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フィルム時代~ハイブリッド時代~デジタルカメラ時代 その1

2014年11月18日 00:00

印相

印相

Canon EOS5, EF200mmF2.8L, RD II

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



今日から3回に分けて、それぞれの時代の特徴とでも言おうか?、それを書いていきたい(ハイブリッド時代とはフィルムで撮影し、デジタル処理を施した写真を指す)。比較しながら語っていくので3回の記事中、ネタが被るのはご了承願いたい。

一般的な写真フィルムはカラーリバーサルフィルム、カラーネガフィルム、モノクロリバーサルフィルム、モノクロネガフィルム、この4種類しかない(今回ポラロイドは除外)。

※カラーネガの一種でセピアになるフィルムが確かコニカから出ていたような・・・、またモノクロリバーサルフィルムは今も現存しているらしい。私のフィルム時代はアグファのスカラがあった

たった4種類と言っても各メーカーのデジタルカメラのJPG仕上げが異なるように(Pentaxで言うカスタムイメージ、Nikonならピクチャーコントロール)、フィルムメーカー、銘柄によってそれぞれ特徴があった。

とは言え、プロならいざ知らず、アマチュアで各メーカー、各フィルムの特徴を理解し、被写体によって厳密に使い分けている人は少なかったのではなかろうか?。

※デイライトとタングステンの違いは各カメラマン理解はしていたろうが・・・

ぶっちゃけ私なんて量販店を訪れ、その日セールをしている一番安いフィルムを買っていた。特にフィルム時代晩年は撮影量が増えたので、その傾向が強く、カラーリバーサルフィルムはコダックのダイナ系、富士フイルムならセンシア、そしてコニカの森羅・・・。

ネガフィルムは富士フイルムの業務用10本パックやコダックのゴールド10本パックなんかを使用していたし、一時期100円ショップのダイソーで中身がアグファと言われているネガフィルムを販売しており、それを使っていた(勿論1本100円-24枚撮り)。

だから色だのコントラストだのに拘るタイプじゃなかった。ベルビアとダイナハイカラーで撮った写真で、前者が常に発色等が優れている・・・、とは言い切れなかったからだ。

一応、ダイナ系は町撮り、センシアはポートレートや人物スナップ、森羅はネイチャーと言ったように分類していたが、おおよそダイナが一番安かった記憶があり、フィルム時代晩年は5割以上でダイナ系を使っていたと思う。

ネガフィルムにしてもアグファの幾つかのフィルムだけはかなり特徴があったように記憶しているが、所詮プリントでどうにでもなると思っていたので、最初の頃はいっぱしにリアラエースなんて使っていたが、すぐに一番安いフィルムに飛びついていた。

今じゃデジタルカメラ選びにダイナミックレンジ(フィルム時代はラチチュードと言われていた)が重要な要素であるが、当時のフィルムはどんぐりの背比べ、リバーサルフィルムは5~6EV、ネガフィルムは8~10EVと言われており、流石にベルビアとアスティアを比較するとコントラストの違いは明白ではあったが、私に限ってはさほど彩度、色相、ダイナミックレンジ、コントラストに神経質ではなかった。

勿論、意図的に「このフィルムを使って!」はあった。10月17日の写真ではフジクローム64Tを使い、マゼンタCCフィルターをかましているし、同じくオネーチャン写真では赤みが強くコントラストがきついベルビアを使ってLBA8フィルターをかまし、常に+2.3EVの赤味が強烈なハイキー写真を撮ったり・・・。

ネイチャーフォトで良くやっていたのはダイナハイカラー(彩度が高い)を使って夕景を撮影する際に、やはりLBA8を使って極端なアンバー寄りの写真を撮ったりしていた。今のデジタルカメラのホワイトバランスを「曇り日」に設定したような写真だ。

こうやって書いているとデジタルの今と大して変わらないのが判る。Pentax K-5のカスタムイメージのナチュラルを使い、色相を極端に偏らせた(勝手にクリアクロームと名付けた)モードで撮影しているが、10月1日の記事のように風景によって「ほのかクローム」や「クールクローム」を使ったり、Lightroom等の現像ソフトを使って色々と弄くる・・・。

デジタルの今と大きな違いは先に述べたダイナミックレンジだろう。ネガフィルムはデジタルカメラのJPG撮って出しとほぼ同じレンジだったろうが、ポジフィルムは5~6EVしか再現出来ない。輝度差のある風景だと、必ず明るい部分は白く飛び、暗い部分は黒く潰れた。

