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フィルムに似せるには? ~デジタル写真は綺麗過ぎる その2

2014年11月26日 00:00

山里の秋

山里の秋

Nikon D90, Nikkor 16-85mmF3.5-5.6

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事を踏まえ、今回は、Nikonのカメラの黄色被り、これを中心に書いていきたい。

「Nikonのデジタルカメラの発色は黄色に被る」

どうやら間違いないようでNikonも古い機種では黄色に被る事があると認めているみたいだ。うーむ、うちのNikon D90を使っている限りではそんな感覚が全くないんだが・・・。

ネットで調べると、特に人物、肌の発色で黄色に被るのが叩かれているみたい。「Nikon 黄色」で検索するとその手の検証サイトが多数出てくる。なるほどね、確かにそれらを見る限りCanonと比較すると黄色いが、むしろNikonの方が日本人らしい肌を表現しているとも思える。

間違って貰っちゃ困る。Nikonを肯定してCanonを否定しているのでなく、この程度の発色の違いなら後でど~にでもなるから、Canonがどーの、Nikonがどーのなんて、それ程騒がなくちゃならないものかねぇ~、それこそどーでも良いと思っている。

それでD90で撮影した写真を見ていると(人物は撮っていないが)、1つ判った事があった。これはPentaxとも似ているんだ。緑の発色が良いんだな。だから人物の肌が黄色くなるんじゃないか?。

ただ、これって発色云々よりもホワイトバランスじゃねぇの?、と思ってしまったのだが、Nikonカメラユーザーさんはどう感じているのだろうか?。

少なくともPentaxのカメラもオートホワイトバランスによってアンバー寄りになる時が多いし、日陰モード、曇天モードなんて、それぞれ日陰、曇天時に利用しても「なんじゃこりゃ?、こんなもん、使えんわい!」と思うくらい大きく黄色に傾き、うちのK-5一号機はオートホワイトバランスをB5M2にセットしている。

※B5M2はブルー側に5目盛り、マゼンタ側に2目盛り色被りさせると言う意味

あるサイトを見たら、Nikonの黄色被りを無くす為にピクチャーコントロールの色相を-2にすると良いと書かれていたが、ホワイトバランスの個別調整だけで良いんじゃなかろうか?。検証を全くしていないので間違っているかもしれないが、その手のサイトに掲載されている黄色に被っている幾つかの写真を見る限り、ホワイトバランスの調整だけでどうにでもなる気がするんだが・・・。

もしかしてNikonカメラってホワイトバランスの微調整が出来ないのか?。D90を見ると、なんだ、Pentaxカメラと全く同じ仕様じゃないか。ブルー、アンバー、グリーン、マゼンタと調整出来る。1目盛りずらすとどの程度変化するか、面倒で調べていないが、肌の発色をナチュラルにするのならB2M2くらいで行けるんじゃないか?、と勝手に思っている。

※フィルムカメラに色温度フィルターを装着するとレンズから入る光が暗くなるので1/3段~1/2段くらい露出を開けなくちゃならないのと同じく、B2M2と色をクール系に振っているのでもしかすると1/3段くらい露出を開けた方が良いのかな?

11月中旬、K-5とD90を携え、山里の紅葉風景を撮影した。本日トップ写真、ドピーカンの午前11時、D90のオートホワイトバランスで撮影したもの。RAWでの色温度数値をLightroomで見ると4750(色かぶり補正+2)になっている。

※現像ソフトの色温度数値は実際の色温度でなく、色温度補正数値である事を忘れてはいけない

ほぼ同じ構図でK-5一号機で撮影したコマもあり、これはホワイトバランスにCTEを利用し、この天気であればCTEは多少青に傾く筈で、しかも微調整でB5(ブルー側に5目盛り)に大きく変更しているから、Nikonが黄色い、これが正しいのなら、確実にD90の方がアンバーになる筈。K-5写真が下。なのにほとんど変わらないでしょう?。


2014-11-26-02

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

ホワイトバランス云々以前にピクチャーコントロール(Landscape)とカスタムイメージ(鮮やか)の違いもあり、D90の方が彩度が高く、アンバーに見えるが、実際は違うんだ。Lightroomで設定値を見ると(RAWでも色温度はEXIFから読み出し、Lightroomは変更を加えない)、、、

D90 4750K(色かぶり補正+2)
K-5 4950K(色かぶり補正+13)

