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RawTherapeeがFujifilmのX-Transセンサーにちゃっかり対応しているぞ!

2014年08月16日 00:00

富士山を眺める

富士山を眺める

Fujifilm X-E2, XF18-55mmF2.8-4

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



今まで使っていたRawTherapee Ver4.1.なんちゃらはFujifilmのX-Transセンサーに対応していなかった。ところが先日、Windows 64bit用のRawTherapeeを4.1.44にバージョンアップしたら、あれれ!、現像してくれるじゃないか!(2014年8月16日時点でWindows 64bitバージョンは4.1.49)。

今日はそんなお話を・・・。

本ブログに初めて訪れた方は、20記事くらいのFujifilm X-E2レビューを書いているので、先ずはFujifilm X-E2レビューから記事を遡ってご覧頂きたい。

手持ちのX-Transセンサーで撮影された写真は春に借りたX-E2だけなので、他のモデルが対応しているかは不明だが、恐らく問題なく使えるでしょう。

RawTherapeeの初期状態はまぁ笑っちゃう程に地味!。まぁこやつは他メーカーのカメラでもデフォルト像はインパクトがないから、ここからどう作りこんで行くかがキーだろう。そうでなければRawTherapeeを使う意味がない。

そして一番気になったのはデモザイクによる写真の解像感(シャープさ)。X-E2の撮って出しJPGはデフォルトだとこれがローパスフィルターレスとは思えない、同じ1600万画素でローパスフィルターレスのPentax K-5IIsよりも見た目の解像感はない(断言しちゃうぞ!)。

そしてX-E2レビューで何度と無く書いた通り、遠景(木々の葉、枝、小さな花などを)を等倍で見ると丸で油絵のように、ギラギラヌメヌメとでも表現しようか、かなり気持ち悪い像になる。どうやらネット上では遠景の桜の花がポップコーンに見えるとの事で「ポップコーン現象」と呼ばれているようだ。

勿論、その手の像をA3ノビでプリントすれば、何倍にも縮小された像になるので気になる筈もなく、ユーザーの多くはこれがFujifilm、X-Transセンサーの表現だろう、そう思うしかなかったろう。

ところが、以前紹介した、海外のシェアウェア現像ソフトのPhoto Ninjaを使うと、その油絵、ポップコーンな現象が解消され、カリカリシャープになるのを知った。

となると油絵、ポップコーン現象はX-Transセンサーが悪さをしているのでなく、単にFujifilmカメラの画像処理エンジン、そしてLightroomのデモザイクアルゴリズムが悪い、お馬鹿って話になっちゃうでしょ?。

「FujifilmとAdobeはプリントするにはそれで十分と考えているのだろうし、処理速度の面も考慮し、油絵、ポップコーンになってしまっているだけで、プリントに影響しない、だからPhoto Ninjaは必要ない」

良く捉えればこんなニュアンスになるが、現実としてPhoto Ninjaを使えばカリカリシャープになるのだから、少なくともカメラ内現像で油絵にもポップコーンにもならず、カリカリシャープ像も作れるよ!、そんな選択肢をユーザーに与えるべきではなかろうか?。

これは大いなる発見だ、してやったり!、とニンマリしたものだ。ところが何だろう?、うちのブログ、閲覧者数が1日千人を超える割に実は人気がないのか、このネタに食いついてくれた人がいない。fc2ブログはアメブロ辺りと違って訪問者の水増しはしていない筈なのに・・・。

それとも元々Fujifilmカメラユーザーが極少数しかいないのか、はたまた、Fujifilmカメラユーザーの中ではPhoto Ninjaを使うのが当たり前なのか?、そうでなく実は油絵、ポップコーンを問題視しているのがマイノリティなのか・・・。

とにかく、Photo Ninjaに関して書いたネタに全くコメントが付かず、あっけに取られたのを覚えている。だって価格.comでも2ちゃんねるでも、このX-Transセンサーの気持ち悪い像はかなり話題になっていたから・・・。

