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写真が傾いちゃう人

2014年09月11日 00:00

この廃屋の隣はお墓

この廃屋の隣はお墓

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事と多少被るネタ。今日は写真をスマートに(格好良く)撮る、これを考えたい。

銀座とか青山とのお洒落な街を歩いているとRicoh GR系のカメラを持ってプラプラと写真を撮っている人を見掛ける。Ricoh GRと言う通好みのカメラを手にして洒落た街を闊歩する、この時点でカッコイイ。

勿論、本ブログで何度と無く書いている通り、覗くタイプのファインダーのないカメラは風景コピー機でしかないなる持論があるので、正しくはGR系カメラに光学ファインダーを取り付けてパチリしている人がカッコイイとなる(ただGRに光学ファインダーを付けて撮影している人は残念ながら見た事がない)。

人はまず形から入る。洒落た街に繰り出して、ペンタ部が盛り上がった一眼レフタイプの如何にも「わたくしはカメラマンでござ~い!」なカメラで写真を撮るのはカッチョ悪いと思っているから、レンジファインダー風、お弁当箱タイプのカメラが欲しいと何度も喚いている訳だ。

さて、GR(その他コンデジも)の人でも両腕を伸ばしてカメラを持ち、その姿勢のまま被写体に近寄ったり下がったりしている人、これはとってもカッチョ悪い。せっかく良いカメラを使っているのに台無しだ。

広角単焦点系のコンデジの人に良くいるタイプで、135換算で28mmの焦点距離は思った以上に被写体に近寄らないと何を撮っているのか判らない写真になってしまい、被写体のとの距離感が掴めず、前後に行ったり来たり・・・。

手持ちカメラの焦点距離と被写体とのワーキングディスタンスを理解していない人がいて、そんな人が被写体を見つけた瞬間にカメラを構え(コンデジなので両手を伸ばして)、そのまま姿勢で一歩一歩前に進み、行き過ぎたと一歩引く・・・。

挙句の果て、中腰、空気椅子、揶揄すれば「へっぴり腰」の姿勢でパチリしていて、かつてのホラーコメディ映画キョンシーを見ているようでとっても滑稽。ホント、目の前にそんな人がいたら申し訳ないがプッと吹き出してしまう。

ずっと以前、立木義浩氏の撮影風景をテレビで見た。いやぁ、カッコ良かったなぁ。レンジファインダー、Leicaだったと思う。それを持ち街を歩いて目に留まった風景をパチリ。瞬殺(撮)だ。実際には数秒立ち止まっているだろうが、撮影過程の一連の流れが美しくそれが1秒くらいにしか見えない。

これはアラーキーもそうだった。何度もファインダーを見ない。彼らはプロ中のプロだから装着しているレンズの焦点距離とワーキングディスタンス、そしてどんな絵を切り取りたいか、これを瞬時で判断出来るのだろう。

でもアラーキーと風貌が似ている昭和大好きな町田忍氏。この人はプロカメラマンではない。お散歩家とでも呼べば良かろうか?。昭和文化を語らせたら右に出る者はいないくらいのインテリで博学。

Nikon F2(だったと思う)を今でも愛用し、写真にはかなり精通しているようだが、写真を生業にしている訳ではないから、この方の場合、撮りたい風景を見つけるとファインダーを眺めながら結構前後をウロチョロしていたりする。

それが悪いとは言わないが、可能な限り、我々は立木氏を目指すべきではなかろうかと思うのだった。良くカメラマンは風景に溶け込めと言われる。ファインダーを何度も覗いたり、前後行ったり来たりしていたら嫌でも目立つ。そうじゃなく、さりげなく通りすがりにシュートする、これが風景に溶け込む最短の道だろう。

今は機材に頼れば良い。優秀なAE、精密なAF、そして構図を簡単に操作出来るズームレンズ、これがあれば1秒が大袈裟ではなくなる。だから今発売されているほとんどの機材が該当するから、本当は誰もが立木氏になれるのだが・・・。

連れは前回の記事にも書いた通り、最初の印象を大切にするようで、被写体を見つけたすぐにカメラを構える。私はもうちょっと前に出て撮りたいので連れが撮り終えるのを横で待つ。

