にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

特にモノクロにのめりこんでいる訳じゃないけど・・・ その4

2015年04月29日 00:00

線路

線路

Pentax K-7, Tamron AF70-300mmF4-5.6Di

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



今日も最初はLightroom CC(Ver6)ネタを・・・。

HDR合成、確かにLightroom内で完結し、しかもそれをRAW(dng)として書き出してくれるので便利なのは確か。でもPhotoshopのパノラマ合成と同じく、私好みのハイダイナミックレンジフォトにはなってくれない。

HDR用の素材はいつも-2EV、0EV、+2EVの3枚で行うようにしていて、基本の露出さえミスっていなければ本来ならば思った通りに仕上がる筈が、結局は出来上がったdngファイルを色々な項目を操作しながらでないと良い写真にならない。

うちにはHDR専用ソフトのHDRsoftのPhotomatix Proがあり、これは前バージョンのVer4でも良好な絵を得られ、現行のVer5はさらに進化し、しかもLightroomのプラグインが付き、Lightroomから選択した写真をエクスポートし、Photomatix Proで編集後、Lightroomのカタログにインポートしてくれちゃう。

残念ながら結果をRAWとして吐き出せないが、TIFF出力は可能だから手直しも自由。この手の作業は専用ソフトには適わないと思う。処理スピードもグラフィックボードのないうちのパソコンではLightroom Ver6の恩恵に与れず、Photomatix Proの方が10倍くらい速いんじゃないか?。メモリだってPhotomatix Proはほとんど使わない。

Photomatix ProはLightroomのパッケージ版とほぼ同じ価格なので、余程HDRに興味が無ければお勧め出来ないが、出費をしてもHDRを極めたいのなら、専用ソフトで拘るべきだ。

では本題へ。

デジタル暗室、モノクロネタは今回が最後かなぁ~。

デジタルカメラによるデジタル写真の場合、撮影中、結果を想定してカラーに映える風景、モノクロにマッチした風景を選別しようとは考えないだろう。

勿論、わざとRAW保存せずにJPGのモノクロモードだけで撮影している人もいるみたいだ。私も手持ちのシーラカンスコンデジのRicoh GX100は(最近はほとんど持ち出していないものの)ほぼモノクロモードで撮影している。


Window

Window

Ricoh GX100

※GX100はISO200でもノイズが大きく出るのでモノクロ表現の方がマッチしている、上はPhotoshopで大きく粒子を加えている


とは言え、モノクロしか撮らないからJPGのモノクロモードで・・・、こういう人は数少ないだろう。多くはJPGでもカラーで保存したものをモノクロレタッチ、モノクロJPGを出力しても同時にRAW保存し、いつでもカラーに置換出来ると言った保険を掛けている筈だ。

だから今では4月23日の記事の通り、撮影中にカラーとモノクロを意識するような作業はしない。モノクロ写真が産声を上げるのはパソコンの中からでしかないからだ。

サムネイルを見ながら「どれにしようかな、神様の言う通り・・・」、そんな感じで気楽にコマを選びモノクロレタッチを施す。アナログ暗室と違ってデジタル暗室は失敗してもどうにもでもなる。もし選んだコマがモノクロ表現に向いていなくても初期化しカラーに戻し、他のコマを選び直せば良いだけ。


汽車

汽車

Pentax K-7, Tamron AF70-300mmF4-5.6Di


文章を書く時・・・。手書きの際には頭の中で吟味に吟味を重ねて文章を作っていた。文章には流れが必要だから、これからノートに書く文章はすでに決定稿であり、それ書いている最中、すでに次の文章が頭の中で構成されている。常に先を読んでいるんだ。しっかりとプロットを作っている。

でも今はエディターにどんどんと思い付いた文章を入力し、あとから切った貼ったすりゃ完成しちゃう。おおよその展開は書く前に出来ているものの、徒然なるままにとにかく浮かんだらそれを文字し、構成、流れなんて後から纏めて行う。

箇条書きの備忘録にそれなりの接続詞を付けてパズルのように纏めているとでも言おうか?。だから手書きとワープロ入力とは脳の思考レベル、文章の作り方が全く違う。これは身を持って体感している。

これと同じで今もモノクロフィルムを用いて本物の暗室で現像、印画紙プリントされている方と、こうやってデジタル暗室でマウスチョイチョイでやっつけちゃっている時の脳とでは丸で異なるシステムで動いている筈。恐らく前者は撮影中にすでに印画紙プリントが脳の中で完成しているんじゃなかろうか?。


雨に転がる空き缶

雨に転がる空き缶

Pentax K-7, Tamron AF70-300mmF4-5.6Di


タイトルの「特にモノクロにのめりこんでいる訳じゃないけど」・・・、言い得て妙で、興味があるからこうやってネタにしているし、「My Favorite Things ~写真生活~」の4月の写真は全てモノクロ写真。でも撮影中に「これだ!、この風景こそ俺の求めているモノクロ表現にぴったりじゃないか!」と思わない限り、モノクロ写真にのめり込む事は決してないのだろう。

