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Sony α7 レビュー四方山話 その9 解像感

2015年07月06日 00:00

品川、昔は海だったところに団地

品川、昔は海だったところに団地

Sony α7, FE28-70mmF3.5-5.6

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



本ネタに掲載している写真は全てSony αアンバサダープログラムのモニター企画にてSonyからお借りした機材で撮影しています。
カメラ、レンズはすでに返却。でも四方山話は今後もずっと続く。これからが本番だ!。

さて、画質を構成するもの、解像感であったり、ダイナミックレンジであったり、感度毎のノイズ量であったり、レンズの性能であったり・・・。

上の写真、「何これ?、何か面白いものでも写っているのか?」、そんな特徴のない風景。かろうじてキャプションにて、「ここはかつての品川宿の街道筋なのかな?」が判る程度。

これはテスト用に撮影したもので、これを見てビックリしたんだ。だからつまらない風景でも非常に有意義な写真なんだ。

再び時を5月30日戻そう。帰宅し、夕飯を頂き、風呂を浴び、スッキリした気分で撮ったばかりの写真を鑑賞!。

この日はFE28-70mmF3.5-5.6だけを使っていて、Pentaxユーザーである私はこの手の本体とキットになるズームレンズは決して信用しない(笑)。駄目に決まっている、そう信じて疑わなかった。

ところが以外に良いんでねぇ?。勿論ベラボーな描写である筈もない。それでもPentaxのDA18-55mmF3.5-5.6の数倍いいし、いつも使っているSimga 17-70mmF2.8-4(旧型)よりも良いんじゃねぇの?、そう感じてしまった。

ズームレンズの良し悪し、私が見るのは周辺部。糞なDA18-55mmF3.5-5.6でも中心部は頑張っている。そりゃぁ中心部も解像感がなかったらそりゃぁ不良品でしょう。だから特にズームレンズの場合はF8~F11まで絞り込んだ時の周辺部がどの程度解像しているか、そこを判断の基準にしている。

このズームレンズ、周辺部の描写は弱い。それは当たり前、たかだか実売4万円程度のレンズで中心部と周辺部の描写も均一だったらそれこそ価格破壊だし、ZeissやGレンズが不要になる。

しかしその周辺部の弱さがあまり目立たないんだ。粘っているとでも言おうか?。像面湾曲は少ない方だろう。だから絞るにつれて周辺の画質は良くなっていく。F16まで絞ると今度は回折の影響が出るのか若干全体に画質が落ちるが、A3ノビ~A2プリント程度ならF16まで絞って何ら問題はない。

SonyはJPGで回折ボケ対策を行っているのでF11では当たり前に解像する。でもここで述べているのはJPGではなくRAWである。RAWでもF11、F16まで絞っても回折ボケはさほど気にならないのだからこれぞ135センサーの強みなのだろう。

レンズの質とでも言おうか?。絞っても画質が向上せず、絞り過ぎると一気に回折現象で低下しちゃうのもある。うちのSigma 17-70mmF2.8-4(旧型)がそれで、多分広角から標準域はF4がピーク、70mm側だけF5.6辺りがピークで、それ以上絞ってもほとんど画質は向上しない。F11まで絞ったらもう・・・。

でもこのレンズは回折現象が出るまで絞れば絞る程周辺画質が良くなるタイプのようで、こういうのは使っていて楽なんだ。

おっと個別のレンズの話はまた後日に・・・。

時に、大きな勘違いをしていた。α7は2400万画素のローパスフィルターレス、α7Rは3600万画素のローパスフィルター付き、そう思っていたんだ。画素数は正しかったけどローパスフィルターがあるのが今回お借りしているα7で、ないのがα7R、これが正しい。

そこでびっくりするのがローパスフィルターがある癖に解像感があるんだ。JPGだと各社シャープネスの度合いが違うのでRAWで確認するとLightroomのデフォルトのシャープネス量で特に不快とは思わない。そりゃぁ十分な解像感を持っているとは言えないが・・・。。

1600万画素ローパスフィルター付きのPentax K-5は等倍像で見る限り、描写力の良い単焦点レンズを使っていてもLightroomのシャープネスを最低でも40まで上げたくなる。画素数の違いもあろうが、α7のローパスフィルターはK-5のそれよりも薄いものが使われているのかもしれない。