ところが待てど暮らせどシャッター音がしない。おいおい、何やってんだ?(笑)。カメラを構えてからシャッターを押すまで彼女が何をやっているかと言うと、AF測距点の変更に露出補正、カメラが傾いていないかの確認(水準器は使っていない)。

なるほどね。彼女はカメラが傾いて曲がった写真を撮る癖があるから失敗しないようにようにと慎重になるのは判るが、慎重になっても出来上がった写真を見ると大爆笑しちゃうくらい傾いている。そもそもカメラの構え方が悪く、自分で曲がっているのに気づいていないのだから、幾ら慎重にじっくり撮っても無理なんだな。

私も一時期傾いた写真ばかりを量産していた。フィルム時代はそんな事なかったから何か変な癖が付いちゃった(カメラが壊れているんじゃないかと疑ったくらい)。私の場合は、何故か緊張すると右肩が左肩より上がるみたいで、その癖を直したらさほど気にならなくなったが・・・。

光学ファインダーでもレンズの歪曲を除けばファインダーの見たままが写るでしょ。だとすると何故傾くのか?。これは傾いてしまうのでなく、自ら傾けているんだ。大海原でも撮らない限り、カメラマンの多くは垂線、被写体の縦に伸びた線を見て水平を決めていると思うが、どこの垂線を基準にするか、これにより傾いたり傾かなかったりする。

皆さんも試せば判る。並んでいる建物を斜に構えて撮影する際、垂線の基準を手前の家屋の柱に合わせる、中央の家屋の柱に合わせる、遠方の柱に合わせる、この3つを撮影し、どこを基準にした時に傾かないか。それをヒントにすればおおよそ写真は傾かない。

フィルム時代はきっとそれを無意識にやっていたと思うが、デジタルになって傾いた写真を量産していた頃は、意識し過ぎちゃったんだと思う。だから体の一部に緊張が走り、右肩が上がってしまった(だから写真は常に右肩下がり)。

以下、もしかしたら参考になるかも・・・。

連れの写真を見ていると曲がってしまう写真の多くが上すぼみ、下すぼみになっている。カメラを構えた時点でカメラ(レンズの光軸とでも言えば良いかな)が地面に水平でなく、上か下かに向いている。気付いていないけど俯瞰、もしくは仰視しちゃっている。そして広角レンズを使えば使う程、遠近感が生まれ、その状態で垂線の基準を探しているから写真が傾いてしまう。

写真が傾いてしまう人はカメラを構えた時、地面に対して平行か否かをチェックする事。これはカメラを上下に少し振れば判ると思う。そしてある位置で突然垂線が際立ってくる。気持ち良いくらいに「直角ぅぅ!」になる。ここがカメラが地面と平行になっている位置。

前回の記事で、「50mmレンズは難しい」なんて言う人を小馬鹿にしているのはココ。50mmレンズは肉眼とほぼ同じ遠近感を得られるから、目高写真を撮るならば多少カメラが上下していても上すぼみ、下すぼみが目立たない。

だから基準になる垂線を容易に発見出来、結果、素直で傾いていない写真を撮れちゃう。これが広角レンズになるとほんの少しカメラを上下に傾けただけで上すぼみ、下すぼみになるから、いい加減にカメラを構えていると上下どちらかにすぼみ、加えて左右に曲がった写真が出来上がっちゃう。

だから広角レンズを使っている場合でも、ファインダーを覗けば上下にすぼんでいない位置が必ずある筈だから、思っている構図と違っていても、先ずはカメラが地面と水平か否かを考えるのが大切だろう。

APS-Cで18-55mmクラスのズームレンズをお使いの方で写真が傾いちゃう方は、試しに同じ被写体を似たような構図で18mmと35mmの2コマを撮影してみると良いだろう。多くは18mm側で曲がっているし、曲がっている時、写真は上下いずれかにすぼんでいる写真が多いと思う。

まぁこんな偉そうな事を言っている私だけど、曲がる時は曲がる(笑)。特に垂線が見つからない風景、先程も書いたような大海原を撮影するとやっぱり傾きが気になる写真が出てくる。そんな時はもう機材に頼り、水準器オンだ!(笑)。

それと「傾いてしまう」、これを前提に撮影したって良いじゃないか。意図した画角でパチリしたら、2枚目は一回り広く構図で撮る(ズームで広角にしても良いし、被写体から離れても良い)。私は被写体に対して後ろに下がるのは嫌いなので順番は逆で、最初1枚目を広めに構図し、2枚目に一歩近付いてパチリ。

