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RawTherapee Ver4.2.147、難し過ぎるぜ~!

2015年05月01日 00:00

廃な風景

廃な風景

Pentax K20D, SMC DA18-55mmF3.5-5.6AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



RawTherapeeネタだけどやっぱり今日も最初はLightroom CC/Ver6について・・・。

現像でVer5から進化したと言えば、フィルターブラシ機能。Lightroomは部分修正に段階フィルター、円形フィルター、ブラシと3つの操作が可能だが、段階フィルター、円形フィルターでは細かな部分設定が出来なかった。そんな時のフィルターブラシ。詳細は「Lightroom CC レビュー」等で検索されたし。

段階フィルターは空の彩度、輝度の上げ下げに良く使われているが、空だけ深い青にしたいけど、そこに富士山があったり、ポツンと背の高いビルがあると、そこも深い青になっちゃう。そんな時に、富士山の頂上、ビルの高層階にマスクを、そこには段階フィルターの設定が及ばないようにする、そんな処理が可能になった。

今日の写真もそうだ。これは本題ネタ用写真なのでRawTherapeeで現像しているが、もし空をもっと深くしたい、そう思えばLightroomの段階フィルターを使う。でもそれだけだと、バスのせっかくハイライトになっている屋根部分も段階フィルターの効果が及んじゃう。これを回避してくれるのがフィルターブラシなんだ。

でもこの機能、最初、どう使って良いのかさっぱり判らなかった。CCのアップデート通知が来てすぐにレビューを掲載しているサイトが幾つかあり、この機能について「これは良いね!」なんて言っている人が結構な数いて、えぇ!?、どうやって使い方を理解したんだ?、と・・・。

フィルターを追加するのはそのままブラシで追加する部分をマウスでなぞれば良いのだが、マスクする方法が判らない。色々やってようやく、あっ「『消去』をクリックするのね!」と理解した。

この機能でPhotoshopが不要になったなんて人もいるようだが、Photoshopのブラシ機能は遥かに高度。特に覆い焼き、焼き込み処理はPhotoshopでやった方が便利。その辺をどう使い分けるか、どんなワークフローで1枚の写真を完成させるか、選択肢が広がったのは良い事だ。

では本題のRawTherapeeについて。

RawTherapeeは昨年秋から10日に一度くらい、怒涛の勢いでどんどん更新されていた。ところが1月20日の4.2.74(Win64版)を最後にピタッと更新が止まり、嗚呼、これでVer4は完了したのだな、すでにVer5の開発が始まっているのか?、と思っていたら・・・。

10日くらい前に気付いた。2ヵ月半の放置プレイの後、先月8日にWindows 64bit用として4.2.147なるバージョンがリストされているじゃないか!。早速ダウンロード(本日の時点で4.2.162になっている)。

バグが直っているかなぁ。4.2.30だったか4.2.42だったからか、ノイズリダクションのメディアンフィルターである操作をすると一発で異常終了してしまうバグがあった。これがなんと4.2.74まで全く直っていなかったんだ。

RawTherapeeの場合、パソコン環境によって調子が良かったり、丸で使い物にならなかったりするが、うちのパソコンではメディアンフィルターである使い方をすると常にコケていた。

このメディアンフィルターは通常のノイズリダクションでは消し切れないボツボツノイズを消し去ってくれるのでとても重宝していたのにコケちゃうから、実は2月くらいからほとんど使っていなかった。

また何故かRawTherapeeはバージョンによって終了ボタンを押しても中々終了しないものがあり、4.2.74では終了ボタンを押してもあれっ?、どうしたんだ?、と思うくらいのフリーズ状態に陥るんだ。最後はキッチリ終了するものの、ちょっとイラッとする。

ようやく今回の4.2.147でこの2つが修正されてちょいと満足。他にも変更点があるのかな~。うん?、ディテールタブに「ウェーブレットのレベル」なるもんが追加されている。

ウェーブレット?、昔、フリーのレタッチソフト「GIMP」を使った時にウェーブレットを利用したシャープネスとかノイズリダクションのプラグインがあったっけ。多分そのウェーブレットなんだろう。

