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RawTherapeeってそんなに良いの?、良いんです!

2014年09月17日 00:00

アイスラッガーは行方知れず

アイスラッガーは行方知れず

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事と、8月16日の記事、この両方の機能強化でRawTherapee、ほぼ完璧な現像ソフトになったのではなかろうか?。

とは言え、RawTherapeeを使っている人、きっと少ないと思う。何しろ日本のサイトでこれについて語られているページが非常に少ない。無料でこれだけ高機能なのに何故?。

と、その前に・・・。フォトキナ2014。もしかしてPentaxブランドでお披露目するのってK-S1と防滴機構の16-85mmレンズだけかいな?。しかも16-85mmは参考出品。誰もが思う。何故K-S1と抱き合わせで販売出来なかったのか?、情けなさ過ぎ・・・。

前回のフォトキナってなんだっけ?。K-5IIとK-5IIsだったのかな。ボディに関しては一昨年にそのK-5II系、昨年にK-3だったから、K-S1だけは仕方ないが、レンズが参考出品とはねぇ・・・。20-40mmなんて単なるニッチ向け商品だし、ワイド側もテレ側も中途半端、標準でもなんでもないでしょ。この16-85mmは今冬発売予定との事だが、いつものように像面湾曲があったらPentaxのレンズ設計能力を疑うしかない。

DA17-70mmは悪いレンズじゃないと思うし、DA18-135mmも防滴機能で、旅には及第以上のレベルであるが、両方ともK-3にセットするとちょっと微妙。スターレンズの16-50mmは高いだけでSigmaレンズに(解像感は)大きく劣る。Pentaxの標準ズームはSigmaレンズ、これが当たり前になってくる。

まぁSigmaが今後もPentax用レンズを作り続けてくれればどーでもいい事だけど、Ricohが市場を広げようと思うのなら、本気で一般ユーザーが欲しがるレンズに取り掛からないと駄目じゃないかなぁ。ホント、もう一度書いちゃう。もし16-85mmがいつも通り、どこか間の抜けた画質だったら皆騒ぐぜ!。

Canon EOS7DmkIIが発表されちゃった今、K-3はもうそう簡単には売れないだろう。ボディは低価格路線で行けばなんとか踏ん張れるかもしれないが、あちらさんとはレンズ群の差があり過ぎる。素人ながら心配しちゃう。私だけじゃなくPentaxユーザーみんな心配しているんじゃなかろうか?。

そんな訳で本題へ・・・。

あくまでも推測でしかないが、現像処理に力を入れているユーザー数がそもそも少ないのではなかろうか?。カメラの撮って出しJPGや、カメラに添付される現像ソフトで事が足りる、そんなカメラマンが多い気がしてならない。

バグやおかしな仕様ばかりで糞にもならないPentax(Ricoh)の現像ソフト、Pentax Digital Utility 4、そしてDigital Utilty 5でも、これで十分仕事をこなせる、そう思っている人だっている筈だ。

また市販の汎用現像ソフト、Lightroom、Capture One Pro、Optics Pro、Silkypixとさほど高価ではなく(Capture Oneだけちとお高いが頻繁に割り引きキャンペーンを行っているのでその時に買おう!)、多くは数年前に値下げし、今ではPhotoshopまで付いて月々千円でLightroomを利用出来るのだから、今更フリーソフトとは言え、RawTherapeeを使う理由がない。

興味があってインストールされた方は結構いらっしゃると思う。でもRawTherapeeはVer2~3の時代が発展途上での曲者ソフト、パソコンやOSによって思うように動かなかったり、多機能ではあるが、使い勝手が悪く、数日使ってアンインストールしちゃう、その程度の質だった。

Ver2~3時代にRawTherapeeをテストされた人はVer4になっても見向きもしないだろう。しかしVer4から劇的に性能が良くなった。特に4.1からはWindowsマシンでは落ちる事がなくなったし、ありとあらゆる機能が市販ソフトと比較しても遜色ないレベルになった。機能によってはLightroomを遥かに超えた性能を持っている。

なのに使われない・・・。大きな理由として難し過ぎるんだと思う。LightroomをVer3の時代から使っていて、現像処理に関しては人並み以上の私でさえ、なんじゃこりゃ?、なる機能が仰山ある。

