にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

ズームと単焦点で話を膨らましてみる その2

2015年01月27日 00:00

東京スナップ

東京スナップ

Pentax K-5, SMC P24mmF2.8

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事で、一応は結論を導き出せたが、まだまだ話す事は沢山ある(笑)。

ポイントは「妥協」である。

無駄に歩くのが嫌いだし、頻繁にレンズ交換するのが面倒だから、画質を捨てて(これが妥協)、便利なズームレンズを使う、これは今後も変わらないと思う。

画質を捨ててはいるが、最近のズームレンズはそこそこ写る。前回の記事にも書いた通り、所詮はA3ノビ程度のプリントしかしないのだから、単焦点とズームの画質に大差は出ない。

「フィルム時代、単焦点レンズばかりを使っていたのにどうした?、この変わりようは?」

それはレタッチ前提だからだ。低ISOで撮影していれば、シャープネスを強めても画質が著しく劣化しない。歪曲だってチャチャッと直せちゃう。だったらズームでいいじゃんか、そんな妥協。

但し、シャープネスが効かない写真がある。それは当たり前だけどピントが外れている写真。ピンボケ写真をわざわざ救おうとは思わないが、問題はピンボケちゃいけないのにピンボケちゃう。そう!、本ブログで散々書き殴っている最強の糞レンズ、像面湾曲だ!。

単焦点レンズであろうがズームレンズであろうが像面湾曲がゼロなんてレンズはほとんどないと思う。Zeissレンズが何故もてはやされたか?。それはボケ味が良いから、コントラストが強くシャープに写る、その他に像面湾曲が他メーカーのレンズよりも少なかったから、どんな絞りでも平面に対して周辺部までピントが行くから(と、Zeissマニアから聞いた事がある)。

実際ボケ味がそんなに良かったかと言うとそうでもないようだ。うちにあったPlanar85mmF1.4はAEタイプのドイツ製。これはレンズを絞り込むと絞り羽根の形状が手裏剣にようにギザギザするんだ。日本製では手裏剣にならないからドイツ製のヤシカマウントのPlanar 85mmF1.4のボケはあまり綺麗じゃないと結論付けられる。

Contax YashicaマウントのZeissレンズを愛用していた人間として恥ずかしいのが、今の今まで、AEタイプはドイツ製、MMタイプが日本製だと思っていたが、どうもそうじゃないみたいで・・・。AEもMMでも末尾に「G」があればドイツ製、「J」があれば日本製なんだって!。


前述のZeissマニアは、ドイツ製の85mmF1.4では中途半端な距離に点光源があり、中途半端に絞り込むと汚い像になり(実際にF2~F2.8で必ず判るレベル)、日本人はそれを嫌うから日本製ではギザギザをなくしていると言っていた。点光源は絞り羽根の形状が出るから、間違いではないだろう。

但し、ボケは球面収差によっても大きく味が変化するし、手裏剣絞りは大きな点光源だけで目立つもので(しかもそれが手裏剣に見えるなんて事はまずない)、それだけでボケが汚いとは言い切れない。

本当はそういう写真をお見せしたいところだが、段ボールからその手の写真を見つけるのは困難・・・。とにかくCanon EOSやSonyのα7とかでヤシカマウントのZiessレンズを使いたい時はドイツ製か日本製か確かめ、綺麗なボケが欲しければ日本製を買う事をお勧めする。

では何故当時ドイツ製を買ったか?。そりゃぁボケ味なんて気にしないタイプだし、ドイツ製の方が安かったし、Zeissと言えばやっぱりドイツ製っしょ!、と言うよりも買った時は絞り羽根が手裏剣になるなんて知らなかったんだな(笑)。

おっと、話が逸れた。レンズのいわゆるの収差の中で一番不快なのが像面湾曲。何故ならば本来ピントがある筈の場所にピントがないからだ。そしてその位置には輪郭がないから後からシャープネスを加える事も出来ない。レタッチ前提でも像面湾曲した写真は使えないんだ。

だからデジタルの今、長期間に渡り、像面湾曲の激しいDA18-55mmF3.5-5.6をキットレンズにしていたPentaxに疑問。しかもこのレンズはAFのピント合わせでジーコジーコと煩い。

Pentaxは事ある毎に「プリントすると~~である」、この言葉に頼り過ぎていたように感じる。ファインシャープネスやエクストラシャープネスでもプリントするとノーマルシャープネスよりもシャープネスの輪郭が目立たないから、フィルム写真のような絵になる!、そう強調していた。

だから内部のフィルム時代を担ってきたオッサン連中が「写真はプリントしてナンボ、等倍像なんて知るか!」だったんじゃないかなぁ。だってそうじゃない限り、DA18-55mmをこんなに長期間、放置しないでしょ。

確かに糞にもならないDA18-55mmもA3ノビくらいのプリントならそんなにユーザーから文句は出ないだろう。私も本ブログでは糞味噌に悪口を言っているけど、実はさほど気にしていなかったりする。