意図した位置で撮影した写真が傾いていたらそれを没にし、広く構図した写真を現像処理で真っ直ぐにしちゃえば良い。人間は機械じゃないから、1度まで大きな角度のずれは鍛錬で修正出来ても、何枚撮っても絶対に傾むかないなんて流石に余程の熟練者でないと無理。時代は進化した、せっかくのデジタルカメラなのだから現像処理、もしくはレタッチに頼っても良いと思う。

9月1日記事のトップ写真は私には珍しくわざと仰視で撮影している。ズームレンズの広角側を使っているから勿論上すぼみ構図だ。

加えて、真正面からでなく若干被写体に対して斜に構えているし、木々は傾斜の上に生えてくるから垂線の基準にならず、こういうのが一番写真が傾く。だからこのカットはカメラの傾きをほんの少しずつ構えながら数コマ撮影している。

おおよその人は右だったら右、左だった左に常に傾く筈だから、3コマも撮っておけばどれかヒットする。加えて、上述の通りもうちょっと引いたコマを撮影しているので、その3コマが全滅でも引きのコマの傾きを修正し、トリミングすりゃいいだけ。

※広角レンズ使用時、電子水準器や自動水平機能を使うのは「あり」だが何でもかんでもそれに頼ると写真が傾いてしまう病を受け入れた事になり、なるべくは自分の感覚で真っ直ぐな写真を撮るように心掛けた良いが良い

どのみちPentaxカメラでSigmaレンズはレンズ補正してくれないのでズームの広角側を使う時は現像処理で歪曲を補正するので一回り大きく切り取るのは常識だし、それをしたくないから歪曲が目立たない24~35mmにセットして使う事が多い。

連れなんてデジタルから写真を始めたのでこのタイプ。撮影した写真は素材としか思っていない。トリミングだって大胆で、写真用紙には存在しない6:5とか7:5とか平気でやっちゃう(笑)。でもデジタルはそれで良いでしょ。ノートリミングが基本ではあろうが、それに囚われるとロートル扱いを受ける。

※Pentax K-3は2400万画素もあり、240dpi、A3ノビプリント前提なら1000万画素切り取っても良いから、高画素カメラが一概に悪いとは言えない

余談だが、私の悪い癖。興奮すると我を忘れる!。偶然廃墟を見つけて内部に侵入出来ちゃった。そんな時、嬉しさのあまり、心臓の鼓動はファンキーな16ビートを奏でちゃっているから、ここで述べたような作業を全て忘れちゃう。

しかも廃墟の内部って暗い事が多く、昭和家屋のような廃墟ともなると室内が狭いからどうしても広角レンズを使わざるを得ない。結果・・・、上すぼみ、下すぼみ、そして曲がる(笑)。

本日の写真、2コマ撮影していて、1コマ目はまぁ無残。見てくれ、下を!(笑)。

下すぼみになっているから、中央奥の窓は垂直だけど左手前の柱は完全に曲がっている(要するに中央奥の窓を垂線の基準にしている)。この場合、レンズの光軸を真っ直ぐにして、左手前の柱を垂線の基準にする、これが正しく、それをやったのがトップ写真。

これでもまだ若干俯瞰で撮っているね。本来ならばこれくらいはLighroomでキーストーン修正しちゃうけど今回は、ネタの内容もあり、レンズの歪曲補正だけしている。


2014-09-11-02


あっ、しまったぁ!。本当は今回のネタ、「スマートな撮影法を身に付けたい」とタイトルしていた。でも写真の傾き云々の話に終始してしまったでの急遽タイトルも変更(笑)。

とにかく写真が傾いてしまう人は、先ずは目高写真にて、カメラ、レンズの光軸が地面と水平か否かをチェックした方が良いだろう。意識して目高写真を撮影し、それが俯瞰になっているか仰視になっているか・・・。広角レンズを使っても上すぼみ、下すぼみにならない写真を目指す。この癖を身に付ける事で、同時に左右の傾きも修正されるかもしれない。


