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Alien Skin Exoposure 7 ミニレビュー

2015年03月22日 00:00

廃な風景

廃な風景

Fujifilm X-E2, XF18-55mmF2.8-4

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



Alien SkinのExposure、これはPhotoshopやLightroomのプラグインとして機能するフィルムシミュレーションソフトだ(本家ではエミュレーションと言っているみたい)。それのVer7が出たんだ。早速試してみた!。

ExposureはVer5からVer6で大幅な変更があった。Ver5まではフィルムをシミュレートするだけだったのが、Ver6ではLightroomのように基本的なレタッチ(露出、カラーなど)が可能となり、さらに別製品のBokehが統合された。

Exposure 7 Is Here! - Alien Skin Software

そしてVer7。先程使ってみた限り、何が変わっているのか判らない。内部アルゴリズムでも変更して、よりフィルムに似せられるようになったのか?。いや、どうも違うみたいだ。

今回の目玉はスタンドアローンでも動作が可能になった事。Expousre単体でRAW現像が可能になったんだ。今まではPhotoshopやLightroomから画像を引き継ぎ、それに対してフィルムをシミュレーションしていた。勿論、プラグイン版はVer6までと同じく、画像を引き継ぐだけだが、スタンドアローン版では自らがRAWファイルを読み込み現像してくれる。

これの利点は2つ。LightroomやPhotoshopを持っていなくても気軽にフィルムシミュレーションを楽しめる、そしてExposure自身が現像が可能になったから、やっと本当のAlien Skinが考える「フィルムの再現」が実現した事。

今までは素材によって色味が大きく変化していた。恐らくLightroomやCamera RawのデフォルトプロファイルであるAdobe Standardを基にフィルムカラーを再現していたのだろうが、他の現像ソフトを使い、Photoshopで現像を終えたJPGやTIFFファイルを読み込み、プラグインに通している人だっている。

この場合、基になる画像が全く違うから同じフィルムにセットしても全く異なる色味になってしまう。それだとシミュレーションの意味が全く無く、結果、Exposure自身で現像を行う、Exposure自身が各カメラのプロファイルを持ち、正確に色をレンダリングする事で、より正確なフィルムシミュレートが可能、そんな手法に変化したみたいだ。

ところが・・・。

うちには運良く現段階でサポートしているカメラ、Nikon D90とFujifilm X-E2のRAWファイルがあったので、スタンドアローン版で読み込んでみたところ・・・。

まぁ1200万画素のD90でも300枚あるフォルダを読み込むのにかなり時間が掛かり、X-E2に限っては数分待たされた。加えてX-E2の写真はサムネイル表示から当倍表示にするのにまた10秒以上待たされ、ベイヤーセンサー含め、まだちゃんとデータ読み取るアルゴリズムが確立していない、バグみたいのが潜んでいる気がしてならない。

現時点でサポートしているカメラがCanon、Nikon、Fujifilm、Olympus、Sonyの一部だけ。Pentax、Panasonicは蚊帳の外だし、古い機種には全く対応していない。また現像においての重要な処理、ノイズリダクション機能も現段階では搭載していない。

それと気持ち悪いのが、Lightroomのデフォルトと構図が違ってきちゃう。見えている範囲は同じのようだから、どうもExposureが勝手にレンズ補正のような作業をしているように思える。レンズ補正の項目は無いので、これはちょっとどころかかなり頂けない仕様だ。

また、D90、X-E2の両画像ともスタンドアローン版で何も加工せずに現像した像とLightroomのデフォルトで現像した像とで明るさで約1段の違いがあった。Exposureで現像した方が暗いのだ。基になる像が1段も違っていたら、どちらが正しいのか不安になる。

これらは今後のアップデートで対応するらしいが、今の段階でVer7とうたうのは正直どうだろうか?、見る限り、スタンドアローン版はバグだらけ、ベータ版だろ!、そう思ってしまう。

