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Capture One Proの欠点

2014年10月21日 00:00

都市風景

都市風景

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



欠点と言う欠点ではないのだが、要するに名は知れているのにマイノリティに属しちゃうから仕方ないよねってお話を・・・。

Capture One Pro(以下C1)の歴史に詳しくはないが、恐らく、テザー撮影に開発されたテザー用リモート、及び現像ソフトとして発展したのではなかろうか?。

テザー撮影とはデジタルカメラとパソコンを繋ぎ、ダイレクトにパソコンに取り込み、その場で作業が進められる。主にスタジオ系の商業、広告カメラマンが利用するツール。

最近になってLightroomもそれに対応したし、CanonやNikonには専用のツールが存在しているようだが、恐らく彼らカメラマンが一番信頼を置いているのがこのC1なんだと思う。要するにプロ御用達の専門ツールだった訳だ。

ところがフィルムカメラが一気に廃れ、世界はデジタルカメラ一色になり、C1も一般のカメラマンが使う(も使える)現像ソフトに進化して行ったようだ。しかし時すでに遅し。AdobeのLightroomが現像ソフト界をほぼ統治していた。

またLighroomに比べて高価(特に昨年辺りからLightroomはさらに値下げをしている)なのと、これはあくまでも想像だが、C1はプロカメラマンが利用していたツールだから、アップル、マック用のソフトのイメージが強く、結果、世の大半を占めるWindowsユーザーに対してのアピールが少ないのだろう。

さて、これを踏まえC1とLightroomを(テザー撮影はしないのでそれ以外の機能を)比較したい。

出てくる絵のクオリティはほとんど変わらない。単にユーザーの好みでしかないだろう。そしてそれはこの2種だけでなく、カメラメーカーが添付している現像ソフト、市販汎用現像ソフト、及び、無料で利用出来るRawTherapeeも含め、五十歩百歩。

Lightroomの優位点は3つ。

1つはデータベース機能。フィルタを用いての検索が容易で、10万枚の中から該当する任意の写真を簡単に探し出せる。例えば・・・、、、

「2014年1月から6月までのPentax K-5もしくはK-7にFA28mmかFA50mmを装着し、絞りがF2.8~F5.6、ISO感度が800以上でユーザーキーワードに「廃墟」が設定されている写真」

カタログはデータベースだからこれらを設定したら瞬時で該当写真をサムネイル表示してくれる。また裏技、これはかなり難易度が高く、プログラミングをご存じない方には決してお勧め出来ないが、Lightroomに自作のプラグインを入れると、メーカー専用のEIXFデータもフィルタリング出来てしまう。

「2014年1月から6月までのPentax K-5もしくはK-7にFA28mmかFA50mmを装着し、絞りがF2.8~F5.6、ISO感度が800以上でユーザーキーワードに「廃墟」が設定されていて、さらに露出補正値がマイナス、カスタムイメージにナチュラルを利用していて、ホワイトバランスがCTE、ファインシャープネスが+3以上の写真」

こんな事さえも出来てしまう。8月1日の記事の最後の方に、実際そんな使い方をしたLightroomのフィルタ部をキャプチャーしているのでご覧になって欲しい。

これはもうLightroomの独り舞台。C1もDxOのOptics ProもSilkypixのDeveloper Studio Proもその他の現像ソフトでも知る限りここまで細かな検索、フィルタリングは不可能であり、これがあるからこそ、通常利用する現像ソフトはLightroom以外考えられない。

2つ目は優しいインターフェース。Lightroomの設定項目名には専門的な言葉はほとんど出てこない。だから現像処理をした事が無い人でも簡単に好みの写真を仕上げられる。

一方C1は幾つかの項目でどうしてこんな日本語訳になったのか?、と思う用語が出てくる。勿論、一度理解してしまえば何ら問題はないが、ではこれを使ってみようと無料のお試し版をダウンロードした現像初心者はどう思うだろう?。しかもLightroomと比較をしていたら・・・。値段も含め、確実に気持ちはLightroomに行く。

3つ目、これはLightroomが現像ソフトとして独壇場なのが起因しており・・・。

Lightroomについて解説されているWEBページは数知れず。少しでも判らない事があればネット検索で簡単に解決する。反対にC1はアマチュア向けの解説サイトはほとんどないと言って良く、どつぼにハマったら抜け出せない時がある。

私は未だにC1のセッションとカタログの違いを見出せない。カタログはLightroomのカタログとほぼ同じ機能であるが、C1の従来からの方式のセッションと何が異なるのか?、どちらを利用するべきか、これがさっぱり判らない。結果、一度もセッションは使っていない。

C1がマイノリティに属するから、Lightroomで言うプリセットが(C1ではスタイルと言う)少ない。いや、標準で添付されるスタイルはLightroomと大差はない。

しかしLightroomのプリセットは世界中の人々が「オレの作ったプリセット、こんなに美しいでぇ~!」と無償で公開をしている。探せば探すだけ、時間を掛ければ掛けるだけ見つかる。うちのLightroomには数百のそれがインストールされている。

