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絞り開放の夕べ

2015年02月26日 00:00

夕暮れに遊ぶ

夕暮れに遊ぶ

Pentax K20D, Rikenon XR50mmF2

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



フィルム時代の酒の席での話、記憶がかなり曖昧。絞り開放馬鹿の写真を見て、そして彼の話を聞いて、なるほどね!、と思った事を書く。

写真仲間の知り合いだったのか、何かのイベントで仲良くなったのか、とにかく仲間同士の飲み会にその彼が撮影した写真持参で参加した。

その写真は軟調でコントラストの低い現像を施したモノクロ写真だった。多分六つ切りワイドで30枚くらい見たのかな?。全てが夕暮れ、マジックアワーの風景で、なんと言うか暗くてボヤッとしているんだ。

それが夕暮れ時の美しい光を織り込んだ風景や、心象的なある一点にピントを当てそれを強調するような類いではなく、そこらの民家や何でもない河川敷、広く公園を構図しただけの写真とか・・・。一見、何が良いのかさっぱり判らない。

引きの写真が多いから全て絞り開放で撮っていると言われないと、ただのピンボケ写真にしか見えなかったりする。一見、何が目的なのか、何を表現したいのか?、と首を捻っちゃう一群。

ここからが記憶が曖昧な部分。夕暮れ風景ありきなのか絞り開放ありきなのか?。確か使っているカメラが1/1000secまでしかなかったから必然的に夕暮れになってしまう、そんな事を喋っていたような気がする。イコール、絞り開放ありき、カメラ機能の制限によって仕方なく夕暮れを狙っている・・・。

勿論、1/1000secであっても曇り日や日陰、屋内で絞り開放が使える事が多い。だから彼の中で「夕暮れ」、「マジックアワー」は大きなテーマでもあったのだろう。

いずれにせよ、背景を単にボカしたいだけ、自分の所持する大口径レンズを自慢するだけの絞り開放馬鹿とはちょっと違う、もしかするとこういう思考の持ち主が将来化けるんじゃなかろうかと感じたのは確かだ。


2015-02-26-02

Pentax K20D, SMC FA28-200mmF3.8-5.6

多分、その人と直接に会わずに写真だけを見ていたら、心のケアでもした方が良いのでは?、その人の精神状態が心配になる程の「なんだ、この暗~いピンボケみたいなとっ散らかった意味不明の写真は?」程度にしか思わなかったろう。でも撮影者の意図らしきものを知り、そして写真を見ると、不思議と、味があると思ってしまう。

この辺は難しい問題で、プロでもアマチュアであっても写真は写真でしか評価しない、撮影者の人となりを知る必要は無い、そうあるべきだろう。しかし撮影者も鑑賞者も同じ人、そこに会話と言うコミュニケーションが成立すれば必ず何かが違ってくる。その何かを知るのは悪い事じゃないだろう。

「写真は見る人がどう感じるかであり、撮影者はそこに助言、情報を与えちゃならない」

文章にすると間違いじゃない。だからそう言った絞り開放描写が好きで、それにマッチする風景として夕暮れを選ぶ、これが誰にでも認知されていりゃ良い。

でもそうじゃない。近い位置にある被写体を浮き上がらせ、前景、背景をボカすのは写真テクニック、表現として成立しているけど、遠景をわざわざ画質の悪い絞り開放で撮る、これは言われないと理解出来ない手法だ。

要するにハマる人はハマる、そう言った狭い世界を追求されているんだ。1月29日の記事ではNikon D750のフレア問題から話を広げ、映り込み写真への世間の評価は低いと書いた。

それと同じで、多分その彼の手法は今も尚、認知されていないだろう。私はデジタルカメラになってからも映り込み写真が好きで面白い風景を見つけたら必ず足を止めて、実像とは正反対の方向にカメラを向けているが、その彼も、ISO感度の呪縛から逃れられたデジタルカメラでも絞り開放に拘っているのか?。

写真はプリントサイズによって大きく変わる。六つ切り程度でピンボケ?、と感じるような写真が、今の主流のA3ノビプリントだったら余計そう思ってしまう。軟調な写真を目指していても1段は絞らないと鑑賞に耐えられないだろうし、レンズを絞ったら、そこで彼のコンセプトは崩れてしまう。もし再会出来たらそんな事を尋ねてみたい。


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Pentax K20D, SMC FA28-200mmF3.8-5.6

さて、タイトルの「絞り開放の夕べ」、これはその彼が夕方の風景を絞り開放でしか撮らない、これに掛けているのだが、それを切り離しても、もしどこぞの写真雑誌で活躍しているカメラマンが「絞り開放の夕べ」なるイベントを開催したら、内容はどうであれ、そのイベントタイトルに惹かれきっと大口径単焦点レンズ好き、絞り開放馬鹿達が集まるに違いない。

昨年、FujifilmからXF56mmF1.2R APDと言うレンズが発売された。ザックリと書けばレンズ周辺だけに作用するドーナツ状のソフトフィルターがかまされているような、もしくは周辺部だけクモリやカビが生じているようなレンズ。ボケを綺麗にするだけの為に生まれてきたと言っても良いのだろう。

