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DxO Optics Pro Ver10が出ちゃった!

2014年12月12日 00:00

山里の秋

山里の秋

Nikon D90, Nikkon 16-85mmF3.5-5.6

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



10月23日の記事で、DxO Optics Pro 9.5がLightroomと連動するようになって使い勝手が良いぜ!、なるネタを書いた直後だったと思う、ダイレクトメールが届き、Ver10が発表されちゃったのを知った。今日はこれに関して!。

まだCapture One Pro(以下C1)のVer8のお試し版が使えるが(C1は太っ腹で2ヶ月使えるから)、すでに検証は終了。

C1のVer8はVer7とあまり変わらないし、部分修正が出来るようになったのはありがたいが、それはLightroomでも可能なので、C1の最新版じゃないと駄目、そんな写真がなく、Ver8へのバージョンアップ、今回は止めようと思う。

※C1は旧バージョンを使っていたらいつでも1万円前後でアップデート出来るので焦る必要はなく、来年、再来年のVer9で画期的なシステムにならない限り、このままVer7を使い続けようと考えている

そんな訳で先週、DxO Optics Pro 10(以下DxO)のお試し版をインストールしてみたさ。しかしソフトの更新が早いねぇ。私がVer7を買ったのは2年前?、なのにもうVer10・・・。

10月23日の記事の通り、Ver9はLightroomと連動するようになって便利になった。それを踏まえてのVer10、メーカーサイトを見るとワクワクするじゃねぇか!。

DxO Optics Pro - DxO Labs

詳細は上のページを開いて、各機能部分でマウスオーバーすれば解説ページへのリンクがされているのでそれをご覧頂くとして、今回の目玉は2つ。

1つは私が「処理に時間が掛かり過ぎて使い物にならない!」と断言したノイズリダクションのPRIME。これが4倍の速度の実現させたそうな。

確かに速い!。相変わらず、処理結果は小窓でしか確認出来ないが(それでもその小窓、一回りくらい大きくなっている)、今まではその小窓に結果を表示するだけでも10~20秒くらい掛かっていたのが、DxO Ver10では画像にもよるようだが、おおよそ5秒。これなら数箇所でチェックしてもさほど気にならない。

またPRIMEを使うと現像(JPGやTIFFファイルの出力)するのに1600万画素のPentax K-5で3分以上掛かっていたのが、Ver10では1分ちょっとで出力してくれる。Ver9.5までは10枚をバッチ処理すると30分以上掛かっていたのが10数分で完了するのだから、ようやく実用的になったと言えよう。開発陣の努力を感じる。

ただ残念なのがクオリティは進化していないように思う。確かにノイズは綺麗に消えてくれるが、ノイズが消えると同時にディテールも大きく失い、等倍で見る限り、絵画にしか見えない。

ぶっちゃけ、ノイズを消すだけならDxO Ver10のPRIME含め、LightroomもC1もRawTherapeeもどんぐりの背比べ。ノイズを消しつつ、ディテールをどれだけ維持出来るか、ここがポイント。

うたい文句にISO51200が(ノイズ処理をしていないISO3200相当)になるとあるが、私はそうとは全く感じない。個人の感覚だと嘘としか思えない文言で、ノイズを消した後に無理矢理嘘のディテールを描いているような像。何せPentax K-5のISO3200はLightroomで色ノイズさえ取り払えば、輝度ノイズはあるものの、PRIMEよりも遥かに綺麗な絵が出てくるのだから。

とは言え・・・。

Fujifilmのカメラ、これはセンサーの性格なのか、デモザイク時のアルゴリズムが複雑なようで、遠景の細かい風景が(等倍で確認すると)かなり気持ち悪い像を結ぶ。ホントに有り得ない風景がそこに広がる。ところがいざA3ノビプリントをするとその気持ち悪さが人間の目では確認出来ない。

つまりだ。PRIMEテクノロジーは等倍で見ると、Fujifilmのカメラように有り得ない像を我々に見せてくれるが、余程馬鹿でかいプリントをしない限り、それは目立たないんだ。

