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単焦点、FA50mmF1.4

2015年02月14日 00:00

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Pentax K-3 FA50mmF1.4

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



このレンズで撮影された写真を改めて見直してびっくりした事があった。今日はそれを中心に・・・。

そのびっくりとは・・・。

それは絞り開放F1.4で撮影された写真がほとんどない!。そしてさらに驚くのがK-5に装着して開放絞りで撮影したコマ、なんと1枚も無い!。

実際には開放で撮っている。そういう記憶がしっかりと残っているから。でも手持ちの写真の中にはない。単純明快、完全なピンボケ、もしくはあまりにもひどい、つまらない写真で残す価値の無い写真ばかりで削除しちゃっているんだ。

私が撮るような風景に開放F1.4の描写が不要、これが第一であるには違いない。それでもせっかくの明るいレンズなのに何故F1.4を使わないか?。

K-mとK10Dの1000万画素カメラで撮影した写真、それがかろうじて60枚見つかった。でもK-5同様にK-7とのコンビも残っていない。

これは何を意味するか?。

そう、画素数が増えてピンボケ率が数倍以上に膨れ上がったからだと睨んでいる。実際に先日、わざわざそれを立証する為だけに絞り開放で様々な風景を撮影したが、まぁホントにピントが合っていない。

前後に少しずれるなんて生易しいものじゃない。完全に外れているんだ。近い距離、カメラから数メートル程度ならジャスピン率は悪くないものの、10メートルを超えるとほぼ全滅と言って良い気がする。

20メートル先の建物に向けてAF測距しているのに15メートル以上の前ピン、50メートル先に向けて測距しても40メートルくらいの前ピン、もう笑うしかない。

今回20メートル以上先の風景を開放絞り10枚、F1.7で2枚、F2で1枚の合計13枚中、なんと11枚がお話にならない程のピンボケ。

これが不思議なんだよねぇ。そんな強烈なピンボケだったら本来ならばファインダーで「こりゃおかしいぜ!」って判る筈なんだが、ファインダー上ではピントが合ったように見えているんだから・・・。

これはK-5とK-7の大きな欠点と言える。画素数が増えて、ただでさえピントにシビアになったのにF1.4に対応出来るAFの精度を持っていないんだ。Pentaxはそれに気付いてK-5II系から中央の測距点にF2.8高束AFを、K-3では3点の測距点でF2.8光束AFを加えている。

但し!、テスト以外でF1.4の絞り開放で20メートル先、50メートル先の被写体に向けて写真を撮るか?、答えはノー。だから大きな影響はないものの、F1.4で駄目って事はF2でも怪しいし、F2.8まで絞ると20メートル先の風景でもシャッターを押す場合もあるから、不安には変わりない。

とにかく20メートル先の風景を絞り開放で撮らないにせよ、ここまでピントがズレていたら本体のAF微調整云々の話じゃない。近い距離でも常に前ピンならAF微調節で何とかなるかもしれないが、そうじゃない。近い距離では前ピン、後ピンと暴れまくっている。

昨年末に2台のK-5を調整に出して戻ってきてコレだから腹が立つ。FA50mmF1.4だって過去に何度も調整に出していてるから(直近ではちょうど1年前)、もう駄目だと諦めてはいるが、「ピント合わねぇぞ!」って事で再入院させ、数日前にやっとこさ戻ってきた(近いうちにまたピントテストせねばならん)。

まぁ1つ言える事はK-5II系以前のPentaxカメラのAFなんて最初から当てにする方が悪いんだろうな(笑)。

「男は黙ってマニュアルフォーカス!」

って事だ。

さてさて、恒例の絞り開放の写真をご覧頂こう。この写真、再入院前のコマ。後輪の真ん中のネジにピントを合わせているが、数センチの前ピンになっていてペダルの先端にピントが行っちゃっている。この距離で数センチも前ピンだから、距離が長くなればなる程、より多く前ピンになり、結果、50メートル先の被写体に対して、笑っちゃうくらいの超~前ピンになったりする。

この写真はA3ノビプリントなら被写界深度に入るだろうし、ペダルだけにピントを合っていても違和感はないので、ギリギリ削除を免れたコマ。JPG撮って出しでファインシャープネスは+2だ。部分切り出しはクリックで等倍になる。


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FA50mmF1.4の評判について調べていると、やはり球面収差による絞り開放時の光の滲みがある、そんな意見が大半だったが、ピントのあるペダル部分ではさほど光の滲みは感じない。その代わり、ほんの少しピントが外れている場所ではボンヤリと光の滲みを確認出来る。