多くの人が「写真は一期一会」と言うけど、フィルム時代を思い起こすとデジタルカメラでは一期一会とは言えない気がしている。余程の失敗写真でない限り、再現像でどうにでもなるからだ。だから今、この言葉を安易に使っちゃいけないかと感じている。

フィルム時代、リバーサルフィルムを使う場合は光を読まなくちゃいけなかった。輝度差が激しかったら、どこを飛ばして、どこを潰すか・・・、そして天候、風景、太陽と被写体の位置関係によっては撮影を諦める時もある。

今なんて考えみなさいよ。現像、レタッチで曇り空ですら青く出来ちゃうし、順光で真っ赤なモミジを撮影し、それだとコントラストが強過ぎるからと簡単に柔らかい光に変更出来ちゃうでしょう?。リバーサルフィルムではそうは行かない。

真っ青な空を撮りたかったら、肉眼で真っ青な空でないとならないし(せいぜいPLフィルターを使うくらい)、柔らかなモミジを狙うのなら、光が一定に廻っている薄曇り日を選ぶしか無かった。だからこそ「写真は一期一会」なんだ。

中には「JPGだけで撮影していれば昔と同じだから一期一会だぜ!」なんて言う人も出てくるだろう。しかし、それはデジタルカメラの100%を使い切っていないだけでしょう?。RAW撮影する、しないはカメラマンの勝手だが、RAW撮影が出来るのにそれをしないで「写真は一期一会だ!」、この思考は(一瞬を切り取る必要のあるスポーツ等の写真を除けば)明らかにおかしい。

そんな人、フィルム時代、ネガフィルムのプリントでも全てカメラ屋任せだったのかな?。そういう事でしょう?。ネガフィルムからのプリントは撮影者の意図をかなり反映する事が出来る。これは今のデジタル現像にかなり近い。それが可能なのにカメラ屋任せで「写真は一期一会だぜ!」、やっぱりおかしい。

フィルム撮影では「天候、風景によっては撮影を諦める」・・・。これね、フィルム代、現像代が掛かるから、どうしても計算しちゃうんだ。

カメラを持って紅葉狩り!。理想は青い空を背景に赤や黄に色付いた木々、広角レンズが多くなる構図を狙いたい。レンズは20-40mmに70-200mmだな(勿論135用レンズ)。

ところが撮影当日、曇り。そうなると20-40mmなんて持って行かない。空が白く飛ぶのは判っているから、広い構図は採用しない。だから70-200mmと90mmのマクロレンズ、保険で35mmか50mmの単焦点、そんなシステムになる。そして開けた風景を見つけるのでなく、空が写らないような森に分け入る。

デジタルカメラの今でも曇り空や空が白く飛んじゃうような風景はあまり撮らない。それでもデジタルカメラは何枚撮ってもタダなのと、再現像、レタッチで何とかなると判っているから、駄目元でパチリする。せかっく自然と戯れているのだから、空が白く飛ぼうが記録写真として雄大さ優先の構図で撮る。

でもフィルム時代は駄目元でパチリなんて、経験から「この風景をこの光で撮ったらこうなる」と判っているから有り得ず、リバーサルフィルム1本700円、現像代900円の1600円を無駄になんて出来ない。曇り日には曇り日に適した風景しか探さないし、目に入らない。ケチケチコンピュータが働き、勝手に脳がそう判断する。

それとフィルム時代はCanonとNikonの一部レンズを除けばブレ補正なんて無かった。だから根っからのネイチャーな人は三脚を携帯していたし、三脚否定論文大会なるものがあったら金メダルを取れるくらい三脚が嫌いだから、通常は手持ちだし、使っても一脚を用意していた。

だから撮れない風景がある。朝は晴れていたのに昼から低気圧が接近し、曇ってきた・・・。もしISO100フィルムしか持参していなかったら、それが山あいともなればアウトなんだな。全ての写真がF2.8と言う浅い深度での撮影を強いられる。

当然、今みたいに暗い廃墟の屋内に進入し、パチリなんて事もほとんどしない、「しない」ではなく「出来ない」んだ。ISO100だと28mmレンズで一脚を使って1/8secまで耐えられたとしても絞りF2.8でEV6の明るさ。廃墟の中はEV3が当たり前だから・・・。

結果、被写体、表現も限られてくる。

勿論、滅多に行けないような場所なら、どんなに天気が良くてもISO400のネガフィルムを何本か用意したし(フィルム晩年はセンシア400を時折使っていた)、そうでなくとも現地のお土産屋さん等で、たとえボッタクリと判っていてもISO400のフィルムを仕入れたりするから、1枚も写真を撮らずにそこを後にする、それはなかったけど。