詳しくは知らないが、ウェーブレットなるアルゴリズム?・・・は、写真画像を周波数で分けてくれるらしい。だから用法によっては輪郭を強調もするし(シャープネス)、荒れた像を滑らか(ノイズリダクション)にしてくれるんだとさ。

まだ日本語化されていない項目があったり、オリジナル英語版のオンラインヘルプが書き掛けだったりするので、どの項目をいじるとどんな効果が出るかまでは理解したものの、本文を書いている今でさえも、どれをどう操作させ、各処理とリンクさせるのか、正しいレタッチ法が判っていない。

昨年秋に完成の域に達したらしいノイズリダクション処理も同じで、これも自分なりの手法は身に付けたものの、それが正しいのか否か?。操作しながら常に頭の中でクエスチョンマークが踊っている。

そうそう、そのノイズリダクションよりも「なんじゃこれ?」と思うのが、露光タブにある「CIE色の見えモデル2002」だ。CIECAM2002と言う色の定義があるらしく(国際照明委員会とか日本照明委員会とかあるらしい)、どうやら色を忠実に再現したい人向けの項目らしいが・・・。

あくまでも私個人の意見として、プリントするにせよプロトコルによってパソコンで見てる画面と色が異なるし、増してやこうやってブログに写真を掲載したらコントラスト、ホワイトバランスなんて各家庭で異なるのだから(そもそもCIECAM2002はRGBモデルとは無関係ならしい)、わざわざCIECAM2002に沿って作っても意味がないと思っている。

人物の肌の発色を極力良くしたいとか、忠実に色を再現せねばならない商品カタログを作っているようなプロカメラマン、これらはこのCIECAM2002はとても重要なんだろう。でも私なんて多少色が転んでも平気だし、むしろ色が転んでいた方がよりフィルムに似せられると思っているタイプだから、用途がない。

世界的に写真界、現像ソフト界が「今後はCIECAM2002を色モデルの標準とする」、「ブラボ~!、CIECAM2002!」、そんなムーブメントが起こらない限り、使わないだろう。




RawTherapeeの良さ、いや現像ソフト全般に言えるのが、、、

「使わない機能を無理して使う必要がない」

世界標準であろうLightroom、Camera Rawでも使わない機能があるでしょう?。「明暗別色補正」やカメラキャリブレーションの「色度座標値」は触った事すらない人が圧倒的だろう。私も「明暗別色補正」は色を転ばせる時に使うが、「色度座標値」を触った記憶はあまりない。

基本的な項目でも、露光部のハイライトやシャドウ補正は使うけど、限りなく白に近い部分の「白レベル」、限りなく黒に近い部分の「黒レベル」、この両補正を使わない人もいる。

4月23日の記事の述べたように、モノクロ表現をする際に、Photoshopでの作業がカラー表現よりも遥かに多くなるからと、LightroomやCamera Rawでモノクロ化するのでなく、昔ながらの手法、Photoshopでモノクロ写真を完成させる人間もいる。

もっと言えばPentax特有のシャープネスであるファインシャープネスやエクストラシャープネス、これもPentaxの考える現像においてのシャープネス設定であるが、これを嫌い、使っていないカメラマンだっている。

「デジタル現像、レタッチにはルールがない」

各個人が自由にやっちゃって良いんだ。Fujifilmのデジタルカメラを使っていても「へっ?、Fujifilmのカメラシミュレーション?、あんなもん使わないね!」、そんなカメラマンだっているかもしれない。

ちょうど1年前か、FujifilmのX-E2を約1週間使った限り、プロネガハイとスタンダードは使い勝手があり、お気に入りの発色、コントラストを持っていると感じたが、ベルビア、プロビア、アスティアからは大きな魅力を得られなかった。

フィルムシミュレーションなのにフィルムらしくないからだ。ポジフィルムってそうじゃないぜ!、DxOのFilmpackやAlien SkinのExposureのベルビア、プロビア、アスティアの方が遥かに「らしいじゃないか!」、そう思考しちゃった。

「だったら一生Fujifilmのカメラを使わないでくれ!。何故使いもしないカメラの悪口をおまえは言うんだ!」、Fujifilm原理主義者はきっとそう思うだろう。でもそうじゃないんだ。フィルムシミュレーションを使わないのならFujiflmカメラを使う意味がない、この意味が判らない。

