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DxO Filmpack 5 ミニレビュー

2015年03月24日 00:00

Tokyo Snap

Tokyo Snap

Nikon D90, 16-85mmF3.5-5.6

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事でAlien SkinのフィルムシミュレーションソフトのExposure 7の発売に伴い、お試し版のレビューを行った。

今日はその永遠おライバル?、DxOのこれまた新しいバージョンであるVer5について簡単なレビューをしたい。

ExposureがRAW現像機能を一部のカメラしかサポートしていない段階でVer7を発表したのは、ライバルのFilmpackの影響があるのだろう。Filmpackは同社の現像ソフトであるOptics Proの現像ノウハウをそのままFilmpackに詰め込んみ、スタンドアローン版ではOptics Proがサポートしているカメラ全てでRAW現像が可能になっている。

※恐らくOptics Pro 10でサポートされているカメラ全てが現像可能だろう、ただしOptics ProはX-TransセンサーとFoveonセンサー搭載カメラはサポートされていない

フィルムシミュレーションソフト自身がRAW現像をしない限り、それは本物のフィルムシミュレーションとは言えない。それぞれのメーカーのカメラのプロファイルがしっかりしていないと意味が無いからだ。カメラ、センサーが違っただけで異なる発色をしちゃフィルムシミュレーションの意味が無いからだ。

しかし前回の記事で述べた通り、現段階のExposure 7は一部のメーカーの一部のカメラしかRAWをサポートしていないし、(Nikon D90とFujifilm X-E2のRAWを)現像すると何故かLightroomのデフォルトよりも1段もアンダーになってしまい、このままならOptics Proのカメラプロファイルをそのまま利用しているであろうFilmpackの方が信頼性がある。

ここで間違っちゃいけないのは「信頼性」とは「フィルムの発色と同じ、シミュレートが完璧だ」ではなく、「それぞれのメーカーの考えるフィルムの発色再現へのポリシーがしっかりしている」と考える必要がある。

以前から何度も述べているが、フィルムシミュレーションはその発色が「正しいか否か」ではなく「好きか嫌いか」でしかない。無料のRAW現像ソフトのRawTherapeeはこれまた無料のフィルムシミュレーションが使え、市販のこれらよりも「RawTherapeeのベルビアの方がしっくりするな」と思えば、無料だし、そっちを使った方が理に適っている。

しかし、しっかりとRAW現像のノウハウを持っているFilmpackの方がRawTherapeeよりもExposureよりも、使っていての安心度は高いとは思い、それを「信頼性」に置き換えるのならFilmpackを使われ、また現像ソフトもLightroomではなく、Optics Proを使うのが理想だろう。

さてFilmpack、Ver4からVer5になってユーザーインターフェースがガラリと変わった。起動させるとあれっ?、と戸惑ってしまう。私個人は使い辛くなったなぁと感じ、Exposureのユーザーインターフェースの方が好みだが、慣れちゃえば何とかなるんだと思う。

今回も面倒なので、サンプル写真は掲載しないが、実際には、Exposure 7、Filmpack 5のどちらでも現像出来るNikon D90の何枚かのRAWを使い、以下のような比較をした。

Lightroomのデフォルト現像でExposure 7に渡してフィルムシミュレート
lightroomのデフォルト現像でFilmpack 5に渡してフィルムシミュレート
Exposure 7で現像し、フィルムシミュレート
Filmpack 5で現像し、フィルムシミュレート

これをベルビア、アスティア、コダクローム64で行い、得た感想は、うん・・・。

「どれも全く違う像を結び、交互に見ているとどれが好みかすらも判らなくなる」

であった(笑)。要するに一目で判るくらいに違いが出るが、主要なフィルムに関しては余程に色に敏感な人、フィルムに対して異常なまでの愛情を持つカメラマンを除けば、Exposure 7だろうがFilmpack 5だろうが、それをスタンドアローンでRAW現像から行おうが、Lightroomで現像後にプラグインでそれらを使ってシミュレートしようが気にならない!。

どう運用したいかだろうか?。汎用的なのはFilmpack。とにかくスタンドアローンでもOptics Proで現像出来るカメラは全てサポートされている筈なので、Lightroomを起動しなくても、Bridge(Photshopに付属するファイル管理ソフト)からFilmpackを起動させ、保存したTIFFやJPGをBridgeからCamera RAWに渡し各種収差修正、Photoshopで最終調整するワークフローは面倒でない。

※BridgeからPhotoshop(Camera RAW)に渡し、PhotoshopからFilmpackを起動させると、Camera RAWのカメラプロファイル(Lightroomと同一のもの)が使われるので、発色が違ってくる

Optics Proを購入するとFilmpackの機能がOptics Proに統合されるので(Optics Pro上でフィルムシミュレーションが可能になる)、将来、Optics Proで現像をしてみたい、もしくはすでにOptics Proをお持ちの方は選択肢はFilmpack以外にあり得ない。Exposureの発色が好きだったとしても発色はあとで如何様にもいじれるので、Filmpackをお勧めする。

