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今更ジロー、今更Nikon D90・・・超高感度域は如何に?

2014年11月04日 00:00

古民家の風景

古民家の風景

Nikon D90, 16-85mmF3.5-5.6

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



Nikon D90の発売は2008年との事。6年前だ。果たして6年も前のSonyの1200万画素の超高感度域は今に通用するだろうか?。

写真をご覧頂く前に、良く高感度域のレビュー記事で、コンデジでもデジタル一眼レフでもこんな言葉を見掛けないか?。

「ISO1600からノイズが目立ち、ディテールも崩れてくる。それでもA4プリントは可能だろう。しかしISO3200ともなるとカラーノイズも輝度ノイズも消しきれおらず、ディテールもコントラストも弱くなり、WEBに掲載したりLプリントなら問題なかろうか、この領域はあくまでも非常用、記録用として使うべきだ」

ISO感度の数字部分はカメラによって違ってくるが、プロカメラマンだろうがアマチュアだろうが、大体上のような表現をする。

こんな言葉を吐く人間は2通り。1つはとにもかくにもノイズが嫌い、少しでもザラッしていたらイラッとするような人。これは個人の好みだから外野がとやかく言っても仕方がないだろう。潔癖な人間だなと思うしかない。

しかしもう1つのタイプ、こいつが厄介。実際にプリントした事がない奴がこんな表現をしちゃう。勿論、これは私の想像でしかないが、プリントをしていればこんな言葉は決して吐かない筈なんだ。

勿論ネイチャーフォトでISO1600、ISO3200なんて現行のPentax K-3やNikon D7100でもA3ノビプリントでも厳しいかもしれない。しかし街風景や、私が撮るような廃墟の屋内や心象風景ならば、糞センサーを持つOlympus E-P3でさえ、上手く現像してやればISO1600でA3以上のプリントが可能だ。

だからこういう台詞を言う輩は実際にプリントなんてした事ないんだろう。プリントした事がある人間ならK-5ならISO6400、ISO12800でも風景と現像処理によっては少なくともA3ノビまではプリント出来ると思う筈だ。

Pentax K-5 作例

上のサイトから榎並悦子氏が撮影した写真、これがISO12800で、Pentaxのショールームで確かB1サイズだったと思う、その写真を実際に見ているんだ。全く問題なかったぜ。

一番良いのは、日本のカメラレビューサイトで、新機種が出ると高感度テストに必ず東京タワーの夜景を写しているカメラマンいるでしょ?。また海外のレビューサイト、Digital Photography Reviewや、 Photography Blogでも街中で超高感度での風景を掲載しているので、それらをダウンロードして、写真屋さんにプリントして貰えば良い。そういう事をしてから発言をして欲しい。

毒舌はおしまい。では・・・。

D90のISO感度は最高が3200、以降拡張感度として1/3段刻みで6400まで使える。単純に考えて3200より上を拡張としているのはNikonがその画質を認めていない事になる。

ところが同じセンサーを積んでいると思われるPentax K-rはISO12800、そして拡張感度で25600が使えてしまう。勿論、現行のK-3ですらISO12800は風景によっては厳しい感度だから仕様だけ見てもセンサーの実力は計れない。

そんな訳で実践調査である。尚、今回は撮って出しのJPGでなく、またNikon純正の現像ソフトであるCapture NX-Dを使ってでもなく全てLightroomで現像している。また部分切り出し像はマウスクリックで等倍となる。

Capture NX-Dで頂けないのはノイズリダクションだろう。Lightroomよりも性能は悪い。著しく劣っているとは言わないが、Lightoromの方が良いのだから、そりゃぁCapture NX-Dなんて使わないさ。

また処理に「高画素」、「高画質2013」を使うと、Lightroomにかなり近付くが、処理に大層な時間が掛かり、1枚の現像なら我慢出来るものの、連続して何枚も処理しようと思うと、超高感度域の写真で無理にCapture NX-Dを使う必要性を感じない

そう、時間が掛かるから今回はLightroomで現像しているんだ。第一1200万画素のD90の画像でさえ、トロいのだから、2400万画素のD7100、D610、3600万画素のD810ならD90の2倍、3倍も掛かる筈。もし私がそれらのユーザーだったらノイズリダクション処理にはCapture NX-Dは使わない。

このトロい処理が市川のアルゴリズムなのか、Nikonのアルゴリズムなのか・・・、いずれにせよ、市川が関わると何かしら妙で間抜けな仕様になるのははっきりしている。カメラメーカーもそろそろ考えるべきじゃないか?。

まずはISO1600から。F5.6、1/30secのEV6の明るさで撮影している。現像はLightroomのデフォルトでカラーノイズだけ除去されて、輝度ノイズ軽減は0のまま(シャープネスもデフォルトの25)。



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如何だろうか?。多少ザラついているが、そりゃぁ輝度ノイズを全く取り払っていないからしょ~がない。そしてこの程度の輝度ノイズならA3ノビプリントならほとんど目立たない。よってこの手の近景、明度、被写体からカラーノイズだけを除けば十分に鑑賞出来る。