ついでに言えば、、、

「Fujifilmのカメラは他社のカメラよりも実効感度が低いから高感度域のノイズなど当てにならない」

これもデジカメinfoでコメントをされている一部の人や、本ブログでこの謎を解明している。少なくともPentax K-5とFujifilm X-E2の実効感度は同じだ。またPanasonicのカメラもPentaxとFujifilmと同じだと言う。言い換えると、その他メーカーのカメラの実効感度が高過ぎるって事。

「では、何故K-5発売時に叩かれずにFujifilmのカメラだけがこうやって叩かれるのだろうか?、Fujifilmカメラをネガキャンしている人が大勢いるのか?」

と疑問を呈した。なのに、やっぱりこれらについてコメントが付かなかった。うーん、単にうちのブログの人気の問題か・・・。これはCIPA基準?、これをもっと厳密にしないと駄目でしょう。この基準が曖昧だから、誤解が生まれる。

Googleのアクセス解析を見てもFujifilm絡みで検索エンジンからうちに飛んでくる人がとても少なく、となると、「Fujifilmのカメラは他社のカメラよりも実効感度が低いから高感度域のノイズが当てにならない」、この間違った情報がネットでは正論になってしまう。いやぁ、なんだかなぁ・・・。

そんな訳で本題だ。果たしてRawTherapeeのデモザイクアルゴリズムはX-transセンサーにマッチしているか否か・・・。

次の写真をご覧頂こう。これは点像復元の効果を確かめる為、わざとF16まで絞込み、ピントは手前の家の窓枠に当てている。そして点像復元効果はある程度見込める、過去のレビューでそんな結論を出したコマ。

※切り出し像はマウスクリックで等倍


2014-08-17-02


撮って出しJPG Lightroom
2014-08-17-03

2014-08-17-04

Capture One RawTherapee
2014-08-17-05

2014-08-17-06




撮って出しJPGはデフォルトのまま、各調整値は一切弄っていない。Lightroomではシャープ70、半径0.8、ディテール50、マスク0で現像したもの。Capture One Proはシャープ500、半径1.0にセットした。そしてRawTherapeeはデフォルトのデモザイクで、シャープにRLデコンボリューションを利用し、半径0.75、適用量はちょっと多めで90、減衰0で現像している。

※Capture One Pro、RawTherapeeも、小絞りボケしているので強めにシャープを掛けている

RawTherapeeとCapture One Proの初期状態は絵が地味なので、X-E2のプロビアに似せた色合い、コントラストに調整しているのと、レンズプロファイルが違っていたり、なかったりで若干構図がずれている。またLightroomはシャープ量を100まで上げられるが、さほど変化がなかったのと、像が破綻する寸前になるので70に抑えた。

どうだろう?。明らかに撮って出しJPGとLightroomの像は気持ち悪く、Capture One Proが若干それらよりも良く、RawTherapeeは群を抜いてシャープネスがしっかりと付いているようには見えまいか?(本当はPhoto Ninjaの像も出したかったのだが、すでにパソコンから削除しちゃった)。

手前の木々もそうだし、撮って出しJPGは点像復元処理をしている割には奥の山の木々が完全にぼけているでしょう?。 では次の写真をご覧頂こう。


2014-08-17-07


撮って出しJPG Lightroom
2014-08-17-08 2014-08-17-09
Capture One RawTherapee
2014-08-17-10 2014-08-17-11



これも点像復元のテストに使ったコマでF16まで絞っている。シャープネスの設定はCapture One Proのシャープ量を300に落とし、後は先の写真と同じ設定だ。

やはり傾向は同じで撮って出しJPGとLightroomの等倍像は絵のような描写になっている。Capture One Proはそれよりも少し写真っぽく見え、RawTherapeeはダントツで解像感が高いと感じる。

ここで誤解があっちゃならない。X-Transセンサーは全ての写真でこんな像になるんじゃない。何らかの条件において、油絵っぽく、ポップコーンのような描写になる。

ではその条件とは?。うーん、撮影した写真を見る限り、まず点像復元をオンにして、絞り過ぎると遠景では100%の確率でこんな絵になる。そしてその傾向は近い距離では全く出ない。30メートル先くらいの風景でも問題ない。今回掲載した2コマの遠景はそれよりも遥かに遠い位置にあり、無限遠近くの風景でこうなるんじゃないかと思うんだ。