RawTherapeeはVer4から日本語マニュアルにしっかりと手が加えられたのでVer3時代とは比較にならない程、作業効率が上がったが、マニュアルを読んでも意味が不明な機能があり、どれをどう使って良いのか・・・。

例えば露光タブにはLightroomとほぼ同じ機能を持つ項目に加え、Lab機能がある。RGB空間で色調を整えるのとLab空間で整えるのとでは何が違う?。Lightroom以前にPhotoshopでレタッチしていた人間はLチャンネル、aチャンネル、bチャンネルを駆使して様々な事をするが、一般的とは言えず、私はLab空間で何をするってのはノイズを消したい時くらいだった。

RawTherapee 4.xの日本語マニュアルにはこう書かれている。

多くの人が、露光セクション(RGB色空間)で明度、コントラスト、彩度を調整することと、Lab調整セクション(Lab色空間)で明度、コントラスト、色度を調整するのは、何が違うのか不思議に思うでしょう。RGBの調整は画像データをレッド、グリーン、ブルーの3つの色チャンネルに分けて行います、Lab調整は同じ画像データを、明るさ(明度)を構成するLと、色を構成する2つの補色次元aとbに分けて調整を行います。明るさという要素を色と切り離しているので、1つの要素を動かしても、他が変化することがありません。Labの“明度”は人間の視覚感度に近い、つまりグリーンに非常に敏感で、ブルーに対してはそうでもない、設計になっています。従って、Lab調整で明度を高めると、それによる色合いの変化は概ね人間の目で見たものと同じになります。一般に、Lab調整で色度のスライダーを+方向に動かすと、色は‘新鮮さ’を増し、RGBの彩度スライダーを同じように動かすと色に“暖かみ”が加わると言います。


これだけを見るとLab調整の方が良いと感じられるでしょう?。でも実際にはさほど変わりないんだな。そもそも学術的な写真でもない限り、人間の視覚感度に近いなんてど~でも良い。

ただ、彩度に関してLab調整の方が良いと感じ、もっぱらそっちを使っている。RGBの彩度調整は強くすると色相も大きく変化していくが、Lab調整は純粋に彩度だけが高くなる。一見Lab調整では効果が少ないと感じるが、この方が確かに人間の目には馴染む。

しかし困った事にRawTherapeeではこの他に「CIE色の見えモデル02」ってのがある。なんじゃいな?。項目を色々と弄ると確かに色合いが変化するのだが、別にこれを使わなくてもどーにでもなり、これをどう活用して良いのやらチンプンカンプンだったりする。実装されて結構長いが、これに関しては一切使用していない。

ディテールタブは露光タブよりも複雑ではないが、マイクロコントラスト、ディテールレベルのコントラストと言ったLihgtroomにはない項目がある。この2つは一般にローカルコントラストと言って、Lightroomでは明瞭度がそれを担う。当然、明瞭度だけで設定するよりもRawTherapeeの方が広い表現が可能だ。

特に超高感度ISOで撮影した風景はシャープネスを掛けると全体が荒れてしまう。だからプリントサイズを想定し、シャープネスをほとんど掛けずにディテールレベルのコントラストで細かい部分の濃淡を強調してやると具合の良い写真になり、Lightroomと同等以上のクオリティの写真を作成出来てしまう。

「同等以上」、これがキーワード。決して同等じゃない。あくまでも同等以上。よって風景によってはLightroomが敗北を喫しちゃう。そもそも今、Lightroomのノイズリダクションが優秀だなんて言っている人間は情報が古い!。

カラータブに移動すると、あれ?、Lightroomでは色別にその色相、彩度、輝度をスライダで調節出来、例えば青い空だけを彩度を上げて輝度を下げてのPLフィルター風のレタッチが簡単に出来た。でもRawTherapeeにはそんな項目がない。

これは項目がないのでなく、名称が違う。RawTherapeeで各色に対しての調整は「HSVイコライザ」を使う。とは言え、私も最初、使い方が良く判らなかった。Capture One ProやSilkypix(Pentaxカメラ添付の現像ソフトも含む)で円グラフみたいな項目あるでしょ?。RawTherapeeのHSVイコライザーはまさにそれ。それが円グラフではなく、グラフ(イコライザー)になっただけで、H(色相)、S(彩度)、V(輝度)、これら3つのイコライザーを上げ下げするだけ。