だからこそ「曇り日には曇り日でないと撮れない風景がある、写真は一期一会だよね」なんて恥じる事なく言えちゃう訳。

行けば行ったで(何かしら妥協しつつ)それなりの結果を出そうと思ってシャッターを押すけど、中には完璧主義者もいて、天気もそうだし、脳内でイメージした風景と少しでも違うとカメラは構えはするものの、全くシャッターを押さない人も多かった。

私以上にケチケチコンピューターが働き、一切シャッターを押さない人もいる。そりゃぁそうだよね、人それぞれ月に使えるお小遣いってものがあるから、良い結果を得られるのならシャッターを押すけど、そうでなかったら・・・。

ただ、そういう人と一緒に写真を撮っていると面白くない。増してや企画したのが自分で、その彼が経済状況が圧迫されている人だったりすると、申し訳なく思っちゃったりする。申し訳なく思うくらいならまだ良い。それが何度も続くと、それぞれ経済状況が違うのは判っていてもイライラしてしまう。

ガソリン代が上がるとテレビのニュースの街頭インタビューで「もう、辛いですねぇ、大変です」なんて言っている奴を見ると「だったら軽やディーゼル、ハイブリッド車に買い換えろよ」と思うし、ついこの前は珈琲豆が高騰するなるニュースで「当分水で我慢します」と答えている輩を見て、「そこまで貧乏だったら普段から水でも飲んでいろよ!、水道代くらいは払えるんだろう?」とテレビに突っ込んじゃう。

仲間同士でどこかへ行くと言うと、反対に皆を待たせて申し訳ないと思っちゃうのが廃墟。最近は昭和ブームで廃墟を撮る人が増えてきたそうだが、それでも今も昔も廃墟が好きだなんて人はマイノリティでしかない。

郊外へ紅葉を撮りに行って廃墟を見つけちゃうと、「ちょっとごめんね、3分だけ時間を頂戴!」と皆の足を止めちゃう。当時はISO100で撮っている事が多かったから、上述の通り、廃墟の中に進入してまでパチパチする事は無かったにせよ、仲間はそこで煙草休憩に入っちゃう(笑)。

だからそれが続くと流石に「写真は一期一会だから廃墟を撮らせて貰うぜ!」なんて言えない。最高の被写体を前にして通りすがりに1枚だけパチリ、そんな撮影が多かった、後ろ髪を引かれるとは正にこれを指す。まぁこれはデジタルの今でも集団で撮影していたら変わらないだろうけど。

とにかくフィルム時代とそれ以降のハイブリッド、デジタルカメラ時代とで明確に違うのは、写真を撮る姿勢。1コマ撮る毎にお金が掛かるし、プレビューで露出の具合をチェックするなんて事も出来ない。カメラの癖を理解し、光を読み、上述の通り、5EV、6EVの中に納まるような風景を見つけ、渾身の1枚!。

だから意外と撮影ミスによる失敗は少ない。水平を取れなくて写真が曲がるなんてほとんど無かったし、ブレには今の何倍も注意を払っていた。露出も不安ならブラケティングしていたし、大きなミスは無かったと記憶している。

※スポット測光から多分割測光に戻し忘れて・・・、この失敗は結構あったかな(笑)

Pentax K-5系の多分割露出がアホなのは周知の通り。ご存じない方に簡単に解説すると中央が明るく、周辺が暗い風景だと、周辺を18%グレーに仕上げてしまい、結果中央がRAWでも救えないドオーバー写真を作ってしまう。もしフィルム時代にこんなカメラを造っていたら、ラチチュードの広いネガフィルムでも使えない写真になる可能性があり、全カメラ雑誌で叩かれ、ユーザーも見放す。

K-5のアホ露出はK-5IIsにも一切修正されずに引き継がれていると言う。これがフィルムカメラだったらユーザーはそのメーカーを二度と使わない。露出が信用ならないメーカーはカメラメーカーにあらず!。

結局、K-5IIsでもアホ露出なのにPentaxが今も尚、老舗ブランドとして生きているのは、デジタルの今は撮影したらすぐにプレビューに表示されるので、失敗したらもう一度撮り直せば良いし、結局はフィルム時代、デジタルの今よりも失敗は少なかったのは、カメラマン自体がフィルム時代よりも「かなりいい加減、てきと~」に写真を撮っているからなのだろう。