今回、このネタを書くに当たり、PRIMEを使ってA3ノビプリントはしていない。Pentax K-3のISO12800、1/8sec、F5.6のEV値1.5の正に夜景、これを、A3はA4を縦に2枚並べた大きさであるから、この写真を半分の1200万画素にぶった切って自宅のプリンターでA4でプリントしてみたんだ。これでA3でプリントしたのと同じになり、等倍像があれだけ気持ち悪かったのが、ほとんど気にならないレベルだった。

ただ、だからFujifilmのカメラは問題が無いとか、PRIMEが世界最高峰のノイズリダクションだと言っちゃいけない。Fujifilmのカメラが気持ち悪い像を結ぶのは事実だし、PRIMEも等倍で見ると、明らかに変なレタッチをしている。

しつこいようだが、等倍像からは大きく縮小されたプリントでおおよそ問題ない、これは人間の目が馬鹿と言うだけで、メーカーはその人間の目の馬鹿さ加減を知っていて努力を怠っているとも言えるかもしれない。

結論としてPRIMEは使えるのか?、他社の現像ソフトの中で最も優れたノイズリダクションを我々に提供するのか?・・・。うん、十分に使える、これは間違いない。しかし意味が無いんだよね(笑)。だって人間の目は馬鹿だからA3プリントが前提で、そのK-3のISO12800、EV1.5写真であればLightroomでもC1でもRawTherapeeでも問題なく鑑賞が可能だからだ。

PRIMEは処理が速くなったとは言え、現像に1分ちょっと掛かる。Lightroomなどはノイズリダクションに関しては設定から現像まで慣れれば30秒も掛からないし、一律の値で良いのなら現像設定をコピーすりゃ瞬時で大量の写真でノイズリダクションをセット出来る。そしてA3~A2プリント前提ならばどの現像ソフトのノイズリダクションもほとんど同じように見えるのなら、Lightroomで十分でしょう。

設定方法にもよるが、そのK-3のEV1.5の風景ではRawTherapeeがディテールを保ちつつ、ノイズをある程度除く相反する処理で、A3~A2プリントを前提で、「等倍で確認した中では」RawTherapeeが良かった。今まで高感度番長だと本ブログで言い張ったC1はディテールを保つがその分、ノイズが多く残っている。

今回、何故各現像ソフトの切り出しを紹介しないのか?。それはK-3のISO12800、EV1.5の風景は、APS-Cの限界を超えており、これを各現像ソフトでノイズリダクション結果のたかが1000x1000ピクセルの部分切り出しをお見せしたところで、きっと理解して頂けないと思うからだ。

LightroomもC1もこのDxOのVer10もお試し版があり、RawTherapeeに至っては無料なのだから、それは各自テストされるのが一番手っ取り早い(RawTherapeeはVer4.2.30からノイズリダクション処理が進化している)。またノイズリダクションは人によって感じ方が様々なので、私が何々が良い、悪いと言ったところであまり意味がないんだ。

実際、ネット上ではPentax K-3は超高感度域は使えない、そんな風潮になっている。本当だろうか?、こやつらは一体どれだけプリントしているのだろう?、どんなに馬鹿でかいプリントをしているのか?、不思議でならない。多分プリントなんかしていないんだろう。私自身は(自分が撮る風景ならば)K-3のISO12800の像でもA3~A2プリントなら全然オッケー!。

その個人の感じ方でいえば、私はDxOのノイズリダクションはあまり好きではないし、Pentaxの画像処理エンジンのノイズリダクションも嫌いだったりする。

いずれにせよPRIMEを使っても待たされる事がなくなった、これは画期的であり、DxOのPRIMEノイズリダクションの絵が好きな方は、ここで否定的な内容を書かれていても、個人の感じ方の違いでしかなく、素直に喜ぶべきで、バージョンアップする事を強くお勧めしたい。

ちなみにそのノイズリダクションの絵、元の像が悪かったら他の現像ソフトよりも効果を期待しちゃ駄目。全てを塗り絵にしてしまう。うちにあるPentax K-7、Olympus E-P3のISO3200の像、LightroomやRawTherapeeではなんとか出来る写真があるのにDxOはなんとかしてくれない(笑)。

DxOはノイズリダクションの中の「低周波」機能が塗り絵機能になるのだが、これを下げると一般的なノイズリダクションと変わりなく、DxOを使う意味が無くなってしまう。要は低周波の塗り絵をプリントした状態で許せるかどうか、ここが「個人の感じ方の違い」であり、鍵だろう。