Lightroomの色被り補正を単なる微調整だと思っている人がいるようだが、それは違う。色被り補正とはブルーとアンバーではなく、マゼンタとグリーンの調整だ。

蛍光灯の発色を抑えるのに使ったり、屋外では色温度補正で高い数値をセットすると今度は緑に被って行くので、それを抑えるのにもこの色かぶり補正を使う時もある。

D90やK-5のカメラ内のホワイトバランスで微調整画面で言えば、縦軸がこの色かぶり補正に該当し、Lightroomではマイナスでグリーンが強調され、プラスでマゼンタが濃くなり、この写真でK-5がマゼンタ側に振られているのはCTEの効果。

そして前回の記事に書いた通り、うちのK-5一号機、いつからかこのマゼンタ被りが減少しており、こっそりファームウェアでホワイトバランスが変更されているのではなかろうか?、と疑っているのだった。

これを見ると、D90の色温度補正が大きく、(200K程度の差は違いは無いと良いくらいの値だが)K-5よりもブルー寄りのホワイトバランスになっている。しかもこのK-5は上述の通り、カメラ設定でかなりブルー側に寄せているので、本来は5000Kを超える値になる筈。

この1枚だけでなく、今回の山里撮影で、この手の遠景風景はおおよそK-5の方がアンバー寄りの傾向になっている。人物の肌やフラッシュ撮影時は判らないが、一般的な風景の場合、Nikonが黄色いと揶揄されるのなら、Pentaxも同じくらい黄色いんだ。

そして不思議な事に、現行のNikonは黄色被りが少なくなっているらしく、この情報が正しいとすると、PentaxはNikonよりも遥かに黄色くなる、そういう結論を導き出せる。

※K-3にはマルチパターンオートホワイトバランスが加わったので他のPentaxカメラと異なる発色をするが、K-5IIsまでのカメラのホワイトバランスはどの機種でもほぼ同一だそうだ

では何故「Pentaxは黄色い」と叩かれないのか?。1つはデジタル写真はホワイトバランス以外にメーカーの考える発色(色相、彩度など)があるので、ホワイトバランスがアンバー寄りでも発色傾向によってブルー側に戻している可能性がある。

しかしそれよりも「Nikon VS Canon」、ネット上ではこの戦いしか注目されていないのではなかろうか?、そう感じる。言い換えると自虐的ではあるが、「Pentax如きを叩いても面白味が無い」となるのではなかろうか?。

これと同じように、Fujifilmの実効感度が高い件。簡単に説明すると例えば「FujiflmカメラのISO6400は他社のISO3200相当であり、同じISO6400で撮影しても比較対象にはならない」、こんな話があっちこっちで交わされている。

しかし検証した結果(実際に該当カメラで撮影をし)、少なくともFujifilmのX-E2とうちのK-5では実効感度はほぼ同じだった(同じISO感度で露出を合わせればX-E2とK-5の写真は同じ濃度になる)。そしてOlympusのE-P3はこの2機種よりも実効感度が若干低い事が判っている。

なのにFujifilmは叩かれてPentaxは叩かれない。やっぱり「Pentax如きを叩いても・・・」なる心理がネットユーザーに多いのだろう。

またDxOサイトのISO感度テストを見ると、PentaxとPanasonicはほぼ公称値なのに対して、Nikon、Canon、Olympus、Sonyは半段くらい実効感度が低く、実際にはFujiflm、Pentax、Panasonicの方が正しい値を公表していると思っている。

勿論、全ての写真を確認した訳じゃないが、K-5をデフォルトのオートホワイトバランスで撮影すると、いつも「黄色っぽいなぁ」と感じ、それがD90ではさほど気にならないので、感覚的にはD90のホワイトバランスは丁度良い、皆さんが言われる程、Nikonが黄色に被るとは思っていない次第だ。

さて、ここから無理矢理?、タイトルに結びつける。オートホワイトバランスを使っている限り、(構図中に複数の光源がない限り)大きな色被りは少ない筈。そして、Nikonが黄色に偏ろうが、PentaxがNikonよりも黄色っぽいと思おうが、それはおおよそホワイトバランス調整で解決出来ると思っていて、彩度や色相には手を触れず、ホワイトバランス調整だけで綺麗過ぎる仕上がりをしちゃうのがデジタルカメラのデジタル写真。

だからこそ、もし皆さんがフィルム、特にリバーサルフィルムに近付けた写真に仕上げたいと思われるのなら、オートホワイトバランスは使わない事だ。

デイライトタイプのリバーサルフィルムの色温度設定は5500Kだから(メーカー、銘柄によって多少の違いはあるんだろう)、デジタルカメラでもデイライト設定か、5500とケルビン指定して撮ると、少しはリバーサルフィルムに近付く・・・。