もう一度書こう。「一期一会」、この言葉はフィルム時代(もしくは今もフィルム撮影されている方)だからこそ使える言葉ではなかろうか?。

本日の写真、鎌倉散歩時の写真のようだ。シートにはEOS-5、Sigma 28mmF1.8、EF50mmF1.4、EF200mmF2.8とメモされているだけで、コマ毎の使用レンズは不明。でもどう考えてもこれは200mmで撮影された像だろう(笑)。

フィルム略称を見ると「RD II」となっている。RDPではなくRD。ネットで調べても良く判らん。富士フイルムの場合、略称に「P」が付くと厳密に色管理されているプロ用、付かないと一般用となっているから、プロビアの一般用だとは思うが、なんだっけ?。撮影当時(1997年)プロビアに一般用なんてあったか?。

そういう時はお客様相談センターだ(笑)。するとどうだろう。センシア100と言う答えが返ってきた。おやおや?、センシア100ってRAじゃなかったっけ?。wikipediaにもそう書いてある。そりゃおかしいぞ!?、と指摘すると、どうやらwikipediaが間違っているらしい。

RDは初代のセンシア100、2代目のセンシアII 100がRAなんだそうだ。そして富士フイルムにはRA IIなるフィルムは存在しないとの事。

ちゅー事はだよ。初代センシア100はRDだからプロビアの一般用として販売されていた事になる。でもセンシアIIからプロビアではなくアスティアの一般用として設計に変更があったの?。で、実際にそうなんだって!。

纏めよう。RDP IIのプロビア100ベースのセンシア100がRD II、RAはセンシアIIの100、RA IIIはセンシアIIIの100でこの二つはアスティアベースとなり、RA IIなるフィルムはない。

我々はセンシアと言うと軟調系アスティアの一般用と固く信じていたが、初代のセンシアに限ってはプロビアがベースになっているんだって!。うーん・・・。


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コメント

  1. 型落ちハンター | URL | 4ARdecsc

    1985年頃の話ですが、プロビアという名称が登場する以前、FUJICHROME 100 Professional D(RDP)というのがあり、その一般向けバージョンがFUJICHROME 100(RD)でした。その後プロビア(RDP II)が登場してその一般向けバージョンがセンシア(RD II)となったわけです。それ以降の流れは記事の最後に書いてある通りです。ちなみにプロビア100F(RDP III)の一般向けバージョンがトレビですね。

    私も昔から安いのが好きで(笑)、RDやセンシア、トレビ、それにダイナ系をよく使ってました。センシアはずいぶんお世話になりましたが、センシアIIからアスティア系になり、色が薄くなったことから使わなくなりました。その後はもっぱらトレビかエリートクローム専門ですね。

    エリートクロームなんて一本500円くらいで買えましたからコスパ最高でしたが、コダックが撤退して私のリバーサル人生は終わりました。もうプロビアなんて無理です・・

  2. BigDaddy | URL | -

    > 型落ちハンター さん

    1985年、まだ写真に目覚めていませんです。初めてのリバーサルはRDP IIのプロビアでした。RDPってリバーサルのデイライトのプロフェッショナルの略だと思いますが、意外とPをプロビアと思っておられる方、多いかもしれませんね。

    富士フイルムに問い合わせて、初代センシアはプロビアベースと言われて結構ビックリしています。この時期ってアスティアってまだ無かったんでしたっけ?。もう記憶がグチャグチャです。

    トレビは多分使った事がないですねぇ。フィルム時代後半はほとんどセンシアとコダックのダイナ系ばかりだった記憶があります。ただダイナの後継のエリートクロームも使った事がないと思うので、恐らくこれが発売された頃、もう写真を撮っていなかったのでしょうね。

    リバーサルは現像含めて36枚撮りで1本2千円、贅沢過ぎる趣味ですねぇ。ネガは業務用を買えばまだ1本300円しないみたいですが、ネガをやるくらいだったらデジタルでいいやぁと思いますしね(笑)。

  3. Mfotos | URL | mQop/nM.

    Facebookでシェアさせていただきました。
    35年前、大金はたいてカメラ買った友人がよく不良姿の私を撮ってくれたのですが、一枚もプリントアウトしたのを見たことがありません。
    現像代がないからだと(笑)

  4. BigDaddy | URL | -

    > Mfotos さん

    そういう人、多かったですよね。
    ちなみに私なんて、きっとびっくりされると思いますが、撮影済み未現像のリバーサルが100本以上、もしかすると200本近くあるかもしれません(笑)。いつか纏めて現像しようと思っていますが、流石に200本ともなると・・・。

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