では点像復元が悪さをしているのか?。結局は絞り過ぎたら駄目?。と言う事で絞りをF8に抑えた像をご覧頂こう。それが本日トップ写真。シャープ量は絞りにF8を使っているのでRawTherapeeもCapture One Proも上記2枚の写真よりもかなり抑えている。

撮って出しJPG Lightroom
2014-08-17-12 2014-08-17-14
Capture One RawTherapee
2014-08-17-13 2014-08-17-15



うん、この写真で点像復元は関係ないのが判った。単にFujifilmの画像処理エンジンとLightroomが遠景の木々などでこのような油絵風景にしちゃうだけみたい。

コントラストがあるだけで人の目はシャープに見えてしまうから、この手の比較は本当は全く同じ色合い、コントラストでチェックすべきところだが(モノクロで現像するのが望ましいだろう)、本記事をご覧になって、こりゃあてにならんぞ!?、と思われた方は、是非ともRawTherapeeの最新をダウンロードし、ご自分の目で確かめて頂きたい。RawTherapeeの方がシャープネス、解像感に関しては上だと判って頂けるだろう。

いずれにせよ、FujifilmとLightroomが劣っている、RawTherapeeが勝っている、そう安易に考えちゃ駄目。X-E2で撮影した写真、A4サイズで10数枚、A3ノビで2枚のプリントをしているが、このサイズのプリントなら全く問題ない。どこから見ても普通の写真である(笑)。あくまでも等倍で見た時に気持ち悪いだけのお話。

※だからA3ノビよりも大きなプリントをする場合は、この気持ち悪さがプリントにも出ちゃうかもしれない

それとX-E2のレビューの際に書いた通り、解像感が高い=良い写真、この図式が当てはまるとは限らない。シャープ過ぎると、立体感が乏しくなる傾向にある。これは皆さん、他社のカメラでプリントしてみればすぐに判る。シャープを掛け過ぎてしまうと、風景によって像が平坦になってしまうのを確認出来るだろう。

だからFujifilmとAdobeが劣っていると結論付けるのでなく、処理スピード、最終成果物が紙媒体、それらを総合的に判断して、このような油絵現像をしているのだろう。確かに立体感はFujifilmとLightroomで現像した方があるようにも思える。その辺は人間の目のファジー、曖昧だ。

しかし先にも述べた通り、RawTherapeeやPhoto Ninjaでカリカリシャープな像も作れるのだから、少なくともメーカーとしてはカリカリシャープの選択肢もユーザーに与えるべきではなかろうか?。その辺、Fujifilmの思考、方向性には納得が行かない。

細かい描写を強いられる部分に油絵、ポップコーン現象が発生するのだから、もしもこれがモアレ対策とかだったらユーザーを騙している事になるしね。

X-E2レビューの中で、今、X-T1は買うべきじゃない!、と断言している。これは本ブログの思想、「初代モデルには気をつけろ!」に倣った意見であるが、こうやって遠景が油絵になってしまうのは、要は潰れているんだよね。

デモザイクのアルゴリズム、もしくはシャープネスの線が太く、ローカルコントラストの掛け方がそうしているのだろうから、そもそもこの画像処理エンジンは1600万画素にはマッチしない、もっと細かい部分を描写出来る、解像度の高い2400万画素が必要になる、そう思っているからだ。

2014.8.17追記

Fujifilmのカメラ内現像、そしてLightroomの現像は、上に書いた通り、シャープネスの線や、ローカルコントラストの掛け方が悪いような気がしてならない。と言うのもコントラストと彩度が一番強く出るであろうベルビアモードにすると、より気持ち悪い像に見えてしまうからだ。

それがX-Transセンサーと言うハードウェアの影響なのか、単にソフトウェア、画像処理エンジンでのコントラストの付け方が一般的でないのか判らないが、私の目にはその辺をRawTherapeeやPhoto Ninjaは上手く処理しているように感じる