ではISO3200ではどうだろうか?。Lightromの設定はシャープ量を40、輝度ノイズ軽減を25とし、後はデフォルト。



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ISO3200ともなるとノイズリダクションの軽減量が0だとやはりザラつく。それでもA4プリントならわざわざノイズを軽減する必要はないだろう。今回はA3ノビプリントを想定しているので輝度ノイズを軽減させ、ディテールが弱くなる分、シャープ量を少し足している。

露出はF4.8、1/15secのEV3.5で、これは東京の日没直前の路地の日陰部分、そんな明るさで、これがクリア出来れば十分にお散歩写真用カメラとして機能する。うん、十分ではなかろうか?。Lightroomのデフォルト像なのでコントラストが弱いから、通常はコントラストを高め、黒をもっと締めていくから、暗部のノイズも全く気にならなくなる。

では半段上げてISO4500ではどうだろう。廃墟の屋内撮影ではISO3200だと厳しい事が多い。半段上げられればほとんどの廃墟屋内風景をカバー出来てしまう。露出は、F5.6、1/30secでさっきよりも明るい風景なので、厳密にはISO4500の風景とは言えないが、無地部分が多くあるのでノイズの出方が良く判る写真だ。



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かなりザラザラしているでしょう?。これだと「使えない!」と言う人も出てくるかもしれない。しかし、実はここはEV値が少し明るくなってしまったのと、無地部分が多いから、ノイズの傾向をお見せする意味で敢えてISO1600と同様にカラーノイズだけ取って輝度ノイズは一切軽減していないんだ。

だからISO3200相当と思って頂くと良いかもしれない。これでも余程ノイズが嫌いって人を除けばA3ノビプリントは問題ないと思う。だからノイズリダクションを掛ければ当たり前だけど万人がA3ノビプリントでも文句を言わないだろう。

ではD90で設定出来る最高感度、ISO6400は!。上の写真と同じような構図で申し訳ないが、輝度ノイズを除いていないISO4500像と比較するには良いでしょう。露出はF5.6、1/30secのEV4の風景である。


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輝度ノイズ軽減量とシャープネスを40に設定した。暗部はかなりザラついているが、先程も述べたようにこういう部分は黒く潰してしまっても問題は無い。そしてこれだけ殺風景な絵でここまで綺麗になるのだから、D90、そして6年前のSony1200万画素センサー、素晴らしいと思う。この技術があって、K-5やD7000の1600万画素センサーになっていったのだろう。

最後の切り出しは上のISO6400の像を6枚連写し、Photoshopでコンポジットしてノイズを軽減したもの。利用したのは撮って出しのJPGで、カメラ側のノイズリダクションの設定は「弱め」を選択した。

※コンポジット合成する際は、輪郭もボヤけてしまうので、撮って出しJPGから合成する際は、カメラ側のシャープネスは最強、ノイズリダクションはOFFが定石だが、ごめんちゃいね、忘れていたの(笑)。

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元写真にノイズリダクションを掛けちゃっているから、若干、シャープネスが失われているが、ノイズは見事に消えている。A3ノビならこれで十分過ぎるし、仮にA2まで大きくしても、カメラのノイズリダクションを切り、シャープネスを最大にすれば大丈夫だろう。

美を追求するネイチャーフォトにISO3200、ISO6400だのはPentax K-5やK-3、はたまたNikon D7000、D7100だって無理。でもこの手の風景ならば6年前のD90でもISO6400が問題なく使える事が判った。

ただ、ここで間違って貰っちゃ困るのは、今回の像はEV4のISO6400像だ。後にもう一度D90の超高感度ネタを書く予定だが、EV4よりも暗い風景、もしくは露出はEV4の明るさだが、構図中に暗い、シャドー部が多い(その部分だけを見ればEV4未満)、そんな風景ではA3ノビプリントを想定していればISO6400は上手く現像しない限り厳しい。そんなくらい風景なら優しい目で見てA4が限界かもしれない。

言い換えるとISO3200までならEV3の明るさでも何とか及第レベルに達しており、前回の記事で、D90やその後継機種のD7000のISO感度オートの欠陥を指摘したが、上手く運用でカバーすればセンサーの能力だけを見ればPentax K-7よりも上だから、それを考えるとこのD90、今も尚、使えるカメラだ。K-7よりも画質が良いってのは癪だけどね(笑)。

K-7は1460万画素だからD90よりも230万も画素数が増えているから、K-7の像を1200万画素に縮小すると、K-7とD90の差は縮まるが、わざわざそんな事する意味も無く、D90の画質を取るか、K-7の使い勝手を取るか、難しい問題だ。


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コメント

  1. ハンドル職人 | URL | Ko3VlV3g

    こんばんは!
    既にご存知でしたらスミマセン。(汗)
    以前ちょっとお遊び感覚でこんなこともやってみました。
    でもあまり参考にならないですね。(笑)

    http://rinrin0725.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-e6bc.html