モノクロ表現のプロフェッショナルな人を除き、デジタルの今、我々がモノクロ写真をプリントしたりブログに掲載する際、、、

「たまには異なる表現に挑戦したい」
「埋もれる事無く目立ちたい」
「モノクロの方がアーディスティックに見える」
「カッコイイ」

こんな軽い気持ちでカラーからモノクロに変換しているに違いない。少なくとも私はそうだ。その2にも書いた通り、「質感を出すのにモノクロは向いている」、そんなカッコイイ台詞は決して吐かない。むしろそれは今では非常識だと考えていて、質感を出すには色こそが重要だと思っているし、デジタルの今は明瞭度とかローカルコントラストなる手法でどんな写真でも質感を簡単に出せるからだ。

同じく「色を排除する事でより想像力が広がる」ともちっとも思っていない。1枚のモノクロ写真を見て「本当の色はどんなだろう?」なんて考える人がいるのか?、と首を捻ってしまう程。

映画カサブランカを見て「イングリッド・バーグマンの衣装は何色だろう?、霧に包まれた空港はどんな色が乗っていたのだろう?」とか思わないでしょう(笑)。ボガートが渋い、バーグマンが美しい!、切ない物語だ!、そんな内容を思考するのにカラーもモノクロも関係ない。

百歩譲ってモノクロ表現の方が深い心理を見出せるとしてもそれは上に書いた「モノクロの方がアーティスティックに見える」からだし、「郷愁」をイメージ出来るからでしょう。

デジタルモノクロは特殊効果の1つと思うべきかも知れない。その俗物としてトップに君臨しているのがOlympusカメラのラフモノクロで、Ricohカメラのハイコントラスト白黒だろう。たまにはこんな表現良いんじゃない?、森山大道が好きだから面白いね・・・。「俺の表現はラフモノクロじゃないと駄目!」、そんな人は少ないに決まっている。

映画「麻雀放浪記」は1980年代の作品だが、モノクロで撮られており(モノクロフィルム使用なのかカラーフィルムからモノクロ変換したのかは不明)、これも40年代、50年代のモノクロ映画時代をオマージュして雰囲気を楽しむものだった。これは最近一部で流行っている銀残し(ブリーチバイパス)と同じだろう。


山里の風景

山里の風景

Pentax K-7, DA18-55mmF3.5-5.6AL


例えばである。青い空と青い海、そんな南国を旅したとしよう。

「貴方はここでモノクロ表現しますか?。フィルムカメラにモノクロフィルムだけを詰めて、もしくはデジタルカメラでRAW保存せずにJPGのモノクロモードだけでその旅を乗り切れますか?」

フィルムカメラで印画紙プリントをする、デジタルカメラでモノクロを楽しむ、これは関係なく、上の問いにYESと答えられる人でないとモノクロの真髄は語れないのかもしれない。

そこで模索したのが今回の一連の「My Favorite Things ~写真生活~」の4月の写真を含めたモノクロシリーズなんだ。

「ローキーでハイコントラスト、かと言って像そのものは軟調」

インターネットでプロアマ含め、仰山のモノクロ写真を眺めていて、ふと「モノクロフィルムを詰めたフィルムカメラにソフトフォーカスレンズを付けたらどんな像になるんだろう?」、そんな疑問が浮かんだ。

先述の映画カサブランカ。YouTubeで幾つかの動画を見ると顔アップのシーンの多くでソフトフォーカスさせている(当時の映画は女優のアップシーンではソフトフォーカスが標準だった?)。バーグマンのドアップシーンの多くが滲みのある軟調傾向で、これでバーグマンに惚れちゃう。

それが発端。その手の写真を見つけようとしても非常に少ないのが判った。おおよそがハイキーな女性ポートレート。加えて2月26日記事の絞り開放男を思い出して欲しい。そこにもヒントを得て、さらにふと銀残し処理された映画「スリーピーホロウ」が頭に浮かび、ならばローキーで陰湿な像にしてみよう、でもそれだとスリーピーホロウのパクリにしかならないから、そこに「お洒落感」なるキーワードを付加した手法。


やまゆり

やまゆり

Pentax K-7, Tamron AF70-300mmF4-5.6Di


これらはモノクロ写真ではあるが、やはり「特殊効果」なんだ。そしてカラー写真じゃないから、カラー写真とは違った特殊効果で仕上げたい。OlympusのラフモノクロームやRicohのハイコントラスト白黒も同じだろう。

結果、もう一度書く。

「たまには異なる表現に挑戦したい」
「埋もれる事無く目立ちたい」
「モノクロの方がアーディスティック」
「カッコイイ」

どれも俗物的思考なんだな(笑)。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

  1. tsunomagari | URL | -

    BigDaddy様、おはようございます。

    モノクロ写真の方がカッコ良く見える、俗物の私も激しく首肯いたします。

    「この作品、何でモノクロなの?」って、とある写真家の先生から問われた時、
    「モノクロの方がいいと思いません?」と言い返せなかったんですよ。
    初対面だったし、言い返すといけないのかなぁとその時はお茶を濁してしまったんですが。

    話は変わって、ソフトフォーカスのポートレイトで思い出すのは、木村伊兵衛の那覇の芸者です。
    単にモデルが好みなのかもしれませんが。

    肝心のお写真は、GX100のWindowのスクエアフォーマットがいいですね。
    ちょっとお洒落なカフェに飾ってありそうです!