Olympus E-P3は同じ手法でローパスフィルターが付いてはいるが、限りなくシャープネスを損なわないタイプならしい。そして(1200万画素ではあるが)これもLightroomで特にシャープネスの調整はしない。しかもE-P3の撮って出しJPGでもシャープネスがきついと感じ、デフォルト値から下げていたりするんだ。

しかしE-P3はその影響があり、極まれであるがびっくりするくらいの色モアレが出る。α7のローパスフィルターがE-P3と同じようなら色モアレ、偽色の類いが出る可能性があるかもしれない。

もしくは・・・。Sonyと言えばZeissレンズだ。今回お借りしている単焦点レンズはSonnar 55mmF1.8。Zeissレンズはフィルム時代からコントラストが高いレンズで数値上では大した性能ではないのにいざプリントしてみるとくっきりはっきり見えると言われている。詳しくは2011年9月27日の記事をどうぞ。

SonyはZeissと手を結ぶ事でコントラスト重視が良いと感じたのかもしれない。もしくはMinolta時代からZeissのレンズを研究していたか・・・。だからZeissブランドでないただのキットレンズである28-70mmF3.5-5.6でも解像感が高いように見えるのかもしれない。

コントラストの高いレンズは細部の描写力は弱い。細かいレベルで見るとそこが潰れたりするからだ。だからディテールを必要とする夕景や私が撮るようなシャドーだらけの廃墟の屋内撮影には向かないと言われてもいる。でも我々は写真が構成されているそれぞれの線を1本ずつ観察するのではなく、写真全体を眺めるのだから、ローカルコントラストとかマイクロコントラストと呼ばれるものは高い方が見た目くっきりする。

どんなカメラで撮影された写真でもLightroomならシャープネスを上げないで明瞭度を+20にするだけで丸で別物の写真になる。こういう事をZeissレンズはハードウェア、光学だけでやってのけている(らしい)。そして今も述べた通り、Zeissブランドでないレンズでもそのコンセプトが活かされ、さらにローパスフィルターに薄いものが付いている・・・のかなぁと勝手に思っている。

人間は面白いもので前評判の高いレンズ、PentaxのDA16-85mmF3.5-5.6なんてまさにそれ。でも実際に使ってみるともっと良く写ってもいいのではと思ってしまった。勿論、今までのPentaxの普及タイプのズームレンズの中では描写力は素晴らしいだろう。

詳しくは6月12日の記事をご覧頂きたい。好い描写をしているが、期待し過ぎた自分があったから「普通」なる表現が出ちゃった。

でもα7がローパスフィルター付きだと知り、そして単なるキットズームレンズのセットだから全く期待していなかった。だから5月30日のファーストカットを見た瞬間から「あらっ?、意外と良いよね」、なる言葉が口から漏れちゃう。

冷静になって見直しても良いものは良いんだ。勿論Pentax K-3IIに搭載されたリアルレゾリューション像や中判デジタル645Zの描写と比較したらα7の描写力では月とすっぽん。でもそんなのと比較する方が間違っている。

トップ写真はFE28-70mmF3.5-5.6の28mm側を利用し、絞りはF8。下に中央部と左上端を切り出した像をご覧頂こう。Lightroomで現像し、シャープネス量はデフォルトの25(クリックで1000x1000切り出し等倍)。


中央

2015-07-06-02


左上端

2015-07-06-03


そりゃぁ左上端の解像感は中央と比較すると悪い。しかしこれはA2プリントくらいでもおおよそ気にならない程度だ。

安かろう悪かろうのレンズがある中、Sonyの135センサーが使えるレンズの中では中で激安な癖に最広角でこれくらいの周辺描写。十分に納得出来るでしょう。

レンズの性質もあるし、上述の通り、ローパスフィルターのあるセンサーの癖に解像感は高いんだ(中央部をご覧になれば判るだろう)。

またSonnar 55mmF1.8。これは言わずもがな、良いに決まっている。そしてこのレンズで撮影された写真もLightroomのデフォルトのシャープネス値のままでカリカリだ。ブラインドでこの像を他所様にお見せしたらそれこそ「これローパスフィルターレスのカメラだよね」と断言するに違いない。このレンズの描写はまた後日・・・。