ところがC1の無償で利用出来るスタイルは私が探し当てたのはたった2つのサイトのみ。合計で10数種類しか無かった。

プリセットやスタイルを使わずとも現像は出来るし、これらを一切使わないカメラマンも多いだろう。でも人は比較して学ぶもの。他人が作成した数百のプリセットが使えるLightroomは、その設定値を見ているだけで賢くなっていく(己の好みを把握出来る)。

この3つを考えるとテザー撮影をしないカメラマンがC1を利用する必要性がない。では何故私は利用しているのか?。

それは(Pentax K-5の場合)ISO6400を超えた感度を利用した際、Lightroomよりもノイズリダクション処理が綺麗に見えるからだ。勿論どんな現像ソフトでもノイズリダクションの設定を上げると綺麗になる。しかしそれは一般に塗り絵と揶揄され、つまりノイズリダクションとシャープネスと言う相反する作用を上手く組み合わせてくれているのがC1だと感じている。

ここで誤解の無いように念を押しておく。

「LightroomよりもC1の方がISO6400を超えた感度でのノイズリダクションとシャープネス処理が私の好みに合致する」

どんな感度でもノイズリダクションそのものはLightroomの方が消えると思う。でもノイズリダクションを強めると当然ながらシャープネスは失われてしまう。でもC1はノイズは完全に消さないもののシャープネスはしっかりと保持する仕様になっており、ISO6400を超えた像を見る限り、「私個人」はC1の像の方が好みなんだ。

だからPentax K-5のISO6400までならLightroomである程度のシャープネスを確保しつつ綺麗にノイズを取り除いてくれるからISO6400以上なんて使わない、そんなカメラマンはC1は不要。私もISO6400までならほとんどLightroomで処理をしている。

しかしこう書いちゃうと「じゃぁC1なんて要らないよね」と言う人が大半を占めるだろう。では超高感度域の描写以外にC1がLightroomに勝っている点はないのか?。

幾つかあるとは思うが、C1を使っていて一番ありがたいと思うのが「クラリティ」だ。これはLightroomで言う「明瞭度」に限りなく近い。

Lightroomの明瞭度調整はバーが1つあるだけで右にスライドするとローカルコントラストが上がり、クリアに見える。C1のクラリティはそれよりも多くの設定が可能で、試した限り、A3ノビのプリントであればシャープネスを増やすよりも明瞭度やクラリティを上げた方が写真が綺麗に見え、様々な設定が出来るC1の方が風景毎に異なる設定を使え、非常に便利。

例えば曇り日。光が全体に廻って風景そのものにコントラストが無く、インパクトが無くしょぼい写真に仕上がってしまう事がある。コントラストを上げるとシャドーが潰れたりハイライトが飛んだりするだけだから、そんな時に明瞭度やクラリティを使うと、「1つ1つの面」にコントラストを付けてくれ、パンチのある写真になってくれる。

そもそもA4やA3ノビ程度の大きさだとシャープネスはほとんど関係ない。K-5はローパスフィルターのあるカメラでLightroomのデフォルトシャープネス値の25だと等倍で見るとかなり眠い像が目の前に広がる。しかしA3ノビにプリントすれば(等倍と比較したら)1/3くらいに縮小された写真になるから無駄にシャープネスを上げる必要はほとんどないと言って良い。

世間では等倍マニアが馬鹿にされている。でも違うんだ。馬鹿にされるのは「プリントをしない等倍マニア」である。中には50インチ以上のテレビやモニターで写真を観賞する人もいるだろうが、そんなの100人に1人くらいでしょ?。

そりゃぁ馬鹿にされる。写真は写っている範囲全体を見るもので、24インチくらいパソコンモニターで部分的な像を見て「綺麗だ~」なんて言っている輩は確かに気持ち悪い。

私は等倍マニアだ。だからパソコンモニターで等倍鑑賞している時はシャープネスを結構上げている。K-5をLightrtoomで現像する際には(半径の大きさにより)40~70の設定だ。そして無駄にシャープネスを上げるとノイズが出てくるからローパスフィルターレスのカメラを欲しいと思う。

でもプリントする際は脳味噌を切り替えてプリントサイズに従った現像、レタッチを施す。そうなるとシャープネスは30~40で良く、A4プリントならデフォルトの25のまま、明瞭度やクラリティを上げるだけ。

恥ずかしいことにC1を使ってA3ノビにプリントしたのは今までたったの3枚(笑)。1枚は富士山が写っているネイチャー系、1枚は銀座で撮影したストリートフォト、そしてもう1枚がISO9000で撮影した廃墟写真。どれもシャープネスを上げるよりもクラリティでローカルコントラストを強調した写真に仕上げており、この異なる3つの風景を見ればクラリティの効果は理解出来る。

だからプリント時のワークフローは、、、

  1. Lightroomでシャープネスを除くおおよその現像処理(主にレンズ補正、キーストン補正)を施しTIFFに保存
  2. Lightroomからフィルムシミュレーションプラグインを起動し好みのフィルムを選択
  3. 2で処理したTIFFをC1で読み、シャープネスとクラリティ調整
  4. Photoshopで最終調整(主に部分的な焼き込み、覆い焼き処理)
こんな流れになっている。超面倒であるが、実際にプリントする場合はここまでしないと納得が行かない。