何故こんな中途半端な状態で発売しちゃったのか?、これは同じフィルムシミュレーションソフトのDxO FilmpackがVer5に上がり、それがスタンドアローン版でRAWに対応しちゃったからだろう。DxO Opticsのテクノロジーをそのまま利用している。

しかし面白い事にDxOはセンサーテストでもX-Transセンサーは徹底的に無視しているようにFilmpackでもFujifilmのカメラはサポートしていない。だからAlien SkinはDxOと差別化を図る為に、先ずはFujifilmのカメラのRAW現像を可能にしたんじゃなかろうか?。でも結局、上の通り、現像結果がどうも怪しい・・・。

当然、運用において、LightroomやPhotoshop(BridgeからCamera Rawを起動するからLightroomと結果は同じ)を持っていたら、わざわざExposureのスタンドアローン版を起動させようとは考えないので、結果どうなるかと言うと・・・。

Lightroom、Photoshopを持たないD90、X-E2ユーザーがスタンドアローン版のExposureのベルビア50で作った像と、Lightroomを持つユーザーがプラグイン版のExposureで作り上げたベルビア50の像とで全く異なる絵になってしまう。露出が1段も違っているのだから。

何故Lightroomよりも1段アンダーに設定されてしまうのか?、どちらが正しいのか?、それが判らない。いや、どう考えてもLightroomの露出が正しい。Exposureの露出が正しければD90、X-E2が弾き出す露出値を考え直さなくちゃならず、それはあり得ない。

主観で言えば・・・。Ver5をお持ちの方、Bokehに興味が無ければ現段階のVer7にアップデートする必要はない。またすでにBokeh 2をお持ちの方も今すぐにVer7に移行しなくても良いだろう。

Ver6をお持ちの方はVer7では幾つか新しいフィルムが加わったものの、機能に大した違いは無いので、同じくVer7に今すぐ飛びつかなくても良い。

今回の記事にてExposureに初めて興味を持たれた方は・・・。日本の代理店からはまだVer6を買えるが、本家のサイトからVer7をダウンロードしてもちゃんと日本語対応になるので、今更Ver6を買うのは全く意味がなく、素直に本家サイトからVer7を購入すべき。

私はどうするか?。Ver6で十分だと思っているので、少なくともPentaxのカメラがRAWサポートされない限り、Ver7には移行しないだろう。

さて、面白いのはExposure 7がいち早くFujifilmのカメラのRAWをサポートした事。FujifilmカメラとAdobe Lightroom(LightroomはFujfjilmのフィルムシムレーションをほぼ完璧に再現している)にガチンコで勝負を挑んでいるのである。

この記事を書くにあたって、スタンダードのプロビアで比較した。そしてFujifilmのプロビアとExposureスタンドアローン版から現像しプロビアを選択したものとでは(露出を同じレベルにしても)瞬時で同じじゃないのが判る。さぁ!、どちらが本物のプロビアに忠実だ?。

今回、面倒なので比較画像は掲載しないが、気になられたら2週間だったか1ヶ月だったか無料で使えるExposure 7のお試し版があるのでダウンロードされて皆さんご自身で検証されると良いだろう。

まぁ私個人はFujifilmのフィルムシミューレーションだって正しいとはちっとも思っていない。自社のフィルムだからFujifilmのカメラのベルビアやプロビアこそ忠実に再現している?、いえいえ、それはない。だってX-E1のプロビアとX-E2のプロビアでさえ違うと言うのだから・・・。

忠実に再現しているのだった機種によって差があるのはおかしい。当然、X30と言ったレンズ一体型のコンデジでも同じ色になっていないとFujifilmのフィルムシミュレーションが正しいとは決して言えない。

Exposureがシミュレートしているのはあくまでも「プロビア100F(RDP III)」。Fujifilmがどの時代のプロビアを模倣しているかは判らない。その前の時代、私が慣れ親しんだRDP IIかもしれないし、もしかしたら発色はプロビア400や400F(RHP II、RHP III)の可能性だってある。ベルビアだってベルビア50、100と幾つも種類がある。