と思うでしょう?。でもそうじゃない気がしてならないんだ。以前から何度もデイライト(5500K)設定で撮影しているけど、本来、それで撮影すれば、ドピーカンの日陰(6500K~7500K)では青系に傾くのは間違いないが、それでもリバーサルフィルム程ではない。

個人の感覚的な問題なのか?。単に私が青っぽい色合いが好きなだけなのか、デジタルカメラのデイライト5500Kはリバーサルフィルムの5500Kとは全く別物だと感じているのだった。


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コメント

  1. 型落ちハンター | URL | 4ARdecsc

    ニコンの絵は黄色いとか言ってる人には、なんでRAWで撮らないの?と言いたいですね。(笑)

    もともとJPEGの絵なんてメーカー独自の考え方があって味付けされてるんですから、そんなものにこだわっても意味がないと思うんですけどね・・

    それとホワイトバランスをデーライトに固定してもリバーサルフィルムと同じにならない現象、確かにそうなんです。特にオリンパスのカメラは顕著なんですが、晴天の日陰をAWBで撮るとデーライト固定よりも青くなっちゃうんですね。ですから青くしたくなければデーライト固定で撮っちゃいます。夕方なんかもそうで、AWBを使った方がかえって赤くなるんです。結果的にデーライト固定が一番自然な発色になります。なぜリバーサルフィルムと同じにならないのか不思議でしょうがないです。デジタルの謎ですね。

  2. tsunomagari | URL | -

    BigDaddy様、こんばんは。

    Pentaxも同様とは知りませんでした。そうであるならば、確かに黄色いはCanonに比べてという話なのかもしれませんね。
    また、ご指摘のとおり、WBの調整でどうにでもなると思いますし、実際、私は左程、苦に思っていません。
    ただ、古いものだとAWBイマイチな機種があり、デイライトに設定していることが多く、比較的最近の機種だとAWBで問題ないように思います。

  3. BigDaddy | URL | -

    > 型落ちハンター さん

    そうですねぇ、RAWだとどうにでもなりますから、文句を言う必要性を感じませんし、JPGオンリーだったとしても、本文の通り、ホワイトバランスは自由に弄れますし、他のサイトにあったように色相を-2にすると良いらしく、だったらそれでいいじゃんか、と私は思っちゃいます。

    多分、Canon大好き、アンチNikon、そんな人がネガキャンで言っているのが主でしょうが、ネットの怖いところって広まった話が嘘でも真実になっちゃうんですよね。またJPGでしか撮らない人、こういう人は、画質云々を語る資格がRAWをやる人よりも欠けている気がします。だってカメラの機能の半分しか使っていない人が、色を語っちゃいかんよと思うんですよね。

    そう言えばOlympusではAWBしか使った事ないですねぇ。今、LightroomでE-P3のRAWを見直していますが、確かにAWBの癖に若干ですが青系に傾いていますね。Lightroomの自動の方が多くが赤くなりますし、もしかしてこれでオリンパスブルーとか出しているとか?(笑)。

    ただ、色々と見ていると、E-P3でもAEBは同じ日の撮影でもクール、アンバー、両方に偏っています。Olympusだけでないですが、AWBが何を基準にしているのか、これがまず判らんです。

    AWBは基準値が何かなんでしょうが、恐らくデイライト、5000~5500Kを基準としているのでしょう。でもどうも多くの機種がアンバー寄りを示しているようで・・・。

    それとデイライト、5000Kでも5500Kでも良いのですが、明らかに7000K、8000Kくらいの青い光をその値で撮っている訳ですから、確実に真っ青になる筈なのにそうじゃない。でも10000K以上の空を取るとちゃんと青色になる(笑)。うーん、ホント、不思議です。

    最近リバーサルフィルムで色々と検証しているんですが、日中、日向でも青が強いんですよね。だから構図中に赤や黄色があっても思ったよりも派手じゃないんですよ。派手な写真はPLをかましたのだけ。

    ですからリバーサルフィルムのデイライトとデジタルカメラのデイライトは全く別物、リバーサルフィルムはデジタルよりも地味と思うようにしています。その辺のネタが次回となります(笑)。

  4. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    D90をまだ2ヶ月しか使っておらず、1000枚くらいしか撮影していませんが、今時点で黄色に偏る確率は同等、もしくはPentaxの方が多い気がします。

