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RawTherapee Ver 4.2.xxxのシャープネス ウェーブレットのレベルでシャープネス

2015年05月29日 00:00

田舎道

田舎道

Fujifilm X-E2, XF18-55mmF2.8-4

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事からの続き。

今日は「ウェーブレットのレベル」だけを使って、写真をカリカリにしてみる。但し、この手法が正しいか否かは現時点では何とも言えず、あくまでも私が好き勝手に行っている作業の解説となるが、少なくともFujifilmのX-Transセンサーから出力されたRAW像には効果があるのを確認している。

とにかく色々と試した。

「ウェーブレットのレベル」で直接シャープネスに関連する項目は、、、

「ノイズ低減とリファイン」
「エッジのシャープネス(輝度)」

の2つ。どちらか片方を使うべきなのか、両方を上手く組み合わせるのか、これを何日にも渡って、様々な写真でテストした結果、基本設定においては「エッジのシャープネス(輝度)」だけで何とかなるのが判った。

先ずは設定値をご覧頂こう。


2015-05-29-02


変更した値は上から・・・。

「ウェーブレットの設定」-「エッジの検出の質」を「D14-高い」に。
「エッジのシャープネス(輝度)」-「強さ」を「20」に。
「エッジのシャープネス(輝度)」-「半径」を「0」に。
「エッジのシャープネス(輝度)」-「ディテール」を「100」に。
「エッジのシャープネス(輝度)」-「ローカルコントラストのカーブ」を「中央部の頂点を下げる」

これで(Fujifilmはレンズ描写も良いのも含め)Pentax K-5IIsのファインシャープネスの+2以上のシャープネスを確保出来てしまう。そしてこれくらいの設定だと空などの平面部にもあまりノイズは乗らない。当然、FujifilmカメラのRAWを現像すればあの奇妙なJPG像にもならない。

これでもし空にシャープネスノイズが出てしまったら、「色域の抑制」の「青空のアーティファクトを軽減」にチェックを入れれば良い。但し、これは「青空」にしか効果が無いので、曇り空や晴れているけど黄砂などが原因で霞んだ青空だと効果がない。そんな時は「ノイズ低減とリファイン」でレベル1、2にノイズリダクションを掛けるか、「ノイズ低減」の「メディアンフィルター」を使うのが良い。

※メディアンフィルターそのものがウェーブレットを使っているみたい

この設定はアンシャープマスクで半径0.5~0.7、適用量を300~350くらいにしたシャープさとほぼ同等になる。つまり「ウェーブレットのレベル」が格別に凄いって訳じゃないんだ。凄いのはFujifilmカメラの気持ち悪い像でもカリカリさせられるRawTherapeeのX-Transセンサー用デモザイク処理なんだろう。

言い換えるとウェーブレットのレベルでのシャープネスは従来のアンシャープマスク、RLデコンボリューションの代替になり、同等のシャープを提供するが、決してそれを越える事はないようだ。

ウェーブレットのレベルが優れている点、あえてこっちを使う理由として、アンシャープマスクよりも様々なシャープネスを作り出せる事かもしれない。「エッジのシャープネス(輝度)」の項目をちょこちょこと変更してみればすぐに判るだろう。

2つの注意がある。

「エッジのシャープネス(輝度)」の設定は各個人の好みで如何様にしても良いが、「ウェーブレットの設定」-「エッジの検出の質」を必ず「D14-高い」にする事。これをしないと特に斜めの直線の検出が弱く、それに対してギザギザ(階段のような)エッジで強調してしまい、特に人工物が構図されている写真だと如何にもデジタル!、そんな写真になってしまう。

それと「エッジのシャープネス(輝度)」-「ローカルコントラストのカーブ」について。これの頂点をハイライト寄りにすると多くのエッジが白飛びし、ハローっぽい絵になってしまう。今回は単に頂点の位置を下げただけだが、その高さのままシャドー側に頂点を移動させるとさらにフィルム写真っぽい像になってくれる。

では比較用の等倍の部分切り出し像をご覧頂こう(マウスクリックで1000x1000ピクセル像になる)。

上から、、、

X-E2撮って出し(シャープネスはデフォルト)
Lightroom現像(シャープネスは適用量80、半径0.5、ディテール50、マスク0)
RawTherapee現像(上記ウェーブレット設定の通り)

とする。RawTherapeeの構図が異なっているのはレンズ歪曲補正をしていないからで、Lightroom、RawTherapeeの発色はなるべくX-E2撮って出し像に似せている。


X-E2撮って出し その1

2015-05-29-03


Lightroom その1

2015-05-29-04


RawTherapee その1

2015-05-29-05


ピント位置である中央部はかなり強めにシャープネスを掛けているのでLightroomが一番カリッとしていて、次にRawTherapeeが良い。X-E2は細部のディテールがほとんど出ていない。

では背景はどうだろう。


X-E2撮って出し その2

2015-05-29-06


Lightroom その2

2015-05-29-07


RawTherapee その2

2015-05-29-08


X-E2とLightroomは同じような、いつものヌメッとした油絵のような木々になってしまっている。どう見ても葉っぱには見えない。緑の綿の塊があるような・・・。でもRawTherapeeのは葉っぱと判るでしょ?。

それと寺院の藁葺き屋根は両者ともディテールが弱い。でもRawTherapeeは木々にはしっかりとエッジが付いており、また屋根にもディテールがしっかりと出ている。

これによって明らかにRawTherapeeのシャープネスに関するアルゴリズムはFujifilmやLightroomと異なるのが判る。5月19日の記事で以下・・・。