以前から述べているが、もはや、どのカメラ、ソフトがフィルムを忠実に再現しているか?、そんなので優劣を決めても意味がない。

「どれが正しいかではなく、どれが好きか」

でしかない。Pentaxのカスタムイメージの「リバーサルフィルム」はメーカーは明言していないが、Pentax提灯持ちプロカメラマンも含め、ユーザー間ではベルビアを模倣していると言われていた。しかしFujifilmカメラのそれとは似ても似つかない発色をしている。そして私はその「リバーサルフィルム」発色は緑がギラギラし過ぎて好きじゃない。問答無用でX-E2のベルビアに軍配を上げる。

※X-E2のフィルムシミュレーションでプロビア、プロビア、アスティアよりも勝手が良いと感じるのはPro Neg StdとPro Neg Hiの2つだった

どこだっけかなぁ、どこかのカメラ系掲示板でFujifilmのカメラのそれぞれの発色と、Lightroomの発色が全然違う!(LightroomはFufjilmから技術提供を受け、各フィルムのプロファイルを持っている)、と憤慨していた人がいた。へぇ、そうなんだ、私にはほぼ同じに見えるんだが・・・。

そう、だから発色にやたらに敏感な人もいるし、私みたいにLighroomのが仮にどこか違っていたら好きなように直すからどーでも良い、そんな楽天家な人間だっている。だからこそ「どれが正しいか?」ではなく「どれが好みか?」なんだ。

またどうしてもフィルムと同じ発色にしたいのなら、フィルムカメラにフィルムを通せば良い。「俺は現行のRDP IIIじゃなくRDP IIの発色が好きなんだ!」、うん、そんな人もいるだろう、でも知るか、そんなもん(笑)。RDP IIとRDP IIIの違いを明確に理解出来るのなら、自分でレタッチして作ればいいでしょ!。

本日の写真はFujifilmのX-E2からの写真で、わざとライバルだったKodakのフィルムをExposureでシミュレートしてみた。「コダックの1970年代の現像液によって時折青被りするエクタクローム」である。これはこの手の不気味な廃墟や商業施設のある洒落た町並みで使うと非常に効果がある。

※これもホワイトバランスをブルー、マゼンタに振ったり、シャドー部にシアンを混ぜたりするだけで、おおよそ模倣出来る

さて、次回はExposureのライバルであるDxOのFilmpack 5についてミニレビューを行う予定であるが、Exposure、Filmpackどちらが良いかは微妙なところだ。

もし皆さんが両者を比較検討される時は、それぞれのフィルムの発色よりも、そこから派生したExposureならカラーフィルムビンテージ、カラー色調、クロスプロセス、シネマ、ローファイ・・・、この辺りを重点的にチェックし、Filmpackではデザイナープリセットをしっかり見る事をお勧めする。


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コメント

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  2. BigDaddy | URL | -

    > 鍵コメさん

    コメントありがとうございます。

    Alienskin7とはExposure7で宜しいですよね?。プリセットファイルが正常であれば読み込みは可能かと思います。確かにインポート機能はないようですね。だとするとユーザープリセットファイルはWindows 7ですと、、、

    c:/Users/ユーザー名/Appplication Data/Alien Skin/Exposure 7/Exposure

    の中に格納されるのでこのフォルダに頂いたファイルを保存すればExposureを再起動させれば自動的に読み込まれる筈です。頂いたプリセットファイルのテキストエディターで開き、4行目くらいに、、、

    <lang locale="ja_jp" name="hogehoge" category="fugafuga"・・・

    と言う部分があり、このcategory部分がそのままカテゴリ名になり、仮に上のようにファイル名とname部分がhogehogeでその中のcategory部分がfugafugaだとしたらhogehogeと言うカテゴリの下にfugafugaと言うプリセットが出てきます。

    これ以外の方法はちょっと思いつきません。参考になりましたでしょうか?。

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