さて、もう1つの新機能はClearViewと呼ばれるもの。DxOの解説には「大気汚染によって生じる都市写真のスモッグのような風景写真の白いもやを自動的に除去できます。画像に手動でマスクを適用するのではなく、複数のスライダを操作するだけです。DxO ClearViewは、色を細かく解析しながらブラックを強調し、ワンクリックでコントラストを改善します」と書かれている。

要するにLightroomで言う「明瞭度」、C1で言う「クラリティ」、RawTherapeeの「ディテールレベルのコントラスト」みたいなもんだ。意外と面白い。コントラストを操作するので機能的には同じなのだが、どこが霞んでいるか、それを判断し、そういう部分を中心に自動的に掛けてくれるらしい。

これと同じ事を他の現像ソフト、もしくはレタッチソフトで行うにはそれぞれの部分毎にこつこつと色補正、コントラスト調整をするしかない。読んで字の如し、写真をクリアーにする機能で、スライドバー1つで、明瞭度、PLフィルターのような効果をもたらしたものと思えば良い。

今回の写真はまそれを使ったもの。下はDxOのデフォルト。ClearViewを使うだけで、彩度や輝度の上下げをしていないのに鮮やかな写真になり、トップ写真はClearViewを最大の100掛けたもの(他は一切いじっていない)。今も書いたようにPLフィルターを使ったかのような絵になった。


2014-12-12-02


これをLightroomで同じように行うには明瞭度を少し上げ、マスク処理は必要ないにせよ、青、赤、黄、緑の彩度、輝度をバランス良く設定する必要が出てくると思う。実際にやってみた。それが下。多少色合いが異なるだろうが、おおよそこんな感じだろう。


2014-12-12-03


そしてこの像をLightroomで作るには・・・。

HSLエディターにて・・・。

レッド彩度+21、輝度+12
オレンジ彩度+60、輝度+52
イエロー彩度+83、輝度+13
グリーン彩度+1、輝度+80
ブルー彩度+35、輝度-24

となった(あくまでも似せているだけで全く同じではない)。作業は難しくない。HSLエディターで輝度、彩度の上げ下げしたい部分をマウスでクリックして上下にドラッグすれば良いだけ。これと同じ事はRawTherapeeでも出来る。

それでもこの写真においては、青(空)、黄(ブナ)、緑(奥の山)、赤(手前のモミジ)の4つの部分をクリックし、彩度、輝度を調節しており、都合8回の作業になる。それをスライダ1つだけで出来るDxOは楽チン。ネイチャー系はDxOが最適かもしれない。

Optics Proは以前から一貫してユーザーの負担を減らす方向性を採用している。反対にLightroomは細かい調整が可能だが、全てユーザーが1つ1つ画面と睨めっこしながら作業を強いられる職人タイプ。

どちらが良いかは一概に言えない。自動でやられちゃうとかえって迷惑なんて事もある。例えば、今回のようなゴチャゴチャした風景ならClearViewはLightroomで明瞭度を上げるよりも良いかもしれない。

しかし、殺風景な構図の場合、被写体がほぼ平面、空が半分以上を占めている、そんな場合は結局はコントラストを上げているのだから、明瞭度とほとんど変化がない。

そして、明瞭度よりも細かい部分を見に行くようで、空に有り得ないくらいのムラが出来る時がある。これは頂けない。アルゴリズムの改善を望みたいところだが、元々大気の濁りを取る発想なので、しょーがないのか?。少しでもエッジらしきものを(要するに模様)見つけるとコントラストを上げていくのだろう。だから笑っちゃうくらいセンサーのゴミを見つけてくれる(Lightroomの明瞭度よりも効果が強いと言う意味)。

センサーのゴミを見つけてくれるのはありがたいのだが、これって結局は空のような本来エッジの無い部分にも無理矢理シャープを掛けているって事なんだ。ClreaViewを強く掛けて、それを等倍で見ると、Pentaxのエクストラシャープネスを強く掛けたように空がザラザラになる(A3~A2プリントならエクストラシャープネス、ClearViewのザラザラも気にならないだろうが)。

