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単焦点、SMC pentax 55mmF1.8

2015年01月17日 00:00

東京寸景

東京寸景

Pentax K-5, SMC P55mmF1.8

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



1月9日の記事1月13日の記事からの続き、今日はPentaxのSMC pentax 55mmF1.8を紹介したい。

面白いのはこのレンズ、発売されていたのは恐らく2年くらい。その後は55mmF1.8と言うモデルは作られていない。M42マウントのTakumar時代には55mmF1.8は存在していたが、Kマウントで55mmF1.8と言えばこれしか存在しない(と思う)。

なのに、無念、プレミアなんてちっともついていない(笑)。余程のしょ~もないレンズなのか?。

55mmは135換算で約84mmの画角を持ち、ポートレートレンズでも使える。現行にはスターレンズのDA55mmF1.4があるくらいだから。

一度Pentaxから借りて使った事があるがDA55mmF1.4は非常に優秀なレンズらしい。でもボケ味だけを考えるとDA55mmF1.4とこのSMCP55mmF1.8とではたったの半段しか違わない。

ポートレートな人には「されど半段」、でも風景な人には「たかが半段」でしかない。これをまず理解するべきだろう。

勿論、天下の現行スターレンズを向こうにして40年も前のSMCP55mmF1.8が優れているなんて口が裂けても言えない。コーティング、レンズ研磨の質が違うだろうし、絞り羽根だってSMCP55mmF1.8は6枚しかなく1段でも絞れば点光源は六角形になってしまう。

でも1月13日の記事にも書いた通り、135カメラで標準レンズと呼ばれるレンズはそれが50mmだろうが55mmだろうが、それなりの性能を持っているので、少なくとも順光で絞り込めば厳密に比較しない限り、どんなレンズも大した違いは無い。よって安心して使えるレンズ。

そしてどうやら当時も今も開放絞りがF1.4でなくF1.7やF1.8のモデルは1/3段、1/4段暗くする代償に絞り開放から十分に使える質を持つもの、レンズ設計者にはそんなポリシーがあるようで、このレンズも絞り開放のF1.8から意識せずに使えちゃう。

わざわざ絞り開放を使うシーンなんて滅多にないが、本日トップの写真はこのネタを書く為に無理矢理絞り開放で撮影したカット(笑)。

開放でも解像感はRicohのXR50mmF2とどっこいどっこい、もしくはXR50mmF2の方が若干良い気もするが、収差を上手く消しているのか、光の滲み(一般にハロとか球面収差と言われる)はSMCP55mmF1.8の方が押さえられている。下にピントの合っている部分を切り出した(クリックで等倍)。


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看板にピントを合わせているがちょっと後ピンだった。左側の屋根にピントが行っているように見える。でも運良く、半逆光で光が当たっている左側の金属のフックにもギリギリピントが合っていて、ここで光の滲み、解像感を見られるだろう。

※この程度の後ピンはA3ノビプリントなら全然へ~き(笑)

順光で撮影した場合、周辺部は別にして絞り開放でもそこそこの解像感がある。トップ写真を反対側から撮影したのが下(中央部分切り出しはクリックで等倍)。


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ボケの形状は現行のレンズには劣るだろうが、ボケの量は変わらないのだからAPS-Cの場合、十分に中望遠レンズとして使えるんじゃなかろうか?。そして85mmの中望遠レンズとして考えるととっても小さい。使わないにせよ、バッグの中に入れておいても苦ではない。

描写は至って普通。何度も書いている通り、普通に写ってくれるレンズが一番使い易い。APS-Cで利用しているので周辺部の崩れもない。この崩れの無さはFA50mmF1.4に匹敵すると思う。

流石に無限遠に近い遠景ともなると解像感に関してはFA50mmF1.4に劣るような気がするが(FA50mmF1.4の方がきめが細かくかつコントラストが強くメリハリがあるような)、街中でのスナップ範囲、50メートル以内なら綺麗に、無理にシャープネスを上げなくても解像してくれる。

下は土手の上から対岸を写しているので150メートル以上は離れているんじゃなかろうか?。ココまで来るとほぼ無限遠で、今も書いたように若干コントラストが弱く解像感は薄い気がする。でもファインシャープネスやエクストラシャープネスを使ったり、現像ソフトでコントラスト、明瞭度、シャープネスを少し上げれば馬鹿でかいプリントでも通用する描写になるだろう。

電子接点のないMFレンズなので絞りデータは不明だが、ISO160、1/125secな事を考えると、普通にF8を使っているんだと思う。このレンズ(XR50mmF2もそうだが)はF4で周辺もカリッとし、それがF11くらいまでしっかりと持続する。

今回はLightroomを利用し、コントラスト、明瞭度、シャープネスを上げている(部分切り出しはクリックで等倍)。




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中央

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左端

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右端

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ただ、このレンズ、(私が使う限り)2つの欠点がある。1月13日の記事をなぞるだけでしかないが・・・。

先ず1つ、50mmレンズと比較すると焦点距離の5mmの差は下町の路地散策をしていると意外と大きい事。だからこのレンズを使う時は最初からワーキングディスタンスを自由に取れるであろう場所で撮影する時に限ってしまったりする。