また、LightroomもPhotoshopも使っていない、今後RAW現像を始める、もしくはRAW現像はカメラに添付された純正しか使った事がない、そんな方も現時点で、多くのカメラをサポートしているFilmpackの一択となろう。

※DxOはX-Transセンサーをサポートしていないので、X-Trans搭載のFujifilmカメラの方はExposure(但し、現時点で、Exposureの現像処理は上述の通り、1段アンダーになるので信用出来ない)

また前回の記事の最後に述べた通り、各フィルムの発色を比較するよりも、Filmpackならデザイナープリセットと、Exposureのカラーフィルムビンテージやカラー退色、シネマと言ったジャンルとで比較し、どれくらい多く好みの発色があるかで決めても良いだろう。

私はどうだろう?。

青被りの発色が好きなので、「1970年代のエクタクロームで現像液によって青被りする・・・」、これをシミュレートしているExposure 7を好むが、この青被りはFilmpackでも色補正やホワイトバランス調整でどうにでもなったりもする。

それとDxO Optics Proはすでに最新版のVer10を購入済みで、Optics Proを使って現像する際は、必然的にFilmpackを利用する事になる。

要は私に限って、フィルムシミュレーションソフトは何でもいいんだな(笑)。大好きな青被りにしてもRawTherapeeのフィルムシミュレーションでFujifilmのFP100Cを模倣した中で、Coolタイプ(青被り)があり、これがまた絶妙な青さを出してくれるし、Capture One用のスタイルでやはり1970年代の青く被りエクタクロームを模倣したフリーのフィルムシミュレーションが使える。

さらに言えば、LightroomやPhotohshopでホワイトバランスやカラーバランスを変えたり、全体に色フィルターを付けるだけで、似たような青被りを再現でき、それで事足りちゃったりもするんだ。オールドフォト風に仕上げるにせよ、実はPhotoshopの基本機能だけで可能だったりする。

単純な話、利用者の脳味噌の中でどれだけコンセプトが固まっているかだ。それが具体的にイメージ出来ていれば、この手のツール、もしくはLightroomやPhotoshopだけでも、手順、手数が異なるだけでほぼ同じ具合に仕上がるんだ。

例えば、シャドー部の発色を悪くし、色褪せた風合いを見せ、全体にシアンやレッドを掛け、直射日光に長期間晒されたようなローファイ写真が好き!・・・、そんなしっかりとしたイメージが出来ていればどーにでもなっちゃう。

本日のトップ写真はFilmpackからデザイナーズプリセットのなんだっけかな?、ちょっと忘れちゃったけど、強烈に色被りさせたものを掲載している。そして以下・・・。


Lightroom デフォルト現像

2015-03-24-06


Exposure 7 - 1970年代青被りエクタクローム

2015-03-24-02


RawTherapee - Fujifilm FP-100C Cool++

2015-03-24-03


Capture One 1970年代青被りエクタクローム

2015-03-24-04


このように発色はそれぞれ全く異なるけど、たまたまこうやって比較しているから、どれが好みか判るもののこの手の色被りさせるプリセットはそれぞれ用意されており、あとはそこから自分流に自由にレタッチすれば良いだけし、Photshopの基本機能だけでも多少面倒ではあるが、同じ事が可能となる。

今日の写真ならCapture Oneが好みに近い写真ではあるし、ネガフィルムの青被りに限りなく近いと感じるのは黒に締まりのないRawTherapeeが一番それらしいかもしれない。

どのみち、1970年代の青被りするエクタクロームの像なんて見た事がないし、FP100-Cも本当にこのように色被りする写真があるのかも知らないのだから正しい否かではなく、気に食わなければ自分流にアレンジすれば良いだけ。

Lightroomだけで色被りさせるにはホワイトバランス、明暗別色補正、HSLスケール、カメラキャリブレーションらを使えば簡単で、下はホワイトバランスと明暗別色補正の2つを使った。


Lightroomだけで青被り

2015-03-24-05


とにかくフィルムシミュレーションに興味のある方は、まずはRawTherapeeのそれを使うのが無駄遣いせずに済む。何しろ無料なのだから・・・。

RawTherapeeで数百あるプリセットから好みのが見つかれば市販のフィルムシミュレーションソフトなんて不要だし、それに馴染めない(RawTherapeeの使い勝手も含め)のなら、初めてFilmpack、もしくはExposureのお試し版でとことんテストすりゃ良い。

あとは、とにもかくにも、自分がどんな写真、発色を目指しているか、これを明確にするべき。一番良いのは、市販の写真集でも、ネット上のプロ、アマの写真ブログ、特に海外のサイトはアマチュアであっても発色に関して高品質な写真が多いので、それらを飽きるくらい見て、己の好み、方針を定める事。


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