    仰る通り、仮に古い機種のAWBが使い物にならなくても、それは古いからしょ~がないですし、それ程騒ぐものじゃないと思うんです。やはりアンチNikonの人達の大袈裟な吹聴ネタだと思っています。

    例えば、ホワイトバランスをB2M2にすれば良いと提案すれば、今度は「人の肌がマゼンタ寄りになっている、日本人の肌はそんな発色じゃない」って話になるんじゃないですか?(笑)。

    女性の肌をマゼンタ寄りにする、これはフィルム時代は結構ポートレート関連では当たり前の事で、私も、多分、押入れガサゴソすれば今もCCマゼンタフィルターが数枚ある筈です。

    Nikonの場合、RGB測光ですから、それでおおよそ何を撮っているのか判る筈で、現行機種ではその辺の改良をしたのかもしれませんよね。

  5. あっちゃん | URL | rbj6yZGk

    ISO感度は国際基準で有って無いようなものなのですよ。
    http://www.cipa.jp/camera/dc-std/sensitivity_j.html

    ISO感度の事実上統一基準(Standard Output Sensitivity)を
    使っているのはパナ、ペンタ、フジ。

    それ以外のブランドは独自規格(Recommended Exposure Index)

  6. BigDaddy | URL | -

    > あっちゃん さん

    情報ありがとうございます。

    私も価格.comかデジカメinfoのコメント欄などで2つの基準が存在するのを知りました。

    推奨露光指数は無意味な基準の気がしてなりませんが、確かにメーカー毎に絵作りが異なり、ホワイトバランスや輝度、彩度、コントラストなどで濃度が変化しますから、それらも考慮されていると言われれば、そうでござんすか、としか言いようがありませんものね。

    とは言え、両方の基準がメーカーによって1段も違う、これは何とかしないとならないのでしょう。幸い、私が次に買おうとしているカメラはペンタとパナなので、実効感度に関しては同じなので安心しています。

  7. あっちゃん | URL | rbj6yZGk

    OLYMPUSの製品ページを見ていたら随所に標準出力感度の表記が有りました。
    オリンパスも標準出力感度のグループのようですね。
    リコーのページも眺めてみたら「GR」というコンパクトカメラも標準出力感度の表記有り。
    リコーイメージングは合併してもダブルスタンダードに成らずに済んでいるようですね。

    友人のE-3とSTYLUS1という二台しかじっくり使った物はありませんが、
    オリンパスは感度低めという部分については私もそんな感じを受けています。

  8. BigDaddy | URL | -

    > あっちゃん さん

    気になって、たった今、K-5とE-P3を部屋の中で撮影し、どちらもモノクロに変更して見比べたのですが、あれっ?、同じ濃度ではなくE-P3の方が暗いんですが、1/3段も差がないように感じました(要するにほぼ同じ)。以前テストした時は明らかに1/3~半段近く暗かったのは覚えており、どうなったんだ?、と・・・。

    うちのE-P3、去年だったかOlympusに微ブレ問題で調査依頼に出しており、どうもその時から微ブレも起こっておらず、Olympusは調査だけで修理はしてないと言っていますが、ファームウェア以外の何かソフトウェア的にされたんじゃないかと疑っています。感度の変化もそれでしょうかね。まぁ良い方向に「された」ので、文句は言いいませんけれど(笑)。

    そう言えば、推奨露光指数についてですが、昔のCanonの特に高級機はリバーサル使用を前提で実効感度が低く(シャッターが速いのかな?)、Nikonよりも暗く写るって言われていましたよね。そしてベルビアでダイレクトプリントをすると、ベルビア自体も感度は公称よりも低いとされて、ダイレクトプリントでより硬調になり、どーのこーのと言われていたのを思い出しました。

    ただ、ずっと以前Fujiに問い合わせした際、ベルビアの感度は公称通り。コントラストが高くプリント時にはシャドーが落ちるから暗く見えるだけと言われました。これははっきり覚えています。

    あとはフィルム時代のCanon機のようにデジタルの今も個体差、ISO感度は同じでもシャッタースピードや絞りに違いがあれば露出は変化しますから、厳密にテストするにはやはりメーカーに送って「これこれこういう調査をしてくれ」と言うしかないのでしょうね。

    まぁ18%グレーの被写体をF8くらいで撮影し、ヒストグラムの山が真ん中にあれば露出は問題ないのでしょうが・・・。

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