ふとNikon D600/D610を思い出した。このカメラが世に出た頃、Sonyのα7にちっとも興味を持っていなかったので、135センサー搭載カメラを買うならこれしかないなと思い、国内外のレビューサイトを覗いて色々と写真を眺めていた。

D600はSonyセンサー、D610はToshibaセンサー、そんな噂がある。どちらのセンサーであれ、両方の写真、見た目はほぼ一緒。そしてその時も「ローパスフィルターがあるのに結構解像感が高いね」と感じていたので、もしかすると135フォーマットの大きさと2400万と言う画素数の相性がとっても良いのかもしれない。

Pentax K10D、K-mを使っていた頃を思い出した。どんなレンズを付けてもそれなりに解像している。DA18-55mmF3.5-5.6だけは像面湾曲が激しいレンズなので広角側での周辺部の描写は頂けないものの、こんな糞レンズでもK10D、K-mではおおよそ満足出来てしまう。

このレンズ、特にK-mに付属していたDA-L18-55mmF3.5-5.6は現行のII型と同じタイプのレンズで初期型と同じく広角側の周辺画質は悪いものの35mmくらいから最望遠の55mmまでは1000万画素のカメラとセットで使うと半段段絞っただけでほぼ完璧な描写をしてくれる。

当時のカメラは分厚いローパスフィルターが付いていた。CCDセンサーとCMOSセンサーの違いはあれど、解像感に関しては特に差は無いだろう。そのK10D、K-mでの解像感に関しては不満が無かった。不満を持ち始めたのは1440万画素のK20Dを購入してからなんだ。

ここで算数を!。135フォーマットはAPS-Cフォーマットの約2.3倍ある。だから135センサーの画素数をその数で割ってやればAPS-Cフォーマットにした際の画素数が出てくる。そうするとおおよそ1000万画素になる。

とっても単純な話で、α7のセンサー画質が特に優秀なのではなく、K10DとK-mに付いていたセンサーに1画素辺りのピッチを変えずに周囲を加えて2400万画素にしたのがα7のセンサーだと思えば納得出来てしまう。だからローパスフィルターが付いていてもクッキリ見えるし、28-70mmF3.5-5.6と言う平凡なスペックのレンズでも良く見えるのだろうなと。

もう一度算数を!。α7Rは3600万画素だ。これも1画素辺りのピッチを変えずに面積だけAPS-Cにすると1500万画素ちょっと。おおよそK20D、K-7と同じだ。おやっ?、ここで疑問。今も書いた通り、K20Dを使い出してから解像感やレンズに不満を持ったのだから、α7RとFE28-70mmF3.5-5.6のセットもヤバイんじゃないの?。

なぁに、だからα7Rはローパスフィルターレスなんじゃないのかな?。それと流石に10年以上前、600~1000万画素の為に設計されたDA18-55mmF3.5-5.6と比較しちゃSonyさんに申し訳ない。恐らくFE28-70mmF3.5-5.6は3600万画素にも耐えられる性能は確保しているのだろう。

最新のα7RIIは4200万画素、これを同じくAPS-Cにすると1800万画素になる。この辺りでFE28-70mmF3.5-5.6も限界か?。だから同時にZeissブランドの24-70mmF2.8なんて化け物を出してきたんじゃないか?、そんな勝手な妄想をしている。

とにかくα7の2400万画素センサーは大したスペックではないが、どんなレンズでもそれなりに写ってくれたAPS-Cの1000万画素と同等以上の解像感を持っている、そう結論付けるととっても判り易いのではなかろうか?。そしてそれは私にとって十分過ぎる解像感と言える。

K10D、K-m時代から少し時間を戻そう。

ローパスフィルターレスのPentax K-5IIsが発表された頃、本ブログで「ローパスフィルターは悪の権化だ!、あんなものは全てのカメラで取り払うべきだ!」と強く訴えていた。そしてデジタルカメラはその後、多くのカメラでローパスフィルターを取り払り、時代は俺の思考と同じだ!、と鼻高々。

ところがふと・・・。ちょうどその頃、RiochからGXRとA12 28mmF2.8、A16 24-85mmを借りた時があった。前者が1200万画素ローパスフィルター付き、後者は1600万画素ローパスフィルターレス。

画素数の違いはあれどレンズ性能が無茶苦茶高いA12はローパスフィルターがあってもびくともしない訳。勿論ローパスフィルターを排除したらよりクッキリするのだろうが、このままで1600万画素になってもきっとへっちゃらだろうと思われる画質だった。

