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Raw現像の薦め 7、Fujifilmのクラシッククロームもどきを作る

2015年04月11日 00:00

クラシッククロームもどき

クラシッククロームもどき

Pentax K-3, DA18-135mmF3.5-5.6ED

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



3月26日の記事の続編。

3月中はAXNミステリのオンデマンドでずっと「名探偵ポワロ」を見ていて、その中の2つでスズメバチの駆除に青酸化合物を使うなる話が出てきた。イギリスって青酸カリを使うんかいな!。

ネットで調べてみると「それは嘘だ!」と言う人もいる反面、青酸ガスとして害虫駆除に利用しているなる文献も多く見られる。実際に過去にドイツでは殺虫剤として売られていたみたいだし、これが収容所での毒ガスの原点でもあったようだ。

こんな話からどうやってクラシッククロームに結び付けていくか・・・。

人は常に隣の芝生が青く見え、無いものねだりをする。Fujifilmは自社のフィルム名をデジタルカメラに採用しており、ベルビア、プロビア、アスティア、そんな名称を見ただけで、それらのフィルムを知らない世代の人々でさえ、何かカッコ良く感じてしまう。

そして近頃のFujifilmのカメラには「クラシッククローム」なるモードが追加された。これはフィルム名ではないのだが、他社のユーザーは「あれっ?、渋い発色だねぇ、いいんじゃね?」、これまた無いものねだり。

でも無かったら作ればいいじゃないか。何もそっくりにする必要はない。クラシッククロームに似せた発色を自分が気に入るかどうかでしかない。

ではクラシッククロームの特徴を紐解いていこう。以下、Fujifilmのサイトを参照し、まとめたもの。

もっと違う方向性のフィルムシミュレーションを搭載して欲しい、「濁った雰囲気」なる要望が上がっていた。

クラシッククロームは「あるフィルムを再現した」のではなく、ドキュメンタリータッチの写真集や雑誌から汲み取った雰囲気を再現している。

全体的に彩度は抑え気味、階調は硬め、青空の表現には特に拘っており、少しマゼンタを加えると鮮やかな印象に仕上がるが、敢えてマゼンタを加えていない。
フィルム時代から写真をやっていて、レタッチ、現像の基礎知識さえ持っていれば、クラシッククロームの像を見た事がなくても上の囲みだけでどんな発色になるのか、簡単に見当が付いてしまう。

ここでのキーワードは「濁り、マゼンタを加えていない」である。レタッチが好きな方なら、この2つの言葉だけで、クラシッククロームの雰囲気を簡単に作り出せる。色を濁らせるにはグリーンを加えるのが一番簡単だからだ。

そう、現像ソフトでホワイトバランスの項目の中に「色被り補正」ってあるでしょう?。それはグリーンとマゼンタを被せて調整するツール。そして今のデジタル写真のほとんどは軽くマゼンタを被らせている。その方が色気のある青空になるからだ。

Pentaxの独特なホワイトバランスのCTEは青空を撮影するとそれを大きくマゼンタ被りにしているのが特長だったりして、要するにその逆をやってやりゃ良いだけ(Nikon D90は不思議とグリーンに被る率が高い)。

色被り補正ではマゼンタに振る事で発色に色気が出て、グリーンに振る事で色が濁り、古びた調子になる。RAW現像の基本はまずここ!。クラシッククローム風だけじゃなく、これを覚えて損はない。Lightroomなら-20~+20くらいで設定すると良いだろう。
ここで冒頭の意味不明の文章が絡んでくる。青酸はシアン化合物と呼ばれる時も多い。そう、シアン、青緑である。青を緑に被らせる、シアン色を出していくといきなり濁った絵になる。

実際にクラシッククロームの絵を見るとそれほど多くグリーン被りしている訳ではないが、Lightroomなら色被り補正でグリーン側に30くらい振ると一気に全体が濁ってくる。これがクラシッククロームの基本と言い切っても良い。

グリーンを被せると風景によって明るくなるので、特に空の輝度は必ず落としてやる。またクラシッククロームの彩度は低めに設定されているので彩度も落とし、ついでに木や草などの緑の輝度も落としてやる。

文章にするとほとんどこれくらいでクラシッククローム風になってくれるんだ。

では実際にやってみよう。下がオリジナル、LightroomのAdobe Standard像だ。

但し、やり過ぎは禁物。今回は判り易いようにわざとやり過ぎ写真を掲載しているが、一目で色転びが判ったり、大きく緑が被ると「作り込んだ絵」に見えてしまい、レタッチ下手糞と言われておしまい。今回掲載している写真を参考にレタッチをほんの少し抑えるくらいが良いだろう。

※以下、Lightroom画像はこのままだと数値が見えない、マウスクリックで長辺1000ピクセルになる

2015-04-11-02


そこからまずは基本的な部分だけいじってみる。色かぶり補正を-30、露光量を-0.5、コントラストを+30、彩度を-20にしたのが下。これで完成と言っても良いくらい。


2015-04-11-03


あとはここにある青系、赤系、緑系の彩度や輝度をどうするかは各個人の好みによる。もう一度書こう。何もFujifilmのクラシッククロームそっくりにする必要はなく、Fujifilmのクラシッククロームに触発されて好みの発色を作っている、そう思うべきである。

私の好みは次の通り。HSLエディターで主にブルー、イエロー、オレンジの輝度と彩度を変更したのが次の画像だ。

要するに空の色をもうちょっと落としたかったのと、緑がまだギラついているからそれを抑え、赤系だけ少し彩度を足している。


2015-04-11-04

2015-04-11-05


次の写真も同じようにやっていく。1枚目はLightroomのデフォルトだ。ただ1つだけ異なる点がある。それは雲だ。

グリーンを被せて空をシアン系にして行くと雲にも色が乗るんだ。Fujifilmのクラシッククロームを見ると雲はちゃんと白い。だからそこはトーンカーブで雲だけの輝度を上げて白を際立たせている。


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Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

今回、結構いい加減に作っているが、色々な風景で試し、特に人物を写した際、肌の発色に気を配れば、あとはプリセットとしてオールドクローム、そんな名称にして登録しておけばマウス一発でクラシッククローム風の写真が出来上がる。

もう一度Fujifilmのサイトからの言葉を引用しよう。

「クラシッククロームは『あるフィルムを再現したのではなく』、ドキュメンタリータッチの写真集や雑誌から汲み取った雰囲気を再現している」

まさにここ。クラシッククロームはFujifilmの画像処理の担当者が過去のその手の写真を色々と眺めて作り上げたもの。言い換えるとそれはLightroomを使って我々でも可能でもあるんだ。ネット上にもその手のオールドフィルム像は仰山参照出来るのだから、クラシッククロームからヒントを得て、この手の濁って彩度の低い像を楽しむのも悪くない。

※本記事掲載のPentax K-3とDA18-135mmは昨年Riochから借りた機材を使っています


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コメント

  1. ハッセルじいちゃん | URL | lalX43Vc

    こんにちは~
    ??? 鶴のマーク?  これ飛行機のコンテナですか?
    こんな物が放置されているって 写す側にとって 超幸せ~^^

  2. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃん さん

    そうなんです。何で飛行機のコンテナがあるのか良く判りませんが(笑)、ここは湖のすでに営業していないボート屋さんの近くで、この手のコンテナな廃ボートとか幾つかありましたねぇ。大きな廃物件に出会えればそりゃ良いでしょうが、この手の廃棄物でも結構楽しめますよね。

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