「hogehoge感」、曖昧過ぎるのであまり使いたくなく表現だが、ベルビア、プロビア、アスティには「空気感」や「切れ」がない。でも今も述べたようにプロネガハイとスタンダードは何て表現しようか、とっても生っぽい発色をするんだ、これをあえて言うのならば「空気感」であり「切れ」なんだ。

現状、ISO6400までしかRAWが保存出来ないし、カメラの基本機構として1/4000secまでしかないシャッターに対して不満があるから買おうなる気は無いけれど、このネックがクリアされたら断然魅力的なカメラになる。ベルビア、プロビア、アスティアを使わなくても十分にFujifilmカメラを楽しめる。

そう言えばベネッセの通信講座のCFだっけか?。耳に残るピアノのメロディから始まるBGMが使われている。これはローリング・ストーンズの名曲、「She's a rainbow」だ(ご存じない方、是非YouTube等で楽曲を楽しんで頂きたい)。Coming color in the air、この部分は「空気が色付く」と訳されるようで、まさにFujifilmのプロネガなんだな。

人は勝手な思い込みが強い。かつてFujifilmにリアラエースなるカラーネガフィルムがあった。スタジオで人物やブツ撮りでストロボを利用する際、アンブレラで光を回していても所詮ストロボは人工光。なのにそれが生っぽく、濁りのない豊かな発色だった。

当時、3本、4本セットで千円くらいが当たり前のカラーネガフィルムの中、ポジフィルムに近い価格だった。安いフィルムしか買わない、特にネガフィルムはワゴンセールばかりに手を出していた私が唯一買っていた贅沢品(笑)。

単にプリント時に機械が良きに計らってくれただけかもしれないが、この印象がとても強く、そして160NSと160NCがリアラエースの代替品のようで、それがX-E2のプロネガハイ(160NC)、スタンダード(160NS)に結び付けているんじゃないだろうか?。

時に、「代替」は「だいたい」と読む。これが最近周囲で「だいがえ」と使う人がやたらに増えた。しかも文章となると絶対に「だいたい」って読ませたくないのか「代替え品」なんて書かれていたりもする。

調べると日本人の3割以上で「だいがえ」と言っちゃうらしく、どうやら今では「だいがえ」でも間違いじゃないとする傾向にあるようだ。でもこの前、フジテレビのアナウンサーが「だいがえ」って読んでいたんだよなぁ。現時点でこれは流石に駄目だろ!。

そんな訳で4.2.147から新たに装備された「ウェーブレットのレベル」を使わなくても大きな影響はないが、ネイチャー、街、猫、超高感度撮影の廃墟と幾つかのパターンでこれを使ってみたところ、確かにシャープネスとノイズリダクションの代替にはなってくれるのが判った。

Denoiseはメディアンフィルターのような結果になるから、Pentaxのエクストラシャープネスを効かせ過ぎ空や面にシャープネスノイズが乗ってしまったようなJPG、はたまた空バックに電線の場合、その輪郭が完全に分離しちゃっているJPG。おおよそはプリントすれば気にならないレベルであるが、どうしても嫌だ!・・・、そんな人には結構使えるかもしれない。

今までこの手の写真はカメラに戻して再現像するのが面倒だからと、他のシャープネスを使ってRAWから現像し直したり、JPG写真にメディアンフィルターやノイズリダクションをかませていたけど、Denoiseはそれの代替になる。

またシャープネスに関しても今まではアンシャープマスク、RLデコンボリューション、エッジ、マイクロコントラスト、ディテールレベルのコントラストと幾つか使えたが、ウェーブレットのレベル内の「コントラスト」と「エッジのシャープネス」の2つは中々面白い。特に超高感度写真でアンシャープマスクを掛けたくないような写真には有効かもしれない。

ただ、RawTherapeeはとにかく日本語の文献がない。オンラインマニュアルはあくまでも1つ1つの機能の解説だけで、どんなワークフローが適しているのかまでは残念ながらほとんど書かれておらず、各カメラマンが試行錯誤しながら詰めていくしかない。

実装して間もなく、まだまだテスト段階だからなのか、ウェーブレットがそもそもそうなのか、項目によって上手く機能しないのがあるが、とりあえずは「CIE色の見えモデル2002」よりも遥かに用途がありそうなので研究の余地は大いにあると踏んでいる。