そしてFujifilmはいずれ2400万画素カメラを出すと思うし、X-T1はネイチャー系、防塵防滴のフィールドカメラなのだから、2400万画素になって初めてユーザーを納得させられるだろう。X-T1ユーザーには申し訳ないが、80周年記念だかで、プロトタイプを無理に販売しちゃった残念なカメラにしか見えない。

X-E2、X-T1の反対に位置しているのがPentaxカメラだ。K-5IIsはローパスフィルターを取り払って、他社のシャープネスよりも細い線を出すファインシャープネス、エクストラシャープネスで武装、Pentaxはユーザーにカリカリシャープの選択肢を与えている。そしてこれらシャープネスは1600万画素のカメラでも威力を発揮する。

でもFujifilmの今の画像処理エンジンだと1600万画素では細部を描写し切れない、それは定番現像ソフトであるLightroomも同じで、細かい部分をそれらで表現したいのなら、解像度を上げるしかない(イコール、市場の要望で2400万画素センサーが出てくる)。理系でない私が言うのも説得力がないだろうが、勝手ながらそう考えている。

だからX-T1には丸で興味は無い。でも先に「30メートル先くらいの風景でも問題ない」と書いたように、普段行っている町のお散歩写真には最高のカメラなのがX-E1、X-E2だ。街風景だから人工物だらけ、直線で構成されている構図が多くなるから、この油絵現象を気にする必要がない。

またK-5IIsよりも色モアレが出辛いらしいから、街中のお散歩写真だけを想定すれば現状、このカメラしかないと断言しても良い。だからなんだ。「私が求める風景ではメインシステムにはなれないけどサブシステムとしては最高のツールだ」そうX-E2のレビューの締めくくったのは・・・。

※ただ、サブシステムにするのだったらPentaxカメラと全く異なる絵を出してくるマイクロフォーサーズカメラの方が遥かに面白いと思う(だからX-E2よりもPanasonic GX7に魅力を感じる)

何はともあれ、有料であるがPhoto Ninja、そして無料で使えるRawTherapeeと言うカリカリ系の現像ソフトが使えるのだから、FujifilmのX-Transセンサー搭載カメラユーザーは選択肢が広がったと多いに喜ぶべきだろう。

余談だが・・・。

RawTherapeeのシャープネスのアルゴリズムは定番のアンシャープマスクの他にRLデコンボリューションと言う方法がある。X-Transセンサー搭載カメラはアンシャープマスクよりもこっちを使った方が良いのかも知れない。Raw Therapeeのアンシャープマスクは掛け過ぎるとハロやノイズが強烈に出るので・・・。

勿論、RLデコンボリューションはベイヤー系センサーのカメラなどにも効果があり、半径0.75、適用量80~100、減衰0~10、これくらいでカリカリになる。

結局はPentaxの場合、風景によってファインシャープネス、エクストラシャープネスを、Rawから現像をするのなら、様々なアルゴリズムのシャープネスを加える事で、ローパスフィルターの分厚いK-5でもカリカリになるのだから、ぶっちゃけちゃうとK-5IIsもK-3に要らねえのだろうな、とも思っちゃうんだなぁ(笑)。

ただK-5IIsはK-5にない大きな長所がある。それは暗所でのAF性能だ。

K-5は(AF補助光を使っていても)EV1で精度が怪しくなる。EV1とは例えばISO12800、F4、1/15secだ。これくらいは廃墟の屋内は当たり前。K-5IIsのAFはカタログスペックでは確かEV-3まで働くと言う。まぁカタログスペックなんてあてにならないんだけど、それでもEV0の風景なら(AF補助光を使わずとも)ISO12800、F4、1/8secとかで問題なくAFが動作するようだ。

シャープ、カリカリに関してはソフトウェア、現像処理でどうにでもなるのだから、それでローパスフィルターレスのK-5IIsやK-3に魅力を感じているんじゃない。欲しいのは暗所のAF精度のみ!、廃墟探索には是非とも欲しいアイテムだ(ギャップレス液晶も魅力的かな)。

ならば安いK-5IIでも良いのだけど、出てくる絵がK-5と全く一緒ってのもつまらんでしょ~。多少は「おっ、ローパスフィルターレス、いいじゃん!、効果高いね!」って言いたいでしょ(笑)。


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