Fujifilmはコントラストを強調する中心域をミドル域だけに限定しているのではないか?。結果、本来ならばハイライト、シャドー部にもコントラストが付く筈がそうじゃなくなる。だから細かいエッジ(葉っぱのエッジの大半はハイライトにシャープネスを掛けないとモヤッとする)にシャープネスが掛からずヌメヌメした油絵のような質になる。

もしくはハイライト部に大きくエッジを掛けるとハロー(白飛び)が生じるので、わざとエッジの輝度を下げている、エッジの輝度が中途半端だからヌメッとしている?、そんな感じもしないでもない。また、皆さん一度やられると判ると思うのだが、RAW画像にシャープネスでしっかりとちょっと多めに輪郭を強調した後、ノイズリダクションを軽く掛けるとこのようなヌメッとした感じになったりもする。


今回の比較像を見る限り、Fujiflmのカメラのエッジ部分はハイライトに傾かないのは確かなようで、またシャドーにも寄らない。これが見た目ボヤッとし、油絵っぽく、そしてポップコーン現象と呼ばれるように見えてしまうのだろう。

言い換えると、Fujifilmのカメラはこの手のマイクロレベルのコントラストを必要以上に強調せず、我々が考える以上にフィルムからの印画紙プリントに近いものを目指しているように感じる。その手のプリントでは虫眼鏡で見てもはデジタルっぽいエッジ強調はされないからだ。

だからFujifilmのカメラから出力されたJPG像は等倍で見るとこのように気持ち悪いが、プリントするとそれが気にならなくなると言われているし、私もそう感じている。少なくともA3ノビプリントでは違和感はない。

要は気持ちの問題。成果物がプリントであってもパソコンからの等倍像を見てカリカリを感動をしたい!、そういう人も決して少なくない筈なんだ。増してやFujifilmはボディよりもレンズに力を入れているメーカーだ。等倍で「Fujifilmのレンズは最高じゃねぇか!」、そう言いたいからFujfilmを使う訳だ。

ネットを見ていると、一部のFujifilm原理主義カメラマンはこの辺の解説を怠っている気がしてならない。だからみんなが勘違いしちゃうんじゃなかろうか?。2ちゃんねるを見ていても、原理主義者 VS アンチの構図を見ていて、「この人達、ちゃんとプリントをしているのか?」と疑問を持つ時もある。

とにもかくにも「等倍像にて」Fujifilmのカメラ、レンズの解像力に感動したいのなら、撮って出しJPGでもLightroomでもCapture One Proでもなく、RawTherapeeなんだと思う。FujifilmのX-TranseセンサーカメラでもPentaxのエクストラシャープネスをオンにしたくらいを実現させてくれちゃうんだ。


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コメント

  1. furumachi | URL | NshObWsc

    もし空にシャープネスノイズが出てしまったら

    BigDaddyさん、こんばんは
    ここ一連のRawTherapeeのウェーブレットのレベルの記事、興味深く読ませて頂いています。
    「エッジのシャープネス(輝度)」を弄って空にノイズが乗ったり、水平線近くの波が汚い事になったら
    わたしは、「コントラストのカーブ」の直下にある「エッジ検出」にチェックを
    入れて表示される3つのスライダーの内、主に2つ「グラデーション感度」「ローパス(ノイズ)」を
    操作しています。
    この機能を使うと空や水平線近くの海面の波のようなノイズ源になりそうな小さな濃淡の変化が
    エッジとして検出されないように設定できるので楽にノイズを消すというか、ノイズが出ないようにできます。
    ただ、その分、強調して欲しい部分のシャープネスも甘くなる時があるので、
    その時は、「ディティールレベルのコントラスト」や「マイクロコントラスト」で、少しだけ後押ししてやります。
    よく解らない機能をネットでちょっと調べたりヘルプを見たりしただけで使っているので
    間違っている可能性も大ですけれど、今の所、上に書いたような使い方ができています。

    Fujiのポップコーン
    今使っているコンデジの後継機にFujiのX30かパナのLX100はどうだろうと思って
    ネットでRawファイルを探して来て現像したことがあるのですが、その時に思ったことは
    「なんてこった、ポップコーンなんてどこにも無いじゃないか」
    でした。

  2. BigDaddy | URL | -

    > furumachi さん

    情報ありがとうございます。

    確かに「エッジ検出」でもシャープネスとノイズの調整が可能ですよね。ローパスノイズがちょっと微妙じゃないですかね。200%、300%にするとスライダー調整で違いが判るのですが、100%程度だとオンオフ、0と1の違いにしか見えないもので・・・。

    どれを使うかですね。私は今のところ、「エッジ検出」ではなく、「ノイズ低減とリファイン」の主にレベル1とレベル2を操作してノイズを消しています。また露出調整でプラスにすると見えなかった色ノイズも出てきたりして、それはウェーブレットから離れてノイズ低減のカラーノイズ調整をしています。

    Fujiのポップコーンですが、私自身はRAWファイルでそれを見た事はありません。2ちゃんねるでJPGをアップされている方がいてその桜写真が確かにポップコーンかな?、像としてかなり気持ち悪いと感じましたね。海外ではマッシュポテトと呼ばれているようですが、それで検索すると本当のマッシュポテト写真が出てきたり・・・(笑)。

    でも今回の記事で背景の木々を見ればポップコーンでもマッシュポテトでもないですが、油絵のような描写になっているのがお判りになるかと。RawTherapeeでは決してそうはなりません。とにかく一般ベイヤーセンサーとは異なる像になるのは事実で、それを気にするか気にしないかでしょうかね。私はプリント前提なら全く気になりません。

    当ブログで再三述べているのは、気にならないけど、ユーザーにもっと多くの選択肢をFujiは考えるべきではないか?、って事なんです。


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