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フィルムに似せるには? ~デジタル写真は綺麗過ぎる その4

2014年11月30日 00:00

和の壺

和の壺

Nikon D90, Nikkor 16-85mmF3.5-5.6

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事からの続き・・・。

とその前に・・・。上の写真、完全な青系被りしているが、皆さんのパソコンモニターの質(色温度調整)で、全く違った、私が見ているよりもさらに青に傾いていたり、反対に「そんなに被っていないぜ」なんて方もいらっしゃるかもしれないのを初めにお断りしておく。

さぁ!、このネタ、今回が最後。

デジタルカメラからの写真をフィルムからの写真に似せるには、何もFujifilmのカメラを買う事も、市販のフィルムシミュレーションソフトを利用する必要もない。

デジタル写真が綺麗過ぎるのは全てオートホワイトバランスのせいだ!、と叫んでも決して言い過ぎじゃない。そして一般が利用するリバーサルフィルムはデイライトタイプだからホワイトバランスをデイライト(太陽光モード)にすりゃいい。

メーカー、カメラによってその数値が幾つか微妙なところで、どうやらFujifilmは5200Kに設定されているようだ。また現像ソフトのLightroomは5500Kだったりする。

ところが5200Kだろうが5500Kに固定しても、晴天時の日陰や曇天では何故か前回の記事のような強烈な青被りを見せてくれない。

皆さん、Lightroom等で試せばすぐに判ると思うが、晴天時の日陰や曇天時の日陰写真、オートホワイトバランスを使っている場合、おおよそ4000K~6000Kくらいの間に設定されていると思う。

そして気付く。リバーサルフィルムは色温度が5000~5500Kに設定されているから、5000Kよりも少ない値が設定されていたら本来は相当青くなる筈だと・・・。

デジタルカメラや現像ソフトの色温度は実際の色温度でなく、色温度補正値、その辺が関係しているのではなかろうか?。いずれにせよ、前回の記事のような青被りの写真をデジタルカメラで作るには色温度を4000K以下、もしくはマゼンタ補正を大きく掛けるかしかない。

本日のトップ写真、これはNikon D90で撮影し、それをLightroomで再現像している。撮って出しJPGは下。Lightroomの情報を見ると色温度4500K、色かぶり補正が+35になっている。


2014-11-30-02


この写真で青っぽくするだけなら色温度を3500Kまで落とせば良いが、それだと単に青っぽい非日常な幻想的な写真にしかならない。そこでリバーサルフィルムっぽくコントラスト調整などでダイナミックレンジを狭め、色補正をしたのがトップ写真だ。値は次の通り(判りやすく「大袈裟」に設定しているので実際にはもうちょっと青を抑える必要がある)。

コントラスト +20
トーンカーブシャドー -30
ブルー輝度 -20
パープル輝度 -20
明暗別色補正ハイライト色相、彩度 50、50
明暗別色補正シャドー色相、彩度 300、50
明暗別色補正バランス +30
カメラキャリブレーションプロファイル Camera Landscape
カメラキャリブレーションプロファイル色かぶり補正 +20
カメラキャリブレーションプロファイルブルー色度座標値 +70

そして長辺960ピクセルに変更後、再びLightroomでフィルムっぽく、粒子適用量を20とした。よって是非ともトップ写真をクリックして960ピクセルでご覧頂きたい。

リバーサルフィルムは実際の色温度によって大きくカラーバランスが変化するので、晴天時の日陰風景が全てこのように青くなるとは限らない。言い換えると、リバーサルフィルムを知らない方が、これを多用すると、フィルムカメラ派からは「いやいや、こんな写真おかしいぜ!」と突っ込まれる。

つまり、デジタルカメラからの写真を限りなくリバーサルフィルム写真に近付けるには大量のデータ収集が必要になる。この時期のこの光だったらどちらにどのくらい色被りをするか?、それを理解する必要がある。

ではリバーサルフィルムを知らない、そんな方はこの手のレタッチはするべきではないのか?。フィルムカメラを今から始めなくちゃならないのか?。いえいえ、写真を撮らずとも簡単に情報は収集出来る。フィルムカメラを今更買う必要もない。インターネットを使えば良いんだ。

リバーサルフィルム 青被り
リバーサルフィルム 曇天
ベルビア マゼンタ被り

そんなキーワードで画像検索を掛ければかなり参考になる写真を見つけられる。

また、フィルムにとっても興味がある、そんな方は、これまたフィルムカメラを買い足すのではなく、フィルムシミュレーションソフトを購入するのも手だ。

次の写真はLightroomのAdobe Standardのデフォルト像から、Alien Skin Exposure 6の「コダックエクタクローム1970年代中盤(ブルー)」を使い、コントラストを60、明瞭度を25にした写真。さすが有料ソフト、実にフィルムっぽい。


2014-11-30-03


RawTherapeeにはフィルムシミュレーション機能がある。これが正しい発色をしているかは何とも言えないが、幾つか使えるフィルムがあるんだ。それは「Fuji FP-100c Cool」だ。このFPはネガフィルムだと思うのだが、Cool、これは当然ブルーに被っているのを意味し、「FP-100c Cool+」、「FP-100c Cool++」とさらに大きく青被りさせた3種類が存在する。今回は「Fuji FP-100c Cool」を使い、その後コントラストを+50にセットした。



2014-11-30-04


最後にCapture One Pro 7で現像した写真を。これはCapture One Proのスタイルを利用したフリーのフィルムシミューレーション、プロビア400を模倣したとされるもの。これはデフォルトでこの像が出てくる。色の被り方と言い、コントラストと言い、絶妙!。


2014-11-30-05

Exposure、Capture One Pro、そしてRawThepeeで現像した3枚、そしてトップ写真もホワイトバランスは一切変更していない。それでも青系に被っていく。

ホワイトバランスを弄らずとも簡単に青に被らせる事が出来る。デジタルカメラのホワイトバランスの謎、5500Kに固定しても、日陰で青くならないこの謎・・・、もしかすると各デジタルカメラの色補正はホワイトバランスだけではなく、その他にも大きく及ぶのではなかろうか?、と勝手な憶測。

※ExposureもCapture One Proもそこそこのお値段だが、RawTherapeeはフィルムシミュレーションを含め、タダ!。使わない手は無い

綺麗過ぎる、これは悪い話じゃない。むしろオートホワイトバランスや好みの色温度を簡単に設定出来るデジタルカメラは色温度をレンズ用フィルターを駆使して操作する煩わしさから我々を解放してくれた。あり難い進化と思うべき。

しかし反対に、21世紀、平成の今、昭和風景を求め歩くカメラマン、音楽においてもギタリストなら今も尚、1950年代のギターやアンプに憧れを持つ・・・、あえて回帰する事で、次の表現を求める、これも写真や音楽を愛好する者の特権でもあろう。

そして (私は今後フィルムに戻る事は恐らくないとは思うが)デジタル写真でフィルム写真を模倣する事で、フィルムカメラ、フィルム写真に興味を持たれる方も出てくる筈。ならば今ならフィルムカメラはかなりお安い値段で流通しており、カメラ1台に50mmレンズ1本、これでフィルムにチャレンジしてみるのも良いだろう。


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