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コメント

  1. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    身につまされる

    まさに私のお話かとドキドキしました。(笑)どうも右下がりの傾向が強いです。デジタルになり重みのない軽薄な撮影が多いのでしょうね。気をつけなくては。もともと身長190体重沢山。左足金属加工済み(笑)の身には中腰、正座が危険なのでつい棒立ち撮影が多くなるのでしょうね。挙句に三脚嫌い。それでもカットのプレビューすら見なかったのが最近やっとデジタル慣れで見るようになったのです。。気をつけることですね。

  2. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    おお!、190とな!。だからのっぽ親父なんですね!。

    私も腰痛持ちなので中腰には気をつけており、例えば風景を見てこりゃ中腰を強いられるぞ!、なんて時は離れて望遠レンズで撮影されるのはいかがでしょう?。そうすれば画角は狭まりますので近くで中腰が、遠くで棒立ちが可能になるかと。

    あとは無理をしてファインダーの覗くのでなく、中腰を強いられる場合は、ウェストレベル風に背面の液晶でパチリしかないでしょうかね。

    私も同年代男子よりも背は高いのすが、190は世界が違いますもんね。バスケ部の先輩が190でホント巨人でした。

    むしろ190の長身を活かし、縦位置構図に拘るのも良いかもしれませんよ。私は良く背伸びをして写真を撮っている時があります。昭和の2階建ての看板建築の全体像を撮る時なんぞ仰ぐと上すぼみになるので、距離を取ってさらに背伸びなんです(笑)。

    そんな風景はのっぽ親父さんなら背伸びせずに撮れましょう。

  3. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    家では脚立がわりです。爆笑 縦位置いいですね。圧倒的に少ないので少し意識して見ます。

  4. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    190だとそりゃぁ脚立でしょう!(笑)。

    時に、うちは連れとの身長さが20センチ以上あるんですが、同じ風景を見ていても20センチ下の彼女と私とでは風景が異なるんですよ。だから構図も微妙に違っていたりします。イコール、のっぽ親父さんは、我々一般とは異なる風景をご覧になっている事になり、写真って経験とセンスだけだと思っていましたが、身長差も、異なる写真を生むんですよね。

  5. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    脱線して恐縮です。

    当方身長差は34センチ。。爆笑でしょ。
    家内は写真は撮りませんが見ている景色は違うと思います。そうですね、身長差で見える景色が違うのは間違いないですね。
    鳥撮りなどは後ろから充分手持ちで狙えますし。。もっとも人が溜まっているところには絶対に寄り付きませんが。(笑)

  6. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    差が34センチと言っても比較対象が高いから(笑)、奥様は一般的身長なんですよね。学生の頃、152センチの女の子と付き合った事があり、その時の差は36センチ、確実に異なる風景を見ていましたね。

    人が溜まるところに寄り付かない・・・、昨日、映画館で映画を見てきたのですが、のっぽ親父さんだと映画館で座る席にも気を配られるのでしょうね。私の身長だと最近の映画館では特に気になりませんが、私の場合は、腰痛だから、5分に一度の割合で大きくグラグラと動くので、やっぱりそれは後ろの人、不快だろうなと、なんだかんだと後ろの方で見ますねぇ。

  7. じん | URL | GCA3nAmE

    すごく勉強になりました@_@

    全然更新されないブログに訪問していただきありがとうございます。

    いや、今日のお話は本当に目からウロコでした。
    私は右上がりの癖があるので(昔E-3のセンサー傾き騒動があったとき、「うちもだ!」と思ったら自分が傾いてたという恥ずかしい思いでも)、気をつけていますが、俯瞰してしまったりしていることには全く気が行っていませんでした。

    2枚の写真を保存して見比べてしまいました。

    ありがとうございました。

  8. BigDaddy | URL | -

    > じん さん

    写真が曲がる・・・、これは誰もが一度は経験する病なのでしょうね。

    本文の通り、経験上、地面に水平に構えていれば、全ての垂線が垂直になります。この場合は、どこで合わそうが同じなのですが、そりゃぁ人間ですから完全な水平を保つのは難しく、結果、俯瞰、仰視でもどこに合わせれば、傾いていないように見えるか?、となるんだと思います。

    これは自分の曲がった写真を現像ソフトなどで真っ直ぐにする際に、どう修正したかを知れば、どこの垂線を基準にするかと判ると思うんです。撮影中に気をつけるのは勿論の事ですが、私は現像ソフトで自分がどこを基準に写真を撮っていたかを理解し、それを修正したら直りましたねぇ。

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