しかも任意の色のポイント設定も出来ちゃうから、青い空を彩度と輝度を変更したかったら空の部分をクリックすりゃ良い。勿論、その色と同系列の青い色も変化してしまうが、それはどの現像ソフトも同じ。空の青だけを上げ下げしたい、他の被写体の青はそのまま、これはもうマスク処理が可能なPhotoshopなどのレタッチソフトを使うしかない。

※Lightroomもマスク処理が可能だが、使える機能が限られている

結局、RawTherapeeが駄目の烙印が押されちゃうのは「難し過ぎる」からなのだろう。Lightroomもその他の市販の現像ソフトも使っていりゃ判る。でも RawTherapeeはマニュアルを読みながらやって行かないと判らない項目があるから・・・。

でもものは考えようで、Lab調整とか、私も未だに理解出来ていないCIE色の見えモデル02なんて使わなくていいんだ。Lightroomが扱える人なら、Lightroomと同様の処理をしてやりゃ、同等以上のクオリティを得られる。

しかも最近になって前回の記事の通り、フィルムシミュレーションを武装した。今まで露出、色調に関してゼロからあーでもないこーでもないと設定していたのが、プロファイル、Lightroomで言うところのプリセットが手に入ったのだから、今までよりも遥かに現像に掛ける時間を減らせる。

但し、じゃぁLightroomを捨ててRawTherapeeに移行するか?、と問われるとそれはノー。Lightroomは2つの長所がある。これはRawTherapeeどころか、市販のその他の現像ソフトでも適わない機能。

それは写真管理能力と処理スピード。Lightroomは写真管理、データーベースソフトとして使える。様々なフィルタリングで数万枚の写真の中から任意の1枚を探し出すにはLightroomがないと無理。そして処理スピードは、Silkypixが肉迫しているようだが、今も尚、トップに君臨しており、この2つの長所がある限り、Lightroomは捨てられない。

今までJPGファイルしか使った事がないが、今後はRAW現像をしてみたい、もしくはメーカー添付の現像ソフトに不満が出てきた、そんな方は、騙されたと思ってRawTherapeeに1ヶ月間時間を割いて欲しい。とにかくタダなんだから!(笑)。

本日の写真は再掲載。ノイズとディテール(シャープネス)を探るのに丁度良い素材。F5、1/25sec、ISO10000のEV2.7で撮影している。以下にRawTherapee、Lightroom、Capture One Proで現像した写真の部分等倍図を示す(クリックで等倍)。


RawTherapee
2014-09-17-02 2014-09-17-03


Lightroom
2014-09-17-04 2014-09-17-05


Capture One Pro
2014-07-17-06 2014-09-17-07


差はほとんどない。しかしディテールが一番失われているのはLightroom。勿論、もっと煮詰めていけば他の2つに酷似するが、ちょいちょいレベルでは、シャープネスとノイズリダクションと言う相反する作用を共存させるには一番扱い辛い。

※Lightroomは(Pentax K-5の写真において)ISO6400未満のノイズリダクション処理は非常に優秀だが、6400を超えると輪郭がかなりぼやけてしまう

実はRawTherapeeはシャープネスを上げるとLightroomよりもノイズが増えてしまうが、上述したようにディテールレベルのコントラストを使って作業しているので(シャープネスは低いけど)解像感が上がっており、その割にノイズはほとんど増えない。インパルスノイズのような白いボツボツみたいのがチラホラ見られるが、これでA3ノビ~A2プリントに耐えられる筈。

しかもシャープネスでの輪郭強調を控えめにしているので、主観ではあるが、フィルムっぽい、生っぽい像になっていると思っている。

Capture One Proはさすが高感度番長。RawTherapeeの現像結果(フィルムシミュレーションにコダクローム64を仕様)に似せる為に露出補正と彩度の変更はしているが、あとはデフォルトのまま弄っていない。Capture One Proの優れているのはココ。カメラ毎に最適な値をセットしてくれのだった。

RawTherapeeとLightroomはここまでの処理にシャープネスとノイズリダクションを行ったり来たりと30秒~1分程掛かるが、Capture One Proは写真を取り込むだけでこの状態。確かに高価なだけある。

そしてRawTherapeeのノイズリダクションとシャープネス(ローカルコントラスト含め)、高感度域写真ではCapture One Proには及ばないものの、無料ソフトでここまで出来るのは凄い。


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