  2. Kan | URL | 30oPJyPA

    ISO感度、上げたらノイズが乗るというのはフィルム時代でもよくあった話ですよね(粗粒子が目立ってくる)。デジタルになって技術進歩でそれが抑えられるようになってきてますけど、私個人はISO感度とノイズ、理解して使いこなせばいいジャン!って割り切って使うのが正しいと思っています。
    ISO感度も大事でしょうがそれよりも手になじむ使いやすいボディーを、そうであればメーカーのサポートさえ続けば型落ちモデルだろうと使い続けたいものです。

  3. omizo | URL | aYDccP8M

    400を2倍、3倍増感して。ナガタマで少しでも早いシャッタースピードを得ようと使っていましたから。現像所には増感を指示してだしていましたし、1600もですし。 粒子あれなんか、気にしてなかった。当然として。同じ面積で画素数を上げると、一つの画素端子が得られるエネルギが低下する、ジレンマがありますから、ジレンマですね。端子は、少し奥に設置されていますから、光入射角度もこれも影響が出ますし。

  4. BigDaddy | URL | -

    > ハンドル職人 さん

    これって三脚前提ですよね。Pentaxカメラにも平均合成等があるんですが、これも手持ちで構図がズレると上手く行かないんです。特にPentax K-3の場合、構図ズレを修正し、HDR合成する機能があるのに、ノイズを減らす合成にこの構図ズレ機能がないと言う間抜けな欠点カメラなんですよねぇ(笑)。

  5. BigDaddy | URL | -

    > Kan さん

    レコードのプチプチノイズ、CDはノイズレス・・・、これと似たような感覚があるのかもしれませんね。私はレコード時代の人間だったので、ある程度のプチプチは気になりませんが(音飛びは流石に許せませんが(笑))、レコードを知らない世代はそのプチプチは絶対に許せないのでしょう。

    フィルム時代のノイズ(荒れた粒子)を知らない世代がいるので、ノイズに関しては十人十色の思考があり、どれが正しいとは言えませんよね。ただ、プリントしないでノイズがどーのと言っている輩は無視でしょう(笑)。

    また、旧モデルの場合、ハードウェアは進化しませんが、ソフトウェア部分、現像に関してはパソコンソフトが毎年進化しており、これに関しては後日またネタにするのですが、仰る通り、手に馴染むであれば、ソフトの進化を信じて使い続ける、これはアリだと思います。

    E410でもカメラ内現像でISO1600が駄目でも、仮に現行のLightroomでも綺麗にならずとも、もしかしたら2年後、3年後、Lightroom等に画期的なノイズリダクション機能が搭載され、E410のISO1600が当たり前に鑑賞出来る時代が来るかもしれませんもんね。

  6. BigDaddy | URL | -

    > omizo さん

    Kanさんのコメントのお返事にも書きましたが、レコードとCDの関係、ノイズを知らない世代が今出てきちゃっており、風潮として気にせざるを得なくなったのが現状でしょうか?。

    とは言え、どのサイズでプリントするか、これはフィルム時代でも同じで、四つ切程度だと、粒子が粗いと言われたプロビア400でも特に不快とは感じませんでしたし、仰る通り、感度を上げれば粒子が荒れる、これが当たり前の時代であったので、私もさほどデジタルのノイズには煩くはない方です。

    綺麗過ぎるデジタル、これに逆行して、幾つかのメーカーではラフモノクロと言ったわざと画質を落とした写真を撮れもしますから、ようやく多種多様、1つ1つが認められる時代が来たのかもしれない、そう思うと同時に、今後、135デジタルが主流になれば、APS-C、フォーサーズはノイズが酷い、再びノイズレスがもてはやされる風潮になるでしょうから、結局は、自分が良いと思えば他人からとやかく言われようが気にしないのが一番なのでしょうね。

    まぁ恐らくノイズ、ノイズと神経質な人の多くはプリントしていないで吠えているタイプに思えますから、今でも気にしてはいないのですが(笑)。

  7. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    単純な私のこと、説明がうまくできませんが、粒子の綺麗な写真を撮るならISOを下げる、絞り、シャッター速度で自分の範囲を超えたら感度を上げる、ただそれだけのことで、粒子が荒れるのも意思ですからいいと思うのですよね。だって昔ASAは今のように簡単な変更ではなかったですものね。フィルム一本ですものね。(笑)便利なカメラになりました。でも鉄鍋の雰囲気はとてもいいですよね。説明下手ですみません。

  8. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    いえいえ、その通りだと思います。ある意味、デジタルの発達が凄過ぎたのかもしれません。昔は一般的にはISO800が限度でしたし、フィルム毎に大きな差は無かったのが、今では3200、6400が当たり前になり、こちらはカメラ毎に性能が良い、悪いが出ちゃう、結果、高感度が駄目なカメラ=全部駄目なカメラ、とかなっちゃうんですよねぇ(笑)。

    この鉄鍋とかは、ノイズを取り切るよりもある程度残してザラザラさせた方が恐らく良い表現になるのでしょうね。

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