至って普通のレンズだと言えるだろう。Rikenon XR50mmF2SMC PENTAX M 50mmF2SMC PENTAX 55mmF1.8と言った30年以上前のレンズと同じような特徴を持ち、良い表現をすれば「現行レンズに関わらず、オールドレンズの味わいがある」となろうか?。

私は「レンズの味」なるものにとんと興味が無い。とは言え、こうやって手持ちのレンズを再検証していると、絞り開放くらいはレンズの味(イコール欠点、光の滲み)を持っていても面白いかもしれないと感じつつある。

何もF1.4で周辺までカッチリしろよ!、なんて私でさえ言わない(笑)。F2.8でカッチリしてくれれば良いの。だから「F1.4スタートのレンズはF2までは、ピントに芯はあるものの、丸でソフトフォーカスレンズのような描写、F2.8まで絞る滲みがなくなり、F4でカリカリ」、そんなレンズは確かに面白いとは思う。ZiessのPlanar 85mmF1.4なんて正にそんなレンズ。

次に絞り込んだ像をご覧頂こう。F6.7まで絞っている。被写体までの距離は100メートルくらいだったろうか?。こちらはLightroomで現像したコマ、シャープネスはデフォルトのまま25だ。


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如何だろうか?。K-5の分厚いローパスフィルターのせいで、解像感にインパクトはないが、この距離の風景でLightroomのデフォルト像としてここまで描写してくれていたら御の字でしょう。周辺部もカッチリしている。

だからボカしてよし、絞って良しの万能レンズ、そして信頼出来るレンズでもある。でも1つ気になる点があった。

それは「二線ボケの傾向があるかもしれない」って事。買ってすぐに気付かなくちゃいけないのだが(すでに入手して5年か?(笑))、本ネタを書く為に改めて写真を見直して始めて気付いたんだな。ほれっ、ボケ味なんて丸で気にしないから・・・。

とは言え、これが単に(センサーも含め)コントラストが強いだけの描写なのか、本当に二線ボケなのか・・・、二線ボケだったらそれが無茶苦茶ひどいのか?、何しろ比較するものがないから何とも言えない。

言い訳がましいけど、フィルム時代からの癖で、背景との距離が中途半端だったり、がごちゃごちゃしているような風景ではそもそも絞りを中途半端に開けて撮らないから、その手の写真が限りなく少ない。だから気付かない。

買ってすぐに「うむ?、このレンズは二線ボケが酷いぞ!」、そんな風に感じる人は、手持ちのレンズを徹底的にテストするカメラマンか、背景の処理を何も考えずに写真を撮っている愚か者くらいしかいない(そう、自分を正当化してみる(笑))。

ただ、改めてチェックすると、フィルム時代、CanonのFD85mmF1.2Lと言うレンズで味わって以来、ボケがやたらに汚ねぇなと感じている次第だ。

光学的な事は良く判らないが、どうもレンズの解像力が高いと二線ボケすると言う訳ではないらしく、球面収差を補正し過ぎるとその傾向が強くなるみたいだ(FA50mmF1.4は非球面レンズを使っていないが、それでも抑えているのか?)詳しく知りたい方は「二線ボケ」で検索して頂きたい。

その二線ボケっぽいのが本日トップ写真。これはK-3(昨年1月にRicohから借りたカメラ)で撮影し、絞りはF1.7、JPG撮って出し、ノーマルシャープネス+1のコマ。

FA50mmF1.4で撮影した全コマをさらりと眺めたところ、この手の背景が縦線の多い建物で、絞りがF2前後だとこんな風にボケが汚くなる。描写が固いと言われているSigmaのズームレンズでもここまで固いかな?。これはブログ掲載サイズだからこうやって汚く見えるのでなく、A3ノビ想定でもかなり汚いボケだと思う。


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コメント

  1. ふてくされパン屋 | URL | -

    やはりそうですよね!?自分のFA50だけかと思っていました。AFの前後ピンずれ。調整に出しても「ピントは調整しましたので、後は本体の微調整をご利用ください(これ以上は無理っぽいっす〜なニュアンス)」
    でしたので、やっぱりPENTAXとしても多数ある案件で完全には解決できない問題な感じを受けましたね。

    男は黙ってマニュアルフォーカス!との事ですから、このレンズはAF効くけどマニュアルフォーカスを楽しむ(勉強する)一本として、DAシリーズにはないピントの合っている部分からなだらかにボケていくレンズとして所有しています。

