出すのが難しくなる。

フィルム時代、視野率100%のカメラは超高級機のみの特権だった。ほとんどの一眼レフが95%前後。ご存じない方もおられると思うが、視野率は面積比じゃない。辺の長さの比であり、視野率95%なら面積比だと90%、周辺が削れてファインダー上に映し出されているから、(たかだか1割なんだが)出来上がった写真に余計なものが大量に写り込んでしまう時がある。

かつて、お洒落お散歩用カメラとしてContaxのAFレンジファインダーカメラのG1、G2を使っていた。これはデザイン、ステータス、使い勝手と完璧なカメラに見えるが、視野率は90%、面積比だと81%のファインダーしか持っていない。

Leica Mシリーズのブライトフレームの視野率より遥かに良かったとは思うが、それでも20%近く周辺部が見えていないから、厳密な構図が欲しかったらファインダーを見ながら「ここだ!」と思った位置から一歩前で出る必要があった。

言い換えると、レンジファインダーカメラの楽しさはここにある。「ここだ!」と思った位置から、どれだけ寄れば撮影時の意図通りの構図になってくれるか?。一歩前へが20センチなのか30センチなのか・・・。これは装着しているレンズ、被写体までの距離が関係するので、経験が物を言う。

Contax Gシリーズは電子制御の恩恵か、近距離も遠距離も視野率85%だが、Leica Mシリーズともなると1メートル、5メートル、無限遠で視野率が大きく変化するらしい。使った事がないのでどれくらい変化するかは知らないが、だからこそ、Leica Mを使うのは難しく、経験豊かで直感で構図を調節出来る選ばれた人が使うカメラであった。

しかもLeicaはM5までだったか?、露出計すら付いていなかったから単体露出計で露出を測る必要があったし、レンズはMF、視野率は90%未満?、だから撮影に必要な全てを人が経験を元に設定してやらねばならなかった。だからこそ楽しく、Mシリーズを扱える自分に酔いしれてしまう。

Leicaマニアにはナルシストが多く、Leica Mシリーズで撮った写真が素晴らしいのでなく、Leica Mシリーズで素晴らしい写真を撮った自分が凄いのだ。Leica Rシリーズが大した人気を得なかったのはお金さえあれば誰でも簡単に良い写真を撮れるからで、結局、LiecaはMシリーズを使っている自分がカッコイイ、そうやって使うのが一番。

ステータスを信じて、高いお金を出して買ったLeica M3を使いこなせず、半年くらいで売っちゃう人も多かったようだ。M3が使い辛いカメラなのでなく、M3を使いこなせなかった自分には直感力もセンスも経験もない、それに気付かされちゃい、これ以上自己嫌悪に陥りたくないから早めに売っちゃうんだ。

とは言え、フィルム時代の写真プリントは(プリント代が高価になる)ノートリミングを指定しない限り、上下左右のいずれかを大幅にカットされるから視野率が100%じゃないカメラの方がプリントした時に意図通りになり、視野率に神経質な人はあまりいなかったと記憶する。面積比で81%しかないContax Gシリーズでも安プリント前提ならファインダーの見たままでパチリしてもさほど問題は無かった。

数字にすると19%は非常に大きく思えちゃう。でも実際にはたかが19%の周囲が削れているだけ、ほんの一回り小さくなるだけと思うべし。

ところがデジタルになるとノートリミングプリントが当たり前の時代になってしまったし、プリントせずにテレビやパソコンで写真を楽しむ人が増えた。背面液晶に映し出される像の視野率は100%、でもファインダー上ではそうじゃないカメラが多く、一眼レフよりもコンデジの方がしっかりと構図を考えられる、このギャップに我々は悩んだ。

Pentax K-7、これはPentaxのデジタル一眼レフの黒歴史と言っても良いくらいのカメラであるが、K20Dの視野率は95%、でもK-7はPentax独自のテクノロジーでそれを100%にした。ここは大きく評価しないとならない。K-7があったからこそ(K-7時代の開発者の努力によって)、その後のPentax一眼レフの全てで視野率100%を確保しているのだから。

X20の話に戻そう。こいつの視野率は85%、面積比は72%。3割近くが見えていない。これを考えた時点で、このカメラに対する興味を失ってしまったのだった。デジタルの時代、0と1しかない世界にもなって、曖昧な一歩前へ!、こんな事したくもない。

X10のテレビCMは本木雅弘がタクシーからX10のファインダーを覗いて周辺を撮影する、本木雅弘が嫌いな人間でもカッコイイと感じちゃう内容だったが、真実は、周辺に余計なものばかりが写ってしまい、撮影後に自宅で必至になって全てのコマをトリミングしている本木雅弘を想像しないといけない。

まぁ視野率がどうであれ、そうやってトリミングすれば良いだけではあるが、そうなるとせっかく1200万画素あるのに900万画素の写真にしかならない。

Fujifilmは次のX30でも同じ光学ファインダーを付けるのか(パララックス自動補正は必須でしょ)、はたまたEVFを搭載するのか?。前者なら幾ら機能が優れていても欲しくないし、後者だともっと高価になりそう。だったらX-E2の方が良いし、コンデジならNikon Coolpix P7800も選択肢に入ってくるのだろう。

本日の写真、銀座のとあるアート系ビルのコマ。これは確か後ろに引けず18mmでギリギリ構図している風景だが、こういう撮影となると視野率が85%しかないX20では力不足。構図がどうなるか全く予想が付かない。勿論、背面の液晶で撮れば良いのだが、この程度を背面の液晶じゃないと撮れないカメラなんてやっぱり不要。


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コメント

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  2. BigDaddy | URL | -

    > 鍵コメ さん

    日本語は難しいですね。食指は伸ばす、伸びる?、だとか、写真関連では被写界深度は深い、浅いが正しいが、広い、狭いと言っている人が多く、また価格comの独特な言い回し、機材を買い足す事を、ほぼ全ての人が「買い増す」と表現してたり・・・。

    私も結構それらが気になる、気持ち悪いと感じるタイプで、この役不足、少し前にテレビでやっていて気をつけなくちゃのぉと思っていたのに・・・(笑)。ご指摘感謝です。流石に過去に遡って修正しようとは思いませんが(誤字、脱字は気が付けば直しはしているんですが)、以後、より気をつけたいと思います。

    モアレの件も、勘違いが多いですよね。未だに輝度モアレもモアレ軽減ツールで消えると思っていたり、FoveonセンサーやX-Transセンサーでは輝度モアレすら発生しないと言っている人もいて・・・。

    輝度モアレは肉眼でも見える事があるのを確認し、肉眼で見えるのだから輝度モアレが写真に写るのは間違いじゃない訳ですよね。むしろ表現を変えて、ローパスフィルターレスで問題なのは「偽色」であるとした方が、多くに理解し易い気がしています。

    今後もどうぞ宜しくお願い致します。

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