だから下町よりも広い道の多い山の手だったり、ごちゃごちゃした東京よりも幾らでも引く事が出来る郊外だったりと・・・。また旅行ともなると毎度スケジュールを詰め込むので1秒でも早く写真を撮り終えねばならず、マニュアル露出やマニュアルフォーカスが面倒だからFA50mmF1.4を使ってしまう。

そしてもう1つ、それはピントリングの駆動量。SMCM50mmF2もそうなのだが、RicohのXR50mmF2と比較するとそれの最短撮影距離が60センチなのを考慮しても駆動量が倍あるんだ。

だからファインダーである程度までピントを合わせてからの微調整が結構大変だったりする。反面、XR50mmF2はこの辺か?、と思った位置からほとんどピントリングを動かさなくて良いから私は楽なんだ。

指の感覚でしかない。XRは、ここ!、と思った位置から前後に1mmくらい動かすだけでピントが合うものの、SMCP55mmF1.8はそう思ってから前後共に2mmくらい、迷ったら合計4mmの間をウロウロしちゃう。

ゆっくりと厳密に、またK-5の1600万画素ではなく2400万画素のK-3辺りを使うのならピント駆動量が多い方が正確なピント位置を弾き出せるかもしれないが、K-5を使っている分にはスッと回してピタッと合うXR50mmの方が楽なんだ。

※この駆動量、指の感覚は人それぞれでSMCP55mmF1.8のように駆動量が多い方が好みなカメラマンもいらっしゃるだろう

持論として、デジタルカメラのファインダーは単に明るいだけ。Pentaxのファインダーは見易いと言われているが、かつてのフィルム時代のMFカメラと比較したら差は歴然。Pentax K-3のファインダーが最高なんて言っている人がいるが、見易いなんて決して言っちゃいけない。

そしてそういうファインダーしか持っていないカメラの場合、AFレンズも含め、ピントリングの駆動量が狭い方が、ちょっと動かすだけでピントの山が出来たり、ボケてくれるのでピントの山を理解し易い。

反対に駆動量が多いレンズはピントの山が徐々に現れてくるので、そんな糞ファインダーのカメラでピント合わせをしているとイライラしてくるんだ。

この2つから、買った当初は面白くてパチパチしていたが、これだけ褒めておきながら最近は意外と活躍していないレンズだったりする(笑)。

最後に。価格.comで良く見る表現なのだが・・・。

「夕方や夜景、屋内での撮影も多いのだがレンズは何が良いだろうか?」、そんな問いに対し、必ず何人かが「ISO感度を上げずにシャッタースピードを上げられるので大口径の単焦点レンズを買うべし」と答えている。

間違いじゃないよ。屋内での撮影、多分お子様だったり、ニャンコ、ワンコだったりが被写体だろう。でもこういう質問をする人って初心者でしょう?。絞りに対する被写界深度とか大口径の絞り開放はどんな優秀なレンズでも画質は落ちるんだから、説明が不足している気がしてならない。

上でわざと絞り開放の写真を掲載しているが、光の滲みが欲しいと強く意図しない限り、普段、そんな事なんて絶対にしないから。夕暮れ時の路地裏や廃墟の屋内でも絞り開放なんてまず使わない。ISO感度が上がっても最低でも半段は絞る。

特に夕暮れ時の路地裏や廃墟の屋内では風景そのもののコントラストが低いのだから、一部の超高級レンズを除き、絞り開放で撮ったら眠い写真になる。メリハリのない写真になっちまう。

写真は絞り開放から半段絞っただけで絵が変化し、単焦点レンズでもズームレンズでも1段絞れば劇的にシャープ感が増し、絞り開放を使うくらいならISO感度を限度まで上げて対応するようにしている。

また捉える風景が近距離なら絞り開放でもなんとかなる場合もあり、保険としてISO感度を落として絞り開放のコマを撮影する時もある。

暗い場所で写すなら大口径レンズ!、その言葉だけじゃ誤解しちゃう。こういう解説を初心者に対して付けないから、絞り開放馬鹿が生まれるんじゃなかろうか?(笑)。


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コメント

  1. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    ファインダー

    見にくいですよねファインダー。マニュアルのピント合わせに苦労します。ミラーレスなら倍率あげればいいですが。(笑)
    大昔にあったスプリットイメージはデジタルになって遺物なったのですね。フジのカメラには似たような構造の物があるらしいですが。当時のNikon F あたりはファインダーのスクリーンを好みに変えていたのですが、ペンタックスもできるようですがあの線をあわせる感じのものはないですよね。ちょっとびっくりです。

  2. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    今日、久し振りにRikenonの135mmF2.8を引っ張り出して絞り開放ごっこをしたんですが、まぁ半数以上でピンボケでしたわぁ(笑)。保険でF5.6まで絞ったのも撮っていたのでなんとかなりますが、やっぱり絞り開放ごっこは数撃たないと駄目ですね。

    K-3のファインダーは確かにそこそこ見えるんですが、これでスパッと決められるよ!、なんて言う人、私は信じません。

    Pentaxのスクリーンは三分割用の線が引いてあるとかだけで、見やすくなるスクリーンはないです。かつてのMinoltaのα9のスクリーンのようなのだったら良いのですが。このスクリーンを買って自分で削ってContax RXとかに入れていましたもん。

    スプリットイメージの方が中央でピントを合わせ、ある程度絞っていれば構図を合わせ、開放だったら日の丸構図で撮ってあとからトリミング!、これで100%合いますからね。AFの構造上、無理なんでしょうかね。

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