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特にモノクロにのめりこんでいる訳じゃないけど・・・ その3

2015年04月23日 00:00

廃屋

廃屋

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



4月19日の記事からの続き・・・。

モノクロフィルム歴はたったの100本くらいとモノクロカメラマンとしては初心者も同然、でもモノクロフィルムを詰めたカメラを持って出た瞬間、モノクロ像に見合った風景を見つける努力はしていたと思う。

ターゲットは昭和懐古風景、光と影の心象風景の2つ。被写体は違えど、モノクロフィルムで写真を撮っていたカメラマンの多くは「色のないフィルム」と言う足かせを楽しんでいた、各自の考えるモノクロ表現に見合った風景を探索している筈だ。

こんな人もいた。Nikon FM2のブラックボディとクロームボディを有し、確かブラックボディにモノクロフィルム、クロームボディにカラーフィルムを装填、その2台体制で町を歩いていた。レンズは何だったか覚えていないが、両方に50mmレンズを付けていた。同じ風景をそれぞれで撮るのでなく、風景によってモノクロとカラーを選んでいたようだ。

私もその彼に倣った訳じゃないが、一時期、Canon NewF-1AEにはカラーフィルム、Olympus XAにモノクロフィルムを詰めてお散歩していた時期もあった。

Olympus XAは高級コンパクトカメラの始祖のようなカメラで、ピントは二重像合致方式のMF。35mmレンズを搭載していて、ISO400のフィルムを詰め、F11に絞ってパンフォーカスになるように3メートルくらいにセットして、ただシャッターを押すだけ、そんな撮り方をしていた。

※135フィルム、35mmレンズ、絞りF11、距離3メートルでは、六つ切りサイズを想定すると約1.5~30メートルまで被写界深度内に入る

ところが不器用な俺様、そんな楽な撮り方をしていたのに関わらず、カラーとモノクロを同時に2台のカメラで使い分ける、これが出来ないと言うか、煩わしくなっちゃう。風景を見ながら「これはカラーが合うな、モノクロの方が良いかな」、そんな事を考えるのが億劫になっちゃう。

ところがデジタルになってその呪縛から逃れられた。カラーフィルムを使っていてもデジタルスキャンし、Photoshopでモノクロに変更しちゃえば良いだけ。エアコンの効いた部屋でパソコンに向かいながらのデジタル暗室の登場だ。

撮影中にモノクロに見合った風景かどうかを思案する意味が無くなった。それを行うのは撮影後、現像されたフィルムを見てからで良いんだ。

しかし不思議なもので、人間、楽をすればする程、飽きが早く訪れる。原稿をスキャンしておけば、いつでもカラーからモノクロに変換出来るから「また今度でいいや」。加えて当時はデジタル暗室でモノクロフォトを仕上げるのは邪道とされていたからデジタルでのモノクロフォトにも深くはまり込まなかった。

そして今はもっと簡単にモノクロ化出来る。Lightroomで過去に撮影したカラー写真のサムネイルを眺め、「これはモノクロにすると面白いかも」、そんな写真を見つけ、左手で頬杖を突きながら右手で握ったマウスをヒョイヒョイ動かしていればあっと言う間にモノクロ写真の完成だ。

うちにはAlien Skin ExposureやDxO Film Packと言ったフィルムシミュレーションソフト(Photoshopプラグイン)があるし、RawTherapeeでもフィルムシミュレーション機能があり、国内外の様々なモノクロフィルムを模倣しているプリセットを多数利用出来るから尚更楽チン。

当然楽だからのめり込まない(笑)。しかも冒頭の通り、100本くらいしかモノクロフィルムを使った事がない人間からすると、モノクロフィルムのシミュレーションが無意味なんだな。色々と試してはみたが、どれも一長一短で納得が行かない。

そこで考えた。楽をし過ぎても面白くない。多少は面倒な作業をしなくちゃ!。結果、フィルムからスキャンしてモノクロ化していた頃と全く同じ手法で今もレタッチしている。

それはPhotoshopの白黒モードからのレタッチ。Lightroomの白黒ミックスとほとんど同じ。色を排除し、コントラスト調整としてレッド、グリーン、イエロー、ブルーなどを調節する。

