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特にモノクロにのめりこんでいる訳じゃないけど・・・ その1

2015年04月17日 00:00

都市風景

都市風景

Nikon D90, 16-85mmF3.5-5.6

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



フィルム時代、「純粋な」モノクロ写真にハマったのは記憶にある限り3回。でも期間が短く、それぞれ半年程度。生涯で使ったモノクロフィルムもせいぜい100本(カラーだけどセピアになるフィルムは除く)、だからモノクロ写真を語る資格なんて皆無だったりする。

それでもモノクロ写真を語っちまおう!。

モノクロ写真の醍醐味とは何だろう。色を排除し、ホワイト、グレー、ブラックだけで表現する光と影の世界だから?、うーん、違うと思う。撮影、現像、プリントまで一人で、己の意思が100%介入出来るからではなかろうか?。

ワークショップに参加したり、レンタルラボを使ったり、友人の暗室を借りたりと何とか己の力だけで印画紙プリントまで行っていたが、所詮、自宅に暗室がない人間にとってみれば非日常なんだ。秀作ではなく習作止まり。

こつを掴んだかも?、納得するプリントが出来そうだ!、そう思っても時間の都合で次の機会まで試せない。同じネガから印画紙選びから始まり何枚も異なるプリントをして試行錯誤する・・・、引き伸ばし用のレンズを使い分ける・・・、そんな作業は不可能と言って良い。結果、飽きちゃう。

またフィルムによる描写の違いも全く理解していなかったのも今一歩のめりこめなかった理由のひとつになるかもしれない。カラーフィルムもそうだが、フィルムへの拘りがほとんどなかったから・・・。何しろ量販店を訪れてその日一番安いフィルムを買う、それが当たり前だった。

そしてデジタルとのハイブリッド時代に突入。現像は業者にお願いし、そこから先はデジタル、スキャンしてPhotoshopでレタッチし、パーソナルプリンターに出力!。

Photoshopではブラシ機能を利用し、覆い焼き、焼き込み処理がマウスだけで可能で、レイヤーを重ねたり、また失敗してもヒストリ機能で瞬時で失敗前に戻せる。これはカラー写真でも同じ作業なのだが、人間は単純でモノクロの方がアート性が高く、高貴なイメージがあり、それを自宅のデジタル暗室で簡単に出来ちゃうのだから、楽しくてしょ~がない。

ただ、このハイブリッドモノクロ写真の大きな欠点は当時のモノクロ好きカメラマンから一切の評価を受けなかった事。デジタルの力を借りてモノクロプリントを作るなんて邪道でしかなかった。写真を裏返しされ、「EPSON」とか書いてあると「なんだよ、印画紙プリントじゃないのかよ」と以降目もくれない。

それでも時代は進む。今でも自宅に暗室のあるカメラマンはハイブリッドモノクロ写真には否定的だろうが、ナショジオのカメラマンがかなり以前からモノクロだろうがカラーだろうが最終的にはデジタルに変換し、カメラマン本人がレタッチをする、そんな内容の書籍を見て、他所の視線なんて気にしない、好き勝手にやるのが一番、そう思うようになって行く。

またデジタルの良さとして、カラーフィルムからでも一発変換でモノクロになってくれるから、わざわざモノクロフィルムを買い付ける事もなくなった。

ところが壁にぶち当たる。何しろ自分で満足に印画紙プリントを作れなかったから、具体的な完成図がイメージ出来ない。サンプル数が丸で足りなかった。その頃、海外のモノクロ写真集を幾つか買って研究したりもしたが、何しろ、デジタルは何でも出来ちゃうから、自分がどんな絵を望んでいるか、それすらも判らなくなっていく。

そんなこんなで像がデジタルカメラから出力されるようになった今、気が向いたらモノクロレタッチをするけど、カラー写真程の拘りがない自分を再認識した。そもそも3月26日の記事で、己の目指す写真を見つける努力をせよ!、と書いておきながらのこの有様。

とは言え、馬鹿にされるのも不愉快だから、先月下旬くらいからモノクロレタッチに力を入れているんだ。まずはどんな絵を作りたいのか?、これを再度問うてみた。

注目したのは海外カメラマンのモノクロ写真。どうも日本人のモノクロプリントは基になっているのがドキュメントフォト、木村伊兵衛さん辺りだから、上手いか否かは別にして、日本人の好むカラー写真と同じく、地味な絵作りと言うか、全く興味が無かったりする。

そして得たのが、、、

「軟調気味であるが、ローキーで黒に締まりがある絵」

言葉にするととっても簡単なんだが、これが実際にレタッチしてみると中々難しい。軟調と書いてはいるが、シャドーとハイライトの輝度差はしっかりと出したい。グレーだけの写真じゃつまらない。1枚の中にしっかりとブラック、グレー、ハイライトが納まっている写真。