  2. shu | URL | PBcfH1xE

    以前から数回ご挨拶させていただいたshuです。いまも興味深く拝見したいへん参考にさせてもらっています。本当に助かっており深く感謝しています。ありがとうございます。今回の記事も「なるほどなあ」と膝を打つ思いでした。おっしゃっていた高画素に見合うレンズ、の意味がやっと腑に落ちました。
    一年ちょっと前にK-5からX-E1を買い足して以降、どうしてもX-E1を持ち出すことが多くなっていました。でも最近またK-5も一緒に連れ出して貴ブログを参考に撮り比べしたりして楽しんでます。
    最近、風景写真に興味がわいてます。諸先輩から「やっぱりフルサイズ...」なんていわれ心が動いたり、はたまた貴兄の過去ログを読み返しては「半切より大きなプリントをしない私にはAPS-Cで十分」などと思いとどまったりしています。
    貴兄がこんどのPENTAXの対応で...と述べておられ、いよいよCP+絡みの動きもあったし、とこれからのコメントを楽しみにしています。これからもどうぞ(とうのたった)迷える子羊のために、さまざまなことご発信くださいね。長文まことに失礼しました。

  3. BigDaddy | URL | -

    > ふてくされパン屋 さん

    うちのFA50mm、やっとまともになりましたねぇ。今日、近所をウロついて最短~300メートル遠景まで絞り開放を中心に撮ってきましたが、100%とは言えないものの、調整前よりも確実にジャスピン率が上がりました。

    FA35mmもFA50mmも設計が古いですから、当然電子部分も古く、情報の伝達がDAレンズよりもアバウトなのかもしれませんね。

  4. BigDaddy | URL | -

    > shu さん

    どうもご無沙汰しております。今も昔も好き勝手に思った事を書いているだけなのですが、少しでも参考になる部分があるようで幸いです。

    超高感度写真は別にしてもはやセンサー云々の時代じゃないと思っています。OlympusとPentaxが超解像とか言っていますが、なんだかんだとフィルム時代と同じでやっぱり最重要なのはレンズなんだと再認識しています。画質においてズームが単焦点に勝る事はほぼないでしょうし、単焦点が使える機会があれば、単焦点を使うべきなのでしょうね。

    135とAPS-Cの違い、どうでも良いと思っています。これってかつてのLeicaマニアとContaxマニアの戦いと似ていて、LeicaマニアはLeica以外のカメラなんぞ考えられんと言いますが、Contaxは京セラで645、ハッセルで6x6の中判フォーマットがあり、「おめえらLeicaなんてたかが135だろ!」となる訳です。結局どっちもどっちであり、各自好き勝手に楽しむのが一番ですよね。

    私の写真なんて大半はコンデジでもマイクロフォーサーズでも撮れちゃいますから(笑)。その辺のネタ、Pentaxの未来観などはCP+が終わってからまとめようと思っており、来週くらいには掲載出来ると思います。

  5. 安田 | URL | .1aphobY

    初めまして。こちらの廃墟写真などが好きで、以前より拝見させて頂いています。今回掲載された写真の、強烈なボケ味のインパクトに喰らいつきました。(笑)

    そう言えば確かに、球面収差を過剰補正気味にすると背景ボケは汚い感じになりやすく、補正不足ではボケはなだらかになる傾向があるとカメラ雑誌で読んだ記憶があります。前ボケはその逆の傾向があるらしいですが、、、

    理屈はともかく、開放の強烈なボケを生かして撮影してしまう作画力は流石です。アーチ状の柱が、たくましく力強く見えますので。ピント合わせは大変でしょうが、今後も今時のレンズとは違う、強烈なボケの写真も掲載して下さい。楽しみにしています。

  6. BigDaddy | URL | -

    > 安田 さん

    コメント、そして今回の写真を気に入って下さってありがとうございます。

    実際には私個人はこのボケはあまり良いとは思っていないのですが、そもそもボケ味を気にした事がほとんどなく、今年からの一連の単焦点レンズネタを書くようになって過去の写真を吟味し、あらっ、こんな有る意味、強烈なボケ写真があるぞ!、と感じたのが今回の写真でした。

    後日ネタにするつもりですが、球面収差を学ぶにはNikkorのDCレンズが良いんですよね。実は私もこのDCレンズの仕組みを知り、初めて球面収差とはなんぞやを理解しました。

    また今回の写真の場合、背景のアーチのボケをもっと綺麗にするにはちょっと前ピンにすると良いんですよね。ここでは前ボケがありませんから、手前の葉っぱ、プリントサイズを考慮して被写界深度に入るギリギリの前ピンにすれば背景はもっと綺麗にボケますし、反対に少し後ピンにすると絞りを変えずとも、さらにインパクトのある、言い換えるとギスギスしたボケになるんだと思います。

    そんな訳ですが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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