でもね、プリントサイズはどうであれ、レタッチは等倍で行うのだから、等倍で見た時の、、、

「ガッカリ感」


その瞬間にモチベーションが一気に低下するの。プリントしたら欠点が見えなくなると判っていてもため息しか出ない。

この感覚をPentaxの人達は理解していなかったと思うし、デジタルの今、あんな糞レンズを平気で売っているのだから、他社に勝ろうなる意識があるのか、ユーザーとしてはとっても心配だったりする。

そんな悪の権化、像面湾曲にもメリットはある。それは暗いズームレンズでも、平面性を保っているレンズよりも背景がボケる点。

だからDA18-55mmなんて、目の前にある被写体を撮るのなら、絞り開放を使うのが良い。近い風景なら解像度の悪いレンズでも輪郭はあるので、シャープネスで強めりゃ良く、そして絞り開放、かつ像面湾曲があるからピントが来ない部分が優秀なレンズよりも構図上多くなり、全体によりボケてくれる。

だからこういうレンズも「味がある」とも表現出来てしまうが、これを味と思った瞬間、ユーザーはメーカーに負けちゃうんだ。これを「糞だ!」と言い張らない限り、メーカーは次のレンズを作ってくれない。

クレーマーと思われるかも・・・、ブログでこんな事を書いていたらネガキャンだと思われるかも・・・、そんなビクビクしてどーすんの!。駄目なものは駄目!。はっきり言う勇気が必要。

Simga 17-70mmF2.8-4(旧型)にも広角~標準域では18-55mmに近い像面湾曲がある。だからこのレンズも糞でしかないのだが、中央の解像感がDA18-55mmよりも遥かに高いので、ピントをわざと奥にずらし、絞り込んで被写界深度を深くすればピントの平面性がDA18-55mmよりも保たれるんだ。

※解像感が高く、レンズを絞っても大きく後退しないので(F11半で一気に画質は落ちるが)、被写界深度内にある風景には輪郭があり、後からのシャープネスでA3ノビプリント前提ならどうにでもなる

いずれによせ、像面湾曲のあるレンズは扱い辛く、ズームレンズはその手のが単焦点レンズよりも多く、それを認められないカメラマンは単焦点レンズに走っていくのだろう。

成人式前後の三連休で、今年初めてOlympus E-P3を使った。合わせたレンズは14-42mmF3.5-5.6II R。1200万画素のカメラなのもあるが、このおもちゃみたいなレンズが解像感はそこそこあり、像面湾曲もほとんどないんじゃないかと言うくらい四隅までビシッとしてくれる。

こういうレンズを使っちゃうと単焦点レンズなんてどーでも良くなっちゃうし、百歩譲って解像感は単焦点レンズに軍配が上がったとしても、これは何度も書くけど後からシャープネス調整でどーにもでもなる。それとこのズームレンズの利点は単焦点レンズ並みの大きさしかなく、携帯していて不快に思わない点。だから絞り込んだ写真を撮るのなら単焦点レンズは不要だと思えちゃう。

マイクロフォーサーズだから、マウントアダプターごっこでうちにある幾つかの古いKマウントの単焦点レンズを使えるのに、「いやぁ、純正の14-42mmと17mmF2.8がありゃいいっしょ!」とマウントアダプターごっこには手を出していないのが現状。

SigmaにはAPS-C用の17-50mmF2.8と言うレンズがある。17mmでも50mmでもF2.8が使える。国内外のレビューサイトで画像をチェックする限り、絞り開放でもそこそこの解像感はあるし、像面湾曲も少ないように思える。

CanonのEF-S17-55mmF2.8を数年間使っていて、F2.8ズームは大口径の部類に入るが、ボケそのものは結構小さいんだ。被写体からの距離が少しでもあったら思った以上に背景はボケてくれないので、大きなボケが欲しいのならF1.4クラスの単焦点レンズが必要になるが、そこまでボケに拘っていないのなら、SigmaのF2.8のズームレンズさえあれば、一生を過ごせてしまう(笑)。

今後どうなるかは不明だが、今までのPentaxの普及タイプのデジタル一眼レフのキットレンズはDA-L18-55mmF33.5-5.6ALだった(DA-Lと言うのはキットレンズ用に造りをちゃちくした安価モデルだが光学系はDA18-55mmWRモデルと同じ)。

写真初心者でK-S1にこのDA-L18-55mmレンズを使われている人もそこそこいらっしゃると思う。レンズと言うのは自分が満足していれば買い換えたり、買い足す必要は全く無い。まずはそこを考えて頂きたい。

私のように等倍で見たらガッカリするけどA3ノビプリントならなんとかなるだろう、そう感じられているのなら、買い換え、買い足さなくて良い。でも自分の思い描く絵になってくれないのなら、次なるレンズを購入する時期。