空に雲がある、そんな風景でも強く掛け過ぎると軽めのHDR写真になるので注意が必要(だから、しつこく書くけど、明瞭度やクラリティとほぼ同じ作用をするんだ)。海外のカメラマンはその手の度派手な写真が好きなので、このClearVeiwを大胆に掛けても気にならないだろうが、日本人はあまりそういう写真を好まないようなので、一律に同じ値を掛けるのでなく、一コマ一コマ、数値を変えていくのが良いだろう。

とにもかくにも、DxO Optics ProはVer9からLightroomと連動するようになったので、先ずはDxO側でおおまかな処理を行い(ClearViewも大袈裟に掛けずに少し霞が取れたな程度に)、それをTIFFファイルにてLightroomにエクスポートし、気に食わない部分をLightroomで細かく調整、そんなワークフローが良いと思う。

また、Optics Proを愛用するカメラマンは多分、先に述べたPRIMEノイズリダクションの他にレンズブラー効果にぞっこんだろう。これもシャープネスの一種であるが、細かくレンズ情報を参照し、自動でシャキッとした絵に整えてくれる。

このレンズブラーによるシャープネスは不思議なもので、最初からある程度シャープな輪郭、要するに近景には大きく作用しない。だから近景、特に直線での構成が多い都市風景よりも遠景で細かい葉っぱがゴチャゴチャしているような風景に絶大な効果があったりする。

近景や比較的シャープな部分にレンズブラーを掛ける場合は、グローバルスライダを増やせば良いが、これまた不思議と、ノイズの状態もチェックしているのか、超高感度で撮影された写真にシャープを掛けるとより荒れてしまうような風景ではほとんど作用しなかったりする。

レンズブラーの効果を事細かく見ていると、輪郭の部分でも輝度が高い場所だけにシャープを掛けているように見える。だからピントが外れている部分にはシャープネスを掛けず、ボケはボケで綺麗なままなのが長所であり、空やノッペリとした 平面にもおおよそシャープは掛からず、だからこそそれを好む人がいる。

しかし、イコール、コントラストが低下する超高感度域、特に光がほとんど入らないようなハイライト部分がない廃墟の屋内などの写真では、ピントが来ていて実際には輪郭があるのに関わらず、ほとんど効果を見出せない。これがとっても残念でならない。でもそれをやっちまうとアンシャープマスク同様にノイズにもシャープネスを掛けちゃうのだろうなぁ。

だから超高感度域でPRIMEを使うと部分的に塗り絵状態になり、レンズブラー効果も無く、特に元画像が悪いと(高感度が弱いカメラで撮影されているとか)使い物にならない写真になってしまうんだと思う。Ver11では超高感度で撮影された暗がりの写真でも輪郭とノイズを見極めて輪郭だけをシャープにするような改善をお願いしたい。

ただ、やった事がないので憶測でしかないが、レンズブラーはハイライトの強い輪郭にシャープを掛けるのだから、スポーツ系、ISO12800、ISO25600で撮影された写真は、シャッタースピードを稼ぐ必要があるから感度を上げているだけで、明るさはかなりのもの。しかもその手の写真の大半が遠景であり、こういったタイプのものはレンズブラーが掛かる気がしてならない。

ではOptics Proの欠点は?。これは処理の遅さ以外の何物でもない。PRIMEは劇的に速くなったが、他の処理がVer9と変化なく、同じく処理が遅いRawTherapeeとどっこいだったりする。RawTherapeeがフリーソフトなだけに、有料のソフトでこの遅さは残念に思う(うちのはWindows 7が出たばかりのモデルであり、最新のグラフィックに強いパソコンから気にならないのかも)。

とは言え、重ねて言うが、Lightroomと連動しているし、他の現像ソフトに無い特徴を多く備えているだけに使い勝手はある。またうちではDxOの他の商品、FilmPackやVeiwPointも導入している事から、Ver10からそれらをプラグインとして操作する事も可能になった。

Ver7からアップデートが安く済むのであればアップデートしてみたい。とにかく正月休みを中心にお試し版で遊んでみようと思う。少なくともC1のVer8よりも感触は良い。C1のVer8はお試し版を使った初日、嗚呼、この程度なのね・・・、とガッカリしたから。


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