だからコントラストそのものは硬調。コントラストは高いのだけど、軟調に見える写真とでも言えば良いだろうか?。

表現が悪いかもしれないが、超高感度ISOで撮影された像を限りなくノイズを消し去った塗り絵のような像、全体を見るとヌメッとした艶やかな写真。

変なたとえをすると19世紀末、シャーロック・ホームズが生きていた時代の霧のロンドン・・・。切り裂きジャック事件の夜のロンドンに、己の考えるお洒落感を出してみたと言った方が判り易いだろうか?。

本日の写真、自然でありそうな光と影(向き)であるが、焼き込み、覆い焼きの連続。地面も壁も草木もかなり作り込んでいる。この作っている時が楽しいね。マウスで像をなぞっているだけなんだけど・・・(笑)。


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コメント

  1. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    心象風景としてモノクロはピッタリだと思います。特に色で表現ではなく形としての表現にモノクロは楽しいですね。大昔のマイケルケンナを久しぶりにパラパラ見て新たに撮影意欲が湧きました。脱線しますが 「JAPAN 」を購入しようとググったらとんでもない値段するのでびっくりです。昔買っておけば良かった。というか一昔前に写真を復活するなんて夢にも思っていませんでしたが。

    覆い焼きや焼き込みなどプロジェクターでは大変でしたね。作品は撮って暗室でも作業しなければできなかった。今、パソコンの前でできるのは楽しいことです。写真人口が増えるわけです。扉の写真いいですね。。焼き込みでというか覆い焼きでブルブルっとしたものを感じます。加工も大事な作業ですね。

  2. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    ありがとうございます。

    色がないから見る側に想像力を搔き立てるとか、色を排除しているから質感がどうの、そんな言い方は好きじゃないのですが、やはり分類すると心象風景になるのでしょうね。モノクロ表現の場合、見た風景の真実を見せる気は恐らくないですもんね。

    マイケル・ケンナ!、おお、そうだ!、この人いましたね!、。元々、植田正治の写真が好きなので、類似する心象風景ですよね。JAPAN、ホント、3万円ですか!(笑)。高い!。

    こういうのは図書館で見つけられる時ありますよ!。うちの区域の図書館にアンドレ・ケルテスの写真があった時は小躍りしましたもん。この人のモノクロも素敵です。

    本当の覆い焼き、焼き込みは慣れないと無理でしょうね。浅く焼いた後にさらに空は8秒、地面は3秒とか・・・(笑)。これがデジタル暗室だと自在ですからねえぇ。ピンポイントでここだけシャドーをどうするとかも可能ですから、仰る通り楽しいです。

  3. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    いえいえ(笑)

    とんでもないこの写真集三万円なら即買いです。今じゃ8万だそうです。レンズ買う。。(笑)植田さん良いですね。そう考えると今、有名な写真家は数人しか知らない自分が恥ずかしい。

  4. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E2%80%95%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%8A%E5%86%99%E7%9C%9F%E9%9B%86-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%8A/dp/430990517X

    上の写真集じゃないんでしょうか?。

    私も有名な写真家なんて両手で数えられるくらいしか知らないですよ~。ただ、一時期初版本収集に凝って、モノクロ系はかなり集めましたねぇ。森山大道は、にっぽん劇場写真帖を初め、複数の初版本を持っていました。ロバート・フランクのアメリカンズとかも美術館オリジナルモノとか(笑)。

    3年前に全部売っちゃいましたけどねぇ。にっぽん劇場写真帖は、そこらの古本屋で5千円くらいで買ったのが、約30倍で売れました(笑)。

  5. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    本当だ。。僕は何を見たんだろう。初版か何か違うのを見たのか、失礼しました。写真集売られたんですね。 確かに沢山の写真集を持つより少しでも撮影したほうが良いですよね。ロバート・フランクはまるで教科書のように学校で見たっけ。懐かしい。

    明日は少し晴れ間でそうですね。久しぶりにカメラを持ち出すとします。

  6. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    初版本とかサイン入りとかじゃないでしょうかね。

    また古書って平気でぼったくるお店があるので注意された方が良いでしょうね。東京神田の古書街でも専門書とか写真集は店によって値段のばらつきが半端じゃありません。

    写真集は余裕があればどんどん買うべきかとも思います。それに触発され、同じような風景を撮ってやろうとか、己のキャパの無さを嘆いたり、はたまた「俺の方がセンスがあるぜ!」とか(笑)、研究素材として見るのも間違いじゃないと思っています。

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