そんな事をするのだったらわざと球面収差を残してF4くらいまではソフトフォーカスになったり、NikonのDCレンズのようなわざと球面収差の味付けを変化させるレンズの方が面白い気もするが、従来のXF56mmのまま、加工するだけで良いのだから生産ラインが同じになり、きっと安上がりなのだろうな(笑)。

※ただこのレンズ、そういうボケを楽しむレンズの割には非球面レンズを採用しているんだよねぇ(笑)、非球面レンズを取り払ってさらにAPDと言うシステムにした方が光の滲みも体験出来、確実にマニアック路線を歩むと思う

とにかくこういうレンズが発売されるのだから世の中、ボケに拘る人は多い。中級機は使えない、そんな人の中には(特にNikon使いは)、中級機は1/4000secが最高だから日中に大口径レンズの絞り開放が使えない、そんな理由だけで上級機を買われている人もいるだろう。

実際ポートレートをやっていたらドピーカン時にF1.2やF1.4の絞り開放を使うには1/8000secが必ず必要になり、1/4000secのカメラなんて丸で使い物にならなかったりする。

ところでFujifilmのカメラは1/4000secが最高で、ISO感度の200スタートだ。となるとせっかくXF56mmF1.2R APDを買ってもドピーカンの撮影では絞り開放は使えない。その為にND8フィルターが付属しているようだが、なんか違う気がしちゃうよね。

Fujifilmはボディに拘るべきだった。X-Eシリーズは1/4000secでも構わない。でもX-T1はプロの使用にも耐えられるカメラとして発売された筈で、以前、このカメラは80周年に間に合わせるただけの中身はX-E2のカメラに過ぎない、きっとすぐにX-T2で1/8000secを積んだカメラが発売されるに違いない、と辛口批評したのは最高級カメラはやっぱり1/8000sec、ISO100スタートじゃないと駄目だから。NDフィルターに頼っちゃ駄目っしょ。

大口径レンズを買う人、マニュアルフォーカス時代はファインダーを覗いた時に明るいからピント合わせし易いとか、大口径だからこそ、F4まで絞るだけで周辺部までビシッとする(ISO100のフィルムでも暗がりでも写せる)、そんな理由で選択する人が多かったが、今はボケが第一。ボケが欲しいから大口径レンズを買う人が大半だろう。

私のように「ボケなんて気にしないよ」と言い切る・・・、これは昔からそう思っていた。ところがこれほど世間がボケに注目していると、F1.2クラスの超大口径レンズを持っていない、買えない者の強がりにしか聞こえないのではないかと、何か釈然としないものがある。

余談だが、マジックアワー、そして夜の海外の街頭写真ばかりで構成された写真集を以前見た。カメラマンの名前は失念したが(日本人)、巻末に写真毎の使用機材が書かれていて、確かLeicaのカメラにコダックのトライXの400を使われて、その多くがF8、1/30secだった。そう、建物が多い写真は周辺部がフニャッとしていると気持ち悪いし、暗がりはコントラストが低くなるから、普通は絞るんだよ(笑)。

ISO400の露出は一般にセンパチと言われる。ISO100の晴天時の露出がF8の1/250secで感度が2段上がるからF8の1/1000(センパチ)。マジックアワーでF8の1/30secは若干暗いとは思うが、ローキーなイメージだと確かにそれくらいになるのだろうから、そのプロ氏は夕暮れ、マジックアワーはF8の1/30sec、そう決めていたと思われる。

本日、幾つか写真を散りばめてみたが、その絞り開放で夕暮ればかりを撮っている人ってこんな感じの写真を撮っていたなる模倣風景。

私は夕暮れに写真を撮る事は滅多に無いので、なるべく夕方の風景を使っているが、再現像で2段以上露出を落とし、解像感のない古いレンズの絞り開放の描写をわざと作ってみた。こういうのを30枚くらい見せられたのだ(笑)。

こういう写真を見つけるのに苦労した。今も書いたようにまずマジックアワーの写真がないし、絞り開放なんてほとんど使わないし・・・。

それといわゆるとっ散らかった何が主被写体か判らないよう「ミツグった」引いた写真なんてものがないから、自分の中では「失敗写真」を探す事になる。良い写真、悪い写真を見つけるのでなく、失敗写真を見つけるのだから・・・(笑)。

※「ミツグる」、何を撮っているのか見当がつかない散らかった写真を撮ってしまった時の嘆き。1月9日の記事の中程を参照されたし

広角で広く構図を取っても、そこにスカイツリーとか東京タワーがあっちゃ駄目なの。そういう写真は「スカイツリーや東京タワーの見える風景」、それを目的で撮っているでしょ?。彼のはそうじゃないんだ。どこにでもある風景、構図の中に目立つものが一切無い!、まさにミツグった写真。それを「絞り開放と言うフィルターを通して・・・」、それを目指していたみたいだったから・・・。

しかも表現として濃いグレーの一色で、しかもピンボケみたいな像だから、彼の目指す写真を模倣をしてみたが、所詮、判ったつもりでしかない。いやはや難しい!。


2015-02-26-04

Pentax K20D, Rikenon XR135mmF2.8


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コメント

  1. カスミ | URL | -

    とても雰囲気のある写真ですね(*´∀`)
    素敵だと思います!

  2. BigDaddy | URL | -

    > カスミ さん

    ありがとうございます。
    今回の写真はほぼレタッチの賜物ですが、なんとか本文のような雰囲気を作り上げました。
    今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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