この時、メニューの「イメージ-色調補正-モノクロ」は使わない事。使うのは「レイヤー-新規調整レイヤー-白黒」だ。処理は同じなのだが、白黒レイヤーを使うと、何て言うのだろう、各色のスライダーの上に手のひらツールみたいがあり、それをクリックするとスポイトアイコンに変化し、その状態からコントラストを付けたい部分を左右にドラッグすると各種カラーが変更される便利な仕組みがあるんだ。

※真っ赤な花びらをクリックし左にドラッグすると真っ黒になり、右にドラッグすると反対に白へと変化して行く、まぁ何がどう変化するか判っていれば不要なツールでもあるんだが・・・

そしてLightroomでは唯一出来ない技とでも言おうか?。Photoshopはブラシにより覆い焼き、焼き込み処理が可能なんだ。しかもハイライト、中間調、シャドウに分けてそれぞれが可能なので、ローキー、ハイキー、フラットと、フォルムからの印画紙プリントの焼き込み、覆い焼き処理よりも複雑な作業が可能。

ここまでは「Photoshop 白黒」で検索すれば全てのHOWTOサイトに書かれている。ここからが最近凝っている自分なりの手法。

それは目指す写真が「ローキーでこってり」なんだ。コントラストはシャドー、ハイライトをキッチリ出すので強いけど、見た目が軟調に見える写真。色々と考えても行き着いたのが、、、

「わざと強くノイズリダクションを掛け、さらに軽くソフトフォーカスで仕上げる」

つまり、モノクロ写真に1つの醍醐味である「質感」、これを排除しちゃう。油絵のような「こってり」とした味わいを目指しているんだ。

本日トップ写真は次の写真をモノクロレタッチしている。


2015-04-23-02

白黒レイヤーでレッド、イエロー、ブルーを下げローキーなモノクロを作り、さらにシャドウ部を焼き込み、部分的にハイライト部を覆い焼きしている。そしてノイズリダクションで塗り絵にした後にソフトフォーカスを掛けて、ハイライトが滲むように仕上げている。

主にPhotoshopでモノクロを仕上げる利点は・・・。

先に述べたように人間は楽をするとすぐに飽きちゃう。カラー写真だとLightroomのお気に入りのプリセットや好みのフィルムシミュレーションを使うだけで完成する写真が、モノクロの場合、風景によって全く処理内容が異なるんだ。

今回は白黒レイヤーでレッド、イエロー、ブルーを大きく下げたが、風景(写っている色)によってはレッドを上げてグリーンを下げたりと基準と言うのが存在しない。また焼き込み、覆い焼きも風景によってブラシサイズや露光量を変更しないとならない。

そしてプリントサイズ、もしくはブログ用の画像サイズによって私独自のノイズリダクションとソフトフォーカスの掛かり具合も調整しないとならない。だから結構1枚の写真をモノにするのに時間が掛かるんだ。

My Favorite Things - 4月18日の写真の写真もほぼ同じ工程で作成したモノクロ写真。

右手のマンションのタイルと中央奥の高層ビルのディテールは残したい。だけど全体にコッテリとさせたいと相反する作用を実現する為にTopaz LabsのDetailプラグインを使ってローカルコントラストをガツンと上げてから処理をしている(RawTherapeeのディテールレベルのコントラストでも可能)。

さらにお遊びで霧のロンドン、そんなイメージでレタッチしている。勿論、実際にはこんな川霧は発生していない(笑)。

これは昔からの定番手法でPhotoshopのフィルターの描画/雲模様1を上半分をマスクし、グラデーションツールを使い、雲模様1を下半分にレイヤーで重ね、それを自由変形させ、さらに部分的に覆い焼き処理を行い右下だけに濃い川霧を作っている。

素材の像はあまりにも普通過ぎて、これはお見せしてもつまらないだろうから、モノクロ化する1つ前の工程写真だけを下に掲載する。

まぁカラーのままでもここまで陰湿?、なイメージにするとそれはそれで面白いとは思うが・・・。


2015-04-23-03


2014-04-23-04

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