例えば素直にメディアンフィルターを使うか、Denoiseにその処理を任せるか?、様々な写真で検証する必要があるだろう。

本日のトップ写真、Pentax K20Dが出力したJPG像を縮小しただけの像だ。ファインシャープネスの+2。これだと判りづらいのでその像にアンシャープマスクを掛けた。バスの上部と空を部分切り出しが下(クリックで1000ピクセル)。


わざとシャープネスを強めた

2015-05-01-02


エクストラシャープネスの+4設定だと、風景によってはこれと同じくらいに空などの面に細かいノイズが出てしまう。この程度はA3ノビプリントくらいだと気にならないのだが、完璧を持するのならばこのザラザラを消したいと思うのが人。

そこで活躍してくれるのがメディアンフィルターであり「ウェーブレットのレベル」内のDenoiseなんだ。本来はノイズリダクション後、取り切れていないボツボツノイズを消す為のツールだが、この手のJPGのシャープネスノイズも消してくれる。勿論、その分、輪郭もボヤけてしまうが、一般的なノイズリダクションより輪郭は保持してくれるみたいだ。


メディアンフィルター使用後

2015-05-01-03


Denoise使用後

2015-05-01-04


良く見るとメディアンフィルターの方がバス屋根の輪郭があるが、空のノイズは消しきれておらず、反対にDenoiseはバス屋根の輪郭が若干弱いものの空のノイズは綺麗に消えている。でもこれはそれぞれの設定値をちょっと変えるだけで逆転するんだ。

だからこの写真だとメディアンフィルターでもDenoiseのどちらでも良いようだ。だから色々なパターンの写真、どんな状況の写真が「ウェーブレットのレベル」を使用した方が良い絵になるかを忍耐強く1つ1つ調査する必要がある。

そうそう、この「ウェーブレットのレベル」には「色域の抑制」の中に「青空のアーティファクトを軽減」なる項目がある。これをチェックすると上の等倍像と同じく青空のノイズは消えてくれる。しかし、これはホントに空にしか効果が無い(笑)。

でもネイチャーフォトなら空だけノイズが消えれば良いのだから、ネイチャーフォトで空のノイズだけを消したいのなら「青空のアーティファクトを軽減」はとても良好な結果を得られるだろう。




RawTherapee、高機能でしかも無料、Windows、Macの両方で使える。本来ならば普及していてもおかしくはないし、日本語解説サイトももっとあって良い。

原因の1つにVer2系とVer3系の悪さ。機能は当時からかなりのものだったと記憶しているが、とにかくフリーズしたり異常終了したりと、そこでRAWマニアからの信頼を大きく失ってしまった。

Ver4になってからは処理速度の遅さは否めないものの、機能はすでに市販の現像ソフトを超えた領域にある。でもそんな領域まで踏み込んじゃったものだから、高機能になり過ぎてしまい、だからこそ使い辛くなってしまった。特にRAW現像初心者の方にはかなり敷居が高そう。

「デジタル現像、レタッチにはルールがない」と書いたが、イコール、それは「自由」を意味する。人は制限がなく、自由過ぎると却って迷宮に入り込んでしまう。そしてRawTherapeeと言う迷宮は一度入ると・・・。


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コメント

  1. ハッセルじいちゃん | URL | lalX43Vc

    こんにちは!
    廃バスが二台もって贅沢な光景ですね。
    ちょっと遅かりしですが、ペンタブレットを物色中です。

  2. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃん さん

    たいぶ以前に撮影したものなんですが、今見ても自分自身で「カッコイイ!」と思ってしまいます(笑)。

    ペンタブレットはメーカーはほぼ決まりでしょうから、あとは大きさでしょうかね。モノクロ表現で覆い焼き、焼き込み処理をするくらいなら小さいのでも良いのでしょうが、限りなくCGに近い、人物の髪の毛や動物の毛までしっかりとマスクするとかだと大きなものになるのはないでしょうか?。

    今、値段を調べたらでかいので4万以上するんですね。うーん、私は買えません。うちは連れが葉書くらいの小さなタイプのを良く使っています(写真よりも主にイラストを描く為なんですが)。

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