にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

単焦点、SMC PENTAX-M 50mmF2

2015年01月31日 00:00

戸のある風景

戸のある風景

Pentax K20D, SMC M50mmF2

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



Pentaxは1970年代から小型軽量化に励んでいたようで、初代Kマウントレンズ(いわゆるPレンズ)をすぐに一新し、一回り小さなレンズ群を発表した。その中でもかなり小さな部類に入るのがこのSMC M50mmF2。今日はこいつを使って・・・。

この時代にも40mmF2.8と言うパンケーキレンズがあった。そしてこの50mmF2はパンケーキまでは行かないにせよ、絞り開放をF2に抑え、ボディにマウントした状態で3センチしか出っ張らない、そうだなぁ、最新のDA40mmF2.8XSがビスケットレンズなら、このMF時代の50mmF2はマフィンレンズとでも言おうか?。

実際には保護フィルターに、APS-Cだと76mm相当の画角になるので、そこそこ深いフードも付けて撮影しているから遠目には普通のレンズにしか見えないが、レンズ単体ならとっても小さい。

レンズってものは、各種収差があるので、それを補正するレンズを仰山付けちゃうからでかくて長くなったりする訳だが、レンズ構成が多ければ多い程優れたレンズって訳でもない。カメラマンの中にはレンズ構成が少ないものほど名レンズだなんて言う人もいる。

実際に現行のパンケーキレンズであるDA40mmF2.8limitedと、それよりも薄いDA40mmF2.8XSは4群5枚しかないのに程好く補正されていて、かなり使えるレンズだと思う。

だからこの50mmF2もそうなのか?。以前も同じようなテストをしたが、今回は絞り開放も含め、色々と写真を撮ってみた。

※wikiを見ると同じ時代の50mmF1.4が6群7枚、50mmF1.7が5群6枚、そしてこの50mmF2が5群5枚との事

まずこのレンズ。前玉の周辺に蜘蛛の巣カビが生えている。ほぼ一周しているから周辺部の描写はカビのせいで悪いと想像出来る。うちのもう1本のカビレンズSMC P24mmF2.8もそうだが、こういうレンズは逆光や構図中に眩しく反射する光があると斜が掛かったようにボォッとする。

1月9日記事中の幾つかの写真のように、そのカビのせいでオンリーワンの描写をしてくれるのが面白い。しっかりと撮りたいのだったらFA50mmF1.4があるからこういうジャンク系のレンズが楽しいんだ。

運良くAPS-Cセンサーで使っているのでレンズ周辺部はほとんど使われず、順光でストレートに入ってくる場合は、カビの影響はないと言って良いだろう(あったにせよ気が付かない)。

本日トップ写真、電子接点のないレンズなので絞り値は不明だが、ISO200の1/750secで撮影されている事からISO100、F8、1/250secが晴天、この法則に当てはめると、F5.6~F8くらいで撮影されていると思われる。

ここまで絞れば単焦点レンズだから文句のない像となってくれる。中央右端部分を左上隅の等倍切り出し像をご覧頂こう。マウスクリックで1000x1000の等倍像となる。シャープネスはK20Dのカスタムイメージからノーマルシャープネスの+2にしている。


中央右端

2015-01-31-02


左上隅

2015-01-31-03


この50mmF2、幾らで買ったっけなぁ。ミラーレスカメラにマウントアダプターを使って他社のレンズを使う、まだ一部のマニアだけの世界で、そんな遊びが大流行する以前だったから、ジャンクレンズとして、ただみたいな値段で買った記憶がある。

さて、一般に開放F値が抑えられているレンズは無理な設計をしていないので絞り開放からシャープな像を結ぶと言われている。

※あくまでも例として、50mmF2を50mmF1.7くらいで設計していれば、絞り開放で半段絞られている状態になる訳で、開放でも描写は良い、そんなイメージ

現行DA35mmF2.4やDA50mmF1.8がまさにそう。本来それぞれF2、F1.7で設計出来たろうにフレアカッターなる機構を設け、わざと開放絞りを暗くした代償に、絞り開放から主に球面収差による光の滲みを抑えたしっかりとした像を提供してくれる(らしい)。

だからこの50mmF2もそうかと思いきや、(多分にカビの影響もあろうが)、絞り開放では手持ちのSMCP55mmF1.8、Rikenon 50mmF2と同じく、開放では大きく滲む。勿論、ピントの合っている部分にはある程度の輪郭は確保されているので、シャープネスを強めれば悪くない像にはなるが、眠い像になってしまうのは確か。

1月13日の記事にて、このレンズはRicoh Rikenon 50mmF2よりも解像感が悪いと書いたが、こうやって過去の写真を調べたりすると、それほど悪いとは思えない。普通に使えるレンズ。

まぁこれは昔のレンズだったら当たり前なのかなぁ。今のレンズのように開放からシャキッ!、そんなレンズは少なかったろうから。昔のレンズは開放値が幾つであろうが、おおよそ次のような性格を持っていた。

「絞り開放では主に球面収差の影響で光が滲むが、1段絞っただけでそれはおおよそ解消され、2段絞れば周辺も良くなる。そして3段絞った辺りからピークを迎え、それ以降F11まで画質が持続される」