当時はローパスフィルターは糞、そう思い込んでいたから、それに関して特に深く掘り下げなかったが、ある時PentaxからK-5IIsを借りて、そこで予期せぬ場所で色モアレが出たんだ。こんなところで出る筈が無い!、そんなところで・・・。またPentax K-3でも色モアレが出る風景、シチュエーションを見つけた。ほぼ100%出るだろう。

色モアレは現像ソフトでほとんどが綺麗に消えてくれるからそれが出たから嘆くなんて馬鹿馬鹿しいが、その頃から「あれっ?、ローパスフィルターってあっても良いんじゃね?」と思い始めたんだ。

今秋から年末に掛けて、Pentaxは135センサーを持つ一眼レフを発表する予定のようで、現段階の噂ではそれは2400万画素のセンサーでなく3600万画素、もしくはα7RIIの4200万画素になるのではと言われている。これも判るんだ。

α7の2400万画素センサーに何故ローパスフィルターが付いているか、それは明らかに色モアレ対策だろう。この画素ピッチだと色モアレは避けられない。PenatxはK-3IIのように世界一の解像感を持つカメラを作ろうとしている節があり、そうなるとローパスフィルターは必ず排除しなくちゃならない。

なるほどPentaxにはローパスセレクターがあり、それを作動させると色モアレを軽減出来るが、2400万画素だと常にローパスセレクターをオンにする必要があり、全く意味のなしシステムになってしまうのではなかろうか?。だから3600万画素のセンサーを使う、そう囁かれているのだろう。
そして今回のα7、ローパスフィルターがあっても解像感に文句はない。ローパスフィルターを排除する事で、価格が抑えられれば消費者としてはその方が良いのだが、α7を使う以前から画質に関してはローパスフィルターがあろうがなかろうがどっちでも良いと思い始めている。

α7とPentax K-3系、センサーは両者Sony。同じ2400万画素で前者は135フォーマットでローパスフィルター付き、後者はAPS-Cでローパスフィルターレス。

α7のRAWでの解像感を知るまで、135とAPS-Cの違いはあれど同じ2400万画素なのだからローパスフィルターレスのK-3が解像感では圧倒する、そう思っていた。でも実際はそうじゃない。厳密に比較していないし、レンズの違いもあるのでここで優劣は付けられないものの、α7の解像感(イコールK10D、K-mの解像感)で十分じゃないか?、と思えきたし、どんなレンズにも(質の悪いレンズでも)良い影響を与えてくれるのが135フォーマットの2400万画素なんだ。

Sonyさんにはこの135の2400万画素センサーをさらに進化させて欲しい。3600万画素、4200万画素が当たり前となり、2400万画素センサーの製造を中止するような事をせずに、もっともっと煮詰め、ISO12800以上の超高感度域も含め、最高のセンサーを今後も作って頂きたい。


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コメント

  1. tsunomagari | URL | -

    BigDaddy様、こんばんは。

    αといえば、AFの使えるZeiss!
    レンズのお話かと思ったのですが、それはまた別の機会ということなので、楽しみにしております。
    さて、画素数とピッチとローパスフィルター。
    全くの素人ですが、数字に表れない絶妙なバランスがあるんでしょう。
    今回、α7の記事を拝見しながら、余裕があれば欲しい機種のリストに入りました。
    画素数は程々でいいので、カメラ作り同様、質の高いセンサーの供給には頑張って頂きたいですね。

  2. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    レンズの話は20日前後くらいになるかと思います。

    画素ピッチとローパスフィルター、仰る通り、これが絶妙かもしれません。APS-Cの1000万画素時代ってどんなレンズでも割りと楽しめた事もあり、レンズに優しい画素ピッチと言えば良いでしょうか?。Zeiss系レンズは新型の4200万画素にも耐えられる筈ですしね。

    時にセンサーだけの性質を考えた場合、そしてNikonのD600/D610が噂通り、SonyでなくToshiba製だとするとどうもD600/D610のセンサーの方が上な気がしてなりません。D600/D610は135を買うのならこれしかないと以前から国内外のサイトを全てチェックし、RAWファイルもダウンロードしたりとかなり研究していて、その限りではNikonの2400万画素センサーの方が良い気がしています。錯覚でしょうかねぇ(笑)。

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