  2. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    こんばんは。

    「たまには異なる表現に挑戦したい」
    「埋もれる事無く目立ちたい」
    「モノクロの方がアーディスティックに見える」
    「カッコイイ」

    表現方法としてのモノクローム大賛成です。あまり難しく考えたこともありませんけれど 上記のお話は全てその通りだと思います。シグマDP2もRAWでモノクロームをチョイスできてプレビューもモノクロでも、現像段階でカラーが見たければどちらでも出力できるのでちょっと微妙です。ライカモノクロームのように撮像素子ですでにモノクロームしかないという割り切りも凄いと思います。胸張って俺はモノクロームが好きなんだだからボディーに100万出してでも買うんだぐらいの意気込みで撮りたいものです。でも、買うかい?って聞かれたら買いませんと答える優柔不断な僕ですが。。(笑)

  3. Mfotos | URL | 1O2DPKrI

    Photomatix Proお試し版ダウンロードしてみましたが、なかなかおもしろいですね。
    このソフト今更ながらと思われるでしょうけれど、存じ上げませんでした。
    海外でよく使われているエッジの強い絵のような写真って、みんなこれで作ってたのでしょうかね。

    あまりにもこればかりだと飽きてしまうし、どちらかというと好きなほうではないですが、たまに非現実的な作品でおーっと凄いと思わせるにはよいので購入してみようと思います(笑)

    あと、審査員の大半が日本人以外で占められるコンテストに出品するには必需品かもですね(*^^)v

    ソフト紹介、ありがとうございます。

  4. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    GX100の写真、気に入って頂きありがとうございます。

    写真家の先生は「それがモノクロでなくちゃならない理由がない限りモノクロ表現の意味が無い」、そんな思考があるのかもしれません。そしてそれは間違いじゃないとも思うんですよね。

    それでもフィルムからちゃんと印画紙プリントをされている方の思考はまた異なるとは思うのですが、デジタルモノクロはやはり俗物思考で写真家の先生が何を言おうが、もっとフランクに「カッコ良さそうだから」で良いですよね(笑)。

    木村伊兵衛の那覇の芸者は見たような見ていないような・・・。ネットで確認したところ記憶に無いんで、私個人はあまり印象的には写っていなかったのかもしれません。伊兵衛さんもソフトフォーカスを使っていたんだとちょっと新鮮でした。

  5. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    写真作家を目指すのならまた異なるのでしょうが、ホント、デジタルの今はモノクロもカラーもフランクにやって行くのが一番かと思います。写真って仰る通り、難しく考えてもただ疲れるだけで、好き嫌い、面白い面白くないだけで良いのでしょうね。

    ライカモノクロームは恐らくRGBデータでしょうが、そこに色情報そのものはないので、LightroomやPhotohshopの元々の色に従ってコントラストの調整が出来ない筈なんです。きっとハードル高いです。

    となると昔ながらのレンズにカラーフィルター装着するとか、Photoshopで覆い焼き、焼き込み処理をしっかりとやらないと、モノクロポジのスカーラってあったじゃないですか。あれみたいになっちゃうんじゃないかと。

  6. BigDaddy | URL | -

    > Mfotos さん

    参考になったようで幸いです。少し前までのHDRフォトは仰る通り、みんなこれかもしれませんね。またモードを写真風とかにするといわゆる絵画のようなHDRにはならないので結構利用しています。

    Photomaticx ProはVer5からLightroomのプラグインとしても機能しますので、Lightroom CC/Ver6のHDRと全く同じ感覚で使えると思うんです。微妙に高価なのが難点ですが、海外のコンテストには必需品かもしれませんよね(笑)。

  7. Mfotos | URL | mQop/nM.

    BigDaddyさん、

    Facebookで友達限定ですが、Photomatix Proで処理した写真数枚アップしましたらいつものイイネの数倍、すごい反響!
    案の定、普段イイネつかない海外フォトブラファーからの反応もあり、はじめたばかりのHDR初心者ですが、ちょっと極めたくなってきました(笑)

    明日あたり、ブログにもアップしてみます。

  8. BigDaddy | URL | -

    > Mfotos さん

    あっ、友達限定なんですね。さっきどれがそのお写真だろうかと探しちゃいました(笑)。

    日本と海外のカメラマンとでは文化の違いでしょうか、やはり感じ方が異なりますよね。世界と勝負するのなら、そこでのルール、文化に従って勝負するしかなく、日本の「忠実色万歳文化」は無視して良いのでしょう(笑)。

    HDRもそうですし、モノクロなんて明らかに日本のカメラマンと海外のカメラマンと志向が異なりますもんね。

    海外のカメラマンが京都とか奈良を旅してどんな写真を撮るか、調べてみたいですね。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)