使い勝手が良いのはDA35mmF2.4ではあるが、一番のお勧めは安価でかつ大口径レンズの大きなボケ、そして単焦点レンズのカリカリの解像感を得られるDA50mmF1.8だろう。

Pentax APS-Cの場合、画角が76mm相当になるので、これ1本だけでお散歩写真をするのはかなりきついが、18-55mmを常用し、ここぞと言う時にDA50mmF1.8に付け替える、そんな撮影法をお勧めしたい。

ここぞとは?。1つはせっかくの大口径レンズだからピントを1点、前景、背景がぼかしたい時。DA-L18-55mmは50mm側での絞り開放はF5.6だから、DA50mmの絞り開放との差は3.5段。これはかなり大きい。

そしてもう1つは、例えばレンガ造りの壁を正面からパチリ。こんな時はDA-L18-55mmだとカメラ側で歪曲補正をしないと樽型に歪んでしまう。JPGだけしか保存しない方は補正機能をオンにすれば良いだけだが、この歪曲補正はRAWには作用しないので、RAWを使う場合は、現像ソフトで一々歪曲補正をしなくちゃならない(簡単に出来ちゃうけど)。

それが面倒だと感じたら、ほとんど歪曲しないであろうDA50mmF1.8を使うのがベストだし、単焦点レンズだから絞り込まなくても四隅まで綺麗に解像してくれる。DA18-55mmだとF8以上絞り込まないと周辺まで解像しないのにDA50mmF1.8ならF2.8半~F4で周辺までそこそこ解像する筈。結果、暗い場所ではISO感度を2段以上落とせるんだ。

レンズって、やたらめったら購入しても全てを均等に使うなんてまずあり得ない。無駄な買い物をしない為に、1本1本の特徴を理解するまで買い足さないべきだ。だからこそ、今も申し上げた通り、もしDA-L18-55mmに不満がなければ他のレンズなんぞ目もくれなくて良い。

そして本記事を読み、DA50mmF1.8を買っちゃったなんて方は、DA50mmF1.8を飽きるまで使い込んで頂きたい。するときっと不満が出てくる筈だ。下町の路地などでは画角が狭すぎて丸で使えないとか、思ったよりもボケてくれないとか・・・。。

そんな撮影が増えてきたら、じゃぁもう1本、50mmレンズよりも短い焦点距離のレンズを探すか、50mmよりも長い焦点距離のレンズを買うか。もしくはDA-L18-55mmより性能の良いDA16-85mmF3.5-5.6や、上述したSigma 17-50mmF2.8を選択肢に入れれば良い。その頃には自分が単焦点レンズ派かズームレンズ派か判る筈。

本日の写真。ズームレンズにしときゃ良かったと思った瞬間。

24mmレンズで撮っていて、これじゃぁ東京タワーが目立たないなぁと、50mmレンズに付け替えようと思った矢先に二階建てバスが発車しやがった!。

この時、後ろは東京ミッドタウン冬の恒例、特設のスケートリンクがあったりとスナップ的にガンガン撮影するシチュエーション。だから焦点距離が自在なズームレンズの方が遥かに便利。でもこの日、一連の単焦点レンズネタのを書く為に単焦点2本しか持って行かなかったんだな(笑)。

連れはこの時、Olympus E-P3に14-42mmだったからちゃっかり42mm側でバスと東京タワーだけに焦点を当てた写真を撮っていた。

※写真が妙に青味掛かっているが、これはレンズのせいじゃない。私のK-5がホワイトバランスを大きくブルーに振っているから

最後に。単焦点がズームレンズよりもその焦点距離で表現が増すのは確かだが、単焦点を使っているから写真が上手になるとか、良い写真を撮れるとか、単焦点を使っている方がカッコイイとか、そんな思考は一切持つべきじゃない。これを強くお伝えしたい。

上手い人は単焦点だろうがズームだろうが上手いんだ。その反対も然りで、単焦点を使わなくちゃ写真が上達しないなんて戯言に過ぎない。無視して結構。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

  1. ハッセルじいちゃん | URL | lalX43Vc

    こんにちは~
    私はズームも使いますが やっぱり単焦点レンズ使用が多いです。
    しかしながら 数本用意しても交換せずに撮っちゃう悪い持病(クセ)持ちです^^;
    昨年末の旅行の時 湘南海岸はAPS-Cレンズを使いましたがやっぱり便利で、A3ノビでも十分に鑑賞できる範囲でした。

  2. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃん さん

    単焦点とズームの両方を持っていくとまず単焦点は使いませんね(笑)。でも単焦点だけでお散歩すれば、それはそれで何とかなっちゃうのも現実なんですよね。そして同じく数本の単焦点を用意しても1本で乗り切る事多いです。私の場合は、やっぱり50mmですかねぇ。APS-Cでは使い辛いですが、135だったら50mmの1本で十分と思っています。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)