ただRawTerapeeにも「ディテールレベルのコントラスト」と言うクラリティとほぼ同等の処理が出来る項目があるので、3番がRawTherapeeになる時もあるし、近頃はRawTerapee内のフィルムシミュレーションを使う事もあり、そうなると2番が無くなる。

おっと、こう書いちゃうとLightroomとRawTherepeeがあればC1が要らないって事になるが、少なくとも超高感度域を使わないカメラマンには実際にそうなのだろうな(笑)。私はほらっ、買っちゃった手前、使わにゃ損だからして、ISO6400以下でも使う時があるけど・・・。

※RawTherapeeはver4.1.xxからノイズリダクションの仕様が変わり、Lightroom、C1と同等(私個人はそれ以上と感じているが、ノイズ消しは好みが分かれるので断言はしない)の機能を持つようになり、パソコン上で写真を眺める限り、RawTherapeeがあれば現像処理に関しては市販の現像ソフトなんて要らないかもしれない。

最後に。ワークフローと言えばDxO Opitcs Proがやってくれた。なんとVer9.5からLightroomとの連携が可能になったんだ!。これについては次回!。


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コメント

  1. A5 | URL | aghZHWKs

    Capture One

    初めまして、いつも楽しく読ませてもらってます。
    すみません、一言だけ。
    Capture One Proは元々、デンマークのPhase Oneというメーカーの、
    デジタルバック(中判カメラ用のデジタルセンサー)専用の現像ソフトです。
    画質の評判が良く、最初はCanonの1Dシリーズや、NIKONのD一行クラスのデジ一にも対応するようになりました。
    バージョンを重ねていくたび徐々に対応する機種を増やし、
    ソフトのみの単体販売もするようになり、現在に至ります。

    ご存知でしたら、いらんお世話でした。

  2. BigDaddy | URL | -

    > A5 さん

    コメントありがとうございます。

    中判カメラのデジタルバック用に開発されたのは何となく知っていました。でもPhase Oneがデンマークメーカーとは知りませんでした。情報ありがとうございました。

    本文にも書いていますが、通常の現像処理をするだけならちょっとお高い気がして、Lightroomが一世を風靡している今、ユーザーを増やすのは難しいでしょうね。

    Capture Oneネタは特に高感度域の処理に関して幾つか掲載していますが、それを見て、どれだけの方が興味を持って下さったか・・・。興味を持っても値段を見て試用版すらインストールされない人がほとんどかもしれませんね。

    今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

  3. 雨 | URL | -

    はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いています。
    過去の記事にコメントすみません;
    私はC1をメインに使っているのですが、大きな所は記事中でもあげられている「クラリティ」です。
    特にこれをマイナスに降ったときの挙動がLightroom(Photoshop)との大きな違いだと思っています。
    Lightroomの明瞭度をマイナスに振ると、なんだか芯がなくてふにゃっとした、ローカルコントラストが確かに低くなっているのだけどそれだけではなく線が溶けているような形容しがたい気持ち悪い画になってしまい、それが大嫌いなのです。
    よくポートレートでソフトフォーカスの代わりにやる人がいるのですが、あの画をよく許容できるなと……その点、C1はマイナスに振っても芯が比較的残るので、本当の意味でソフトフォーカス的です。
    しかしver8が出ましたが相変わらず高い……買えるのはいつになることやら(笑)

  4. BigDaddy | URL | -

    > 雨 さん

    コメントありがとうございます。

    言われてみればそうですね。クラリティをマイナスにする事で高感度ノイズを目立たなくしたりしますからね。確かにLightroomだと明瞭度を下げると、うーん・・・と感じるかもしれません。

    ソフトフォーカス像を作るのなら、昔のようにPhotoshopでレイヤーコピーしてガウスボカシなどで行うのが一番綺麗に出来るでしょうね。

    Ver8、お試し版をそこそこ使っていますが、今のところ魅力あるとはちょっと言えませんねぇ。恐らくVer7から来年以降に出るVer9にアップデートしても1万円で済むと思いますから、私は今回はバージョンアップしないと思います。C1のVer8じゃないと出来ない!、と言う機能がないんですよね。

    今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

  5. LTA | URL | bKQRleYY

    どうも~
    ・・・ってC1の記事まであるのか~
    C1はローパスレスのカメラのモアレを消すソフトだと
    勝手に思ってました~w
    映像だとモアレでる馬鹿カメラがなぜか大量にあるので
    一旦連番静止画にしてC1で処理できないかな~とか
    妄想してたりして・・まあ、かえってちらつくだけだと
    思うんですが・・・

  6. BigDaddy | URL | -

    > LTA さん

    多分、動画、映像でも静止像と同じく、色モアレは消せて、輝度モアレはどのソフトでも消せないと思うんですが、どうなんでしょうかね。逆光で風でなびいているレースのカーテンとか、きっと輝度モアレが発生し、どう足掻いてもギラギラはそのままな気がします。

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