我々は、写真雑誌や入門書、諸先輩方からこれらを教わり、耳年増状態になり、写真を撮る前からこれが脳味噌に焼き付いており、やたらめたっら絞り開放なんて使わなかった。絞り開放を使うのは女性のポートレートや心象的な風景くらいだったんじゃなかろうか?。

では絞り開放F2と2段絞ったF4での像を比較してみよう。構図に違いがあったり、ピント位置もマニュアルフォーカスなので若干ズレているかもしれないのはご勘弁を。

またこの風景は写真としては大失敗。色と言い風景と言い好みであるが、まさかガラスの奥にオッサンが立っていようとは・・・。撮影中全く気付かなかった。だからこういう写真は決してトップ写真には掲載出来ず。でも勿体無いから作例として・・・(笑)。

切り出しはピントの合っている部分(マウスクリックで等倍)。解像感に変化を与えるシャープネスや明瞭度、コントラストはLightroomのデフォルトのまま一切弄っていない。


全体

2015-01-31-04

Pentax K-5, SMC M50mmF2




F2、ピントは一番奥の椅子の背

2015-01-31-05


F4

2015-01-31-06


日陰の場合、こんな感じである。絞り開放だとピントの合っている部分にはさほど滲みは感じないものの、ほんのちょっとずれた部分から光が滲むのがお判り頂けるだろう。これに惹かれるカメラマンが沢山いるんだ。だからオールドレンズが愛好される。そして2段も絞れば光の滲みはほとんどない。

当時はブレ補正なんて無かったし、ISO感度は100~400が一般的、辺りが暗く手持ち撮影ともなると、どうしても絞りを開けてシャッタースピードを稼ぐ必要があったが、絞り開放マニアを除けば、それでも最低でも半段は必ず絞って使っていた。それが当たり前、常識だった。

少なくとも周囲でお散歩写真にて絞り開放を使っているカメラマンはほとんどいなかったと思う。だからいつから絞り開放馬鹿がこの世に溢れ出したのか良く判らない。

おっとっと、また話が脱線しちゃう。絞り開放馬鹿の話はまた今度。

カビの影響は下のように出る。構図されている風景は逆光でもないし、光を反射するものもない日陰。だから問題ないと思ったら構図左下、このように眩しく光が反射しているだけで、影響を受けちゃうんだ。


撮って出しJPG

2015-01-31-07

Pentax K-5, SMC M50mmF2




Lightroomで再現像

2015-01-31-08


でもこれくらいは再現像すりゃぁどうにでもなる。まずカビの影響でフレアが出る場合、露出を下げるのが原則。撮影時ローキーに撮れば撮る程、光は弱くなりフレアが目立たない。

撮影時に露出を落とせなかった場合は、RAWを使って現像ソフトで落とし、フレアで眠くなった部分は明瞭度とコントラストを上げ、ハイライトを下げて対処。それが2枚目の写真だ。言われなければカビの影響があったとは思わないでしょう?。

今回の撮影ではカビの影響を受け易いようにとわざと逆光で撮影したり、色々と試みたものの、意外や意外と言うべきか、ド派手なフレアー地獄にはなってくれなかった。ただ気を抜くとやられちゃうってのが面白い。

次の写真はカビテストで撮ろうとした訳じゃない。気になった風景としてしっかりと撮影したもの。太陽は横から照っていたと思うが、まさかこれで写真が眠くなると思わなかった。まず露出をミスっているよね(笑)。ハイキーにしちまっている。これね、-1.5EVするだけで問題の無い写真になってくれる。


撮って出しJPG

2015-01-31-09

Pentax K-5, SMC M50mmF2




Lightroomで再現像, -1.5EVしただけ

2015-01-31-10


これらを踏まえ・・・。

まずSMCM50mmF2と言うレンズは昔ながらのレンズで特に特徴は無い。絞り開放ではピントの合っている部分から少し外れたところから光が滲み出すが、1段絞ればおおよそ解消され、2段絞れば周辺まで程好いピントになる。そして3段絞れば周辺部の解像感もピークに達する。

またカビレンズの使い方として・・・。

順光で構図中に眩しい光がない状態にて、普通の描写になってくれるレンズは常用が可能である。しかし逆光、半逆光、もしくは構図中に反射光などで眩しい光が存在したらその部分だけ乱反射をしてフレアが出てしまう。

それを改善するにはローキーの露出を心掛ける事。反対にオンリーワンの描写としてカビによるフレア満載の写真を撮るのならハイキーの露出で撮影すると、全体に斜の掛かったような写真になってくれる。

最後の写真。これは50mmF2で撮影したものじゃないが、同じカビレンズのSMCP24mmF2.8で逆光時、絞り開放で撮影したコマ。ここまで全体にフレアが掛かるとRAWでも救うのは面倒。この場合は、F11くらいまで絞り、意図した露出よりも半段~1段ローキーに撮影するのが正しい。


撮って出しJPG

2015-01-31-11

Pentax K-5, SMC P24mmF2.8





にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)